
新卒でエンジニア就職を目指している方の中には、独学でエンジニアのスキルを身に付けて選考を有利に進めたいと考えている方が多いでしょう。他の職種と比較して年収が高く将来性も高いエンジニアは、今から独学を始めてスキルを身につけても大きなメリットが得られるので、動画や書籍で学び始めている方も少なくないはずです。
しかし未経験・初心者の方がエンジニアの勉強を独学で始める際には、プログラミング言語の選び方や挫折しそうになった時の乗り越え方など、独学する方々がつまずきがちなポイントを押さえておくことが大切です。効率的な勉強法を実践することにより、ライバルよりも短時間でエンジニアのスキルを身につけ、就活に役立てることができるでしょう。
本記事では、独学でエンジニアを目指す場合に身につけたいスキルやプログラミング言語、効率的な学習方法などについてご紹介します。独学に挫折しそうになった時の乗り越え方なども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:エンジニアの就活はこれでバッチリ!スケジュールや準備事項をマルっと解説
- 1.独学でエンジニアになるのは難しい道ではない!
- 2.独学でエンジニアを目指す時に学ぶべきスキル
- 3.独学でエンジニアになるための効率的な学習方法
- 4.独学でエンジニアを目指す時のプログラミング言語の選び方
- 5.独学でエンジニアになろうとする時の壁の乗り越え方
- 6.独学でエンジニアを目指すなら取得しておきたいIT系資格
- 7.まとめ
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1.独学でエンジニアになるのは難しい道ではない!
エンジニアに対して難しそうなイメージを持っている方やパソコン操作が苦手な方にとっては、独学でエンジニアになるのは困難なのではないかと感じることもあるでしょう。しかし現在であれば、未経験・初心者の方であっても独学でエンジニアを目指すのは難しくなくなっています。
というのも、独学でエンジニアになりたいと考える人が増えていることを受けて、プログラミングスクールや入門用書籍、動画サイトでの解説動画といった教材が非常に充実してきているからです。プログラミングスクールについての広告を身の回りでも目にする機会が多くなったと感じる方も多いはずです。
こうした独学環境の充実に加えて、エンジニアを採用する企業側も未経験から採用するケースが増えていることも好材料です。IT業界では慢性的な人手不足が続いており、将来を見据えて未経験の若手人材を採用し、じっくりとエンジニアを育成しようと考える企業も増加しています。
独学がしやすい環境が整い、企業側も未経験の人材や独学でスキルを身につけた人材を歓迎している状況を踏まえると、独学でエンジニアとして入社するのは決して難しい道ではなくなっているのです。
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2.独学でエンジニアを目指す時に学ぶべきスキル
独学でエンジニアを目指そうと考えた場合、多くの方はプログラミングスキルの習得を連想することでしょう。しかしエンジニアになるためにはそれ以外のスキルも必要となるため、事前に学習しておく必要があります。ここでは独学でエンジニアを目指す時に学ぶべきスキルとして、次の3つをご紹介します。
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・基礎的なIT知識
・プログラミングスキル
・論理的思考力
それぞれ詳しく解説しましょう。
基礎的なIT知識
IT業界で活躍するエンジニアを目指すのであれば、未経験で入社する前に基礎的なIT知識を身につけておくことが大切です。プログラミング言語やサーバー・ネットワークといった知識のほか、セキュリティやデータ活用、ハードウェアに関する知識なども一通りマスターしておくと良いでしょう。いずれの知識もエンジニアの職種に関わらず欠かせないものなので、プログラミング言語よりも先に学習しておくことをおすすめします。
詳しくは後述しますが、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」などの国家資格は、エンジニアとしての基礎知識を幅広く問うものとなっているので、IT知識を身につける最初のステップとして取得するのもおすすめです。ただし、日進月歩で技術革新が進むIT業界では、知識・常識がすぐに古くなってしまうことも多いので、なるべく最新の書籍・動画などを教材に使いましょう。
関連記事:ITの知識とは?IT業界へ就職を目指す学生に向けて徹底解説
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プログラミングスキル
未経験・初心者からエンジニアを目指すのであれば、プログラミングスキルを身につけることも重要です。自分が将来どのようなサービスに携わるエンジニアになりたいのかを定め、その業務で必要となるプログラミング言語を身につけるのが最短です。プログラミングの初心者向けには、HTML/CSSと呼ばれる言語をおすすめされることが多いですが、HTML/CSSはWebページの見た目を整えるためのマークアップ言語なので、自分でWebサイトを作りたい方に向いています。
ほかにも、WebアプリやWebサービスの開発に携わりたいならRubyやPHP、スマホアプリ開発に挑戦したいならSwiftやJava、機械学習に興味があるならPythonなど、エンジニアとしてやってみたいことに合わせて言語を選択しましょう。第一志望の企業で使用されている言語をリサーチして、まずはその言語から学習してみるのもおすすめです。
プログラミングスキルを学ぶ際には、書籍や動画などのインプットだけではなく、実際に手を動かしてコードを書くアウトプットもセットで行うのがコツです。
関連記事:プログラミングは独学で習得できる!初心者の独学法を紹介
論理的思考力
論理的思考力はロジカルシンキングとも呼ばれ、エンジニアとして活躍するなら必須のスキルとされています。物事を論理的に考え、筋道立てて理解する姿勢は、ミスないコードを書くために欠かせないほか、非エンジニアの相手に対してわかりやすく説明するためにも必要なスキルです。
論理的思考力は一朝一夕で身につくものではないため、独学でエンジニアを目指すと決めた時から少しずつトレーニングを重ねることが大切です。自分の思考を紙に書き出して言語化してみたり、何か意見を述べたり判断を下したりする時には必ず根拠を用意したりするのが効果的です。論理的思考力を鍛えるための書籍やゲームなどもあるので、活用してみると良いでしょう。
関連記事:ロジカルシンキングとは?鍛え方や手法・フレームワークを紹介
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3.独学でエンジニアになるための効率的な学習方法
独学でエンジニアを目指すためには、基本的なIT知識やプログラミングスキルなどが欠かせませんが、それと同じくらい重要なのが「どのように学習するか?」という点です。非効率的な学習方法だと、就活までの時間でスキルを伸ばすことができず、ライバルよりも低く評価されてしまうことも出てくるでしょう。
そこで実践したいのが、次のような流れに沿って効率的な学習計画を立てることです。
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・動画や書籍で基礎を学ぶ
・プログラミングアプリでコードを書いてみる
・勉強会・交流会でアウトプットする
一つひとつ順番に解説しましょう。
動画や書籍で基礎を学ぶ
IT知識やプログラミングスキルなどの初めて学ぶスキルを学習する際には、まずは動画や書籍などの体系化された教材で基礎を学ぶことをおすすめします。企業の研修やプログラミングの専門学校を使わず、独学で学ぶのであれば、なるべく体系化された教材を使って学ぶことが効率的です。
特に動画教材であれば、書籍だけではイメージしにくい知識もビジュアルを通じて理解できるようになるので、IT知識やプログラミングスキルに苦手意識を持っている方にもおすすめです。実際にコードを書くところやプログラムが動作するところを確認できる動画であれば、さらに理解を深める助けとなるでしょう。
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プログラミングアプリでコードを書いてみる
独学でプログラミングについて学ぶ時には、必ず自分の手でコードを書くことを習慣にしましょう。近年ではコードを書きながらプログラミング学習ができるWebアプリやスマホアプリも増えているので、そうしたサービスを活用しながらプログラムを作るのもおすすめです。プログラミング言語についての知識を知っているだけでは、エンジニアとして活躍するのは難しいです。
プログラミング言語は、自分の手でコードを書いて動くプログラムを完成させた段階で、エンジニアとしての武器となります。また、独学しながら1つでもプログラムやサービスを開発した実績は、選考においては非常に高く評価される経験となるので、ぜひ身につけておきましょう。
勉強会・交流会でアウトプットする
身につけたIT知識やプログラミングスキルは、勉強会・交流会の場でアウトプットするのもおすすめです。独学ではやる気が維持できないという方であっても、勉強会・交流会で一緒に学習する仲間を作ることで、学習効率を高めることができるでしょう。OB・OGの先輩エンジニアが開く勉強会などに参加してみると、現役エンジニアの雰囲気を肌で感じ、独学のモチベーションにつながることもあります。
一人で学習するのがあまり得意でない方にもおすすめなので、エンジニア志望者向けの勉強会・交流会をSNSなどでチェックしてみると良いでしょう。
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4.独学でエンジニアを目指す時のプログラミング言語の選び方
独学でエンジニアを目指すためにプログラミング言語を学ぶ方は多いですが、プログラミング言語であれば何を学んでも良いというわけではありません。自分に合った難易度の言語や将来性の高い言語、第一志望の企業で使う言語などを優先して学ぶことが大切です。
ここでは独学でエンジニアを目指す時、プログラミング言語をどのように選ぶかのポイントについて解説します。
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・入社したい業種・職種に合わせて選ぶ
・初心者向きの難易度の低い言語を選ぶ
・歴史があり教材が豊富な言語を選ぶ
これらを順番にご説明しましょう。
入社したい業種・職種に合わせて選ぶ
エンジニアになるために独学でプログラミング言語を学ぶのであれば、入社したい業種・職種をもとに決めるのがおすすめです。Web開発企業に入社したいのであればRubyやJavaScript、AIや機械学習で豊富な実績を持つ企業に入社するならPythonなど、それぞれの企業で頻繁に用いるプログラミング言語は異なります。
入社したい企業が決まっている、もしくは業種や職種だけでも決まっていると、業務で必要となるプログラミング言語が絞られてくるので、効率的に学習しやすくなります。ただしサーバーやネットワークの構築・運用に携わるインフラエンジニアなど、プログラミングスキルが必須ではない職種もありますので注意しましょう。
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初心者向きの難易度の低い言語を選ぶ
独学でエンジニアを目指すためにプログラミング言語を学ぶのであれば、HTML/CSSをはじめとする難易度の低い言語を学ぶのも一つの選択肢です。プログラミングの知識がまったくない状態から専門的な言語を学ぶよりも、まずはプログラミングの考え方や概念を習得しておいた方が、別の言語を学習しやすくなるからです。
これは外国語を学習する時に、英語を習得しておくとフランス語やドイツ語の学習効率が高まるのと同じ現象です。プログラミングという世界の基礎知識を得て、プログラミング言語の効率的な学習方法が身につくからこそ、別の言語もスピーディに習得することができるのです。
関連記事:プログラミング言語のおすすめ12選!初心者向けに何から始めるべきか解説
歴史があり教材が豊富な言語を選ぶ
独学でエンジニアを目指す時には、C言語やJavaのような歴史があるプログラミング言語を選択するという考え方もあります。歴史が古く、これまでに数多くの製品で使われてきた言語は、それだけ開発事例が多く教材が豊富なので、学習が進めやすいメリットもあるからです。豊富な実績を持つこれらの言語は、安定性を重視する大手企業や大型プロジェクトで好まれることが多く、高収入を得やすいのも魅力です。
一方で、近年開発された言語と比較すると学習難易度が高く、プログラミング初心者には向かないとされることもあります。難易度の高い言語であっても粘り強く学習できる方、教材が豊富で学習のしやすさを重視する方におすすめです。
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5.独学でエンジニアになろうとする時の壁の乗り越え方
独学でエンジニアになるために学習を進めていると、モチベーションが低下したりわからない部分が出てきたりして、壁にぶつかってしまうことも多くあります。そんな時に挫折することなく学習を続けるためには、次のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。
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・エンジニア仲間を作る
・プログラミングスクールに参加する
・SNSでアウトプットする
それぞれ詳しく解説します。
エンジニア仲間を作る
独学でエンジニアになるためのモチベーションを維持するためには、同じようにエンジニアを目指す仲間を作るのがおすすめです。一人きりでは勉強をサボってしまったり、モチベーションが続かずに悩んだりする方であっても、仲間がいると努力できる方は多いでしょう。それぞれが講師役となって学んだことをアウトプットしたり、人に教えたりする作業を通じて、記憶が定着しやすくなるメリットもあります。将来の人脈づくりにつながることもあるので、学内やSNSなどを通じて同じ目標を持った仲間を探してみましょう。
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プログラミングスクールに参加する
独学でエンジニアを目指すのが難しいと感じる方は、プログラミングスクールを活用するのもおすすめです。現役のエンジニアから指導を受けられるスクールを活用すると、つまずきやすい部分を丁寧に教えてくれたり、わからないことをその場で質問できたりするメリットがあります。同じ受講生や講師など、一緒にがんばる仲間ができることも魅力の一つです。完全独学でエンジニアを目指す場合と比べて費用は高額になりますが、最短でエンジニアになりたいと考えている方におすすめです。
関連記事:プログラミングスクールの選び方!失敗しないための注意点とは
SNSでアウトプットする
独学でエンジニアになることを目指すのであれば、SNSも積極的に活用しましょう。SNSで学習したことや開発したプログラムなどをアウトプットすることにより、自分自身の復習になり、記憶の定着を促してくれます。同じように独学でエンジニアを目指す仲間も見つかりやすくなるほか、SNS採用を実施している企業からスカウトの声がかかるチャンスもあります。独学の学習効率を高めるためにも、SNSは積極的に活用してみてください。
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6.独学でエンジニアを目指すなら取得しておきたいIT系資格
最後に、独学でエンジニアを目指すなら取得しておきたいIT資格について、以下の3つをご紹介しましょう。
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・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
いずれもエンジニアとしての基礎知識を問うものになっているので、どの資格を取れば良いか迷う場合には、まずはこれらの資格から学習してみることをおすすめします。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、エンジニアだけではなくITに携わる社会人向けの資格であり、基礎的なIT知識が問われる国家資格です。取得のハードルは低くエンジニア未経験の方でも取得しやすいので、就活と並行しながらでも合格を目指せます。試験日程・試験会場も豊富で、自分の都合に合わせて受験できる資格なので、まずは基礎的なIT知識を身につけるためにも受験を検討してみると良いでしょう。
関連記事:ITパスポートは就活に有利?組み合わせてアピールできる関連資格4選
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポート試験の上位に位置する資格であり、エンジニアになるための登竜門とされる資格です。サーバー・ネットワーク・セキュリティなど、プログラミングスキル以外の知識も問われるので、IT業界全般の知識を身につけるのにも最適です。新入社員向けに取得を奨励している企業は多く、資格手当を支給されることも多いので、選考でアピールできる以外にも取得するメリットは多い資格となっています。
関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
応用情報技術者試験
基本情報技術者試験よりもさらに実践的な内容が問われるのが、応用情報技術者試験です。上記2つの資格と比べると取得難易度が高まり、現役のエンジニアでも合格は難しい資格とされています。合格までには長い学習期間を要しますが、もし就活中に取得できるとライバルと大きく差をつけることができるでしょう。就活中の取得を目指すのではなく、エンジニアとして入社した後を見据え、長期的に学習に取り組むのもおすすめです。
関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について
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7.まとめ
独学でエンジニアを目指すことは難しくなく、学習環境が充実していることに加え、企業側も未経験のエンジニアを採用する傾向が強まっていることから、独学からエンジニアとしてのキャリアをスタートしやすい環境が整っています。ただし独学でエンジニアになるためには、プログラミング言語だけではなく、基礎的なIT知識や論理的思考力も必要になることに注意しましょう。
独学の学習効率を高めるためには、まずは体系化された書籍・動画で基礎知識を学んでから、プログラミングアプリなどを通じてコードを書きつつアウトプットするのがおすすめです。学習するプログラミング言語を選ぶ時には、第一志望の企業へ入社後に使用する言語、もしくは初心者向けの難易度の低いものを選ぶのがおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
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