組み込みエンジニアはやめとけと言われる7つの理由!将来性や向かない人の特徴も

組み込みエンジニアは家電・自動車・IoT機器などに組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニアであり、ハードウェアの設計にも携わることから、高い専門性を持った職種とされています。その技術習得の難しさから「組み込みエンジニアはやめとけ」と言われることも多く、就活の際に組み込みエンジニアを目指しても良いのか迷っている方も少なくありません。
しかし実際には、組み込みエンジニアはこれからのAI・IoTの普及に伴って、将来性が高い職種とも言われており、今から目指すキャリアとしてもおすすめできる職種です。では、なぜ組み込みエンジニアはやめとけという意見が多いのでしょうか。
本記事では、組み込みエンジニアはやめとけと言われる7つの理由とともに、組み込みエンジニアに向いていない人の特徴や働くメリット・やりがいなどについてご紹介します。
関連記事:組み込みエンジニアの仕事内容とは?必要資格・スキルと新卒入社するコツ
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1.組み込みエンジニアはやめとけと言われる7つの理由
組み込みエンジニアはなぜやめとけと言われることが多いのか、その理由として挙げられるのは次の7つの背景です。
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・残業・休日出勤が多くなりがち
・C言語など習得難易度が高い言語が求められる
・ハードウェア設計に関する知識も必要
・新たなスキルを覚えても評価されにくい
・慢性的な人手不足が続いている
・受注開発では納期のプレッシャーがある
・自社開発では得られる実績・経験が限定的
上から順番にご紹介していきましょう。
残業・休日出勤が多くなりがち
組み込みエンジニアはやめとけと言われる大きな原因として、残業や休日出勤が多くなりがちな職種であることが挙げられます。入社する企業によって差はあるものの、組み込みエンジニアはどの現場でも人手が不足しており、クライアントワークが中心で急な仕様変更などに対応する必要も出てくるため、長時間労働が起こりやすい傾向にあります。
そのためワークライフバランスを重視して働きたい方には向いておらず、プライベートを充実させながら働きたいタイプの方に対しては、組み込みエンジニアはやめとけとアドバイスされることが多いのです。
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C言語など習得難易度が高い言語が求められる
組み込みエンジニアの業務で必要になるスキルとして、主にC言語と呼ばれる習得難易度の高い言語が求められることも、組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由の一つです。特にプログラミングの初心者の方であれば、習得難易度の低いWeb開発やアプリ開発に携わるエンジニアを勧められることが多くなります。
C言語は開発の現場で用いられる言語の中でも長い歴史を持ち、習得難易度が高い反面、希少なスキルであることを意味するので、一度習得すれば高い将来性を期待できます。ですが新卒・未経験で学習するには挫折する可能性も高いため、組み込みエンジニアはやめとけと言われやすいのです。
関連記事:プログラミング言語の難易度は?学生向けにレベル・目的別で解説
ハードウェア設計に関する知識も必要
C言語などのソフトウェア開発のためのスキルに加えて、ハードウェア開発のためのスキルが求められることも、組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由に挙げられます。たとえば、マイコンの扱いや組み込みシステム用のOSの知識なども必要とされ、他の業種のエンジニアと比べても幅広い知識が求められるのが特徴です。
これまでに大学で機械工学などを学んできた方であれば適性がある一方で、機械いじりなどのハードウェア開発にこれまでほとんど触れてこなかった未経験の方の場合、組み込みエンジニアの新人研修を理解するのも困難になる可能性があります。その結果、入社後にミスマッチを起こして早期退職に至ってしまわないよう、組み込みエンジニアはやめとけとアドバイスされるのです。
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新たなスキルを覚えても評価されにくい
組み込みエンジニアの業務では、C言語をはじめとする実績豊富な技術が用いられることが多く、新たなスキルを身につけても業務に直結しないことも珍しくありません。業務に欠かせないソフトウェア・ハードウェアについての知識を学ぶことは重要ですが、最先端のスキルや言語を学んでも活かすシーンが少ないのが実情です。
そのため入社後は新たな技術やスキルを身につけて、着実にスキルアップしながらエンジニアとしてのキャリアを歩みたいと考えている方にはやや不向きです。業務に関連する資格を学習したりするのは効果的ですが、常に業界の最先端で活躍するエンジニア像からはやや離れる点に注意が必要です。
慢性的な人手不足が続いている
組み込みエンジニアはスキルを習得するためのハードルが高く、Web開発などと比べて華やかさにも欠けることから、慢性的な人手不足が続いている業種でもあります。未経験から新人を育成するためのリソースが足りないことも要因となり、どの企業の現場でも組み込みエンジニアが足りていない現状があります。
その結果、一人ひとりの組み込みエンジニアへの負担が大きくなり、前述した残業・休日出勤の発生など、激務に追われやすい環境となっているのです。IT業界全体で人手不足は続いているものの、組み込みエンジニアの現場では特に人手不足が顕著なため、未経験から目指すのはやめとけと言われることが多いのです。
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受注開発では納期のプレッシャーがある
組み込みエンジニアが働く現場として、主に受注開発・自社開発の2つの種類がありますが、受注開発の場合にはクライアント企業の求める仕様のシステムを納期通りに完成させる必要があります。納期に間に合わせるため、時には残業や休日出勤によって作業を進めなければならないシーンも多く、強いプレッシャーがのしかかってくることから、組み込みエンジニアはやめとけと言われることがあるのです。
エンジニア自身がどれだけ計画性を持って開発を進めていたとしても、クライアント都合の仕様変更が求められたり、人手が足りずに作業が遅れてしまう状況になったりと、外部の要因で納期のプレッシャーが大きくなることもあります。こうした状況は組み込みエンジニア特有のものではありませんが、人手不足が顕著な組み込み開発の現場では、特にストレスを感じやすくなるのです。
自社開発では得られる実績・経験が限定的
自社開発が中心の企業で働く組み込みエンジニアの場合には、クライアント都合の厳しい納期が設定されることは少なく、比較的開発環境が整っている傾向にあります。しかし自社開発の現場で働く場合、既存製品の見直しのための開発が中心で、新たな製品開発に携わる機会は多くないのが現実です。
そのため業務の中で得られる実績・経験が限定的となり、将来のキャリアアップや転職で有利となるスキルが身につかないことも珍しくありません。労働環境は受託開発と比べると良好な現場が多いものの、将来性はやや劣ってしまうことから、組み込みエンジニアはやめとけと言われる一因となっているのです。
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2.組み込みエンジニアはやめとけと言われやすい人・向かない人の特徴
続いて、組み込みエンジニアはやめとけと言われやすい人、向いていないと言われやすい人の特徴についても解説しましょう。
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・Webサービスやアプリ開発に携わりたい人
・新しい技術・スキルを学ぶ意欲がない人
・機械工学に興味がなく苦手意識がある人
これらの特徴に当てはまる場合には、組み込みエンジニアはやめとけと言われやすい傾向にあるので、自分のキャリアプランに適した職種なのかどうかをもう一度考えてみることをおすすめします。
Webサービスやアプリ開発に携わりたい人
組み込みエンジニアはやめとけと言われやすい人の共通点として、Webサービスやアプリの開発に携わりたい場合が挙げられます。組み込みエンジニアもソフトウェア開発に携わる職種の一つですが、主に家電・自動車・IoT機器などに搭載されるシステムを担当します。時にはハードウェア設計に関わることもあり、私たちが身近で目にするWebサービスやアプリの開発とはジャンルが異なることに注意しましょう。
Webサービスやアプリの開発に挑戦したい場合には、Webエンジニアやアプリケーションエンジニア、iOS・Androidエンジニアなどの職種を検討してみると良いでしょう。組み込みエンジニアとWebエンジニア・アプリケーションエンジニアでは、それぞれ必要とされるプログラミング言語も異なるので、業務で使用する言語の習得を目指すのがおすすめです。
関連記事:Webエンジニアとはどんな仕事?新卒の年収や必要スキル、向いている人を解説
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新しい技術・スキルを学ぶ意欲がない人
組み込みエンジニアに限らずIT系エンジニアは、変化の激しいIT企業において、常に新しい技術やスキルを学び続ける必要があります。組み込みエンジニアの場合は、全く新しい技術をすぐに業務で使うケースは少ないですが、今後の技術革新によって必要とされるスキルが変化することも十分に考えられます。
常にIT業界の最新トレンドを追いかける姿勢が求められるので、IT業界のトレンドや新技術に興味がない方、自主的に業界ニュースをチェックしたり学んだりする意欲がない方の場合、組み込みエンジニアはやめとけと言われやすくなるでしょう。
機械工学に興味がなく苦手意識がある人
組み込みエンジニアはソフトウェア開発だけではなく、ハードウェア開発にも携わる職種のため、機械工学などの理系の知識も必要とされます。文系出身の学生で、理系科目に苦手意識がある方、機械の組み立て・設計などに興味がない方の場合には、組み込みエンジニアはやめとけと言われるケースが多くなります。
組み込みエンジニアとして活躍するためには、家電などの組み込みシステムを搭載した製品に関心を持ち、どのように設計・開発すればより便利になるのかを考え続ける素質が求められます。文系出身の方であっても、こうした分野への興味・関心をアピールすることで、内定を獲得しやすくなるでしょう。
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3.組み込みエンジニアの将来性
組み込みエンジニアは、求められるスキルを習得するハードルの高さや、人手不足による激務な環境などを理由として、先輩からはやめとけと言われることが多い職種です。しかし将来性がない職種というわけではなく、むしろIT系エンジニアの中では非常に将来性が明るい職業でもあります。なぜそう言えるのかをここでご紹介しましょう。
IoT機器の普及により将来性は向上
組み込みエンジニアが開発を担当するのは、家電や自動車などに搭載されるシステムの開発であり、こうした開発案件は近年のIoT機器の普及によって大きく需要が増えています。たとえば、スマホをタッチするだけで家の鍵を開閉できたり、スマートスピーカーと連携して家電を操作したりといった技術も、組み込みエンジニアの手によって支えられています。
今後も組み込みエンジニアが活躍するIoT機器は普及が進むと考えられており、それに伴って組み込みエンジニアの需要も上昇する可能性が高いのです。
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AIの普及でも組み込みエンジニアが活躍
IoT機器の普及と同様に、組み込みエンジニアはAiの普及によっても恩恵が受けられる職種です。たとえば、AIを搭載したエアコンや調理家電、掃除ロボットのほか、自動車の自動運転技術でも組み込みエンジニアの力が必要とされます。こうした業界でも最先端の技術に携わることから、組み込みエンジニアの将来性は明るいと考えられているのです。
今後は医療・介護・農業といった私たちの生活に欠かせない分野でもAIが普及すると見込まれており、組み込みエンジニアもこれからの社会にとって欠かせない存在となることでしょう。
人手不足が続いているため希少価値が高まる
組み込みエンジニアは、その高い将来性に対して現場での人手不足が続いており、優秀な人材はどの企業からも高待遇のオファーを受けられる状況です。そのため一度組み込みエンジニアとしての技術を身につけてしまえば、待遇の良い企業にも転職しやすくなるメリットがあります。
今後も組み込みエンジニアの希少性は高まり続けることが予想されるため、高水準の収入を得られて将来性のある職種に就きたい方には、組み込みエンジニアはおすすめの職業です。
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4.組み込みエンジニアとして働くメリット・やりがい
将来性の高さ以外にも、組み込みエンジニアには働く上でのやりがいも多くあります。ここでは組み込みエンジニアになるメリットについて、次の3つの観点からご紹介します。
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・開発に携わった製品を身近に感じられる
・T業界でものづくりの先端を走るやりがいが得られる
・医療・介護・交通などの社会インフラを支える充実感がある
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
開発に携わった製品を身近に感じられる
組み込みエンジニアとして携わる製品は、私たちの身の回りにも多く存在するため、自分が手掛けたソフトウェア・ハードウェアが社会の役に立っていることが実感しやすいメリットがあります。私たちの身近で活躍しているIoT機器をはじめ、今後自動運転技術が確立すれば、自分が携わった自動運転の自動車が街中を走る姿を体感することもできるでしょう。
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IT業界でものづくりの先端を走るやりがいが得られる
Webやクラウド上の製品だけではなく、物理的に存在する製品の開発に携わる「ものづくり」のやりがいを得られることも、他のIT系エンジニア職種にはない魅力です。組み込みエンジニアが担当する開発業務には、IoT、AI、自動運転など、業界の先端を走る技術が数多く含まれています。これらの技術を時代に先駆けて使用しながら、新たな時代を切り拓くやりがいを実感できるでしょう。
医療・介護・交通などの社会インフラを支える充実感がある
組み込みエンジニアは医療・介護の現場で用いられる機器の組み込みシステムなども手掛けているほか、人々の生活に欠かせない自動車にもなくてはならない技術を提供しています。私たちの暮らしの土台を支える社会インフラに携わり、社会的意義の高い仕事に取り組んでいる充実感が得られるのも、組み込みエンジニアならではの魅力です。
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5.組み込みエンジニアとして内定を勝ち取る就活のコツ
最後に、組み込みエンジニアとしての内定を勝ち取る就活のコツについて、下記の3つのポイントをご紹介しましょう。
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・組み込みエンジニアに求められるスキル・知識を身につける
・一次請けもしくは自社開発の組み込みエンジニアに応募する
・Web・アプリではなく組み込みエンジニアを目指す理由を伝える
組み込みエンジニアを目指して就活する際には、これらのポイントを踏まえながら選考に臨んでみてください。
関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介
組み込みエンジニアに求められるスキル・知識を身につける
組み込みエンジニアの求める人物像・募集条件として、理系出身であることが挙げられることが多いですが、文系出身の方であっても入社後に必要なスキル・知識を身につけることで内定を獲得することが可能です。プログラミング言語であればC言語・Javaなどを学び、ハードウェアに関する知識としては電子工作初心者向けのマイコンを自分の手で操作するなどの対策が効果的です。
組み込みエンジニアとして入社後の業務内容をしっかりと理解し、必要な知識について自主的に学習していることをアピールできれば、文理を問わず採用担当者に評価されやすくなるでしょう。
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一次請けもしくは自社開発の組み込みエンジニアに応募する
組み込みエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるのであれば、一次請けの受注開発企業、もしくは自社開発を手掛ける企業を選んで応募することをおすすめします。二次請け・三次請けといった下流工程が中心の企業に入社した場合、激務の割に収入が少なく、上流工程の経験を積めないなどのデメリットにつながることがあるからです。
クライアントと直接やり取りができる一次請け、もしくは自社で組み込みシステムを手掛けている企業であれば、労働環境も良好で極端な人手不足に陥っている可能性も低いので、丁寧な指導を受けながら安心して仕事を始められるでしょう。
Web・アプリではなく組み込みエンジニアを目指す理由を伝える
IT系エンジニアの職種の中では、Web開発やアプリ開発に携わる職種が高い人気を誇ります。その中で、なぜ組み込みエンジニアを目指すのかという根拠を明確に伝えられると、採用担当者からの評価が高まりやすいです。組み込みエンジニアの将来性・やりがい、Web開発やアプリ開発よりも魅力に感じているポイントなどを伝えることで、深く企業研究に取り組んでいることもアピールできます。
また、自分自身のキャリアビジョンを言語化して、改めてどのようなキャリアパスを歩みたいのかを確認するきっかけにもなるので、志望動機にぜひ取り入れてみてください。
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6.まとめ
組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由には、次の7つが挙げられます。
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・残業・休日出勤が多くなりがち
・C言語など習得難易度が高い言語が求められる
・ハードウェア設計に関する知識も必要
・新たなスキルを覚えても評価されにくい
・慢性的な人手不足が続いている
・受注開発では納期のプレッシャーがある
・自社開発では得られる実績・経験が限定的
また、Web開発・アプリ開発に携わりたい人や、機械工学に興味がなく苦手意識がある人なども、組み込みエンジニアはやめとけと言われる可能性が高いでしょう。しかし、組み込みエンジニアには高い将来性があり、Web・クラウド上ではなく物理的に存在する製品を手掛けるやりがいも得られる職種です。
そうした組み込みエンジニアを目指すのであれば、入社後の業務で求められるスキル・知識を身につけておき、Web開発・アプリ開発ではなく組み込みシステムの開発がやりたい理由を志望動機として伝えるのが効果的なので、ぜひ実践してみてください。
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