【28卒】周りはどこまで動いてる?インターンの参加状況と、27卒の動きを解説

とはいえ、まわりの動きは、実際のデータで見てみないと正しくはつかめません。この記事では、まず28卒の客観的な「現在地」を、数字で確認していきます。
そのうえで、今後どのように行動していけばよいのかを、先輩たちの動き方から考えます。数字に振り回されず、自分のペースで夏を過ごすための指針になるはずです。
※本記事で使用しているデータや情報は2026年7月16日時点のものです。

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1. 28卒の動きは過去最高レベルに早まっている
まずは、28卒がいまどこまで動いているのかを、最新の調査データで確認していきましょう。結論から言えば、28卒の動き出しは、これまでの世代と比べても過去最高レベルに早まっています。
キャリアチケット就職の調査によると、5月時点で「すでにイベントやインターンで企業と接触した」学生は44.3%にのぼりました。これは2年前の26卒の同時期と比べて、約1.5倍にあたる高い水準です。
出典:28卒の就職活動に関する実態調査【前編】|レバレジーズ株式会社(2026年6月30日)
マイナビの調査では、前年の27卒と比べても、同じ5月単月のインターンシップなどキャリア形成プログラムへの参加率は30.2%から32.9%へと伸びています。つまり前年から急に跳ね上がったわけではなく、早期化は少しずつ進んでいるといえます。
また、5月の時点で、ガクチカなどの書類選考や面接をすでに経験した学生が32.4%に達しており、28卒の3人に1人が、夏を前に本番さながらの選考を経験していることになります。
出典:2028年卒 大学生キャリア意向調査(5月)<インターンシップ・キャリア形成活動>|株式会社マイナビ(2026年6月15日)
つまり「周りは早くから動いている」というのは、ただの感覚ではなく、データが裏づける事実だといえます。
参考までに、一つ上の27卒は7月の時点で、インターンシップなどキャリア形成活動への参加率が60.8%に達していました。夏には6割前後が動くと考えると、いまの自分の位置もつかみやすくなるでしょう。
出典:2027年卒大学生キャリア意向調査7月<インターンシップ・キャリア形成活動>|株式会社マイナビ(2025年8月20日)
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2. 28卒の動き出しが早まっている背景
では、なぜこれほどまでに動きが早いのでしょうか。その背景には、28卒ならではの社会状況と、そこから生まれる焦りがあります。
早く動く大きな理由は、「厳選採用」や「採用抑制」というニュースへの危機感が挙げられるでしょう。実際、いくつかのIT企業では生成AIの進歩や広まりを受け、新卒エンジニアの採用枠を減らしています。28卒の実に22.9%が、こうした報道を受けて就活の前倒しを決めたと答えています。
ただし、全員が進んで早く始めているわけではありません。早期化に対しては、約6割にあたる59.2%が、ネガティブな気持ちを抱いています。
その裏には、アルバイトや学業・ゼミを制限せざるを得ないという、切実な葛藤があります。早期化は前向きな選択というより、不安に押される形で進んでいるのが実情だといえます。
出典:28卒の就職活動に関する実態調査【前編】|レバレジーズ株式会社(2026年6月30日)
業界を早くから決める人も増えている
早期化は、動き出しの時期だけでなく、志望業界を決めるタイミングにも表れています。キャリアチケット就職の調査では、3年生の5月から6月前半の段階で、すでに63.6%が「志望業界を決めている」と回答しました。
出典:28卒の就職活動に関する実態調査【前編】|レバレジーズ株式会社(2026年6月30日)
さらに、受ける企業を絞り込む「ピンポイント就活」と呼ばれる動きも広がっています。本選考のエントリー予定社数は年々減っており、26卒では平均8.0社、文系8.8社に対して理系は4.4社まで絞り込まれています。
出典:“納得の1社”を選ぶ時代へ。「ピンポイント就活」の実態~2026年卒新卒採用の振り返り~|株式会社マイナビ
かつての「浅く広く数を打つ」やり方から、「厳選して狭く受ける」スタイルへと、就活の形そのものが移り変わっているといえるでしょう。
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3. 意欲は高いのに「自分に合う業界・企業がわからない」
28卒のインターン選びは、効率を重視する傾向がはっきりしています。希望する日数は「2〜4日」が54.6%で最も多く、参加希望の社数は「5社以上」が47.7%で最多でした。
出典:28卒の就職活動に関する実態調査【前編】|レバレジーズ株式会社(2026年6月30日)
1dayの説明会では物足りないが、5日以上は拘束が長すぎる、という思考がよく表れた結果だといえます。
ところが、応募先を探すうえでの悩みの1位は、「自分に合う業界・企業がわからない」で45.7%でした。早くから業界を決める人がいる一方で、これだけ多くの人が「合う業界が分からない」と感じているのが実態です。
出典:2028年卒 大学生キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>|株式会社マイナビ(2026年5月21日)
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4. 「業界が決まっていない」のは、遅れではない
結果は異なりますが、どの調査でもサマーインターン前では業界が決まっていない学生が一定数存在しています。先ほどの「63.6%が業界を決めている」ことを裏返して考えても、迷っている人は決して少数派ではありません。
しかも、いま業界を決めている人でも、その志望が最後まで変わらないとは限りません。実際にサマーインターンに参加してみて、「思っていた業界と違った」と志望が変わることは、決して珍しくないのです。
だからこそ、いまの段階の志望は、「仮の答え」で十分だといえます。無理に1つへ決める時期ではなく、実際に見て確かめる時期だととらえましょう。
おすすめは、オープンカンパニーを使って、興味のある業界を広く見てまわることです。実際に足を運んで、自分に合うかどうかを肌で確かめていきましょう。
社風や働く人の雰囲気、仕事のリアルは、ネットの業界研究や企業サイトだけではつかめません。短い期間であっても、現場に行ってこそ感じ取れるものです。
大切なのは「業界を1つに決めてから動く」ことではなく、「動きながら興味を確かめて絞っていく」ことです。この順番のほうが、自分に合う進路にたどり着きやすくなります。
短いインターンが多くなっても、焦らなくていい
短いインターンで興味を確かめるといっても、「オープンカンパニーばかりで、本当に大丈夫なのか」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、短いインターンの参加が多いこと自体は、決して出遅れではありません。次の章では、先輩である27卒のデータで、その不安を解消していきます。
結論を先に言えば、短い参加が多くなるのは、むしろ自然な動き方です。その理由を、次の章で具体的な数字とともに見ていきましょう。
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5. 【先輩の動き方】27卒は「入り口は広く、出口は狭く」
一つ上の27卒は、大学3年の夏に一気に動いていました。25年9月の時点で74.2%がすでに何らかのプログラムに参加し、平均参加社数は6.30社にのぼります。
ここで注目したいのが、その中身です。参加したプログラムの83.0%が、「半日」または「1日」の超短期でした。
出典:【2027年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの参加状況(9月時点)|インディードリクルートパートナーズ(2025年12月3日)
つまり多くの学生が、短いプログラムを使って、数多くの企業を見てまわっていたということです。
11月後半時点でのプログラムの日数別に平均参加社数を見ると、その傾向がよりはっきりと分かります。
・1日以内のプログラム:平均7.0社
・5日間のプログラム:平均1.6社
・2週間以上のプログラム:平均1.1社
出典:27卒学生の11月後半時点の就職意識調査|株式会社キャリタス(2025年12月3日)
就活の広報解禁の直前までの累計で見ても、同じ傾向がはっきりと表れています。
・オープン・カンパニーやキャリア教育など:平均5.7社
・数日間の仕事体験:平均3.4社
・5日以上のインターンシップ:平均0.8社
出典:2027年卒 大学生広報活動開始前の活動調査|株式会社マイナビ(2026年2月25日)
ここから見えるのは、1dayで広く視野を広げ、複数日の実務型は本命の1〜2社に絞る、というメリハリ型の動き方です。だからこそ、やみくもに数を打つ必要はないといえます。
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6. 理系は「量より質」の厳選型
理系の学生は、文系とはまた違った動き方になります。研究や学業との両立が最優先になるため、最初から絞って動かざるを得ないという背景があるためです。
実際のデータにも、その違いがはっきりと表れています。
文系 | 理系 | |
累計の参加社数 ※1 | 12.8社 | 9.5社 |
本選考のエントリー予定社数 ※2 | 8.8社 | 4.4社 |
5日以上の長期プログラムへの参加意向 ※3 | 12.4% | 23.9% |
3年3月までに就活を終えたい割合 ※3 | 9.0% | 19.6% |
※1出典:2026年卒 理系学生の就職活動(専攻分野別)|株式会社キャリタス(2025年4月)
※2出典:2027年卒 大学生広報活動開始前の活動調査|株式会社マイナビ(2026年2月25日)
※3出典:2027年卒大学生キャリア意向調査7月<インターンシップ・キャリア形成活動>|株式会社マイナビ(2025年8月20日)
理系就活生はインターンの参加社数こそ少なめですが、そのぶん5日以上の長期プログラムを重視しています。研究や授業で培った専門を活かせるかどうかを、現場でじっくり確かめたいという意欲の表れだといえるでしょう。
理系就活生は、数を追わないのがむしろ普通で、文系の動きと比べて焦る必要はありません。
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7. 目的意識を持ってインターンに参加しよう
ここまでの話をまとめると、大切なのは参加した日数や社数の多さではありません。短いインターンでも、目的を持って参加すれば十分に価値があります。
その準備として、サマーの前に「なぜその業界に惹かれるのか」「自分の強みが活きそうな場所はどこか」を、言葉にしておくのがおすすめです。こうした仮の軸があると、広く見たときにも「自分に合うか」を判断しやすくなります。
また、参加する際に意識したいのが、本選考で使える「生の情報」を持ち帰ることです。社風や、一緒に働く人の雰囲気、仕事内容の実態は、参加した人だけが得られる財産になります。
キーワードは、目的意識と主体性の2つです。たとえ短いインターンだとしても、「何を情報として持ち帰りたいのか」という目的をはっきりさせたうえで、主体的に参加する姿勢が、早期内定への道を拓きます。
この2つを持って臨めば、短い参加であっても、夏は十分に実りあるものになります。
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8. まとめ
28卒は周りが早くから動き、業界を早くに決める人も増えているのは事実です。しかし、業界が決まっていなくても、短い参加が多くても、それが遅れを意味するわけではありません。一つ上の27卒の先輩たちも、1dayで広く視野を広げ、本命だけを複数日でじっくり深めるという動き方をしていました。
大切なのは、日数や社数をこなすことではなく、目的意識を持って主体的に参加し、本選考で活きる生の情報を持ち帰ることです。数字に振り回されず、この夏を自分のペースで前向きに使っていきましょう。
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