「なぜ弊社なのですか?」に上手く答えられない。どうしたらいい?【IT就活一問一答】

「なぜ弊社なのですか?」に上手く答えられない。どうしたらいい?【IT就活一問一答】
「こうした方がいいと見た」「これは良くないと聞いた」けど、「実際どうなの?」ともやもやしていることはありませんか?
今回は面接の「なぜ数あるSIerの中から当社なのか」という質問に対する答え方について、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!
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Q.インターン面接で「なぜ他のSIerではなく当社なのですか?」と聞かれました。各社の違いがよく分からず、どう答えればいいか悩んでいます。

現在、サマーインターンの選考を受けているのですが、「なぜ数あるSIerの中で、あえて当社を志望するのですか?」という質問にうまく答えられません。


各社のホームページやパンフレットを見ても、やっている事業やシステム開発の流れはどこも同じように見えてしまい、明確な違いが見つけられずにいます。現在はまだプログラミングの知識も乏しいため、技術的な違いから差別化することも難しい状態です。


技術の知識や経験が浅い学生でも、その企業へのこだわりをロジカルに伝え、面接官に納得してもらえる良い答え方を教えてほしいです。

A.SIer同士の細かい技術差が分からなくても大丈夫。「3つの比較軸」から1つに絞って違いを言語化しましょう。

「どこのSIerも同じに見える」と悩むのは、あなたの企業研究が足りないからではありません。SIerというビジネスの構造上、表面的な事業内容(システムの開発・運用)はどうしても似通ってしまうからです。


だからこそ、今持っている情報の中から「御社ならではの特徴」を自分なりにどう捉え、どこに魅力を感じて選んだのかという、企業研究へのアプローチと選択の論理性を伝えることが大きなアピールになります。


面接官に「だからうちを志望しているんだな」と納得してもらうために、まずは面接官が質問する本当の意図を正しく掴みましょう。

面接官が質問する本当の意図

「うちじゃなくてもいいのでは?」という疑問の解消

「SIerならどこでもいい」「大手ならどこでもいい」という本音を見抜き、自社に対するこだわりや熱意の強さを測りたいと考えています。

企業研究の深さと志望度の高さの確認

経営理念や事業内容といった会社案内や採用サイトの情報をなぞるだけでなく、自社のビジネスの特徴や強みを、きちんと自分の言葉で咀嚼して理解できているかを見ています。

自社のカルチャーや事業の方向性とマッチしているか

あなた自身がやりたいことや目指す姿が、自社の得意領域や社風とズレていないかという、組織との相性やマッチ度を確認しています。

「御社である理由」を見つける3つの比較軸

SIer同士の細かい違いが分からなくても、以下の3つの「軸」のどれか1つに絞って企業を比較すると、明確に差別化できる理由を作りやすいです。

「ターゲットの強み」で選ぶ

「公共」「金融」「製造」など、その会社が歴史的にどの業界のシステムに深く携わってきたかで比較する軸。


例:「御社は〇〇業界のシステムに圧倒的な強みがあり、社会の根幹を支えるDXに最も深く関われる点に惹かれました」


「ソリューションの強み」で選ぶ

「最上流のコンサル工程に特化」「内製化支援に注力」「特定の最先端技術の社会実装」など、その会社がビジネスをどう進めるかで比較する軸。


例:「超上流工程からベンダーコントロールまで一気通貫で主導する、独自のプロジェクト推進力に魅力を感じました」

「人や組織カルチャー」で選ぶ

説明会やインターンを通じて感じた「社員の共通点」や、未経験を育てる「新人教育への考え方」などで比較する軸。


例:「座談会でお会いした〇人の社員全員が、〇〇という共通の姿勢を持たれており、私もその環境で泥臭く貢献したいと感じました」

面接でそのまま使える「回答の型」

選んだ比較軸をロジカルに伝えるために、面接では以下の4ステップの型に沿って構成を考えましょう。この順番通りに言葉をあてはめるだけで、より説得力の高い回答になります。

回答の型

「数あるSIerの中で御社を志望する理由(結論) ➔ そう感じた具体的なきっかけ(事例や企業研究の中での気づき) ➔ 他社と比較した御社ならではの強み・特徴 ➔ 御社のインターンでどのように貢献したいか(意気込み)」


最後の意気込みで「その会社の強みや社風に対して、自分自身のどんなスタンスがマッチしているか」まで一言添えられると、自社へのこだわりと実戦でのイメージが面接官にグッと伝わりやすくなります。

具体的な回答例文

実際の面接の場ではどのように話せばよいか、NG例とOK例を比較しながら見てみましょう。今回はもっとも使いやすい「ターゲットの強み」の軸をベースにした例文をご紹介します。

NG例:採用サイトなど企業が公表している内容をそのままなぞるパターン

「数あるSIerの中でも、業界のリーディングカンパニーであり、高い技術力を持つ御社を志望します。ホームページで、御社が幅広い業界のDXを推進している実績を拝見しました。IT未経験ではありますが、御社の優れた環境で多くのことを学び、成長したいと思い志望しました」


【解説】

「リーディングカンパニー」「高い技術力」といった抽象的な言葉は、どの主要SIerにも言えてしまうため差別化になっていません。
また、後半が「学びたい」という受け身の姿勢になってしまっているため、企業に対する熱意や本気度が面接官に伝わりにくい内容です。

OK例:特定の「軸」をベースに、ビジネスへの理解と熱意を伝えるパターン

「数あるSIerの中でも、特に『食品・流通業界』のIT化において、業界トップクラスのシステム導入実績を持つ点に強く惹かれ、御社を志望しています。 そう考えるようになったのは、御社が手がけた〇〇チェーンの店舗自動化や、フードロス削減に関するシステム導入の事例記事を拝見したことがきっかけです。

他の主要SIerも幅広く見ていますが、御社は単に効率化のシステムを入れるだけでなく、現場の店舗スタッフの方々が使いやすい画面設計まで徹底的にこだわって並走されている印象を受けました。技術の表面的な新しさだけでなく、システムを使う『現場の人間』にどこよりも泥臭く寄り添う姿勢に、御社ならではの強みを感じています。


私はまだプログラミングの実務経験はありませんが、このように現場の課題に深く向き合う御社のインターンでは、今の自分が発揮できる力を尽くしてワークに貢献したいと考えています。


技術的な知識では一歩引いてしまう部分があっても、顧客である店舗やエンドユーザーが何に困っているかを徹底的に想像し、深掘りするフェーズなどでは、一歩踏み込んでチームの議論を支え、アウトプットのクオリティを少しでも高められるように全力で臨みます」


【解説】

「食品・流通業界のシステム実績」や「現場への寄り添い方」という、技術知識がなくても十分に語れる特徴を引き合いに出しているため、無理なく分かりやすい選択理由になっています。

さらに、後半の意気込みでも、技術的な知識不足を素直に認めつつ、「ユーザーの困りごとを想像するフェーズなど、未経験の自分でも今すぐチームを支えられる役割」を自分の言葉で話しています。面接官から「自社の特徴を等身大の言葉で理解しており、実際のワークにおける適性も高そうだ」と評価される回答になっています。

会社の「尖っている部分」を見つけ、感じた魅力を語ろう

一見すると違いが分かりにくいSIerのビジネスだからこそ、自分が直感的に「ここが面白そう」と感じた1つの軸(得意な業界や、開発のスタイル)を発見して言葉にできれば、それがそのまま他社との明確な差別化になります。


その企業が力を注いでいるポイントを自分で見つけ出し、そこに対して感じた魅力を等身大の言葉で伝えてみてください。その言葉こそが、面接官の「なぜうちなのか」という質問に対する最適な回答へと繋がります。


この質問の回答者

二宮プロフィール

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