「なぜSIerで働きたいか」と面接で聞かれたら、どう答えたらいい?【IT就活一問一答】

今回はプログラミング知識や実務経験がなくても、「なぜSIerなのか」をロジカルに言語化するコツを、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!

Q.インターン選考の面接で「なぜSIerが良いのか」と聞かれました。他の業界も並行して見ている中で、どう答えれば評価されますか?
現在、サマーインターンの選考を受けているのですが、面接で「なぜSIerのインターンに参加したいと思ったのですか?」という質問にうまく答えられず、困っています。
現在は、就職活動でメーカーやコンサルティング業界なども並行して見ています。そのため、IT業界を専門に目指してきたわけではなく、プログラミングの知識や実務経験があるわけでもありません。
実際の面接では「ITには将来性があり、SIerなら様々な業界に関われるから」と答えているのですが、面接官の反応があまり良くなく、SIerを選ぶ明確な理由が言語化できずにいます。
ITに詳しくない学生でも面接官を納得させられる、良い答え方を教えてほしいです。
A.他業界の事業と比較した上で「SIerならではの提供価値」を言語化しましょう。選択の論理性やビジネスへの関心の高さも示せると良いです。
「将来性があるから」「様々な業界に関われるから」という回答に対して面接官の反応があまり良くないのは、その理由が総合商社やコンサルティングといった他の業界にも当てはまってしまうからです。
インターン選考の段階で、企業は必ずしも高い技術力を求めているわけではありません。それよりも、「他業界ではなく、なぜSIerに魅力を感じているのか」という業界理解の深さと、選択の論理性を見ています。
面接官に「本当にSIerに興味があるのだな」と感じてもらうために、まずは面接官が質問する本当の意図を掴み、他業界との違いを整理しましょう。
面接官が質問する本当の意図
他業界との差別化ができているかの確認
現時点ではまだ、メーカーやコンサルなども幅広く視野に入れている就活生が一般的です。だからこそ、「なぜ他の業界ではなく、SIerなのか」という選択の論理性を確認したいと考えています。
プロとしての視座の高さと適性の確認
「ITの技術を学びたい」「自分が成長できそう」という自分本位の視点ではなく、「ITを使って顧客のビジネスをどう変革するか」「社会の仕組みをどう動かすか」という顧客や経営者に近い広い視野でSIerのビジネスを捉え、そのダイナミックさにワクワクできているかを見ています。
業界への理解度と志望度の確認
「IT」や「SIer」という言葉の表面的なイメージではなく、「他のIT企業(自社Webサービスなど)と比べて、SIerのビジネスモデルや役割がどう違うのか」という業界内の立ち位置まで解像度高く理解した上で志望しているかを確認しています。
面接で伝えるべき「SIerを志望する理由」
技術力に自信がない方におすすめなのが、他業界のビジネスモデルと比較した上で「なぜ他の仕組みでは顧客の課題を解決しきれないのか」を語るアプローチです。
他業界との違いを言語化し、「だからこそSIerで働きたい」と語ることで、SIerを志望していることが面接官に伝わりやすくなります。
以下では、各業界と比較した場合の違いについて、具体的にまとめています。ぜひ面接で話す際の参考にしてみましょう。
【メーカーとの比較】自社製品の枠を超え、顧客の課題に「最適な提案」ができる
特定の自社パッケージや製品を売ることが最大のゴールになりがちなメーカーとは違い、SIerは顧客の課題に合わせてシステムをオーダーメイドで柔軟に構築できるため、本当に必要なソリューションを提供できる。
【コンサルとの比較】提案だけで終わらず、「仕組みをカタチにする」まで伴走できる
戦略やアドバイスを提示して終わるコンサルティングファームとは違い、実際にシステムを開発・運用し、顧客のビジネスが改善される瞬間まで、一気通貫で責任を持てる。
【特定の業界に特化した企業との比較】あらゆる業界の「変革やインフラ」を支え、社会的影響力が大きい
ブライダルや航空など、特定の1つの業界に特化してビジネスを展開する企業とは違い、 ITを通じてあらゆる業界のDXや社会インフラを根底から支え、社会に大きなインパクトを与えられる。
面接でそのまま使える「回答の型」
ここまでお伝えした要素を論理的に伝えるために、面接では以下の型に沿って構成を考えましょう。この順番通りに言葉をあてはめるだけで、より説得力の高い回答になります。
回答の型
「他業界も見る中で気づいたSIerの魅力(結論) ➔ そう感じた背景(他業界との比較・きっかけ) ➔ 自分がSIerで発揮したい強み(ビジネスへの関心など) ➔ インターンへの意気込み(チームへの貢献)」
最後の意気込みで「事業への関心が高く、インターン中のワークにも積極的に貢献する姿勢」まで語れると、より高評価に繋がります。
具体的な回答例文
実際の面接の場ではどのように話せばよいか、NG例とOK例を比較しながら見てみましょう。
NG例:ITの将来性や「学びたい」という主観に終始するパターン
「これからはITの時代であり、SIerであれば様々な業界のシステムに関われる点に魅力を感じました。まだプログラミングなどの経験は浅いですが、御社のインターンを通じてITの基礎や最新技術を学び、成長したいと思い志望しました」
【解説】
「ITは将来性があるから」「色々な業界に関われるから」という表面的な理由にとどまっており、他業界との違いが曖昧です。また、「技術を学びたい」という受け身の姿勢が見えてしまうため、評価が下がってしまいます。
OK例:SIerならではの魅力を語り、ビジネスへの高い関心も伝えるパターン
「顧客の課題に対して提案だけで終わらず、実際に『仕組みをカタチにする』まで一気通貫で伴走できる点に強く惹かれ、SIerを志望しています。
そう考えるようになったのは、現在並行して見ているコンサルティング業界やメーカーと比較した際、戦略やアドバイスを提示して終わりではなく、自らが顧客と一緒に伴走してカタチにするからこそ、本当の課題解決ができると感じたからです。
まだ高度なプログラミングスキルはありませんが、日頃から各業界のDX事例を熱心に読み込み、『技術を用いて、顧客のビジネスをどのようにアップデートできるか』を仕組みの面から考える習慣をつけています。
御社のインターンでは、実際のビジネスと同じ緊張感を持ってワークに臨むつもりです。技術の知識では一歩引いてしまう部分があっても、顧客の課題を深く掘り下げるフェーズでは、主体的に議論をリードし、アウトプットのクオリティを最高のものにするために、全力でコミットしたいと思います」
【解説】
コンサルやメーカーという具体的な他業界を引き合いに出すことで、「なぜあえてSIerなのか」の説得力がより高まっています。「ITを学びたい」という自分本位な学生目線ではなく、「顧客の課題を最後までカタチにして解決したい」というSIerで働く社員に近い視点を持っていることが伝わる内容です。
また、後半の意気込みでも「実際のビジネスと同じ緊張感で臨む」「自分の得意なフェーズで議論をリードする」と、自分がチームの成果にどう貢献するかが具体的に宣言されています。
SIerというビジネスモデルの役割を他業界と比較して解像度高く語れているため、プログラミング経験が浅くても、面接官から評価されやすい回答になっています。
「他業界ではできないこと」から逆算し、あなたの言葉で志望理由を話そう
面接官に響く「なぜSIerなのか」の答えは、あなたが今まさに並行して見ている「他業界の特徴」の中に隠れています。
メーカーの「自社製品しか売れない限界」や、コンサルの「提案だけで現場を動かせないもどかしさ」を一度すべて洗い出し、その反対の言葉をSIerの魅力として繋ぎ合わせてみてください。
他業界の課題を丁寧に捉えることで、それらを技術でアップデートしていくSIerの役割が、よりいっそう魅力的に見えてくるはずです。
プログラミング未経験だからといって臆することなく、他業界も積極的に見ているという「今のあなたの視野の広さ」を武器に変えて、自信を持って面接へ臨んでくださいね。
この質問の回答者

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