技術面接で「他に検討した技術は?」と聞かれたら?【IT就活一問一答】

今回は技術面接で「他に検討した技術はありましたか?」と聞かれた際の答え方について、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
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Q. 技術面接で「他に検討した技術はありましたか?」と聞かれ、上手く答えられませんでした。どのように返すのが正解だったのでしょうか。
先日受けたサマーインターンの技術面接で、ポートフォリオの技術スタックについて説明した際、「データベースにこれを選んだ理由と、他に候補に挙がった技術があれば教えてください」と質問されました。
その技術を選んだのは、エンジニア界隈の技術ブログやSNSで最近すごく話題になっていて、最先端のモダンな開発手法に興味があったからです。
そのため、面接でも「今一番注目されている最新技術で、触ってみたかったので選びました。他は特に検討していません」と答えたのですが、面接官の反応はあまり良くなく、期待していた回答ではなかったようでした。
トレンドの技術を主体的にキャッチアップして形にしたのに、なぜ評価されないのか、どう答えれば良かったのかが分かりません。
A. 比較候補に挙げた類似技術を明かし、それぞれのメリットとデメリットを天秤にかけた上で、今回のプロダクトの要件に最も合致した明確な採択理由を伝えましょう。
自分のポートフォリオを作る際、エンジニア同士のトレンドや、最新のモダンな技術にアンテナを張って積極的に取り入れる姿勢は、素晴らしい行動力であり大きな強みです。
しかし、面接官が求めているのは「新しい技術を知っていること」や「完璧な技術選定の結果」そのものではありません。
実務の開発では、プロジェクトの予算や期間、求められる性能によって最適な技術が毎回変わるため、複数の選択肢から技術を主体的に選別する能力が求められます。
面接官が見ているのは、あなたが「トレンドだから」「流行っているから」という理由だけで思考停止していないか、そして技術のトレードオフを正しく理解した上で、納得感のある設計判断ができているかという思考の深さです。まずは面接官の本当の意図を整理しましょう。
面接官が質問する本当の意図
面接官が不採用にした技術の検討プロセスを尋ねる際、注目しているのは技術に対する客観的な視野の広さと、意思決定の論理性です。具体的には、以下の2つの観点から実力を測ろうとしています。
技術選定の客観性と論理性の確認
主観的な好みやトレンド感だけで選ぶのではなく、プロダクトが抱える課題解決の手段として、フラットに技術を選べているかを見ています。「なぜAではなくBなのか」を他人に説明できる言語化能力があるかを確認しています。
トレードオフの理解度
どんなに優れた技術にも、必ずデメリットや苦手な領域が存在します。採用した技術の強みだけでなく、あえて採用を見送った技術のメリットや、自分が選んだ技術が持つ弱みまで把握した上で開発しているかを見ています。
技術面接を突破する「他技術の検討」の答え方
面接官の意図を汲み取り、主体的に開発を行っている学生としての設計思想を示すためには、ただ「他も調べました」と言うだけでは不十分です。以下の2つのポイントを意識して、選定の基準をロジカルに語りましょう。
トレードオフを交えた比較軸を提示する
「今回のアプリでは〇〇と〇〇を重視したため、候補に挙げた技術Aではなく、技術Bを選びました」というように、何を基準に天秤にかけたのか(評価軸)を明確にして答えます。見送った技術Aのメリットも認めた上で、「今回の要件においては技術Bの方が総合的に優れていると判断した」と語ることで、客観的なアプローチが伝わります。
技術選定理由のマトリクスを整理しておく
面接に臨む前に、自分のプロダクトで使用している主要な技術(フロントエンド、バックエンド、データベース, 認証機能など)について、それぞれ「競合する類似技術」を最低1つは挙げて比較しておきます。機能要件、開発スピード、学習コストなどの項目で頭の中に比較表を作っておくことで、面接でどの技術について突っ込まれても、動じずに理由を返せるようになります。
回答例文
実際の面接の場で、これらのポイントがどのように評価に影響するのか、具体的なOK例文とNG例文で比較してみましょう。
NG例文:トレンドを理由にした思考停止の技術選定
「最近のモダンなWeb開発ではこのデータベースを使うのがエンジニア界隈のトレンドだと技術ブログで見たので選びました。今一番注目されている技術に触れておきたかったという興味が大きく、他の古い技術や従来のデータベースについては特に比較していません」
「学校の講義やこれまでの個人開発ではリレーショナルデータベースばかりを触っていたので、今回は今流行っているNoSQLの技術に挑戦したいと思い選びました。他の技術との厳密な性能比較などは行っていません」
【解説】
最新技術への興味や挑戦心は個人開発の動機としては素晴らしいですが、技術面接の評価としては不十分です。これでは実務において「トレンドに流されて、プロジェクトの要件に合わない技術を選んでしまうリスクがある」と判断されてしまいます。面接官が求めているのは、流行ではなく「要件に合わせて冷静に比較検討する視点」です。
OK例文:評価軸の提示と、要件に基づくトレードオフの比較
「データベースの選定において、リレーショナルデータベースである PostgreSQLと、ドキュメント指向の Firebase Firestoreの2つを比較検討しました。
選定にあたっては、今回のアプリの要件である『ユーザー間のフォロー関係や、投稿へのいいねといった複雑なデータ同士の紐付けの扱いやすさ』を最大の評価軸としました。
検討の段階では、Firebaseを用いた方が、サーバーレスで環境構築の手間が省け、スキーマ変更(データ構造の変更)にも柔軟に対応できるという大きなメリットがあり、トレンドの技術としても非常に魅力的で迷いました。
しかし、今回の要件である多対多の複雑なリレーションを NoSQLで表現しようとすると、データの二重持ちが発生して不整合が起きやすくなったり、クライアント側での結合処理が複雑化したりするデメリットがあると考えました。
データの整合性を保ちながら、結合クエリを効率的に発行できるメリットを最優先した結果、今回はインフラ側の構築コストを払ってでも、PostgreSQLを採用すべきだと判断しました」
【解説】
見送った技術のメリット(Firebaseの構築の手軽さ)と、採用した技術のデメリット(構築コスト)を正しく理解した上で、今回のアプリの要件を基準に天秤にかけていることが分かります。
「メリットしかない完璧な技術」を選ぶのではなく、プロダクトの特性に合わせて最適解をロジカルに導き出せているため、実務レベルの視点を十分に満たした回答です。
選定のプロセスを語り、プロダクトに最適な設計根拠を示そう
技術面接において、選んだ技術が何であるかよりも、その選択に至るまでの「思考のプロセス」のほうが遥かに重要視されます。
たとえ結果として定番の技術を選んでいたとしても、その裏に明確な比較検討のストーリーがあれば、面接官はあなたのエンジニアとしての設計思想の高さを評価します。
「トレンドだったから」で片付けるのではなく、面接前に自分のポートフォリオの主要な技術スタックを並べ、もし別のライブラリやデータベースで作るとしたら、どんなメリットとデメリットが生まれるかをシミュレーションしてみましょう。
選択肢の一長一短をフラットに評価し、プロダクトの要件に合わせて手段を最適化できるよう準備しておくことで、技術面接での受け答えは驚くほどロジカルで説得力のあるものに変わるはずです。
この質問の回答者

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