なぜその研究室を選んだかを聞かれたら、どう答えるべき?【IT就活一問一答】

なぜその研究室を選んだかを聞かれたら、どう答えるべき?【IT就活一問一答】
「こうした方がいいと見た」「これは良くないと聞いた」けど、「実際どうなの?」ともやもやしていることはありませんか?

今回は、研究開発や専門的な学習に力を入れてきた学生が本選考の面接でよく聞かれる「研究室を選んだ理由」の答え方について、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!
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Q. 面接で「なぜその研究室を選んだのですか?」と聞かれ、研究内容を詳しく答えたものの、あまり良い反応が得られませんでした。面接官から評価される回答のコツを教えてください。

現在、エンジニア職の本選考を受けています。


先日の面接で研究室の選定理由を聞かれた際に、自分が扱っている研究の難しさや技術的な先端性を詳しく説明したのですが、面接官の手ごたえがあまり得られませんでした。


研究テーマの専門性の高さを伝えるだけでは不十分なのでしょうか?


面接官が本当に知りたいポイントや、評価につながる回答の組み立て方があれば教えてほしいです。

A. 面接官が見ているのは、「どのような軸で選択し、どう目的意識を持って取り組んでいるか」という主体的な意思決定力です。

技術的な専門性の高さや研究内容のすごさばかりをアピールしようとすると、選んだ「理由」や「個人の価値観」が見えなくなり、研究室のプレゼンで終わってしまいかねません。


面接官が知りたいのは、「数ある選択肢の中から、なぜその分野・環境を選んだのかという意思決定の論理」と「そこから得た学びを志望動機にどう繋げているか」です。


【興味の原体験】→【研究室ならではの強み】→【志望動機への繋がり】という一貫したストーリーで語ることで、「目的意識が高く、自走できるエンジニア」として高い評価を獲得しやすくなります。

面接官がこの質問をする意図

面接官の質問の意図を正しく把握することで、回答のズレを防ぐことができます。企業が評価しているのは、主に以下のポイントです。

① 「意思決定の軸」の再現性を見ている

人生における大きな選択肢である「研究室選び」において、どのような基準(課題感、関心、技術スタック、開発環境など)で意思決定をしたかを見ています。


面接官は、ここでの意思決定のプロセスから「自社を志望した理由(志望動機)」や「入社後のアサインに対する納得感・定着性」を測ろうとしています。

② 「目的意識の強さ」と「自走力」の確認

大学の配属において、「ただ与えられたテーマや教授の指示に従っているだけか」それとも「自ら明確な目的意識を持ってその環境を選び、課題を設定して探究しているか」を探っています。


自ら課題を見つけて自走できるエンジニアであるかどうかが試されています。

面接で失敗しやすい「落とし穴」

研究に真剣に取り組んできた学生ほど、選考で陥りがちな代表的な失敗パターンが3つあります。

① 「研究テーマの専門用語」ばかり説明して、選んだ「理由・価値観」を話していない

研究の概要や技術的な難易度の説明に終始してしまい、「なぜ数ある研究室の中からそこを選んだのか」という自分自身の選択軸や価値観が見えてこないケースです。これでは面接官に「で、なぜあなたはそこを選んだの?」という疑問が残ってしまいます。

② 教授の知名度や研究室の「環境」に依存した理由になっている

「有名で著名な教授がいるから」「単位が取りやすく論文が通りやすいから」「設備が豪華で予算が潤沢だから」といった他者や環境に依存した理由です。


こうした受動的な理由は、「環境にぶら下がる人物」に見えてしまい、自分自身の主体的な目的意識を感じさせることができません。

③ 「研究室選びの理由」と「就活の志望動機・キャリア軸」が分断している

研究室では〇〇(例:データ分析やアルゴリズム)に惹かれて選んだと言っているのに、志望企業では全く関係のない〇〇(例:フロントエンド開発)をやらせてほしいと語るケースです。


一見すると「思考軸がブレている」「その場限りのキャリア選択をしている」と判断されてしまうリスクがあります。

面接官を納得させる回答の作り方

面接官に「論理的で筋が通っている」と納得させるために、以下の3ステップで回答を構成しましょう。

Step 1:興味・課題意識の原体験

なぜその技術分野(例:分散処理、画像認識、セキュリティ、HCI、自然言語処理など)に関心を持ったのか、きっかけとなった原体験や課題感を簡潔に伝えます。

Step 2:研究における目的意識

その分野において「自分は何を解き明かしたいのか(またはどんな課題を解決したいのか)」という探究の目的を具体化します。「単に割り当てられたから」ではなく、主体的なゴール設定を持っていることを示します。

Step 3:その研究室ならではの強み

目的を果たすために、 「なぜ他の研究室ではなく、なぜその研究室でなければならなかったのか」という選定理由を述べます。


例:「理論の追求だけでなく実用化・社会実装で一貫して取り組める体制があった 」「独自の実験装置やデータセットがあり、高度な検証ができる環境だった」「テーマ設定の自由度が高く、自ら仮説を検証できる方針だった」など

Step 4:研究を通じて得た学びと今後の展望

その研究室で何を学び、それが今回の「エンジニアとして実現したいこと・志望動機」にどう繋がっているかを結びつけます。研究テーマと企業の事業が直結していなくても、「課題解決へのアプローチ方法」や「技術に対する姿勢」レベルで共通項を持たせることがポイントです。

評価を引き上げる「回答ブラッシュアップ」のコツ

回答の説得力を一気に高め、他の志望者と差をつけるための実践テクニックもご紹介します。

① 「他との比較(選定基準)」を明確にする

ただ「〇〇が面白いから選びました」と語るよりも、比較検討したプロセスを入れることで論理性が飛躍的に高まります。


例:「〇〇分野を扱う研究室は学内に他に2つありましたが、当研究室は『アルゴリズムの理論構築だけで終わらせず、プロダクトへの落とし込みまで評価する』方針だったため、ここを選びました。」

② 研究領域と「エンジニアとして目指す姿」の共通項を語る

研究テーマそのものが企業の事業内容と直接関係なくてもまったく問題ありません。


「未知の課題に対してデータをもとに仮説検証を回す面白さに気づいた」「複雑な制約条件下でパフォーマンスを最適化する楽しさを知った」など、思考プロセスやエンジニアとしての姿勢を抽象化して志望動機と接続させましょう。

③ 「自ら掴み取ったプロセス」を添える

配属をただ待つだけでなく、自発的に動いたエピソードをひとこと添えるだけで、技術力の高い学生にふさわしい「自走力」をアピールできます。


例:「配属前から関連論文を読み込んで教授に直接アプローチした」「既存のテーマではなく、自分の問題意識に基づいた新規テーマを提案して了承を得た」など

研究室を選んだ理由を聞かれたら、「自分の選択軸」を示すチャンス!

「なぜその研究室を選んだのですか?」という質問は、単なる学問や技術のプレゼンではなく、あなたの「選択の軸」と「エンジニアとしての原点」を面接官に示す絶好のチャンスです。


技術の専門性をアピールするだけでなく、「なぜ自分はその道を選び、そこでどう成長し、それがこれからのキャリアにどう繋がっているのか」を一本のストーリーとして整理しておくことが重要です。


ぜひ、ご自身の選択のステップを棚卸しし、本選考の面接で自信を持ってアピールしていきましょう!

この質問の回答者

回答者プロフィール:CA本田

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