技術面接で、ライブコーディングや画面共有レビューをどう乗り切ればいい?【IT就活一問一答】


Q. ライブコーディングや画面共有によるコードレビューの対策がわかりません。コードの完成度以外に、面接官はどのようなポイントを見て評価しているのでしょうか?
すでに本選考を受け始めており、自社開発企業を中心に選考を進めています。 しかし、ライブコーディングや事前に提出したプロダクトの画面共有レビューといった選考において、どのように思考を伝えながら実装・説明すればいいのか戸惑うことがあります。
時間内に完璧なコードを書くことや、すべての質問に即答すること以外に、面接官がチェックしているポイントや具体的な立ち振る舞いのコツを教えてほしいです。
A. 面接官が見ているのは「正解のコード」ではなく、「一緒に働いたときの思考プロセスや対話力」です。
ライブコーディングやコードレビューにおいて、完璧な解を出すこと以上に重視されるのは「思考の透明性」や「コミュニケーションの柔軟性」です。
やや極端な言い方ですが、無言で100点のコードを出す学生よりも、面接官と対話し、アドバイスを吸収しながらロジックを組み立てられる学生の方が高く評価されます。
技術面接を「面接官とのペアプログラミング」と捉え直し、選考現場で即座に使える具体的な立ち振る舞いの型を押さえていきましょう。
面接官がチェックしている3つの評価軸
評価のポイントは、記述スピードや単なる知識量だけではありません。面接官であるエンジニア社員は、実際の業務で一緒にチームを組んで複雑な課題に立ち向かえる人物かどうかを、開発中のコミュニケーションを通して厳密に見極めています。
思考の言語化
頭の中の思考をリアルタイムで声に出しながら実装できているかを見ています。なぜそのデータ構造を選ぶのか、どこで思考が詰まっているのかを第三者に開示できる能力は、チームでの開発運用においてトラブル防止やナレッジ共有の観点から不可欠です。
事前の要件および前提の確認
提示された課題に対してすぐに手を動かすのではなく、入力値の例外処理やパフォーマンスの制約などを事前に面接官とすり合わせられるかを確認しています。仕様の認識相違を防ぐための事前の問いかけは、実務における設計事故を減らす重要な資質です。
フィードバックへの柔軟性
面接官からの指摘やヒントを受けた際、自身の考えに固執せず素直に受け止め、即座にコードへ反映・修正できるディスカッション力を測っています。指摘を成長の機会と捉えられる受容性の高さが評価につながります。
ライブコーディング/コードレビューで使える、立ち振る舞いの型
技術面接の場で慌てずに実力を発揮するためには、あらかじめ対話のフレームワークを持っておくことが有効です。思考の迷いや実装の方針を可視化し、面接官を味方につけるための具体的なテクニックを解説します。
1. 実装前の擬似コードによるロジック共有
いきなりコードを書き始めるのではなく、まずはコメントアウトを用いて実装の手順を箇条書きで書き出します。
その上で「まずはこの方針で進めようと考えておりますが、認識にズレはなさそうでしょうか」と一言確認を入れてから書き始めましょう。最初にゴールまでのロードマップをすり合わせることで、途中で方向性が大きくズレて詰んでしまうリスクを確実に回避できます。
2. 詰まったときの3要素ブレイクダウン
思考が停止して沈黙に陥りそうなときは、現在の前提、試したこと、次に探りたい仮説という3つの要素に切り分けて状況を言語化します。
現在どのような入力を処理しようとしているかという前提を整理し、すでに試して失敗したアプローチを共有した上で、次に確認したい仕様や試したい構造についての仮説を伝えます。これらを提示することで、面接官側もどこで躓いているかを正確に把握でき、的確なヒントを出しやすくなります。
3. レビューでのトレードオフの提示
自作プロダクトの設計やライブラリ選択について質問された際は、なぜそれを選んだのかという理由だけでなく、メリットとデメリットの両面を考慮したトレードオフの理解を添えて語りましょう。
回答例
「現在のスケール感であればシンプルな構成が最適だと判断して採用しました。将来的に大きな機能拡張を行う場合は特定の制限が課題になるため、そのフェーズで設計を刷新する想定です。」
選考で評価を落としてしまう、注意すべき行動
高い技術力や開発実績を持つ学生ほど、自身の技術的なこだわりが裏目に出てしまい、知らず知らずのうちにハマりやすい落とし穴があります。面接官に協調性の欠如と捉えられないよう注意が必要です。
無言で黙々と書き進めてしまう
沈黙のまま実装を進めると、面接官は現在何を考えているのか、どこで悩んでいるのかを一切把握できません。万が一途中で仕様の勘違いがあった場合、指摘のタイミングを逃して手遅れになるリスクがあります。
面接官からの指摘や提案に対して防御的になる
指摘を受けた際、自身のコードの正当性を主張し続けてしまうパターンです。リファクタリングの提案を突っぱねる姿勢は、実務においてフィードバックループを回しにくい人物であると判定されてしまいます。
目の前のコードを通して「エンジニアとしての対話力」を示そう
技術面接の場では、100点満点の完璧なコードを書き上げられるかどうかで評価を決めているわけではありません。大切なのは、面接官をペアプログラミングのパートナーとして巻き込み、プロとして一緒に課題を紐解いていく姿勢を見せることです。
単に技術力をアピールすることだけに囚われず、思考のプロセスを丁寧に開示し、柔軟な対話を重ねることで、現場のメンバーとして共に働くイメージを面接官に強く印象づけていきましょう。
この質問の回答者

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