プログラミングの歴史と将来性が高い言語を大学生・大学院生向けに紹介

プログラミングの歴史と将来性が高い言語を大学生・大学院生向けに紹介
「プログラミング言語はどうして生まれたの?」「プログラミング言語はどのように発展し、現在に至ったのだろう?」IT業界を目指す大学生・大学院生のなかには、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、これからプログラミングを学びたい、またはすでに学習を始めている大学生・大学院生に向けて、プログラミングの歴史を解説します。また、学習する上で、初心者におすすめのプログラミング言語もあわせて紹介します。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

1.  時系列でみたプログラミング言語の歴史

プログラミングとは、コンピューターが理解できるように、正確な指示(プログラム)を記述する方法です。「プログラミングがどのように登場し、発展してきたのか」について、歴史を時系列で解説します。

1940年以前

機械式コンピュータ(解析機関)が最初のコンピューターとして開発されました。記憶と演算(計算)の機能を持ち、パンチカードと呼ばれる厚手の紙を使用して、プログラムを制御する仕組みです。

1940年代

機械言語だけではなく、アセンブリ言語でもプログラム実行が可能になりました。アセンブリとは、機械に近い(低水準)言語であり、コンピューターが理解できる機械語と命令語で構成されます。なお、設計されたものの開発に至らなかった「プランカルキュール」と呼ばれる言語では、代入や条件、ループなどの概念がこの頃すでに生まれていました。

1950年代〜1960年代

手続き型言語の開発が始まり、世界初のプログラミング言語としてFORTRANが登場しました。その後、ヨーロッパの研究者によってALGOL58が開発され、C言語や同じ時期に生まれた言語に影響を与えました。日本ではCOBOLが登場し、現在も事務処理を中心に使われています。

1970年代

1972年にC言語、世界初のオブジェクト指向言語であるSmalltalkが登場しました。また、システム開発には欠かせないデータベースを操作するSQLも登場しています。

1980年代

C言語にオブジェクト指向を組み込んだC++、SmalltalkがベースのObjective-Cが開発されました。しかし当時は、オブジェクト指向が主流ではなく、C言語がトレンドでした。また、テキスト処理の速さが売りのスクリプト言語として、Perlも登場しています。

1990年代

この時期に生まれたプログラミング言語が、近年の主流となっています。1990年にはPython、1991年にはMicrosoft Visual Basic、1995年にはRubyが開発されました。また、Javaの登場を機に、オブジェクト指向言語が台頭することになります。PHPやJavaScriptもその1つです。

2000年代

2000年にはC++にJavaを取り込んだC#、2003年にはオブジェクト指向と関数機能が使えるScalaが登場します。2009年にはGoogleがGoを発表しました。Goは、AI開発の分野で将来性が高いプログラミング言語です。

2010年代

2010年代は、スマートフォンの普及を機に、セキュリティ面に重きを置いたプログラミング言語が多く誕生しました。2011年にGoogleがJavaScriptに替わる言語としてDartを発表し、他にも同じ時期にiPhone向けのSwift、Android向けのKotlinが登場しました。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

2.  世代別にみたプログラミング言語の歴史

ここでは、「プログラミングがどのように登場し、発展してきたのか」を世代別に解説します。

第1世代では機械言語が登場

機械言語が登場する1940年以前にあたるのが第1世代です。コンピューターは、私たちには解読できない言語を理解して、命令を実行します。現代で使われることはなく、人間に分かりやすい言語が次世代以降で登場します。

第2世代は、アセンブリ言語が登場

アセンブリ言語が登場する1940年代から1950年代前半にあたるのが第2世代です。機械言語に比べ、人間に理解しやすい表記になりましたが、現代では使われていません。

第3世代は、高水準言語が登場

高水準言語が登場した1950年中期から1960年代が第3世代にあたります。アセンブリ言語よりも、さらに人間が読みやすい表記になりました。1960年代に生まれたFORTRANから始まり、COBOLやC言語は、今でもソフトウェア開発に使われているほど有名です。

第4世代は、第3世代以降に台頭してきた言語

第3世代以降に台頭してきたプログラミング言語が第4世代に該当します。JavaやPHP、Pythonは、人間にとって理解しやすい構文で書かれており、現在でも人気のある言語です。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

3.  難易度・将来性からみた初心者におすすめのプログラミング言語

「どの言語を選べばよいか分からない」と悩んでいる学生は、学習目的に合わせて選ぶとよいでしょう。なかでも、現代の主流であるオブジェクト指向言語がおすすめです。ここでは、就職や難易度・将来性の観点から、学習を始めやすい言語を紹介します。

JavaScript

JavaScriptは、HTML/CSSで記述したWebページに、アニメーションのような動きがつけられるオブジェクト指向の言語です。他の言語のように開発する環境を整える必要がなく、ブラウザさえあればすぐに動作します。ゲームの開発や最先端技術であるIoTにも活用されており、汎用性が高い言語です。

関連記事:JavaScriptとは?できることや将来性・勉強方法を解説

PHP

PHPは、Webアプリケーション開発時に、サーバーサイドでの処理に使われるオブジェクト指向言語です。近年は「Laravel」のような開発に必要な機能が多く含まれているフレームワークも人気です。

PHPは、JavaScriptと同様に、コードがシンプルかつすぐに実行できるため、プログラミング初心者におすすめです。ブログを簡単に作れるWordPressにも、PHPが使われています。HTMLに埋め込んで使えるだけではなく、豊富な関数もあるため、幅広い機能を開発できるのが特徴です。習得できれば、開発の幅が大きく広がるでしょう。

関連記事:PHPとは?HTMLとの違いや学生が学習するメリットを解説

Python

Pythonは、AIや機械学習、データ解析、ブロックチェーン開発ができるオブジェクト指向の言語です。汎用性が高く、Webアプリケーション開発にも活用できます。少ないコードの記述で動作するため、初心者でも学習しやすい言語です。プログラミング言語の人気ランキング「TIOBE Index」によると、2022年11月時点でPythonは1位に選ばれており、今後も高い需要が続くでしょう。

関連記事:【ITエンジニアを目指す学生向け】Pythonとは?

Java

Javaは、OSに依存せず、業務システムやAndroidアプリ、ゲーム開発などに活用できる、汎用性に優れたオブジェクト指向言語です。Javaを習得できれば、オブジェクト指向を理解したも同然といえます。他の言語にも応用できるため、プログラミングスキルの幅が広がります。

関連記事:学生向け|Javaとは?就職で役立つ特徴や活用事例をチェック

HTML/CSS

オブジェクト指向言語ではないですが、Webの仕組みを知る上で理解しておくべきなのがHTML/CSSです。HTMLは、Webページの「構造」を記述するマークアップ言語で、表示する文字や画像をタグで囲って記述します。他の言語のように、処理順序(アルゴリズム)を考えながら記述する必要はありません。そのため、初めて学習する言語としておすすめです。CSSは、文字の色や大きさ、太さなどの「装飾(スタイル)」を記述する言語です。

関連記事:学生におすすめのプログラミング言語とは?選び方や習得法を詳しく解説!

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

4.  ITエンジニアを目指すならレバテックカレッジ

これからIT業界への就職を目指すのであれば、まずはプログラミングを経験するべきです。書籍や動画での学習は、初心者でも始めやすいためおすすめです。独学に不安がある場合は、システムを体系的に学習できるプログラミングスクールの受講を検討しましょう。レバテックカレッジは、大学生/大学院生限定で就職まで支援してくれるプログラミングスクールです。オンライン/オフラインどちらにも対応しており、メンターが常駐しているため、学習や就職に関する不安も気軽に相談できます。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール