- 1. プログラミング、プログラマーとは?
- 2. プログラミングを理解するために特に重要な用語
- 3. プログラミングで何ができるのか
- 4. 代表的なプログラミング言語
- 5. プログラミングの概念を学ぶのにおすすめの本
- 6. 初心者におすすめのプログラミング学習手順
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1. プログラミング、プログラマーとは?
まず「プログラミング」や「プログラマー」の定義について解説します。
プログラミングとは?
プログラミングとは、コンピュータに何らかの作業をさせるための準備のことです。まず、コンピュータに作業してもらいたい内容をプログラミング言語という専用の言葉を使って書きます。次に、書いたものをコンピュータに読み込ませます。すると、コンピュータはプログラミング言語を読み取って、指示通りに動くことができます。ここまでの一連の手順を、プログラミングと呼んでいます。
コンピュータは日本語や英語を読み解くことができません。そのため、コンピュータでも理解できるプログラミング言語を使って指示を出す必要があるのです。
プログラミングによって、コンピュータにさまざまな作業を実行させることが可能です。たとえば、文字を書いたり、ファイルを更新したり、音を出したり、他のコンピュータに接続したりなどを実現できます。そして、それらの作業を組み合わせれば、Webアプリやスマホアプリ・ゲームなどのアプリケーションを作ることもできます。
プログラマーとは?
プログラマーとは、プログラミングを行いアプリやシステムを作る人を指します。プログラマーになるには、プログラミング言語の読み書きができ、コンピュータに正しい指示を出せるスキルが必要です。
プログラマーが作ったアプリやシステムは、私達の身の回りのさまざまな場所で使われています。たとえば、ネット上のSNSや掲示板、電化製品のエアコンや電子レンジなどはすべてプログラミングによって操作が簡単に行えるように作られています。いまやプログラマーは、社会にとって重要な役割を担っている存在と言えるでしょう。
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2. プログラミングを理解するために特に重要な用語
続いて、プログラミングを理解するために特に重要となる用語について解説します。「ソースコード」「実行」「コマンドプロンプト」「デバッグ」の4つの用語についてまとめました。これらの用語を知りプログラミングに対する理解を深めましょう。
ソースコード
ソースコードとは、コンピュータへの指示内容を書いたものを指します。プログラミング言語によって書かれており、コンピュータはソースコードを読み取ることで指示通りに動きます。ソースコードが書かれたファイルはソースファイルと呼ばれます。
実行
実行とは、コンピュータがソースコードを読み取り指示通りに動くことを言います。コンピュータは実行する際、一旦ソースコードのプログラミング言語を0と1で書かれた機械語に翻訳します。機械語はコンピュータが直接理解できる唯一の言語です。機械語に翻訳するには、「指示内容を1つずつ翻訳していく方式」と「まとめて翻訳する方式」の2種類があり、プログラミング言語によってどちらを採用しているかは異なります。
コマンドプロンプト
コマンドプロンプトは、ソースコードを実行するために使うアプリケーションです。コマンドプロンプトを使って特定のコマンドを入力することで、ソースコードをコンピュータに読み込ませることができます。WindowsやMacに標準インストールされています。
デバッグ
ソースコードの作成者が想定していないコンピュータの動きをバグと呼び、バグを発見して修正する作業をデバッグと呼びます。実際のアプリケーション開発では、デバッグを何回も繰り返して問題がないことを確認します。
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3. プログラミングで何ができるのか
では、プログラミングを行うことで何ができ、何が作れるのでしょうか?代表的なできることを5つまとめました。
代表例1.Webアプリ開発
Webアプリとは、インターネット上で動くSNSやECサイト・掲示板といった一連のアプリケーションのことです。Webアプリは複数のプログラムが協力して動いています。たとえば掲示板なら、会員登録するプログラムや書き込みを行うプログラム、書き込みを削除するプログラムなどが組み合わさって1つのアプリになっています。
関連記事:Webアプリケーションとは?概要から就職に役立つ資格まで徹底解説
代表例2.スマホアプリ開発
スマホアプリとは、スマホ上で動くゲームや便利ツールなどのアプリケーションのことです。スマホアプリもWebアプリ同様、複数のプログラムが組み合わさって動いています。スマホアプリはAndroidやiPhoneなどスマホの種類によって使われるプログラミング言語が異なります。
代表例3.ゲーム開発
任天堂スイッチなどの家庭用ゲームやスマホゲーム・ブラウザゲームもプログラミングによって作られています。ゲームを作る場合、キャラクターを動かしたり、BGMを流したり、レベルアップしたりといった要素が必要ですが、すべてプログラミングで作ることが可能です。ゲームが動くハードウェアやコンピュータの種類によって、使われるプログラミング言語が異なります。
代表例4.自動化
特定のパソコン作業をコンピュータにやらせることもプログラミングによって可能です。たとえば、Excelにデータを書き込んだり、ファイルを自動で削除したりなど、単純作業を行わせることができます。コンピュータは指示内容通りに休みなく働くため、人間よりも単純作業をミスなく効率的に行えるのがメリットです。このような、コンピュータに特定作業を毎回やらせて作業効率化をはかることを自動化と呼びます。
単純作業を実行するプログラムは、Webアプリやスマホアプリより比較的簡単に作ることができるため、プログラミング初心者の方は、まずは身の回りの面倒な作業を自動化できるプログラム作りを目指してみても良いでしょう。
代表例5.人工知能開発
将棋や囲碁・自動運転などの分野で活躍する人工知能(AI)もプログラミングによって作られています。たとえば、将棋AIは過去の棋譜などの情報をもとに将棋で勝つ方法を学習し、強くなっていくことが可能です。人工知能は「自分で学習する」という点が他のプログラムと異なります。人工知能が勝手に学習してどんどん賢くなれば、人間には解決できない問題も解決できる可能性があるため、人工知能開発は近年注目を集めています。
関連記事:AIとは?メリット・デメリットとこれからの活用法について
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4. 代表的なプログラミング言語
続いて、代表的なプログラミング言語を5つ紹介します。数ある言語のなかでも比較的学びやすく、スマホアプリ開発やWebアプリ開発などにおいて需要が高い言語のため、初心者の方にもおすすめです。
おすすめの言語1.PHP
PHPはWebアプリ開発でもっとも多く使われている言語です。他のプログラミング言語と比べ文法が簡単で、初心者には特に向いています。また、HTMLの中にソースコードを直接書けるのも特徴的です。PHPで開発された有名なサービスには、ブログやホームページの作成が簡単にできるWordPressなどがあります。
関連記事:PHPとは?HTMLとの違いや学生が学習するメリットを解説
おすすめの言語2.Python
PythonはWebアプリや人工知能開発で多く使われている言語です。PHP同様、文法が簡単なため初心者におすすめできます。また、ソースコードの読みやすさや汎用性の高さから、上級者からも人気が高い言語です。特に、人工知能開発を簡単にできる機能が備わっている点が大きな特徴です。人工知能は注目度の高い分野のため、Pythonの将来性も高いと言われています。
関連記事:【学生向け】Pythonは何ができるの?就活には有利になる?
おすすめの言語3.JavaScript
JavaScriptはWebアプリにおけるページ上の動きを表すのに使われる言語です。たとえば、Webページにアニメーションをつけたり、ウインドウを立ち上げたりすることができます。Webアプリ開発では、PHPもしくはPythonとJavaScriptがセットで使われることが多いです。JavaScriptは長年現役で使われ続けており、安定した需要があります。また、他の言語と違い、開発環境を整えずに使える点も初心者に優しいでしょう。
おすすめの言語4.Kotlin
KotlinはAndroidのスマホで使うアプリの開発に使われます。Android分野では、以前はJavaという言語が使われていましたが、最近ではKotlinの使用例も増えてきています。なぜなら、Kotlinのほうが文法が簡単な上、安全に使うことができる作りになっているためです。初心者でも習得しやすいおすすめの言語です。
関連記事:学生向け | Kotlinとは?特徴とおすすめの勉強法を解説
おすすめの言語5.Swift
SwiftはiPhoneやMacのアプリ開発に使われる言語です。iPhone分野では、以前はObjective-Cという言語が主流でしたが、最近は文法が簡単で勉強しやすいSwiftのほうが人気です。iPhoneアプリならSwift、AndroidアプリならKotlinがおすすめでしょう。ただし、iPhoneアプリを作る場合、Macパソコンが必須であるため、その点で少しハードルが高いと言えます。
関連記事:学生向けのSwift入門!環境構築からプログラムを実行してみよう
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5. プログラミングの概念を学ぶのにおすすめの本
ここでは、初心者向けのプログラミング関連本を紹介します。これらはプログラミングの文法やテクニックではなく、プログラミングの概念や考え方を学ぶことができる本です。どれか1冊読めばプログラミングに関する興味・知識が高まり、本格的なプログラミング学習に自然と進んでいけるでしょう。
おうちで学べるプログラミングのきほん
バグが発生する仕組みや各プログラミング言語の概要についてまとめてあります。「プログラムってどうやって動くの?」という疑問を解決したい方におすすめの本です。
翔泳社:おうちで学べるプログラミングのきほん
プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業
プログラミングを効率的に学ぶにはどうしたら良いか書かれています。「学び方」を知りたい方におすすめの本です。
SB Creative:プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業
Webとプログラミングのきほんのきほん
多くのプログラミング言語に共通する基本的な考え方について解説されています。インターネットやWebの仕組みについても触れられているため、PHPやPythonを使ってWebアプリを作ってみたい方にまず読んで欲しい本です。
マイナビBooks:Webとプログラミングのきほんのきほん
マンガ 教養としてのプログラミング講座
プログラミングについて漫画で分かりやすく解説している本です。「なぜプログラミングを学ぶ必要があるのか」を理解できる構成となっています。漫画なので文章を読むのが苦手な方でもスラスラ読み進めることができます。
中央公論新社:マンガ 教養としてのプログラミング講座
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6. 初心者におすすめのプログラミング学習手順
最後に、初心者におすすめのプログラミング学習手順を紹介します。プログラミング学習は挫折率が高いと言われているため、挫折しないためにもステップを踏んで着実に学習していくと良いでしょう。
Step1.何を作りたいか決める
プログラミング言語によって、作ることができるアプリの種類は異なります。まずは何を作りたいかを明確にし、学習すべきプログラミング言語を絞りましょう。Webアプリを作る場合はPHPやPython、AndroidアプリならKotlin、iPhoneアプリならSwift、といった言語を選択することになります。
作りたいものが定まらない場合、初心者には開発環境の構築が比較的簡単なWebアプリがおすすめです。
Step2.パソコンを購入する
パソコンを持っていない場合は、プログラミングを行うためのパソコンを購入します。ノート・デスクトップどちらでもプログラミングは可能ですが、ノートの場合最低限のスペックを持つパソコンを選びましょう。メモリは8GB以上、CPUはCore i5以上、ストレージは256GB以上が目安です。OSはWindows・Macでもどちらでも問題ありません。スペックが低いパソコンは反応が遅く、学習が途中で嫌になってしまうこともあるため、よく確認した上で購入しましょう。
Step3.開発環境を構築する
続いて、開発環境を構築します。初心者にとってここが一番の難関です。可能であれば、開発経験のある友人などに見てもらいながら行うと良いでしょう。身近に相談できる方がいない場合は、Progateのプレミアム会員サービスなどでプロエンジニアのサポートを受けたり、10万円程度で学べる格安のオンラインスクールを活用してみたりするのがおすすめです。開発環境の構築で挫折するのはもったいないため、お金をかけることも検討しましょう。
レバテックカレッジでは、月額29,800円で実務レベルのPHPを最短3ヶ月で学べます。他と比べても圧倒的に安い月額料金設定のため、これからWebアプリ開発を学ぶという方にはおすすめです。プロのキャリアアドバイザーがIT企業の内定獲得のために、選考対策やキャリアの相談などのサポートをしてくれるのも魅力です。
開発環境の構築が難しい場合、最終手段としてブラウザでソースコードが書けるサービスを使う手もあります。ある程度ソースコードを書くのに慣れてきてから、開発環境構築にチャレンジしましょう。
Step4.プログラミング言語の文法を学ぶ
選択したプログラミング言語の文法を学びます。学習には、レバテックカレッジなどのスクールに通うか、ProgateやドットインストールなどのWeb教材を活用するのが最近の主流です。Web教材は参考書などに比べ、内容が初心者向けに優しくなっているので、挫折する心配が少ないと言えるでしょう。
一方、参考書は文法に関して網羅的に解説しているものが多いです。Web教材を活用しつつ、辞書として参考書を補助的に使うと良いでしょう。プログラミングの勉強は一つずつ丁寧に行うことが肝心です。分からなくなったら前の単元からやり直したり、スクールの講師に質問したりして、着実に進めていきましょう。
Step5.ソースコードを真似して書く
Web教材や参考書には、参考にするためのソースコードが書かれています。こちらを真似して書き、自分のパソコンで動かしてみるのがおすすめです。ソースコードの模写を繰り返すことで理解が深まり、自分でソースコードを書くための力がついてきます。また、ソースコードの細部を変更し、プログラムの動きがどう変わるか確認してみるのもおすすめです。
Step6.簡単なアプリを作ってみる
ある程度文法が理解できたら、実際に簡単なアプリやツールを作ってみましょう。自分一人で簡単なアプリを作れれば達成感を得られ、自信がつくはずです。プログラミングスクールに通う場合、アプリ制作はカリキュラムに盛り込まれていることも多く、何を作るかは講師と相談して決めることになります。
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