
エンジニアになるために、独学でプログラミングを学ぼうとする方は多いと思います。最近では、オンラインスクールや動画教材も豊富にあることで、より独学しやすい環境が整っているといえるでしょう。
しかし「独学では挫折や思うようにスキルを習得できないのでは」という心配や不安もあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、そもそも独学でエンジニアになれるのかといったことから、未経験から独学でエンジニアになった方の体験談、効率的かつ確実な独学方法 などについて詳しく解説します。
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- 1.独学でもエンジニアになれるのか
- 2.独学でもエンジニアになった人の体験談
- 3.ITエンジニアに求められる最低限のスキル
- 4.エンジニアになる勉強をする前に押さえたいポイント
- 5.独学を計画的に進めるためのステップ
- 6.エンジニアになるための独学方法
- 7.エンジニアになるための独学で限界を感じないための方法
- 8.未経験の学生におすすめのプログラミング言語3選
- 9.まとめ
1.独学でもエンジニアになれるのか
エンジニアになるために、独学での学習は十分に可能です。ただし、独立すれば誰でも簡単にエンジニアになれるわけではありません。
今日では動画やサイト、オンラインスクールなど、プログラミングを学ぶ教材はたくさんあります。これらを活用すれば、未経験でもエンジニアになることはできるでしょう。
しかし、独学でプログラミングを学び続けエンジニアになるためには、効率的な学習法と継続力が重要です。自己学習で得られる知識は限界があることも多く、実務で求められるスキルには届かない場合もあります。
未経験からエンジニアになるためには、自分に合ったプログラミングの学び方を見つけ、何よりも継続することが大切となるでしょう。
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2.独学でもエンジニアになった人の体験談

ここでは、全くのプログラミング未経験から、エンジニアとして就職を決められた方の体験談を2つご紹介します。
半年の独学で未経験からエンジニアとして就職した人の体験談
24歳のAさんは、公務員として働きながら約5か月間のプログラミング学習を経たのち、エンジニアとして就職をしています。
勉強方法はオンラインスクールです。
平日は業務終了後の約2時間半ほど、休日は4時間ほどをプログラミング学習に充てて基礎から学んでいったといいます。半年間でおよそ600時間ほどです。
最初はエージェント経由で応募したものの書類選考が通らず、途中から転職アプリで進めていました。転職アプリを使ったところから書類が通り始め、無事に1社目の応募で内定獲得することができたといいます。
2年弱の独学で未経験からエンジニアとして転職した人の体験談
27歳のBさんは、医療系専門職として働きながら独学でフロントエンドエンジニアとして働いています。
まずはプログラミング学習ができる有名な無料サイトで学んだ後、書籍を購入するなどしましたが挫折。モチベーションが続かなかったといいます。
挫折後4か月ほど経った頃から仕事の落ち着きもあり勉強を再開。ポートフォリオや企画案作成などを行いエージェント経由で応募開始。なかなか内定が出ずに再度挫折してしまいました。
自己PRや面接対策を徹底し、今度は自己応募で就職活動を開始。最終的には4社から内定を獲得し、自社開発企業に入社することができました。
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3.ITエンジニアに求められる最低限のスキル

ITエンジニアは、特に大規模なシステム開発案件においては、数百人のエンジニアと協力しながら期日内に成果物を完成させなければなりません。スムーズに仕事を進めるために、以下のような資質やスキルを身に付ける必要があります。
ITの基礎スキル
冒頭で説明したように、近年は多くのIT企業がプログラミング未経験の学生に対しても積極的な採用を行っており、入社後の研修によって一人前のエンジニアに育てています。
しかしながら、教育コスト低減の観点から、ある程度の知識やスキルを保有している人を採用したいと考える企業があるのも事実です。また、社員数が少ないベンチャー企業でも、教育に割けるリソースがなく、入社後すぐに実務に入ってほしいという理由でスキルを要求されるケースがあります。就職活動で一歩リードするためにも、学生のうちに基礎的なITスキルを習得しておくと良いでしょう。
プログラミング言語を1つマスターするのが望ましいですが、ハードルが高い場合、まずはエンジニア同士のコミュニケーションツールであるIT用語を学ぶことから始めるのがおすすめです。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、エンジニアになる上で必須の能力です。初心者には「簡単に学べる」と感じるかもしれませんが、コードを書くには単なる知識以上に「問題解決力」が求められます。
ただし、プログラミングスキルを身につけるには、インプットだけでなくアウトプットも行うことが大切です。具体的な目標を立て、実際にアプリさwebサイトをを作成してみることで、実践的な力が磨かれます。
タイピングスキル
忘れられがちですが、タイピングスキルも重要です。タイピングを早く確実にできるようになることで、作業効率が向上し時間を有効に使えるようになります。
ブラインドタッチができない方は、まずその習得を目指しましょう。タイピングゲームや練習アプリを活用するのがおすすめです。また、プログラミングでは英語キーボードを使用する場合が多いため、記号や特殊キーの位置にも慣れておくと良いです。
タイピングをスムーズに行えるようになることで、プログラミング学習そのものが快適になります。
コミュニケーション能力
ITエンジニアは業務が細分化されているため、1つの製品やサービスが完成するには多くのエンジニアが介在します。高いコミュニケーション能力があると、他のエンジニアと良い関係を保ちながら、円滑に開発を進められるでしょう。
論理的思考能力
ITエンジニアは、常に新しいテクノロジーを取り入れながら、プロジェクトを進めていかなくてはいけません。そのため、多様な視点から物事を見ることができ、筋道を立てて考えられる論理的思考能力が不可欠です。特に、感情に流されず沈着冷静に仕事を進めることができる人に向いています。
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4.エンジニアになる勉強をする前に押さえたいポイント

独学でプログラミングの学習をする場合は、自己管理がとても大切になることを念頭に置く必要があります。
自己管理をするために、今の自分の気持ちや、実際にかけられる時間などを把握しましょう。押さえてほしいポイントは、以下の3点です。
目標を明確にする
エンジニアになったらどのような仕事をしたいのか、それを叶えるためにどのようなことを学べば良いのかを初めに決めましょう。そうすれば、途中で不安になっても自信を持って勉強を続けられます。
先ほど紹介したように、エンジニアにはさまざまなタイプがあり、担当している分野もそれぞれ違います。「とにかく勉強しよう」と闇雲に独学を進めると、「これを学んで正解なのか」「本当にエンジニアになれるのだろうか」と迷いが生じる恐れも。結果として、途中であきらめてしまうことになりかねません。
どれくらいの期間をかけられるのか把握する
目標が決まったら、どれほど勉強時間をかけられるのかを計算しましょう。時間の逆算をしていけば、1ヵ月(1週間・1日)でどれくらい学べば目標に到達できるかを細かく決められます。
ゴールを決めて必要な時間が分かれば、勉強を習慣化しやすくなることを覚えておきましょう。
自分に合った独学方法を決める
本を読んで目から情報を取った方が良い、動画を見て目だけではなく耳を使って勉強した方が良いなど、効果的な勉強法は人それぞれです。どの五感を使えば、あまり苦に感じず勉強しやすいかを考えてみましょう。
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5.独学を計画的に進めるためのステップ

独学でエンジニアになる目標を叶えるためには、自己管理が大切だとお伝えしました。ここでは、独学を計画的に進めるためのステップを解説します。
目指すエンジニアを決める
一口にITエンジニアと言っても、開発する対象や使用するプログラミング言語、関わる相手などは職種ごとに大きく異なります。はじめに、自分がITエンジニアとしてどんなことを成し遂げたいのか、そのためにはどの職種を目指すべきなのかを決めることが大切です。
目指したい職種をイメージできた後は、その職種でよく使用されるプログラミング言語を学習するようにしましょう。
たとえば、Androidアプリの開発にはKotlinやJava、Webサイトのフロントエンドの開発にはJavaScriptがよく使用されます。
選んだ言語に沿った環境構築を行う
プログラミング言語でインストールが必要なツールはさまざまです。プログラム構文を記入するツール、パソコンに変換するツール、プログラミングを実行するツールなどが挙げられます。
初心者の場合は、ツールの選択・インストールに時間がかかり、肝心な作業に取り組む時間が少なくなってしまいがち。あらかじめ学習する言語を決めておくことで、時間のロスを減らしましょう。
実際に手を動かして学ぶ
プログラミング学習では、プログラムの構文を理解する必要があります。正しい構文を学ぶには、本や動画サイトなどを活用しましょう。イメージして勉強するだけではなかなか身につきにくいため、実際に手を動かしながら理解するのが良い方法です。
おすすめの方法は、構文の「書き写し」。これは「写経」とも呼ばれており、手と目の両方で覚えられるので、一石二鳥です。
アプリやWebサイトなどをつくってみる
基礎を理解できたら、いよいよ実践です。自分でアプリやWebサイトを作ってみることで、学んだことを体に染み込ませることができます。はじめは慣れなくて時間がかかるため、簡単なものを作成してみましょう。
慣れてきたら複雑なものも作成し、一回だけではなく繰り返し確認しながら作成していくことが大切です。
求人応募の際には、成果物をポートフォリオとして企業に提出することで、自分のスキルをアピールする手段となります。
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6.エンジニアになるための独学方法

プログラミング未経験の学生がITエンジニアになるための、3つの勉強方法をご紹介します。
Webサイトを利用して独学する
最近では、プログラミングを学ぶためのWebサイトがとても充実しています。無料で利用できる学習サイトも多く、初心者でも始めやすいでしょう。
しかしながら、目標が漠然としたままの独学では、モチベーションの維持が困難に感じる場合もあります。そこでおすすめなのが、「ITパスポート」の取得です。
ITパスポートは、IT業界における入門資格という位置付けで、履歴書にも書ける国家試験です。合格するために必要な勉強期間は約3か月と言われており、他のIT系資格と比べても比較的難易度が低いため、入門者にはぴったりです。
YouTubeなどの無料動画でも「ITパスポート 講座」で検索すると多くの動画がヒットするので、ぜひチェックしてみてください。
勉強のポイントとしては、闇雲に視聴するのではなく、同じ動画を何度も繰り返し視聴することです。一つひとつ確実に内容を理解し、課題をクリアしていくことで、短期間で合格レベルに近づけるでしょう。
ITエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、ITに関する基礎知識を保持しているという証明ができるため、就職活動でも有利に働く可能性があります。
関連記事:【初心者向け】ITパスポート試験の勉強方法は?独学で合格するためのコツ
IT系の勉強会に参加する
IT系の勉強会は全国各地やオンライン上で開催されており、費用がほとんどかからないものもあります。独学での勉強とは違って分からないところをすぐに質問でき、多くの人と接してモチベーションを維持しやすくなるのもメリットです。
最近ではIT系に特化した勉強会やセミナーを探せるサイトも豊富にあるので、自分に合ったイベントを気軽に探すことができます。
プログラミングスクールに通う
早く確実にスキルを身に付けるのであれば、プログラミングスクールに通うのが得策。昨今では現役エンジニアが講師として在籍しているスクールも多く、最新のIT業界の動向を聞くことができるのもメリットです。
受講スタイルは通学以外に、オンラインコースを用意しているところもあります。通うのが難しい人や、自分のペースで勉強したいという人は、オンラインで受講してみましょう。
スクールを活用する上で肝心なのは、自分のレベルややりたい仕事に合わせて、最適なプログラミング言語を選択することです。「何を選んで良いかわからない」という人は、次項でおすすめのプログラミング言語を紹介していますので参考にしてください。
関連記事:プログラミングスクールの選び方!失敗しないための注意点とは
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7.エンジニアになるための独学で限界を感じないための方法

独学でエンジニアになろうとする方の壁として、挫折があります。プログラミングは一人でも学習しやすい反面、その難しさによって挫折してしまう方も多いです。
そこでここでは、プログラミングを独学で続けるために必要なポイントについて詳しく解説します。
勉強する度に小さい目標を定める
独学を続ける中で最も挫折しやすいのは「ゴールが見えない」と感じることです。そのため、学習する際は日々小さな目標を設定しましょう。
例えば「今日は変数を理解する」「明日は簡単な計算プログラムを作る」など、具体的かつ簡単な目標が効果的です。達成しやすい目標を設定することで、学習が積み重なっている実感を得られます。モチベーションも維持しやすくなるでしょう。
また、達成した目標を記録しておくと、自分の成長をより強く感じられます。小さな達成感を重ねることで、やる気を持続させながら学習を進められるでしょう。
仲間をつくる
プログラミングを独学している人のなかには「孤独が辛い」と感じる人が多いです。そのため、同じ目標を持つ仲間を見つけることは挫折を防ぐためにも大切なポイントとなるでしょう。
オンラインのコミュニティや勉強会に参加すれば、同じように学んでいる人々とつながることができます。他の人と進捗や悩みを共有することで、新たな発見や励ましを得られるかもしれません。
また、仲間の存在はモチベーション維持にもつながります。競争しながら成長する環境を作ることで、一人で学習する場合には得られない充実感を感じられるはずです。
気軽に相談できる師を見つける
独学では、どこかで必ず壁にぶつかります。このとき、頼れる「師匠」のような存在がいれば心強く、必要な情報もすぐに手に入れることができるでしょう。
プログラミングスクールやオンラインの質問掲示板、またはSNSを通じて、経験豊富なエンジニアに相談できる環境を整えることをおすすめします。質問を通じて理解が深まり、独学では難しい実践的な知識も得られます。
また、適切なフィードバックを受けることで、自分の学習の方向性の見直しにもつながります。
実務をこなしてみる
学習を続けて基本的なスキルが身についてきたら、実際に実務を経験してみましょう。フリーランスとして小さな案件を受けたり、非営利団体のプロジェクトに参加するのもおすすめです。
実務を通じて学ぶことで、自分のスキルがどの程度通用するのかを実感できるでしょう。また、問題解決能力やチームでの協働スキルも向上します。実務経験があればエンジニアとして採用されやすくなるため、ある程度知識や技術が身についた段階から積極的に案件に応募するのがおすすめです。
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8.未経験の学生におすすめのプログラミング言語3選

世の中にはメジャーなプログラミング言語は200種類以上あり、それぞれの言語で適した用途や商品が異なります。プログラミング学習を始める際には、言語の特徴をよく理解し、目的に合ったものを選びましょう。
ここでは、初心者でも習得しやすいプログラミング言語を3つご紹介します。
Python
Python(パイソン)は、欧米企業を中心に使われているプログラミング言語です。
「YouTube」や「Instagram」は、Pythonを用いて構築されています。
AI(人工知能)・機械学習・IoTなどの最先端技術の開発に多く使われており、コードの書きやすさと汎用性の高さが特徴です。将来性のある言語としても人気があります。
関連記事:Pythonでできることは何がある?習得がおすすめな人や勉強方法を紹介
PHP
PHPは世界最大規模のCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種であるWordPressで使われている言語です。需要が高く、将来性も期待できるプログラミング言語の一つだといえます。比較的学習難易度が低く、ネット上に情報も多いため、初心者でも習得しやすいでしょう。
関連記事:PHPとは?特徴やできること・学ぶメリット・将来性をわかりやすく解説
Ruby
Rubyは日本人が作ったプログラミング言語で、日本語の教科書やプログラミングスクールが多く存在するのがメリットです。
汎用性が高く扱いやすいことから、主にスタートアップ企業で使われています。「Twitter」や「クックパッド」は、Rubyを用いて構築されたWebサービスです。
プログラミング未経験者にとっては、特に学びやすい言語とも言われています。
関連記事:学生向け|Rubyとは?メリットや使われている業界などを解説
9.まとめ
独学でプログラミングを習得し、ITエンジニアを目指すことは可能です。書籍に加え、最近ではWebの学習サイトやセミナーなども増えてきました。ただし、独学には疑問を解消しにくいというデメリットもあります。誰かに質問できる環境で、より効率的にプログラミングスキルを身につけたい方は、プログラミングスクールを受講してみましょう。
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