ITコンサルの就活には中小企業診断士がおすすめ!入社後の仕事内容・関連資格も

ITコンサルの就活には中小企業診断士がおすすめ!入社後の仕事内容・関連資格も
就活で人気の就職先の一つであるITコンサルタントは、IT・経営についての知見を活かして活躍する職種です。IT活用を中心にさまざまな経営課題を抱えている中小企業や大企業を相手に、ITの専門家という立場から助言・提案を行うのが仕事です。

そんなITコンサルタントの業務では、経営コンサルティングに関する唯一の国家資格である「中小企業診断士」が役立ちます。就活においても、企業の選考で中小企業診断士の資格は高評価につながりやすく、高い志望意欲を持ってITコンサルタントを目指していることをアピールできます。

そこで本記事では、ITコンサルタントの就活で中小企業診断士の資格がおすすめな理由について、ITコンサルタントの仕事内容や中小企業診断士という資格の基本情報とともにご紹介します。

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1.ITコンサルの就活には中小企業診断士が役立つ理由

ITコンサルタントとして業界大手のコンサルティング企業やIT企業への就職を目指す場合、中小企業診断士の資格があると選考を非常に有利に進めることができます。その理由として、以下の3つが挙げられます。
 

  • ・企業経営に関する専門知識をアピールできるから

    ・難関資格に合格する志望意欲が伝わるから

    ・業界での知名度が高い国家資格だから


それぞれ詳しく解説しますので、ITコンサルタントに興味がある方や、中小企業診断士の資格を取ろうか考えている方はぜひ参考にしてください。

企業経営に関する専門知識をアピールできるから

中小企業診断士の資格は、中小企業の経営課題を解消する専門家としての知識・スキルを問う資格であり、企業経営に関する専門知識を習得できることが大きなメリットです。大学の授業で学ぶ経営学よりも実践的で、現場に即した助言・提案に役立つ知識を習得できるので、まさに中小企業を相手にコンサルティングを提供しているITコンサルティング企業との相性が非常に良好なのです。

中小企業診断士の資格を持たない学生を採用した場合、企業は経営についての基礎的な研修からスタートして人材育成する必要があるため、大きな教育コストが発生します。しかし中小企業診断士の資格を持っており、企業経営について専門的な知識を備えている学生を採用した場合には、最低限の新人研修のみで素早く現場へ配属することができます。

その結果、ITコンサルティングの現場での人手不足をスピーディに解消し、教育コストを抑えて自社の戦力を増強できるので、企業側は中小企業診断士を持つ人材を積極的に採用するモチベーションが生まれるのです。

難関資格に合格する志望意欲が伝わるから

中小企業診断士は、数ある資格の中でも「社会保険労務士」「行政書士」と同程度の難易度を誇る難関資格となっています。資格取得を達成する方の大半が社会人であり、大学生のうちに中小企業診断士の資格を取得することは非常に難易度が高いと言えるでしょう。中小企業診断士は1次試験・2次試験と2つの試験に合格する必要があるほか、1次試験は最大7つの科目に合格しなければならず、2次試験では個人面接の形式で行われる口述試験をクリアすることが条件となります。

こうした試験内容の複雑さも中小企業診断士の難易度が上昇する一因となっており、合格を果たすためには長い年月を資格対策に費やさなければなりません。

そのため大学在籍中に中小企業診断士を取得することは、長期的なキャリアビジョンを持って資格対策に取り組み、さらに短期間で難関国家資格に合格するだけの学力・集中力があることの証明となります。ITコンサルタントの業務内容とも相性が良いため、ITコンサルティング企業の選考では高い志望意欲のアピールに直結するメリットがあるのです。

業界での知名度が高い国家資格だから

中小企業診断士は経営コンサルティングに関連する唯一の国家資格であり、経営課題を抱える中小企業が多く現場でのニーズも高いことから、業界では非常に高い知名度を誇ります。受験者数が少なく知名度が低い民間資格を取得する場合と比べて、中小企業診断士の資格は面接官に対して非常にインパクトのある保有資格として印象づけることができるのです。

書類選考においては「中小企業診断士を取得するまでのエピソードについて詳しく聞いてみたい」と思わせるきっかけになり、面接の場でも中小企業診断士の資格対策について深掘り質問される可能性が高まり、自分自身の人となりを詳しくアピールするチャンスが得られます。

こうしたメリットを踏まえると、ITコンサルタントの業務との相性が良く、高い知名度を誇る中小企業診断士は、就活対策として非常にコストパフォーマンスの良い資格と言えるのです。

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2.ITコンサルにおすすめな中小企業診断士とは?

ITコンサルタントを目指すにあたって中小企業診断士を勧められたが、そもそもどのような資格なのか詳しく理解できていない方も多いでしょう。ここでは中小企業診断士という資格の基本情報についてご紹介します。

国家資格で唯一のコンサル系資格

中小企業診断士の最大の特徴は、国家資格の中で唯一の経営コンサルティング系の資格である点にあります。一般的によく知られている国家資格といえば、公認会計士や司法書士、IT系であればITパスポート試験や基本情報技術者試験などが挙げられます。これらの資格は、会計・法律・ITなどの専門分野における知識・スキルを証明する資格ですが、経営コンサルティングに関わるスキルを証明できるのは中小企業診断士しか存在しません。

中小企業診断士の資格を活かすことで、経営コンサルタントやビジネスコンサルタント、そしてITコンサルタントのキャリアに活かすことができるので、コンサルタント系の職種を目指すならぜひ取得しておきたい資格となっています。

中小企業診断士という名称の通り、資格試験で問われるのは中小企業の経営者が抱えている経営課題を解決するための助言・提案を行うスキルです。企業経営についての専門的な知識を活かし、限られた資金・人材・時間の中でどのように経営改善を行うかを考え、アドバイスするための知識が問われます。

中小企業診断士試験の基本情報

中小企業診断士の大きな特徴として、1次試験・2次試験と2回の試験が設けられている点が挙げられます。1次試験においては7つの科目に合格する必要があり、2次試験においては口述試験に合格しなければならないのが特徴です。

なお、受験資格に制限はないので、年齢・学歴を問わずに受験することが可能です。

試験日程は、1次試験・2次試験いずれも年1回の実施スケジュールとなっており、試験申し込みは4月〜5月の春頃に受付をスタートします。その年の中小企業診断士試験を受験したい場合、春までには申込書を揃えて提出するようにしてください。

1次試験は10都道府県の各都市、2次試験は7都道府県の各都市で行われるので、現住所から一番近い受験会場を調べておき、必要に合わせて交通手段・宿泊施設を予約しておくと良いでしょう。

参考:中小企業診断士試験

IT業界・コンサル業界以外でも高く評価される

本記事ではITコンサルタント向けに中小企業診断士の資格がおすすめであることをご紹介していますが、中小企業診断士の資格自体はどの業界においても高く評価される傾向にあります。難関国家資格を大学在籍中に取得し、企業経営についての専門的な知識を備えている学生は、新卒採用では将来の幹部候補として迎えられるチャンスが得られるでしょう。

新卒入社の時点から高い初任給が用意され、これまでに費やした勉強時間に相応の高収入・好待遇が得られることも多いです。また、企業へ就職後も中小企業診断士の資格を活かして経営層に近い立場から活躍することで、社内での評価が高まり、キャリアアップを有利に進めることにも役立ちます。

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3.そもそもITコンサルとは?

ITコンサルタントを目指す方が中小企業診断士の資格を目指す際には、まずITコンサルタントの仕事内容について理解を深めておく必要があります。ITコンサルタントの業務との関連性を念頭におきながら中小企業診断士の勉強に取り組むことで、より実践的な知識を習得できるでしょう。

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ITコンサルの仕事内容

そもそもITコンサルタントとは、IT・経営についての知識を駆使してクライアント企業が抱える経営課題を解決する仕事です。既存の社内システムを改修または刷新することで、IT活用を推進して業務効率化を図り、クライアント企業の売上アップに貢献するのが使命です。システム開発の現場でプログラムを書いたりする仕事は発生しませんが、クライアント企業へのヒアリングを通じて経営課題の根本原因を分析したり、クライアント企業に適したシステムを設計したりする上流工程の仕事を担当します。

ITコンサルに求められるスキル

ITコンサルタントは、経営課題を抱えるクライアント企業に対して、適切な質問を投げかけながら直面している課題を分析する力が求められます。クライアント企業の経営層からの信頼を勝ち取り、IT・経営に関する専門知識を活かしながら、最適な助言を考える必要があります。そのために高いコミュニケーションスキルが求められることに加えて、クライアント企業の業界知識について根気強く勉強する姿勢や、プログラミングスキルなどの基礎的なIT知識を習得しておかなければなりません。

ITコンサルの将来性

ITコンサルタントが活躍するのは、主にIT活用が進んでいない中小企業のクライアントです。国内だけを見ても中小企業の数は膨大であり、DXが進んでおらず生産性が低いままの会社も少なくありません。そうした中小企業に対して、IT・経営の専門知識を活かしてオーダーメイドの提案を行うITコンサルタントは、AIに代替されにくく将来性が高い職種とされています。平均年収が高く好待遇の職種でもあるので、待遇面や将来性を重視して仕事を選びたい方におすすめです。

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4.中小企業診断士以外におすすめなITコンサル向け資格

ITコンサルタントを目指すにあたっては、中小企業診断士以外にも評価されやすい資格が存在します。就活本番を目前にして、中小企業診断士の勉強に取り組む時間がない場合には、次のような資格取得を目指してみるのも良いでしょう。
 

  • ・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

    ・プロジェクトマネージャー試験

    ・ITコーディネータ試験


それぞれ詳しくご紹介します。

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験は、いずれもIT系の国家資格であり、エンジニア・プログラマーとして活躍するための知識・スキルが問われるのが特徴です。ITコンサルタントの業務では、ITの専門家としてクライアント企業へ助言を行う場面も多いため、基礎的なIT知識を身につけておくという意味でもIT系の国家資格は高く評価されやすいのです。

基礎的な内容が問われ、試験日程が豊富で合格しやすいのは基本情報技術者試験です。しかし就活での差別化を狙いたい方やITコンサルタントとして入社後のキャリアアップのために取得するのであれば、年2回と試験日程が限られ、記述式の試験が含まれる応用情報技術者試験の合格を目標にすると良いでしょう。

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プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャー試験もIT系の国家資格の一つで、システム開発において上流工程を担当するプロジェクトマネージャーに必要な知識・スキルを習得できるのが特徴です。IT業界では、システムエンジニアを経験した後にプロジェクトマネージャーへとステップアップして、最終的にITコンサルタントのキャリアを選択するケースも多いので、プロジェクトマネージャー試験に合格しておくことで将来のキャリア形成を有利に進めることができます。応用情報技術者試験よりもさらに難易度が高まるため、新卒で企業に入社した後のスキルアップの一環として目指すのがおすすめです。

ITコーディネータ試験

ITコーディネータ試験は、IT・経営に関する専門家として、ITコンサルタントと非常によく似た業務に就くためのスキルを証明する資格です。ITコーディネータ協会が実施する民間資格ではありますが、経済産業省の推進資格に位置付けられる知名度の高い資格です。IT知識を駆使して企業経営をサポートするスキルが問われ、プロジェクトマネージャー試験と同等の難易度とされています。ITコーディネータ試験は、一度合格した後も毎年更新する必要があり、継続的な勉強が求められることに注意が必要です。

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5.ITコンサル・中小企業診断士を目指す時の注意点

最後に、就活でITコンサルタントを目指す、もしくは中小企業診断士の合格を目指す場合に押さえておきたい注意点について、2点ご紹介します。

新卒でITコンサル・中小企業診断士に合格するハードルは高め

ITコンサルタントや中小企業診断士は、就活においては高い人気を誇る就職先ではありますが、いずれも高い専門知識・スキルを必要とする仕事なので、新卒で入社するハードルは高めとなっています。ITコンサルタントを新卒で募集する企業は多いですが、高いポテンシャルを持った数人のみを募集するなど、狭き門となっているケースが多いのが実情です。

そのためITコンサルタントとしての内定を獲得するためには、中小企業診断士をはじめとする難関資格を取得する、もしくは企業研究・自己分析に徹底的に取り組みながら、第一志望のITコンサルティング企業の求める人物像にマッチした自己PRを実践する必要があります。場合によっては新卒入社を目指すのではなく、まずはシステムエンジニアとして経験を積んでから、中途採用でITコンサルタントを目指すのも選択肢となるでしょう。

中小企業診断士の合格には多大なコストがかかる

中小企業診断士の合格を目指す際には、難関国家資格ということもあり多大な勉強時間がかかることにも注意が必要です。一般的に中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は、約1,000時間とされています。1日2時間勉強した場合にも、1年以上の年月を要する計算です。

中小企業診断士の試験は、1次試験で7科目の合格が必要になり、2次試験では口述試験が設けられていることから、幅広い分野の試験対策に取り組まなければなりません。科目が多く勉強時間が長くなるほど、資格対策のための教材の量も増え、参考書や通信講座にかかる費用も高額になります。

こうした資格自体の難易度と就活までに使える時間を計算した上で、中小企業診断士の勉強をスタートするかどうかを判断することをおすすめします。

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6.まとめ

ITコンサルタントの就活では、中小企業診断士の資格があると選考を有利に進めることができます。中小企業診断士は、企業経営に関する専門知識をアピールできることに加えて、難関国家資格に合格するだけの志望意欲を伝えられるメリットがあるからです。国家資格の中でも唯一の経営コンサルティング系の資格として、ITコンサルタント以外の就活でも役立ちます。

ただし中小企業診断士は、合格までに1000時間の勉強時間が必要とされ、1次試験では7科目の合格、2次試験では口述試験の合格が求められるほどの難易度の高い資格であることに注意しましょう。新卒でITコンサルタントを募集する企業は多いですが、ライバルが多く採用枠が限られた厳しい戦いになることも予想されるので、じっくりと戦略を立てた上で資格対策や就活対策に取り組んでみてください。

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