情報科学系から目指せる就職先とは?人気職種・業界と就活に役立つスキルを紹介

情報科学系から目指せる就職先とは?人気職種・業界と就活に役立つスキルを紹介
情報科学部・情報科学科で学んだ知識・経験は、ITコンサルタントやデータサイエンティストなど、IT業界の人気職種への就活に活かすことができます。情報科学系で身につけてきた内容を活かし、IT業界・通信業界やITコンサルティング業界で活躍する先輩も少なくありません。

しかし情報科学系からの就活にあたって、どの職種を選べば良いのか、どのようなスキル・資格を身につけておくべきなのかが迷ってしまう方も多いでしょう。

そこで本記事では、情報科学系から目指せる就職先について、人気職種・業界や求められるスキルとともにご紹介します。

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1.情報科学系出身の就活生の強みとは?

情報科学部・情報科学科では、数学や統計学の知識を活かしつつ、ITを活用した情報処理について学ぶのが一般的です。代数学・解析学・幾何学といった数学分野を専門的に学びつつ、大学によってはプログラミング言語を学習するケースも多いです。身につけたプログラミングスキルを活用して、実際にプログラムを構築して実行する実践的な授業を実施しているところもあります。

こうした学びを深められる情報科学系の就活生は、新卒採用を行う企業からは基礎的なITスキルが身についている即戦力人材であると評価を受けます。大学の授業を通じて企業が新人研修で指導する内容を学んでいるため、入社後は素早く現場で活躍してくれることを期待されるのです。

そのため文系出身でプログラミング未経験の就活生と比べると、IT業界や通信業界の就活は非常に有利に進められる傾向にあります。業界を代表する大手企業への就職を果たすことも難しくないため、情報科学系出身の先輩の中には、IT業界の大企業の役員など、重要ポストで活躍している人も多いのです。

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2.情報科学系から目指せる業界

情報科学系で学んできた知識・経験は、次のような業界で活かすことが可能です。
 
  • ・IT業界

  • ・通信業界

  • ・コンサルティング業界

  • ・メーカー業界


いずれも情報科学系出身の方からの人気が高い業界なので、それぞれの特徴について順番にご紹介します。

IT業界

IT業界は、情報科学系出身の代表的な就職先です。主に受託開発のシステム開発・アプリ開発に携わり、Webサービスやスマホアプリ、業務用のシステムなどの設計・構築を担当します。エンジニア・プログラマーとしてプログラミングスキルを駆使しながら働くことから、情報科学系で身につけたプログラミング言語を活かせる業界でもあります。

IT業界では、増え続けるシステム開発・アプリ開発の需要に対して、開発現場のエンジニア・プログラマーが不足する状況が続いており、売り手市場に傾いているという特徴があります。文系出身でプログラミング未経験の方でもIT企業に就職しやすい傾向にあり、情報科学系出身の方であれば第一志望の企業からの内定を獲得するのは難しくないでしょう。

通信業界

通信業界は、昨今のIT社会に欠かせない通信インフラを手掛ける業界です。現代では電気・ガス・水道といった社会インフラと同等に、スマートフォンやWi-Fiで使われる通信回線は重要な存在となっています。ビッグデータの活用やIoT化、高品質な動画コンテンツやゲームソフトなどの登場により、より高速で安定した通信回線が求められる傾向にあります。

こうした通信業界においては、サーバー・データベースやネットワークといったITインフラについての知識を持ったインフラエンジニアが活躍します。IT社会には不可欠なITインフラに携わることから安定性にも優れており、将来性の高い業界に就職したいと考える方にもおすすめです。

コンサルティング業界

コンサルティング業界では、情報科学系で学んだ内容を活かし、ITコンサルタントとして活躍する先輩が多いです。特定のシステムやアプリだけを開発するのではなく、ITを活用してお客様であるクライアント企業が抱える課題・悩みを解消する役割を持ちます。ITスキルを通じてクライアント企業の売上アップや生産性向上を達成できると、業界でも高く評価されるITコンサルタントを目指すことができます。

システム開発の現場でプログラミングに携わる機会は少ないですが、これまでの専攻や研究内容を活かしてクライアント企業に貢献できるため、情報科学系出身の方からは高い人気がある業界でもあります。高収入・好待遇を目指しやすい業界でもあるので、待遇面を重視する方にも適しています。

メーカー業界

メーカー業界においても、情報科学系の知識・経験を活かすことができます。家電やIoT機器、自動車などを制御する組み込みシステムの開発や、これらの機器に搭載されるAIの開発などに携わることが多く、業界の先端分野で活躍できる魅力があります。ほかにも化学・精密機器・食品などのメーカー企業においても、生産管理システムの開発などに携わるエンジニアが募集されていることが多いです。

メーカー業界では、ソフトウェア開発に加えてハードウェアの設計・開発に携わる必要があるため、リモートワークや在宅勤務といった働き方と相性が悪いことに注意が必要です。一方で自分が手掛けた製品を街中のあちこちで目にする機会が豊富なので、やりがいを実感しやすい就職先でもあります。
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3.情報科学系からの就職でおすすめな人気職種

続いて、情報科学系からの就職先として、特に人気が高い5つの職種についてご紹介します。
  • ・システムエンジニア

  • ・プログラマー

  • ・Tコンサルタント

  • ・組み込みエンジニア

  • ・データサイエンティスト

それぞれ順番に解説しますので、職種研究や就職先選びの参考にしてみてください。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発の現場で活躍するIT業界では最も代表的な職種です。クライアント企業との打ち合わせから始まり、システム開発プロジェクトの要件定義・設計を担当し、時には現場での開発やテスト作業にも従事します。プログラミングスキルを駆使して活躍するというよりも、IT知識を持った専門家として、クライアント企業やプログラマーチームなど、さまざまな立場の相手とコミュニケーションを取るのが主な仕事内容です。

なお、システムエンジニアの就職先には、主にSIerとSES企業の2つが存在します。SIerはクライアント企業から依頼を受けてシステム開発を行う企業、SES企業はエンジニアの人手が不足している企業に対して自社のエンジニアを派遣する企業を指します。入社する企業の事業内容によって、システムエンジニアとしての仕事内容も変わるため、十分に企業研究した上で志望企業を見極めることが大切です。

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プログラマー

プログラマーはシステムエンジニアと並んでIT業界における代表的な職種で、システムエンジニアが作成する設計書・仕様書をもとに、現場での開発作業を担当します。専門的なプログラミングスキルを駆使してプログラムの構築に携わる職種なので、情報科学系で身につけたプログラミング言語を活かしやすい就職先です。

クライアント企業との打ち合わせなどに参加する機会は少なく、一人で黙々とパソコンに向かって作業する場面も多いので、コツコツと物事に取り組める方に向いています。ただし開発チームのメンバーとの連携が欠かせないため、コミュニケーションスキルも重視されることに注意しましょう。

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ITコンサルタント

ITコンサルタントは、専門的なIT知識と企業経営に関する知見を活かして、クライアント企業の課題を解決する仕事です。システム導入の提案を通じて、売上アップや経費削減、生産性向上などを目指します。ITコンサルタントとしてクライアント企業からの信頼を得るためには、ITや企業経営に関する高度な知識が必要とされますが、規模の大きなプロジェクトに携わるやりがいの大きな仕事です。

ITコンサルタントとしての新卒採用はハードルが高い傾向にあるものの、情報科学系出身で基礎的なIT知識が身についている方であれば、業界大手のITコンサルティング企業への入社も叶えやすいでしょう。AIに代替されにくく将来性が高い職種であり、高収入・好待遇の求人も多い就職先であることも情報科学系の学生から人気が高い理由となっています。

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組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、家電・自動車などの機器を制御する組み込みシステムを開発するエンジニアを指します。プログラミングスキルなどのソフトウェア開発の知見に加えて、ハードウェアの設計・開発のための知見を組み合わせて活躍するのが特徴で、家電メーカーや自動車メーカーなどで重宝される存在です。

組み込みエンジニアは、AIや自動運転技術といった先端分野でも活躍する職種のため、将来性が高い職種でもあります。情報科学系の授業でマイコンを扱うなど、ハードウェアについての知識がある方なら、組み込みエンジニアの仕事内容にも活かすことができるでしょう。

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データサイエンティスト

データサイエンティストとは、数学・統計学や機械学習についての知識を活かし、ビッグデータを活用した企業の意思決定をサポートしたり、AI開発に携わったりする職種です。情報科学系で身につけてきた数学分野のスキルを活かしやすい就職先でもあります。データサイエンティストが抽出するデータをもとに、企業の経営層は経営方針を定め、会社全体の方向性を決めることになります。

そのため企業の意思決定に貢献する機会が多く、大きなやりがいを感じやすい職種です。未経験からデータサイエンティストに就職するハードルはやや高めですが、情報科学系出身で仕事内容に活かせる分野を研究してきた方であれば、面接では高く評価されるチャンスがあります。

情報科学系におすすめな職種を紹介しましたが、このようなITエンジニアは採用開始の時期が早い傾向にあるため、早めの就活準備が欠かせません。もし少しでも気になるなら、情報収集を始めましょう。

「ITエンジニアに興味はあるけど、何から就活を始めればよいかわからない」という方は、就活エージェントに相談するのもおすすめです。

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4.情報科学系の就活で役立つスキル

次に、情報科学系の学生が就活に臨む際に、身につけておきたいスキルについてご紹介しましょう。
 
  • ・プログラミングスキル

  • ・コミュニケーションスキル

  • ・マネジメントスキル


一つひとつ詳しく解説しますので、就活を見据えたスキルアップに役立ててみてください。

プログラミングスキル

情報科学系からエンジニア・プログラマーへの就職を目指す場合には、プログラミングスキルが欠かせません。開発に携わるシステム・アプリの種類に応じて、必要とされるプログラミング言語を習得しておきましょう。たとえば、同じスマホアプリ開発企業であっても、iOS向けであればSwift、Android向けはJava・Kotlinをそれぞれ用いて開発を行うため、志望企業がどのような事業を手掛けているのかを十分に理解した上でプログラミング学習に取り組むことが大切です。

プログラミング学習の際には、開発作業を効率化するために役立つライブラリ・フレームワークの扱いについても慣れておくと良いでしょう。ライブラリ・フレームワークを活用して短時間でプログラムを書けるエンジニア・プログラマーを目指すことで、周囲からの評価が高まりやすくなるからです。

コミュニケーションスキル

情報科学系からの就活では、コミュニケーションスキルをアピールすることが有効に働きます。特にシステムエンジニアやITコンサルタントなど、クライアント企業へのヒアリングやコンサルティングが中心の就職先では、選考でもコミュニケーションスキルが重視される傾向にあります。

また、新卒採用においてはスキル・技術よりも、人物面を重視するポテンシャル採用を行う企業も多いため、コミュニケーションスキルをアピールすることが効果的になりやすいのです。エントリーシートや面接での受け答えを通じて、クライアント企業との打ち合わせを安心して任せられるようなコミュニケーション力をアピールしてみましょう。

マネジメントスキル

情報科学系から就職を目指す際には、マネジメントスキルの高さをアピールするのも効果的です。ゼミ・研究室やサークル活動などを通じてマネジメントスキルを発揮したエピソードなどをアピールすると、将来はチームリーダーやプロジェクトマネージャーを任せられる人材であると評価されるチャンスがあります。

マネジメントスキルを持った人材は、業界・職種を問わず重宝される傾向にあり、上流工程に携わるため高収入・好待遇を得やすいメリットもあります。情報科学系で学んだ内容をもとに即戦力で活躍できることをアピールしつつ、マネジメントスキルが備わっていて将来性がある人材であることもアピールできると、業界を代表するような大手企業への就職も難しくありません。

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5.情報科学系の就活で評価されやすい資格

最後に、情報科学系の就活で評価されやすいおすすめ資格についても解説します。
 
  • ・基本情報技術者試験

  • ・中小企業診断士

  • ・ITコーディネータ


これらの資格のアピールは、応募企業への志望意欲を伝えることに役立つので、就活対策としてぜひ合格を目指してみてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、エンジニアの登竜門に位置付けられる国家資格です。IT業界のエンジニア・プログラマーとして働くために必要な基礎的な知識を一通り習得できるのが特徴で、プログラミングやデータベース・ネットワーク、セキュリティなどのテクノロジ系に加えて、マネジメント系・ストラテジ系の幅広い分野が出題範囲とされています。

試験はパソコンを使ったCBT方式で実施され、全国の試験会場で随時受験を受け付けています。忙しい就活の合間に受験しやすいメリットもあるので、積極的に資格取得を目指してみると良いでしょう。

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中小企業診断士

中小企業診断士は、ITコンサルタントを目指す方におすすめで、業務内容との相性が良いことからITコンサルティング業界では人気の高い国家資格です。企業経営の視点から、経営改善に向けた提案・コンサルティングを行うために必要な知識を習得できるので、ITコンサルタントの選考においても高く評価されるのがメリットです。

情報科学系以外の就活生からも人気があり、IT業界・通信業界はもちろん、異業界でも活かしやすい資格でもあるので、就活対策の第一歩として合格を目指すのもおすすめです。

ITコーディネータ

ITコーディネータは、経済産業省が推進する民間資格であり、ITと経営の橋渡し役となるための知識・技術が習得できる資格です。こちらもITコンサルタントの業務内容との親和性が高く、ゆくゆくは企業経営にも関わりたいと考えている方におすすめです。前述の国家資格と比べるとやや業界での知名度は低いですが、企業経営についての知識を深めたい方にも適しています。

ただしITコーディネータが対象としているのは、エンジニア・プログラマーとしての実務経験者であり、未経験から合格を目指すのは困難な難易度であることに注意しましょう。就活対策の一環として学習しつつ、社会人になってから合格を目指すなど、長期的な学習プランを見据えることをおすすめします。

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6.まとめ

情報科学からの就職先として、IT業界・通信業界・コンサルティング業界が高い人気を集めており、これまでの研究内容を活かして業界大手の企業に就職する方も多いです。IT業界であればシステムエンジニアやプログラマー、コンサルティング業界ではITコンサルタントを目指す先輩が多く、これらの職種であれば情報科学系以外出身のライバルよりも有利に就活を進められるでしょう。

第一志望の就職先から内定を得るために、プログラミングスキルやコミュニケーションスキルを磨いてアピールするのが効果的で、基本情報技術者試験・中小企業診断士といった国家資格も就活対策に役立つので、ぜひ取得を目指してみてください。

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