プロジェクトマネージャーの平均年収は684.9万円!高収入の理由と年収1000万円の目指し方

高収入が目指せる将来のキャリアパスとして、プロジェクトマネージャーを挙げる方は少なくありませんが、効果的に年収アップを果たすためには、必要な知識やスキルを効率良く身に付けることが大切です。
本記事では、プロジェクトマネージャーの平均年収と、プロジェクトマネージャーが高収入を得られる理由、年収1000万円を目指す方法についてご紹介します。

- 1.プロジェクトマネージャーの平均年収は684.9万円
- 2.プロジェクトマネージャーとは?
- 3.プロジェクトマネージャーが高収入を得られる理由
- 4.プロジェクトマネージャーがさらに年収アップを叶えるコツ
- 5.プロジェクトマネージャーとして年収1000万円を目指す方法
- 6.まとめ
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1.プロジェクトマネージャーの平均年収は684.9万円
プロジェクトマネージャーが得られる平均年収は、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」にて確認することができます。同サイトの「プロジェクトマネージャ(IT)」のページの平均年収は、684.9万円です。実に700万円近い金額が平均年収となっており、スキル・経験によってはそれ以上の年収を得ている方も多いでしょう。
会社員の平均年収を200万円上回る
一方で会社員全体の平均年収は、国税庁が実施した調査「令和5年分 民間給与実態統計調査」で調べることが可能です。こちらの調査によれば、すべての会社員の平均年収は460万円とされています。プロジェクトマネージャーの平均年収とは200万円以上の差があり、これだけでもプロジェクトマネージャーがどれだけ需要の高い仕事であるかがお分かりいただけるでしょう。
平均年齢が41.8歳と高めなことに注意
ただしjob tagのデータを見ると、平均年齢の数字が41.8歳となっていることに注意が必要です。つまり、プロジェクトマネージャーとして高年収を得ている方の多くは、いわゆるベテラン域の年代であることを意味します。これは年齢を重ねてスキルを磨かなければプロジェクトマネージャーになるのは難しいという意味でもあり、高収入が得られるのも年齢を重ねた後である可能性が高いと判断できます。
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2.プロジェクトマネージャーとは?
そもそもプロジェクトマネージャーとは、IT業界においてシステム開発プロジェクト全体のマネジメントを担当する職種です。大規模な開発案件になると、一つの現場にプログラムやシステムエンジニアが何人も集まる場面も多く、プロジェクトマネージャーのように現場をまとめられる人物がいなければ、開発効率が低下してしまう傾向にあります。
大規模な開発プロジェクトをスタートする際には、必ずと言って良いほどプロジェクトマネージャーの人手が必要とされます。一方でプロジェクトマネージャーになるのは容易ではないため、需要が高く供給が少ない売り手市場が今後も長く続くと見込まれているのです。
3.プロジェクトマネージャーが高収入を得られる理由
続いて、プロジェクトマネージャーがなぜ高年収を得られるのかについて、考えられる理由を3つご紹介します。
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・プロジェクトの全責任を背負うから
・豊富な経験と幅広いスキルが必要だから
・現場で必ず必要とされる職種だから
それぞれ詳しく解説しましょう。
プロジェクトの全責任を背負うから
プロジェクトマネージャーの報酬が高く設定されているのは、担当するプロジェクト全体の責任を負うからという理由があります。大型プロジェクトに参加しているだけのプログラマーやシステムエンジニアは、仮に開発プロジェクトが頓挫してしまったとしても、大きな責任が問われることはありません。
しかしプロジェクトの責任を背負うプロジェクトマネージャーの場合、高い報酬が設定されている代わりに、プロジェクトがうまく進まなかった場合に責任を追及されてしまうことに注意しましょう。プレッシャーに弱いタイプの方にとっては、プロジェクトマネージャーの働き方で大きなストレスを抱えてしまうことがあるので注意しましょう。
豊富な経験と幅広いスキルが必要だから
プロジェクトマネージャーとして働くためには、プログラミングスキルやIT技術など、幅広い分野の経験やスキルが必要とされます。新卒採用でプロジェクトマネージャーを採用する企業がほとんど存在しないのもこの点が理由で、未経験から採用して数ヶ月の研修で1人前に育てられるような職種ではないため、中途採用で好条件のオファーを提示して募集する企業がほとんどなのです。
その結果、優秀なプロジェクトマネージャーはどこの企業からも好条件を提示されることとなり、プロジェクトマネージャーという職種全体の年収が上昇する傾向にあるのです。なお、プロジェクトマネージャーへとキャリアアップするために一般的なのは、プログラマーもしくはシステムエンジニアの仕事からスタートして、プロジェクトリーダーなどの経験を積んだ後、プロジェクトマネージャーを目指すという流れです。
現場で必ず必要とされる職種だから
プロジェクトマネージャーという職種は、大規模なプロジェクトに携わる場合に必ず必要となる仕事です。プロジェクトマネージャーなしで現場を回そうとしてしまうと、開発チーム同士の連携が取れず、開発効率が大幅に低下してしまう可能性が高いです。そうした状況を避けるために、なるべく優秀なプロジェクトマネージャーを採用したいと考える企業が多いので、プロジェクトマネージャーの平均年収が右肩上がりになる背景となっています。
大型プロジェクトに参加するプログラマーやシステムエンジニアは、別の協力企業に依頼することで代わりの人員を見つけることは容易でしょう。しかしプロジェクトマネージャーの代わりを見つけることは非常に困難であり、どの企業も一度採用したプロジェクトマネージャーを話さないよう、工条件を用意することが多いのです
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4.プロジェクトマネージャーがさらに年収アップを叶えるコツ
ここからは高年収が狙えるプロジェクトマネージャーという職種に対して、さらに年収アップを叶えるためのポイントについてご紹介しましょう。下記4つを順番に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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・PMとしての資格を取得してスキルを証明する
・大企業への就職を目指す
・副業でマネジメント業務を請け負う
・ITコンサルタントへキャリアアップする
一つひとつご説明しましょう。
PMとしての資格を取得してスキルを証明する
プロジェクトマネージャーとしての年収アップを目指すなら、入社後の業務に役立つ資格を取得するのがおすすめです。プロジェクトマネージャー向けの資格としては、「プロジェクトマネージャ試験」「PMP(Project Management Professional)」などの種類があります。基礎からIT知識を学ぶのであれば、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」といった国家資格を学ぶのもおすすめです。
これらの資格を活用することにより、IT知識の習得と保有資格の増加という2つのメリットを得ることができます。ただし、プロジェクトマネージャーを始めとするIT業界では、これまで取得した資格よりも、実際に携わった開発経験や実績の方が重視されやすいことに注意しましょう。
大企業への就職を目指す
プロジェクトマネージャーは、携わるプロジェクトが大規模であるほど収入が高くなりやすいため、大型プロジェクトを扱う機会の多い法的企業への就職を目指すのも効果的です。大型プロジェクトが進むということは、それだけ大きな予算が動いていることを意味するので、プロジェクトマネージャーに支払われる報酬も高額になりやすいのです。
卓越したプログラミングスキルや豊富なIT知識があるプロジェクトマネージャーは、中小規模の企業はもちろん、大企業に対しても経験者採用で採用されやすい職種です。知名度が高い憧れの企業に採用できるチャンスも出てくるので、プロジェクトマネージャーとしてのスキルアップに励んでみましょう。
副業でマネジメント業務を請け負う
プロジェクトマネージャーとして収入アップを果たしたいのであれば、副業でマネジメント業務を請け負うのも有効です。本業でプロジェクトマネージャーとして働く傍らで、週末の時間を使ってクラウドソーシングサイトなどで募集されている案件に応募してみるなど。プロジェクトマネージャーはどこの業界からも高い需要があるため、個人の副業案件でも高単価の仕事を見つけやすい傾向にあります。
副業でプロジェクトマネージャーとして働くことを経験しておくと、将来フリーランスとして独立する際にも役立つ経験となります。ゆくゆくはフリーランスなどの自由度の高い働き方を経験してみたい方は、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業案件を請け負うことからスタートしてみるのがおすすめです。
ITコンサルタントへキャリアアップする
プロジェクトマネージャーの将来選択できるキャリアパスとして、ITコンサルタントが代表的です。ITコンサルタントは、システム開発に携わってきた専門知識を活かしながら、クライアント企業の経営課題を解決に導く職種です。プロジェクトマネージャーとしての経験をそのまま活かしつつ、企業経営やビジネスモデルについての知識を増やすことにより、クライアント企業の経営層に近いITコンサルタントとして活躍することができます。
また、チームプレーが基本のプロジェクトマネージャーと比べると、ITコンサルタントは個人プレーが得意な職種でもあるので、将来はフリーランスとして独立したいのであればITコンサルタントへのキャリアアップを目指すのが有効です。将来は自分で会社を立ち上げてみたいと考える方にとっても、企業の経営層との距離が縮まるITコンサルタントのキャリアが役立つので、ぜひキャリアプランの一つに組み込んでみてください。
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5.プロジェクトマネージャーとして年収1000万円を目指す方法
最後に、プロジェクトマネージャーとして年収1000万円の大台を目指す方法についてもご紹介します。
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・CIO・CTOの役職を得る
・先端分野での強みを作る
・海外企業・外資系企業を目指す
・フリーランスとして独立する
もともとの平均年収が700万円と非常に高水準で、高い需要や将来性が見込まれるプロジェクトマネージャーは、上記のような工夫に取り組むことで年収1000万円を悠々クリアできることも多いです。それぞれ解説しますので、さらなる年収アップを目指すための参考にしてみてください。
CIO・CTOの役職を得る
プロジェクトマネージャーが年収1000万円以上の報酬を得る方法として、CIO・CTOの役職を狙うという方法があります。CIO・CTOは、それぞれ最高情報責任者・最高技術責任者を意味する言葉で、技術分野で企業のトップを務める役職です。幅広い分野に精通したプロジェクトマネージャーは、CIO・CTOに引き抜かれることも珍しくなく、大幅な年収アップを叶えられる夢があります。
CIO・CTOとして活躍するためには、これまで身に付けてきたプロジェクトマネージャーとしてのスキルとともに、自社のビジネスモデルへの理解を深めたり、企業経営について学んだりするのが有効です。入社した企業の経営層として活躍してみたい場合には、自社の役員へ積極的にアプローチしてみると良いでしょう
先端分野での強みを作る
プロジェクトマネージャーが年収1000万円以上を達成するために、AI・IoT・クラウドなど、先端分野における強みを身に付けるのも有効です。もともと需要が高く年収水準が高いプロジェクトマネージャーですが、さらに近年注目が集まっているAI開発の分野にも強い人材となることで、非常に希少価値の高いプロジェクトマネージャーを目指せるでしょう。
ほかにもFintechやRPAなど、まだまだ新しい技術を扱う現場では、プロジェクトマネジメントのスキルを持った人材が圧倒的に不足しているため、交渉次第では業界でもトップクラスの年収を得ることができるでしょう。
海外企業・外資系企業を目指す
年収1000万円以上のプロジェクトマネージャーになるために、海外企業・外資系企業を目指すのも効果的です。国内のIT企業と比べて、ITの本場である英語圏の企業は、全体的にIT人材に支払われる報酬が高い傾向にあります。もともと希少性の高いプロジェクトマネージャーに関しても同様で、国内企業のオファーの何倍もの年収が提示されることも珍しくないのです。
英語圏の現地企業の場合には英語力や異文化への適応力が必要となるほか、国内の外資企業であっても実力主義・成果主義の風土に馴染む必要があるなどのデメリットはあります。しかし、とことん高年収を突き詰めたい方は、新たな世界にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
フリーランスとして独立する
フリーランスのプロジェクトマネージャーとして独立することも、年収1000万円以上の収入を手にするためには有効です。フリーランス向けのエージェントやクラウドソーシングサイトなどでは、プロジェクトマネージャー向けの案件も豊富に掲載されており、中には単価100万円以上の案件も存在するほどです。
こうした案件を月1本請け負うだけでも月収100万円、年収1200万円に到達する計算です。月2本、3本と請け負う本数を増やせば、さらなる年収アップも見込めるでしょう。ただしフリーランスの場合、会社員のように福利厚生や社会保険を利用できず、休業手当・失業手当なども対象外となってしまうため、自力で十分な貯蓄を用意するなどの対策が必要となります。
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6.まとめ
プロジェクトマネージャーの平均年収は、厚生労働省が公表しているデータで684.9万円と非常に高水準です。会社員全体の平均年収を200万円以上上回る金額となっており、高年収を狙えるキャリアプランを考えている方にとっては、最適なキャリアパスの一つとなるでしょう。プロジェクトマネージャーがこれだけの高収入を得られる理由として、システム開発プロジェクトの全責任を負うことや、大規模開発の現場では必ず必要とされる職種であることなどが挙げられます。
プロジェクトマネージャーとしてさらに年収アップを叶えるのであれば、専門スキルを証明できる資格を取得したり、副業でマネジメント業務を請け負ったりすると良いでしょう。AI・IoT・クラウドといった先端分野での強みを作ったり、フリーランスとして独立したりすることで年収1000万円以上の報酬を手にすることも十分に可能なので、ぜひキャリアプランの一つに組み込んでみてください。
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授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。
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