サーバーエンジニアの将来性は低いのか?業界の現状と今後求められるスキルを解説

関連記事:サーバーサイドエンジニアとはどんな職業?業務内容や魅力・年代別の目安年収を詳しく解説
- 1.サーバーエンジニアは将来性が高い職種
- 2.サーバーエンジニアを取り巻く現状
- 3.サーバーエンジニアはやめとけと言われる理由とは?
- 4.サーバーエンジニアとして働くメリット・魅力
- 5.サーバーエンジニアに今後求められるスキル
- 6.将来性が高いサーバーエンジニアのキャリアパス
- 7.まとめ
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1.サーバーエンジニアは将来性が高い職種
クラウドの普及からサーバーエンジニアの将来性は低いのではないかと言われることがありますが、実際にはサーバーエンジニアの将来性は高く、今後も高い需要が見込まれる職種です。サーバーエンジニアが手掛けるITインフラは、ITサービスを提供・開発するために欠かせない土台であり、IT化が進む現代においてITインフラの需要減少が起こることは考えにくいからです。企業が構築するITインフラの多くは、物理的なサーバー機器を設置するオンプレミス環境からクラウド環境へ移行しているものの、従来のサーバーエンジニアの知識やスキルが不要になるわけではありません。むしろオンプレミス環境からクラウド環境への移行のために熟練のサーバーエンジニアの経験が求められることも珍しくないのです。加えてIT業界全体の人手不足を背景として、一人ひとりのサーバーエンジニアの評価は相対的に高まりつつあります。
これまでサーバーエンジニアの将来性について不安を感じていた方も多いかもしれませんが、上記のような理由から今後サーバーエンジニアの仕事が減ってしまうことは考えにくいため、安心して就活に臨むと良いでしょう。
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2.サーバーエンジニアを取り巻く現状
続いて、サーバーエンジニアを取り巻く現状について確認しながら、サーバーエンジニアの将来性について深掘りしてご紹介します。-
・ITインフラはオンプレミスからクラウドへ
・DX推進とともにサーバーエンジニアの需要増
・IT業界の人手不足で相対的に評価が高まる
昨今のサーバーエンジニアを取り巻くトピックとして、上記の3つが挙げられます。それぞれ詳しくご説明しましょう。
ITインフラはオンプレミスからクラウドへ
近年になって企業のITインフラは、オンプレミス環境からクラウド環境への移行が進んでいます。つまり、物理的なサーバー機器を使ったインフラ構築ではなく、AWSやGCP(Google Cloud Platform)、Azureといったクラウドサービス上で構築するITインフラが使われるようになっていることを意味します。従来のオンプレミス環境では、企業のオフィスにサーバールームを設置して、常に冷房を効かせながら、サーバーエンジニアは24時間体制で安定稼働を維持するために、シフト制でサーバーの監視業務を行っていました。しかしクラウドへの移行が進むことにより、サーバーエンジニアは企業のサーバールームに常駐する必要がなくなり、リモートワークでも作業できるようになりつつあります。
クラウドへの移行予算の不足や、機密情報を保護する観点からオンプレミス環境が残る現場も多いですが、今後もクラウド環境への移行は進むと考えられます。
DX推進とともにサーバーエンジニアの需要増
IT業界以外の企業や官公庁、教育の現場を含め、昨今では社会全体でDXが推進されています。DXは、データとデジタル技術を活用して、企業活動の変革や業務効率化を目指すことを言います。DX推進のために多くの企業では、AI・クラウドの活用や、IT機器の導入が進められていますが、これらのDX推進の土台になるのも、やはりサーバーエンジニアの活躍です。DXを進めるためには、ITサービスを提供するためのサーバーやネットワークが不可欠であり、これらの設計・構築・保守を行うのがサーバーエンジニアです。DX推進にITインフラの整備が欠かせない以上、近年のDX化に合わせてサーバーエンジニアの需要が増え、将来性が高まっている状況なのです。
IT業界の人手不足で相対的に評価が高まる
IT業界は、慢性的な人手不足の状況にあります。中でもサーバーエンジニアは、Web企業やアプリ開発企業などと比べると地味な印象があることから、就職人気が低めになる傾向があります。プログラミング言語を駆使して新たなITサービスやアプリ開発を行う職種と比べると、プログラミングスキルが必須ではなく縁の下の力持ちのような存在のサーバーエンジニアは、やりがいを見出しにくいと考える方も多いです。しかし前述の通り、サーバーエンジニアの需要は高まり続けているため、多くの需要に対して供給が少ない売り手市場となっています。その結果、一人ひとりのサーバーエンジニアの評価が相対的に高まりやすくなり、高年収・好待遇のオファーを用意する企業も増えているのが現状です。
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3.サーバーエンジニアはやめとけと言われる理由とは?
サーバーエンジニアの高い将来性に対して、SNSなどでは「サーバーエンジニアはやめとけ」と言われることも少なくありません。将来性が見込まれるにも関わらず、なぜサーバーエンジニアに対して否定的な意見が集まるのでしょうか。その背景として考えられるのが、以下の3つの理由です。
-
・夜勤や休日出勤が求められるから
・ITインフラを守る地味な作業が中心だから
・幅広い分野の知識が必要になるから
それぞれ解説しますので、これらのサーバーエンジニアの大変な一面も理解した上で、就活に取り組んでみてください。
夜勤や休日出勤が求められるから
サーバーエンジニアが働く現場では、24時間体制でITインフラを監視するために、夜勤や休日出勤が求められることがあります。サーバーエラーやネットワークトラブルが発生した際には、急な呼び出しで緊急対応が求められることも考えられます。サーバーエンジニアの監視業務ではシフト制を採用していることが多く、残業が発生しにくい反面、生活リズムが不規則になりやすいため、サーバーエンジニアはやめとけと言われることがあるのです。ITインフラを守る地味な作業が中心だから
サーバーエンジニアは、IT業界のエンジニア系職種の中でも、地味な作業が中心となる職種です。新たなITサービスやアプリを開発するというよりも、既存のITインフラを守る仕事、あるいはパターン化されたITインフラを設計・構築する仕事が中心なので、日々の仕事がつまらないと感じるケースも多いです。そのためやりがい重視で職種を選びたい方に対しては、サーバーエンジニアはやめとけと言われやすいのです。幅広い分野の知識が必要になるから
将来性の高いサーバーエンジニアとして活躍するためには、非常に幅広い分野の知識を必要とすることも、やめとけと言われる理由の一つです。サーバーエンジニアの必須知識だけでも、サーバー・OS・ネットワークなどが挙げられるほか、クラウドサービスを扱うスキルや、情報セキュリティに関する知識も要求されます。業務効率化のためにスクリプト言語と呼ばれるプログラミング言語の習得が必要になることもあります。こうした幅広い知識を未経験から学ぶのはハードルが高いため、サーバーエンジニアはやめとけと言われることが多いのです。\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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4.サーバーエンジニアとして働くメリット・魅力
たとえ否定的な意見があったとしても、将来性が高いサーバーエンジニアとして働くメリットは数多く存在します。ここではサーバーエンジニアという職種の魅力について、以下の3つの観点からご紹介しましょう。-
・社会的意義の高い仕事に携われる
・高年収の上位職種へステップアップできる
・トラブルを防止・解決する達成感が得られる
一つひとつ順番に解説していきます。
社会的意義の高い仕事に携われる
サーバーエンジニアが担当するのは、ITサービスを提供するために欠かせないITインフラであり、社会的意義の高い仕事です。サーバーエンジニアの存在がなければ、ITサービスやアプリを開発したりユーザーに提供したりするのも困難になるため、IT業界を支える実感を得ながら働ける魅力があります。IT業界におけるITインフラとは、私たちの日常生活で使用する電気・水道・ガスといった社会インフラのような存在です。サーバーエンジニアが関わるITインフラがなければ、現在のIT社会は成り立ちません。社会的意義が高く、大きなやりがいを感じられる仕事につきたいのであれば、サーバーエンジニアは最適な職種です。
高年収の上位職種へステップアップできる
サーバーエンジニアは、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアなど、高年収を得られる上位職種へステップアップしやすい職種でもあります。好待遇で迎えられることの多いクラウドエンジニア・セキュリティエンジニアは、インフラエンジニアの一種なので、サーバーエンジニアとしての知識・スキルが役立ちます。まずは未経験から応募しやすいサーバーエンジニアからスタートして、ITインフラについての知識やスキルを積みながら、より将来性の高い上位職種を目指す方も少なくありません。将来はクラウドエンジニア・セキュリティエンジニアとして活躍したいと考えているのであれば、必要な知識と経験を身につけるためにも、サーバーエンジニアの求人に応募してみるのがおすすめです。
トラブルを防止・解決する達成感が得られる
サーバーエンジニアは、主に既存のITインフラの監視業務からスタートすることが多いですが、時にはサーバーやネットワークの不具合に直面することがあります。その際には、トラブルの影響を最小限に抑えるため、素早く原因を特定し、問題を解決する姿勢が求められます。大きなプレッシャーがかかる場面ではありますが、トラブルを解決できた瞬間には大きな達成感を得られるでしょう。また、いかにトラブルや不具合が少ないITインフラを構築できるかを追求するのも、サーバーエンジニアとしてのやりがいの一つです。トラブル対処や不具合の少ないITインフラ構築は、周囲から評価されやすい成果ではないものの、自分の仕事に誇りを持って大きな満足感を得られる方なら、サーバーエンジニアとしての資質は十分です。
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5.サーバーエンジニアに今後求められるスキル
サーバーエンジニアとして今後も長く活躍するためには、エンジニアとしての市場価値を高め、企業から求められるスキルを身につけておく必要があります。ここでは将来性の高いサーバーエンジニアに求められるスキルについて、以下の3つをご紹介します。-
・クラウドサービスを扱うスキル
・情報セキュリティを扱うスキル
・マネジメントスキル
これらを身につけることを意識しながら、サーバーエンジニアとしてのキャリアを歩み始めましょう。
クラウドサービスを扱うスキル
近年ではITインフラの構築方法として、クラウド環境を用いるケースが増えています。オンプレミス環境だけではなく、クラウド環境にも対応できるよう、クラウドサービスを扱うスキルを身につけておくと良いでしょう。主なクラウドサービスには、AWS・GCP・Azureといった種類があり、それぞれの公式サイトから無料のトレーニングコースを受講することができます。また、各クラウドサービスの認定資格を取得することもできるので、就活対策としてこれらに取り組んでおくことをおすすめします。無料でも一部のクラウドサービスを実際に使用することも可能なので、入社後すぐに活躍できるように経験を積んでおきましょう。
情報セキュリティを扱うスキル
将来性の高いサーバーエンジニアとなるために、情報セキュリティを扱うスキルを磨いておくことが大切です。ITインフラのセキュリティ対策は、個人情報や機密情報を扱うことの多い企業のサーバーには不可欠であり、最新のセキュリティインシデント事例も踏まえながら最適なセキュリティを構築する必要があります。一般的には、専門のセキュリティエンジニアがITインフラのセキュリティ対策を担当しますが、サーバーエンジニアも情報セキュリティを扱えるスキルを持っておくのが望ましいです。国家資格の「情報セキュリティマネジメント試験」を通じて基礎知識を学べるほか、「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の資格を取ることでさらに情報セキュリティへの理解を深められるので、これらの資格取得も視野に入れてみましょう。
マネジメントスキル
サーバーエンジニアとしてのスキル・知識だけではなく、高いマネジメントスキルを身につけることができると、将来性の高い人材を目指せます。サーバーエンジニアの仕事は一人で取り組むものではなく、チームで連携して業務を進めるので、開発チーム全体のマネジメントができる人材は重宝されるのです。開発プロジェクトでリーダーを務めた経験や、複数のサーバーエンジニアをまとめる管理職に携わってきた経験は、将来高く評価されるので、こうしたポジションには積極的に応募してみると良いでしょう。就活の際にも、アルバイトや部活動のエピソードを通じてマネージャーへの適性をアピールできると、サーバーエンジニアとしてのポテンシャルが評価されやすくなります。
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6.将来性が高いサーバーエンジニアのキャリアパス
最後に、サーバーエンジニアが将来目指せるキャリアパスについても詳しくご紹介します。-
・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア
・ITコンサルタント
それぞれの職種でどのようなスキルが求められるのか、どのような仕事内容に携わるのか、理解を深めておきましょう。
クラウドエンジニア
サーバーエンジニアの代表的なキャリアパスとして、クラウドエンジニアが挙げられます。クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの中でもクラウド環境でのITインフラの設計・構築・保守に携わる職種です。主にオンプレミス環境で活躍するサーバーエンジニアに対して、クラウド環境で活躍するのがクラウドエンジニアという違いがあります。サーバーやネットワークなどのITインフラを構築する点はサーバーエンジニアと共通していますが、AWS・GCP・Azureなどのクラウドサービスの扱いに長けており、最適なクラウドサービスや機能の選定にも携わるのが特徴です。近年では、各クラウドサービスで受けられるトレーニングコースや、手軽にクラウドを操作できる無料枠が用意されているため、キャリアアップしやすい環境となっています。
関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、企業のITインフラのセキュリティ対策を担う職種です。不正アクセスやウイルス感染から自社のITインフラを守り、万が一外部からの攻撃を受けた際には最前線で対処します。近年ではサイバー攻撃のリスクが上昇しているため、高いスキルを持ったセキュリティエンジニアはどの企業からも重宝されています。また、企業全体のセキュリティポリシーを策定したり、社員一人ひとりに対するセキュリティ教育に携わるのもセキュリティエンジニアの仕事です。ITインフラに携わる性質上、サーバーエンジニアとしての知識・経験を活かしやすい職種なので、サーバーエンジニアからのステップアップに適しています。
関連記事:セキュリティエンジニアに新卒でなるには?必要なスキルや向いている人の特徴
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、技術的な知見を活かし、クライアント企業が抱える経営課題の解決を目指す職種です。新たなITインフラの導入によってDXを推進し、業務効率化を図ることで生産性向上を目指すなど。ITインフラを構築して終わりではなく、その先の経営課題の解決まで担当する職種なので、企業経営についての知識や経営者視点を養う必要があります。サーバーエンジニアとしての豊富な経験があると、現場を熟知したITコンサルタントとして、クライアントから信頼されやすくなります。その結果、ITコンサルタントとしての評価にも直結するので、ITコンサルタントを目指す最初のステップとしてサーバーエンジニアを選ぶのもおすすめです。
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7.まとめ
サーバーエンジニアは、今でも将来性が高い職種であり、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行しつつある中でも高い需要が見込まれています。今後のDX推進とともにITインフラの構築ニーズが高まり、サーバーエンジニアの需要も高まることが期待されています。一方で、24時間体制でITインフラを監視するために夜勤や休日出勤が求められ、日々の仕事も地味なものが多いことから、サーバーエンジニアはやめとけと言われることも少なくありません。市場価値が高く、将来性の高いサーバーエンジニアとして活躍し続けるためには、クラウドサービスや情報セキュリティを扱うスキルを身につけて、マネジメントスキルを伸ばすことが重要です。将来はクラウドエンジニア・セキュリティエンジニアなど、高年収が得られる上位職種も目指せるので、ぜひ就職先の候補に選んでみてください。
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