通信インフラ業界研究:通信インフラ業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

通信インフラ業界研究:通信インフラ業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介
インターネットや携帯電話の通信を支えるインフラである通信インフラ業界。この記事では、通信インフラ業界の特徴や市場動向、平均年収など通信インフラ業界を徹底解剖していきます。通信インフラ業界概要や特徴、仕事内容から、就活で使える大手企業の企業研究や志望動機、面接対策まで解説していますので、一から十まで通信・インフラ業界を理解することが可能です。これから就職活動で通信・インフラ業界を志望している方はぜひ参考にしてみてください。

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1.通信インフラ業界とは?

通信インフラ業界は、情報の伝達を支える基盤となるネットワークや設備を提供する業界です。

具体的には、インターネット、電話、テレビ、データ通信など、現代社会で不可欠な情報通信のためのインフラを構築、運営、管理する企業が中心となります。この業界は、通信サービスを提供するために必要な物理的な設備、ソフトウェア、ネットワーク技術を開発・提供し、通信速度や品質の向上、コスト削減、セキュリティの確保など、さまざまな課題に対応しています。


また、通信インフラ業界は、技術革新や規制の変化の影響を受けやすい業界です。例えば、5G(第五世代移動通信システム)や、今後の6Gなどの新しい通信技術は、これからのインフラ整備に大きな影響を与えると期待されています。加えて、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)との連携による新しいサービスやビジネスの創出も進んでおり、業界全体が急速に変化しています。

通信インフラ業界は、社会の情報基盤を支える重要な役割を担っており、テクノロジーの進化とともにその重要性はますます増している業界です。

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2.通信インフラ業界の特徴と提供サービス

通信インフラ業界の特徴と提供しているサービスについて解説していきます。

通信インフラ業界の特徴

通信インフラ業界の主な役割には、光ファイバーや無線通信設備の敷設、データセンターの運営、通信回線の提供、5Gネットワークの導入、クラウドサービスの運営などが含まれます。
こういったインフラサービスは、日常生活におけるビジネスや教育、医療、エンターテインメントなど、幅広い分野で利用されています。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、通信インフラの重要性は一層高まっており、高速なインターネット接続や安定した通信環境が求められています。

通信インフラ業界の提供サービス

通信インフラ業界はさまざまなサービスを提供しており、これらのサービスは現代社会の通信を支える重要な役割を果たしています。以下に、主な提供サービスを解説します。

固定通信サービス

固定通信サービスは、家庭やオフィスにおけるインターネットや電話の通信基盤を提供するサービスです。具体的には、光ファイバー回線やケーブルインターネット、固定電話サービスなどが含まれます。
特に光ファイバーインターネットは、高速で安定した通信が可能であり、ビジネスや家庭の両方で広く利用されています。企業向けには、専用回線やVPN(仮想プライベートネットワーク)など、セキュリティや安定性が求められるサービスも提供されています。
固定電話サービスも依然として多くの地域で利用されており、特に高齢者やビジネスの場で以前として重要なサービスとなっています。これらのサービスは、通信事業者が全国に敷設したインフラを基盤に提供され、サービスの品質や通信速度、サポート体制が競争の要素となります。

モバイル通信サービス

モバイル通信サービスは、スマートフォンやタブレット、携帯電話などを通じて提供される通信サービスです。主に、3G、4G、5Gなどの無線通信技術を利用して、音声通話、インターネット接続、データ通信などのサービスが提供されます。普段みなさんのスマートフォンでネット通信をする際の通信サービ雨を提供している、とイメージいただくと良いでしょう。
モバイル通信サービスには、音声通話やテキストメッセージ、データプラン、国際ローミングなど、さまざまなオプションがあり、ユーザーのニーズに応じた選択が可能です。モバイル通信は、世界中の人々が常時接続される環境を提供し、ビジネスやプライベートのコミュニケーションを効率化させる役割を持っています。

クラウドサービス

クラウドサービスは、インターネットを通じてサーバーやデータストレージ、アプリケーションなどのITリソースを提供するサービスです。
通信インフラ業界では、企業や個人に対してデータセンターを活用した様々なクラウドサービスを提供しています。近年高価なハードウェアを導入するよりもクラウドを導入した方が、安価かつ低コストで運用可能なため人気を集めています。
主なクラウドサービスには、データ保存、仮想マシン、データベースサービス、分析ツール、AI(人工知能)などが含まれており、ビジネスをより柔軟かつ効率よく進めるためのインフラとして注目を集めています。特に企業にとっては、コスト削減やスケーラビリティの向上、災害対策の一環としてのクラウド導入も進んでいます。また、クラウドサービスは高水準なセキュリティやバックアップ機能を提供しており、自社でセキュリティ・バックアップ体制を導入する手間なく、重要なデータの保護やリカバリをサポートすることが可能です。

データセンターサービス

データセンターサービスは、企業や個人がインターネットを通じてアクセスできる、サーバーやストレージ、ネットワーク機器を提供する施設を利用するサービスです。データセンターは、24時間365日稼働する高セキュリティな環境で、膨大なデータの保存や処理を行っています。
企業は自社のサーバーを設置する代わりにデータセンターサービスを利用することで、設備の管理や保守、セキュリティ対策の負担を自社で構築する必要がなくなります。
上述のクラウドサービスは、これらデータセンターを利用して提供されているサービスであるため、データセンターはこういったクラウドサービスやウェブホスティング、バックアップサービスなどの提供元として重要な役割を果たしており、通信インフラ業界の根幹を支える施設です。
特に、大規模なデータセンターでは、データ転送の速度や処理能力が非常に高く、ビッグデータ解析やAI処理など高度な計算を必要とするサービスにも対応しています。

5Gおよび次世代通信技術

5Gサービスは第五世代のモバイル通信技術で、従来の4Gよりも遥かに高速でかつ高接続数を誇り、遅延も少ない通信速度を実現しています。
5Gによってストリーミング、ゲーム、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、自動運転車、スマートシティなど、革新的なサービスが可能になっており、産業のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、さまざまな新しいビジネスモデルを生み出す原動力となっています。通信インフラ業界では、5Gネットワークの展開に伴い、新たな設備の導入や技術革新が進んでいます。
まだまだ完全な実用化は進み切ってはいないですが、5G技術に関する研究開発、さらに先を見据えた6Gに向けた技術開発も進められています。

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3.通信インフラ業界の動向

通信インフラ業界の市場動向と今後の将来性について解説していきます。

通信インフラ業界の市場動向

総務省の発表によると、2021年度の電気通信業における売上高は約15兆円とされています。EC市場や人材ビジネス市場が10兆円ほどの市場であることを鑑みると、非常に大きな市場であることが伺えます。

XENO BRAIN社が提供するAI市場予測サービスによると、現在の13兆997億円から、今後5年間で13.19%成長し、14兆8,271億円に達すると予測されています。(市場規模の算出方法が異なるので総務省の金額と異なっています。今後の成長率が高いということを参照ください。)

通信インフラ業界は今後も継続的な成長が期待されており、特に5Gや6Gなどの新技術の導入、データセンターの拡充、クラウドサービスの普及などが市場拡大の主要な要因となるでしょう。

参考:情報通信分野の現状と課題|総務省
参考:市場規模 5年間の推移予測|XENO BRAIN

通信インフラ業界の将来性

通信インフラ業界は今後市場規模も伸び、将来性のある業界の1つです。ここでは、通信インフラ業界の将来性に関連するトピックスを5つほど上げて紹介していきます。
今後通信インフラ業界を取り巻く外部トレンドは、通信インフラ業界を大きく後押しする要素となりますので参考にしてみてください。

5Gの普及と新しいサービスの創出

5G(第五世代移動通信システム)は、通信インフラ業界にとって革新的な技術です。
従来の4Gに比べて大幅に高速で、低遅延、高接続数を誇る技術となっています。従来に比べて数倍の速度で動画を視聴・ダウンロードできるといった普段使いとしても有用ですし、特にビジネス分野では今後更なる活用が期待されると言われています。
例えば、5Gによって、産業向けのIoT(モノのインターネット)や自動運転車、遠隔医療、スマートシティなどが現実のものとなったり、5Gネットワークによって、クラウドサービスやエッジコンピューティング、AI(人工知能)と連携がしやすくなりデータ処理能力の飛躍的な向上、それに伴う消費者への新たな体験の提供が可能になります。
そのため、5Gの普及は通信インフラ業界にとって大きな成長機会をもたらし、今後数年間でのさらなる市場拡大が見込まれる一因となっています。

6Gの展開と新たな通信革命

5Gの普及が進む中、通信インフラ業界では次世代の通信技術である6Gに対する研究開発も進んでいます。6Gは、5Gのさらなる進化を遂げ、通信速度は最大1Tbps(テラビット毎秒)を目指すと言われています。
この6Gにより、さらなる高度なVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、およびAIのリアルタイム処理が可能となり、産業や社会のデジタル化が加速します。6Gの展開によって、より広範囲なネットワーク接続が実現することができるため、無人化の進展や自律的なシステム運営が可能となります。
特に、宇宙通信や地球規模のネットワークを活用した新しいサービスが登場すると期待されており、通信インフラ業界に新たなビジネスチャンスが生まれることが予想されます。
したがって、今後数年単位での市場の成長だけでなく、数十年単位での市場成長が見込まれています。

クラウドインフラの拡大

クラウドサービスは、通信インフラ業界の重要な成長領域の1つです。企業はデータセンターやサーバーの維持管理から解放され、インターネットを通じて必要なデータを常に利用できるため、効率的勝つ低コストでのデータマネジメント・運用が可能となります。
クラウドインフラの普及に伴い、企業は柔軟にITインフラをスケーリングできるようになり、特にAIやデータ解析、機械学習などの高度な技術を活用した新サービスが登場しています。クラウドプロバイダーはより多くのデータセンターを設置し、高速でセキュアなネットワークを提供する必要に迫られているため、通信インフラ業界は今後重要な役割を果たすようになるでしょう。クラウド市場の成長は、通信インフラ業界の発展を加速させる要因となり、特に企業向けサービスやパブリッククラウド分野での拡大が見込まれます。

エッジコンピューティングと分散型インフラ

エッジコンピューティングは、データ処理をユーザーやデバイスの近くで行う技術で、通信インフラ業界における重要な進展の一つです。5Gの低遅延特性を活かし、データを中央サーバーで処理するのではなく、ユーザーの近くの「エッジ」で処理することで、より迅速なデータ通信が可能になります。
この技術は、自動運転車やスマートシティ、産業用IoTなど、リアルタイムで迅速な意思決定を要求される分野において非常に重要です。エッジコンピューティングの普及によって分散型の通信インフラが進化し、従来の中央集権的なネットワーク構造から、より分散的で効率的なネットワークが求められるようになります。

セキュリティとプライバシーの強化

通信インフラ業界では、セキュリティとプライバシーの問題が今後ますます重要になります。データの保護やネットワークの安全性は、通信業界における最も重要な課題の一つです。特に、5Gやクラウドサービスの普及に伴い、サイバー攻撃や不正アクセスのリスクが高まる中、通信インフラはより強固なセキュリティ対策を求められています。ブロックチェーン技術やAIを活用したセキュリティ強化、ゼロトラストセキュリティモデルの導入など、通信インフラ業界では高度なセキュリティ技術が必要とされています。

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4.通信インフラ業界の職種と仕事内容

通信インフラ業界で勤務する際の仕事内容を職種別に紹介していきます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、通信インフラ業界で重要な役割を果たす職種で、主にネットワークの設計、構築、運用、保守を担当します。
会社の社内ネットワークやデータセンター間の通信を支えるネットワークを作り上げたり、ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど)の設置、インターネット接続や内部の通信網を構築などを支援します。
また、ネットワークの設置だけでなく正常に稼働しているかどうかを監視し、問題が発生した場合には迅速にトラブルシューティングを行う、保守運用の役割も担います。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、通信インフラを支えるサーバーやデータセンターの運用・管理を担当します。
顧客や企業のニーズに応じて、サーバーを設計・構築したり。クラウドサービスを提供するための仮想サーバーや、データベースを管理するサーバーの設計を行います。
また、サーバーが常に稼働するように監視・管理を行い、障害発生時には迅速に対応します。また、定期的なバックアップやセキュリティ対策も実施します。

通信設備技術者

通信設備技術者は、通信インフラの構築に欠かせない役割を担っており、特に物理的なインフラの設置や保守を担当します。主な仕事内容は以下の通りです。

通信回線を構成するための設備(アンテナ、基地局、通信ケーブルなど)を現場で設置したり、通信設備が正しく動作しているかどうかを点検し、故障や不具合があれば修理したりします。また、新しい通信規格に対応するための機器の更新作業も行います。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドコンピューティングサービスを提供するために必要なインフラを設計・運用するエンジニアです。近年、クラウドサービスは企業のIT環境に欠かせない要素となっています。

具体的には、企業が必要とするクラウド環境を構築するクラウドインフラの設計・構築業務としてサーバーの仮想化やデータの保存、分散システムの設計を行ったり、クラウドサービスが24時間安定して稼働できるように監視し、トラブルシューティングを行ったりします。

セキュリティエンジニア

通信インフラ業界では、ネットワークやサーバーに対するセキュリティが重要な役割を果たします。セキュリティエンジニアは、通信システムを保護するための対策を行います。

例えば、ファイアウォールの設定や暗号化技術を使った通信の保護などネットワークやサーバーに適切なセキュリティ対策を講じたり、サイバー攻撃や不正アクセスを監視し、異常を検知した場合には迅速に対応したりします。
また、事後的にセキュリティ問題に対処するだけでなく、普段からセキュリティの脆弱性を特定し、改善策を実施することで企業のセキュリティを高めていきます。

プロジェクトマネージャー

通信インフラのプロジェクトマネージャーは、ネットワークやサーバーの構築・運用のプロジェクト進行を管理します。
顧客のニーズに基づいて、プロジェクトのスケジュール、予算、リソースを計画する段階から、プロジェクトに関わる技術者をまとめ、進捗を監視する管理の役割、また顧客とコミュニケーションを取って、進行状況を報告する役割を担います。
また、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの進行中に発生するリスクを特定し、適切に対応する役割も求められます。

カスタマーサポートエンジニア

カスタマーサポートエンジニアは、通信インフラを利用する顧客への技術サポートを提供します。
顧客が直面する通信トラブルや技術的な質問に対応し、問題解決をサポートします。
具体的な仕事内容としては、顧客が抱える通信トラブル(接続不良や速度低下など)を迅速に解決するトラブルシューティングや、顧客に対して、通信機器やサービスに関する説明や使い方をサポートする業務がメインになります。

営業職

営業職は、顧客との関係構築や新規契約の獲得を担当します。通信インフラサービスや関連製品を企業や個人に提案し、売上を上げるための中心的な役割を果たします。
客が抱える問題やニーズを把握し、それに合った通信インフラのソリューションを提案したり、顧客との価格交渉や契約条件の調整、導入後のサポートを提供したり、必要に応じて追加のサービスや製品を提案する職種です。
営業職は顧客と直接関わるため、優れたコミュニケーション能力や提案力が求められます。また、通信業界の最新技術についての知識や、業界の動向に関する理解も必要です。

企画職

企画職は、通信インフラ業界において新しいサービスやビジネスモデルを生み出す役割を担います。通信インフラの市場動向や顧客ニーズを踏まえ、将来的に業界の発展に貢献するための企画を立案し、実行する仕事です。
市場調査や分析、新サービスの企画・立案、ビジネスモデルの構築といった企画〜マーケティング全般を担う役割の仕事です。また、場合によっては企画したサービスを実現するために、関係部署との連携をとりながらプロジェクトを進行させるプロジェクト管理としての仕事も担います。
なお、企画職は創造力や戦略的思考が求められる職種です。通信業界の技術的な知識や、顧客が求めるサービスのトレンドを理解していることが重要です。

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5.通信インフラ業界の大手4社の特徴と強み

ここからは大手通信インフラ業界4社を挙げ、それぞれの企業の強みや特徴を紹介していきます。

NTT

NTT(日本電信電話株式会社)は、日本の通信業界のリーディングカンパニーであり、グローバルにも展開する企業です。主に通信インフラの提供やITサービスを中心に、多岐にわたる事業を展開しています。

NTTの強みの一つは、高度な技術力です。NTTは、国内最大の通信インフラを持ち、固定電話やモバイル通信、さらには光ファイバーやデータセンターなどのサービスを提供しています。また、5GやAI、IoT(モノのインターネット)など最新技術の研究開発に注力しています。この技術力を背景に、企業向けのITソリューションや、生活の便利さを支える通信インフラを提供しています。

また、グローバル展開も積極的に行っています。NTTは日本国内にとどまらず、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界各国で事業を展開しており、グローバルな視点で多種多様なサービスを提供しています。海外の最先端技術を取り入れて日本製品に活かしたり、逆に日本の高い技術力を世界に販売したりなど、グローバルに活躍できる土壌も整っています。

さらに、NTTは社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。たとえば、災害時の緊急通信支援や、高齢者や障害者の生活を支援するICT技術の提供など、社会の課題解決に向けた活動を行っています。

参考:NTT

NTTドコモ

NTTドコモは、日本の通信業界をリードする大手企業であり、特にモバイル通信サービスにおいて非常に強い存在感を持っています。スマートフォンなどの通信キャリア回線でドコモの製品を使っている方も周りにいるのではないでしょうか。

NTTドコモの最大の強みは、国内最大級のモバイルネットワークを有している点です。ドコモは、日本全国どこでも安定した通信サービスを提供しており、通信エリアや通信品質の面で他社に大きなアドバンテージがあります。特に、5Gや最新の通信技術の導入においても積極的に取り組んでおり、通信速度や安定性の向上を実現しています。そのため、個人ユーザーだけでなく、法人ユーザーからも人気を集めています。

また、豊富なサービスラインナップもドコモの大きな特徴です。単なる携帯電話の通信サービスにとどまらず、インターネット接続、モバイル決済(d払い)、コンテンツサービス(dTV、dアニメストアなど)、さらにはIoT(モノのインターネット)分野に至るまで、様々なサービスを展開しています。特に「dポイント」や「dアカウント」などの顧客とのつながりを強化するサービスは、多くのユーザーに利用されており、ドコモのブランド力をさらに強化しています。

また、NTTドコモは革新的な技術開発と研究においても強い注力をしています。5Gの商用化に加え、AI(人工知能)やIoT、ビッグデータの活用など、最新のテクノロジーを積極的に取り入れた新しいサービスやビジネスモデルを生み出しています。

参考:NTTドコモ

KDDI

KDDIは、日本の大手通信会社で、au(エーユー)ブランドで広く知られています。KDDIは、通信サービスを中心に、さまざまな分野で革新的なサービスを提供しています。

KDDIの最大の強みは多様な通信サービスにあります。KDDIは、携帯電話(au)、インターネット接続(固定回線や光回線)、モバイル通信(5Gや4G)、さらには企業向けのネットワークサービスなど、幅広い通信インフラを提供しています。特に、auブランドは日本国内で非常に強い認知度を誇り、個人向けにも法人向けにも多彩なサービスを展開しており、ユーザーのニーズに応じた最適なプランを提供しています。

また、KDDIは5G技術の先進的な導入においても強みを持っています。KDDIは、日本国内でいち早く5Gサービスを開始し、通信速度や通信の安定性の向上を実現しています。スマートフォンやモバイル機器だけでなく、産業分野でも5G技術を活用した新たなサービスの提供が進んでいます。

さらに、KDDIは多角的な事業展開に力を入れています。通信事業だけでなく、金融サービス(auじぶん銀行、au PAYなど)やエネルギー事業(auエネルギー)など、多様な分野での新しいサービスの提供を行っています。KDDIは通信を基盤としたさまざまなライフスタイルに関わるサービスを一貫して提供でき、ユーザーにとって非常に便利な存在となっています。

参考:KDDI

ソフトバンクグループ

ソフトバンクグループは、日本を代表する大手企業で、通信事業を中心に、テクノロジー、投資、エンターテイメントなど、さまざまな分野で事業展開をしています。

まず、ソフトバンクグループの最大の特徴は、多角的な事業展開です。ソフトバンクは、通信事業を中心に、インターネット関連のサービス、ロボット技術、AI(人工知能)、さらにはエネルギー事業など、幅広い分野に手を広げています。例えば通信事業では、ソフトバンクモバイルやY!mobileを通じてモバイル通信サービスを提供しています。また、「Pepper(ペッパー)」というロボットの開発や、AI関連の企業への投資など、未来技術の分野にも積極的に取り組んでいます。

他にも、LINEやPayPayなど、日頃多くの人が使うサービスも運営しており、通信キャリアに閉じない多角的な事業展開ではソフトバンクグループがずば抜けているでしょう。

合わせて、ソフトバンクグループはグローバルな投資ネットワークを保有しているという、他の通信キャリアにはない強みもあります。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」という世界最大級のテクノロジー投資ファンドを運営しており、これを通じて、世界中のスタートアップ企業やテクノロジー企業に投資を行っています。代表的な投資先には、アメリカの配車サービス「Uber」や、イギリスのソフトウェア企業「ARM」などがあり、これらの投資を通じて、ソフトバンクは世界のテクノロジー業界に強い影響力を持っています。

参考:ソフトバンクグループ

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6.通信インフラ業界大手4社の業績比較

続いて、大手通信インフラ業界4社の業績を紹介していきます。

NTT

NTTの売上、利益推移は以下の通りになっています。
         

年度 売上高(億円) 営業利益(億円)
2019 118,994 15,622
2020 119,440 16,714
2021 121,564 17,686
2022 131,362 18,290
2023 133,746 19,229

(※1)
NTTグループ全体の売上高、営業利益推移になります。直近5年は連続で増収増益を繰り返しており、多角的な事業を展開しながら成長し続けていることが伺えます。また、直近はデータセンター事業などの海外事業の拡大によって増収増益を実現できています。

(※1)参考:連結業績ハイライト|NTT

NTTドコモ

NTTドコモの売上、利益推移は以下の通りになっています。
    

年度 売上高(億円) 営業利益(億円)
2020 58,809 10,600
2021 58,702 10,725
2022 60,590 10,939
2023 61,400 11,444
(※1)

NTTドコモは伝統的なモバイル通信事業の収入が減少している一方、新規事業の成長を実現し、全体の売上増加を達成しています。
モバイル通信サービスは競争激化による通信料の値下げや、ユーザーのデータ使用量の低下により売上高が減少しています。
一方、法人向けの統合ソリューションや金融サービスなどの新規事業が順調に拡大し、全体の売上増加に寄与しました。特に、dポイントクラブ会員数の増加や、金融決済取扱高の拡大が顕著です。 

(※1)2023年度決算及び2024年度業績予想について|NTTドコモ

KDDI

KDDIの売上、利益推移は以下の通りになっています。       

年度 売上高(億円) 営業利益(億円)
2020/3 52,370 10,250
2021/3 53,130 10,370
2022/3 54,470 10,610
2023/3 56,720 10,770
2024/3 57,540 9,616
(※1)

KDDI社は全体として増収を続けています。2024年は一時的に、一部設備の減損、海外(ミャンマー)通信事業のリース債権引当により低下しています。
なお、収益自体はモバイル通信収入やエネルギー事業(電力など)の収益低下に見舞われているものの、ビジネスDX・コーポレートDX部門など他事業の売上向上により全体として増収を実現できています。

(※1)業績分析|KDDI

ソフトバンクグループ

ソフトバンクグループの売上、利益推移は以下の通りになっています。

年度 売上高(億円) 営業利益(億円)
2021 56,906 17,418
2022 59,120 15,664
2023 60,840 16,677
(※1)

ソフトバンクグループは全セグメントで増収増益を実現しています。KDDIやNTTドコモが苦戦しているモバイルサービス事業は、通信料の値下げの影響を受ける前の水準を超えて前年同期比76億円の増収となり、増収基調が継続しています。 

また、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の投資損益も好調で、特にSVF1というファンドが上場株を中心に良好なパフォーマンスを示しており、増収に寄与しています。

(※1)ハイライト(通期)|SoftBank

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7.通信インフラ業界大手4社の社風の違い・制度

続いて、大手通信インフラ業界4社の社風の違いについて、それぞれの企業理念を参考にしながら解説していきます。

NTT

NTTは各グループ会社ごとにそれぞれ細かな社風、文化は異なりますが、共通して「NTTは挑戦し続けます。新たな価値創造と地球のサステナビリティのために。」を基本的な考え方として掲げています。

NTTは連結子会社967社、総従業員数約33万人を誇る超大手企業です。それぞれのグループ企業ごとに特色や文化が異なりますのでここでは説明は割愛します。

参考:NTTグループ中期経営戦略|NTT

NTTドコモ

NTTドコモはグループビジョンとして「テクノロジーと人間力で新しいつながりを生み、心躍る価値創造で、世界を豊かに、幸せに。」を掲げており、ドコモグループが展開する多様な事業領域ごとの強みをつなぎ合わせることで、パートナー企業や顧客により良い価値を生み出すことを目指しています。

この「つなぐ」は各所における重要な行動指針となっており、ブランドステートメントである「つなごう。驚きを。幸せを」、行動原則「つなぎきる」といった部分でも示されています。

NTTドコモの社風は挑戦を後押しする文化が強く、上司が積極的に若手から中堅社員に権限を委譲し、成長機会を創出する風土があります。また、若手社員の積極性に対して周囲が協力する雰囲気もあり、ダイバーシティや多様性に対する取り組みも進んでいます。

参考:企業理念・ビジョン|NTTドコモ

KDDI

KDDIは企業理念として「KDDIグループは、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。」を掲げており、顧客に身近に感じてもらえる会社を目指している会社です。

この理念を実現するために、KDDIは「KDDIフィロソフィ」を策定し、社員一人ひとりが持つべき考え方、価値観、行動規範を明確にしています。 

会社の雰囲気については、社員の意見を尊重し、風通しの良い職場環境を重視しています。また、ダイバーシティ(多様性)を基本とし、さまざまな価値観を受け入れる文化が根付いています。

参考:企業理念|KDDI
参考:&KDDI 働く人と、カルチャーと、KDDI|KDDI

ソフトバンクグループ

ソフトバンクグループはビジョンとして「300年間成長し続ける 企業グループを目指して」を掲げており、情報革命という言葉をキーワードに、「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」を目指して企業経営を行っています。

また、社員一人ひとりが持つべき考え方、価値観、行動規範を明確にした「ソフトバンクバリュー」が定められています。ここでは、「No.1」「挑戦」「逆算」「スピード」「執念」という5つのキーワードが掲げられており、このキーワードに沿って日々の仕事に挑戦することが求められます。

ソフトバンクグループは、革新性と挑戦を重視し、自由でフラットなコミュニケーションを促進する文化があります。特に、社員がアイデアを自由に発信し、積極的に新しいことに挑戦することが奨励されている点が特徴です。

参考:理念・ビジョン・戦略|ソフトバンク

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8.通信インフラ業界の平均年収・平均年齢・平均勤続年数

続いて、通信インフラ業界の平均年収や平均年齢、平均勤続年数を紹介します。大手企業を例に平均年収・平均年齢・平均勤続年数を見ていきましょう。       

企業 平均年収 平均年齢 平均勤続年数
NTT 1023万円 41.9 16.5年
NTTドコモ 882万円 39.5 14.6年
KDDI 986万円 42.2 16.7年
ソフトバンクグループ 810万円 41.3 14.1年

他業界と比較しても給与水準が高いのが通信インフラ業界の特徴となっています。最も年収が高いのはNTTで、その次にKDDIが入ります。

※参考
IRBank
各社IR

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9.通信インフラ業界で働く魅力ややりがい

通信インフラ業界で働く魅力ややりがいについて解説していきます。

社会インフラとしての重要性が高くやりがいがある

通信インフラ業界は、現代社会において欠かせない基盤を提供しています。
インターネットや電話回線、モバイル通信などの技術は、私たちの日常生活に直接的に影響を与え、社会全体の機能を支える役割を果たしています。このため、通信インフラ業界で働くことは、自分が提供するサービスや技術が社会全体の進歩や発展に貢献していると感じることができ、非常にやりがいを感じやすくなっています。

特に、5Gや6G、IoT(モノのインターネット)といった次世代通信技術の導入に関わることで、これからの社会を形作る技術革新に貢献することもできます。例えば、スマートシティの構築や、遠隔医療、AI技術を駆使した新しいサービスなど、通信インフラが可能にする革新が広がりつつあり、その一員として新しい時代を切り拓く感覚を味わえます。

技術革新と学びの機会が豊富である

通信インフラ業界は、常に新しい技術が導入され、進化し続ける分野です。5Gや6Gの実現、光ファイバー網の拡大、さらにはAI技術を活用したネットワーク管理など、常に最新の技術に触れることができるため、業界内で働く人々は絶えず学び続け、成長できる環境にあります。

技術的な側面に興味がある人にとっては、この業界は非常に魅力的でしょう。例えば、通信技術の基盤であるネットワーク設計や運用のスキルを学ぶことができ、それを実際のプロジェクトに活かすことができます。また、新しい技術が導入されるたびに、最先端のトレンドに関する知識を深めたり、新しいツールやシステムを使いこなすスキルを向上させることができる点も魅力です。

特に、5GやAI技術といった技術は通信インフラ企業に勤務しないと携われない技術です。そのため、手触り感を持って技術革新に貢献したい方にとっては非常に魅力的な環境でしょう。

グローバルな視点で働ける

上述した大手企業を例に見るように、通信インフラ業界は国境を越えて多くの国や地域で展開されているため、グローバルな視点を持って働く機会も多くあります。

例えば、海外でのネットワークインフラの構築や運用を支援する役割に就くことで、異なる文化やビジネス慣習を学びながら、グローバルなネットワークを支える一員となることができたり、通信インフラが発展途上の地域では、インフラ整備を通じて社会的な貢献を実感することもできます。これらの経験によって豊富な経験を積むことができ、国際的なキャリア形成にも役立ちます。

安定性と成長性が高いこと

通信インフラ業界は、安定した需要があり、将来的な成長性が期待される分野です。
インターネットやモバイル通信は日々の生活に不可欠なものであり、社会が進化する中でその重要性はますます高まっています。特に、5Gの普及に伴い、通信インフラの需要は急速に増加しており、5Gに関連した新しいビジネスモデルやサービスが次々と登場しています。

このような成長市場で働くことは、将来的なキャリアの安定性を確保することに繋がります。また、通信業界は経済全体に与える影響が大きいため、業界全体の発展が企業の安定に直結します。自分の成長と共に、業界全体の発展にも貢献できる点は、大きなやりがいの一つです。

多様なキャリアパス

通信インフラ業界は、技術職をはじめ、営業職、企画職、マネジメント職など、非常に多様なキャリアパスを提供しています。技術的な知識を深めてエンジニアリングの分野で専門性を高めることもできますし、営業やマーケティング、事業企画など、ビジネスサイドで活躍することもできます。

また、大手通信事業者であれば、国内外での異動や他の関連部門との連携など、様々な経験を積むことができます。特に上で挙げたような企業だと通信インフラ分野だけでなくほかのIT分野なども含めさまざまな関連企業があるため、多様な職種とキャリアパスが用意されています。そのため、自分に合った成長の道を選べる点も大きな魅力です。

通信インフラ業界は、社会に不可欠なインフラを支えるだけでなく、技術革新やグローバルなキャリア形成、安定した成長を提供するなど、多くの魅力とやりがいがあります。

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10.通信インフラ業界で求められる人物像

続いて、通信インフラ業界で求められる人材像について紹介していきます。

柔軟なコミュニケーション力を持っていること

インフラ業界では、さまざまな部署やチームと連携しながら業務を進めることが多いため、コミュニケーション能力が極めて重要です。技術職のエンジニアや営業担当者、顧客とのやり取りを円滑に進めるためには、分かりやすい言葉で説明したり、相手の意図を的確に理解する能力が求められます。

特に、非技術的な顧客に対しては、技術的な内容を簡潔かつ明確に伝える能力が重要です。また、社内の異なる部署間での連携も多いため、チーム内での協力や意見交換をスムーズに行うことができる人材が求められます。問題解決のために、柔軟にコミュニケーションを取れることは、通信インフラ業界で勤務して成果を出すために重要な要素となります。

挑戦心が強いこと

通信インフラ業界は急速に変化しており、5Gや6Gといった次世代技術の導入が進んでいます。これらの新技術に適応し、革新的なソリューションを提供するためには、常に新しい挑戦に立ち向かう意欲が必要です。そのため、挑戦心が強く、未知の分野や課題に対して前向きに取り組める人材が求められます。

特に、通信インフラ業界では新技術の開発や導入が求められる場面が多いため、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返しながら成長する姿勢が重要になります。今後のIT社会を引っ張っていくITインフラ業界に勤務することになるからには、高い挑戦心を持って組織を引っ張る存在となり、業界全体の進歩にも貢献できる存在となる必要があります。

問題解決能力が高いこと

通信インフラ業界では、システム障害やトラブルが発生することも少なくありません。ネットワークのダウンやトラフィックの急増など、緊急の問題に対して迅速に対応し、解決策を見つける能力が求められます。問題解決能力が高い人材は、技術的な知識を活かしつつ、冷静に状況を分析して最適な解決策を導き出すことができます。

また、問題解決の過程では、チームワークや他の部署との連携が欠かせません。自分一人で解決できる問題もありますが、複雑なネットワークのトラブルでは多くのステークホルダーと協力しながら問題に取り組むことが求められます。このような能力を持つ人材は、急な問題に対しても臨機応変に対応し、組織の信頼を得ることができます。

リーダーシップを発揮できる人材

通信インフラ業界では、複雑なプロジェクトや大規模なネットワーク整備を行うことが多いため、リーダーシップを発揮できる人材が求められます。リーダーシップを持つ人材は、チームを率い、目的に向かって進む道筋を示すことができます。また、チームメンバーの強みを引き出し、全員が目標に向かって効率的に働けるようにサポートするタイプのリーダーシップを発揮すると言う手もあります。
リーダーシップを発揮できる人材は、チームの士気を高め、プロジェクトの成功に導く重要な役割を担うため、通信インフラ業界の企業から重宝されているのです。

【理系】技術力が高いこと

理系の方で通信インフラ業界に志望する場合は、高い技術力を備えている必要があります。5Gや6G、IoT(モノのインターネット)など、次世代の通信技術を支えるためには、深い技術的理解と実務経験が求められます。通信ネットワークやシステムの設計・構築・運用に携わるエンジニアは、これらの技術を確実に運用する能力が必要です。

例えば、ネットワークエンジニアは、通信回線やデータセンター、クラウドサービスなど、インフラ全体の構築や運用を行います。これには、高度なネットワークの知識やトラブルシューティング能力が求められます。また、セキュリティエンジニアは、通信インフラを守るためのセキュリティ対策を講じ、サイバー攻撃からシステムを保護する役割を担います。新技術に迅速に対応できる柔軟性も求められるため、常に学び続ける姿勢が重要です。

特に、理系の学生の中でも人気を集めている通信インフラ業界は、比較的高いレベルの学生が多く集まる傾向にあります。そのため、学生時代から様々な技術に触れつつ、その技術を駆使して仕事に取り組める人材が重宝される傾向にあります。

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11.通信インフラ業界の選考対策

最後に、通信インフラ業界を志望する学生に向けて、通信インフラ業界の選考対策を紹介していきます。

通信インフラ業界の選考で有利になるためのポイント

ここでは、通信インフラ業界の選考で有利に働くためのポイントを紹介していきます。

コミュニケーション能力を強化する

通信インフラ業界では、技術者だけでなく、営業職やプロジェクトマネージャーなど、他の職種とも密接に連携する必要があります。そのため、優れたコミュニケーション能力は選考において大きな武器となります。特に、技術的な情報を非技術的な顧客や上層部に分かりやすく伝える能力は、非常に重要です。

面接では、難しい技術的な質問に答えるだけでなく、どのように情報を整理して説明するかも見られます。複雑な内容を簡潔に、かつ理解しやすく伝えるスキルがあると、面接官に対して説得力を持つことができ、選考を有利に進められます。

最新技術に対する学習意欲を持っておく

通信インフラ業界は、技術の進化が速いため、最新技術への理解や学習意欲が強く求められます。特に、5Gや6G、AI、IoTといった新技術が業界に大きな影響を与えており、これらのトピックについて自発的に学んでいることは選考時の大きなポイントです。

面接時に、これらの新技術について質問された際に具体的な知識を示せると、業界の最新動向に敏感であると評価されます。また、新技術に対する柔軟な姿勢を持つことも重要です。業界の技術革新に迅速に対応できることを示すと、将来性のある学生として期待されることが多く、選考に有利に働きます。

チームワークとリーダーシップの経験をアピp流する

通信インフラ業界では、大規模なプロジェクトを進めるためにチームでの協力が不可欠です。そのため、チームワークを重視した経験があると、選考で有利になります。過去のプロジェクトや学生時代のグループ活動で、どのようにチームメンバーと協力し、問題解決に取り組んだのかを具体的にアピールすることが大切です。

また、リーダーシップ経験がある場合は、それを強調することも重要です。リーダーとしてプロジェクトをまとめた経験があると、将来的にチームをまとめる役割として活躍する可能性があることを示すことができ、選考で一歩前に出ることができます。チームでの成果や、協力して目標を達成した経験、その際にぶつかった壁やその壁を乗り越えた方法を、具体的なエピソードとセットで準備しておくと効果的です。

業界理解と企業研究

通信インフラ業界は広範囲にわたるため、特定の企業やサービスに対する理解を深めておくことが選考で有利になります。業界の全体的な動向だけでなく、志望する企業の事業内容や今後の展開に関する情報を把握しておくと、面接時に自分の志望動機を具体的かつ説得力を持って伝えることができます。

企業研究を通じて、その企業がどのような価値を提供しているのか、どのような課題に取り組んでいるのかを理解し、自分がその企業でどのように貢献できるかを示すことが大切です。業界動向や競合他社の情報も踏まえて、志望理由をしっかりと整理することで、選考において印象を強めることができます。

これらのポイントを意識して準備を進めることで、通信インフラ業界の選考を有利に進めることができるでしょう。

【理系】専門的な技術知識と資格を習得する

通信インフラ業界では、専門的な技術知識が重要です。特に、ネットワークや通信技術に関する深い理解を持っていると、選考で有利になります。例えば、ネットワーク技術者向けの「CCNA」や「CCNP」などの資格を取得しておくと、スキル面での信頼性が増し、面接でのアピールポイントになります。
また、5GやIoT(モノのインターネット)など、今後注目される技術について学んでおくことは必要不可欠です。業界の最新動向を理解し、技術的な質問にも自信を持って答えられるように準備しておく必要があります。
さらに、通信インフラの基礎を理解していることを証明できれば、選考担当者に良い印象を与え、興味があることをアピールすることができます。

通信インフラ業界の志望動機の書き方のポイント

通信インフラ業界の志望動機を書く際は、以下の3つのポイントを押さえておくようにしましょう。
なぜ通信インフラ業界を志望しているのか
なぜその企業を志望したのか
通信インフラ業界、その企業で何をしたいのか
上記3つのポイントをそれぞれ順番に、具体的なエピソードを添えて書く必要があります。
まずはなぜ通信インフラ業界を志望しているのかを書くようにしましょう。通信インフラ業界の魅力や働いてからやりたいことを、具体的な経験・エピソードとセットで伝えることが大切です。その際、他の業界ではなく通信インフラ業界でないとできない理由まで添えられるとなお良い志望動機になります。

続いて、通信インフラ業界の中から選考を受けた企業を選んだ理由を記載します。どうしてその企業を選んだのか、ほかの通信インフラ業界ではなくその企業でないといけない理由を書くようにします。特に、通信インフラ業界は各社高いレベルでの技術開発が盛んですので、企業ごとの技術の違いや企業文化、風土の違いを細かく理解して志望動機を書き上げる必要があります。

そのためには自己分析や企業理解が必要になりますので、過去の自分の経験を振り返ること、企業のホームページやブログ、決算からどういう特徴を持った企業なのかを掴むこと、の2点が必要になります。
 

通信インフラ業界の面接対策

最後に、通信インフラ業界での面接対策について解説していきます。
 

志望動機は流暢に話せるようしておく

面接では、なぜ通信インフラ業界を志望するのか、なぜその企業を志望しているのか、は必ず聞かれます。その際、具体的なエピソードとともにその理由を述べることが重要です。
企業研究を踏まえ、その企業だからこそ実現できる目標や、自身のスキルをどのように活かせるかを語りましょう。なお、面接で話す際は論理的に話すコミュニケーション能力も見られているケースがほとんどですので、事前に文章を用意して、スムーズに話せるように用意しておくことも大切になります。

【理系】技術面の質問対策も用意しておく

基本的なIT知識に関する質問や、プログラミング経験がある方はこれまでの開発経験を問われることもあります。IT知識については日頃からインプットしておくと同時に、プログラミングの開発経験がある方は、その際の開発の流れや難所、その難所をどう突破したのかなどを語れるようにしておきましょう。
最新技術や業界動向についても情報収集を怠らず、意欲的に学んでいる姿勢を示すことが大切です。

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