ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いは?仕事内容や必要スキルで比較

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いは?仕事内容や必要スキルで比較
ネットワークエンジニア・インフラエンジニアは、就活では混同されやすい職種であり、仕事内容にも共通点は多いです。しかしネットワークエンジニアは、「インフラエンジニア」という大きなカテゴリの中の一部であり、親子のような関係性にあります。そのためインフラエンジニアの方がより広い領域をカバーする職種、ネットワークエンジニアはより狭い領域を深く突き詰める職種という違いがあります。

ネットワークエンジニアとインフラエンジニアでは、仕事内容・必要スキルやキャリアパスなども異なっており、ネットワークエンジニアは特定の分野への専門性、インフラエンジニアは広い分野に精通していることが求められる傾向にあります。

本記事では、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いについて、各項目を比較しながらご紹介します。

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1.ネットワークエンジニアは「インフラエンジニア」の種類の一つ

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアは、いずれもITサービスに欠かせないITインフラを手掛ける職種です。大きなカテゴリとして「インフラエンジニア」が存在しており、インフラエンジニアの中でも細かな職種として「ネットワークエンジニア」のほか、サーバーエンジニアやクラウドエンジニアといった職種が存在するイメージです。

つまりネットワークエンジニアは、インフラエンジニアの一種であり、親子のような関係であると言えます。インフラエンジニアとして採用された後にネットワークエンジニアの仕事を担当することもあるので、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアを目指すのであれば、どちらの職種の求人も含めて企業選びを進めると、理想の職場に出会いやすくなるでしょう。

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2.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの仕事内容の違い

続いて、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの細かな違いについて、仕事内容における比較からご紹介します。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアが担当するのは、ITインフラの中でもデータのやり取りを行う「道路」のような存在である、ネットワークの設計・構築・保守業務です。企業のITサービスと利用するユーザーとの間で必要となるネットワーク、あるいはリモートワークで働く社員が安全に作業できる社内ネットワークを構築するのが仕事です。

受託開発を手掛けるネットワークエンジニアであれば、クライアント企業の要望をヒアリングした上で要件定義をまとめ、ネットワーク全体の設計を行った上で、構築業務に取り組みます。ネットワークの構築後は、安定的な稼働のために保守・運用または監視業務を担当します。

未経験・新卒で入社した場合、マニュアル化された監視業務からスタートすることが多いです。ITインフラの安定稼働のため、24時間体制での監視業務が必要となる現場では、シフト制・交代制による夜勤が発生することもあるので注意しましょう。

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インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は、ネットワークを含めたITインフラ全体の設計・構築・保守業務です。ネットワークだけにとどまることなく、サーバーやクラウド、セキュリティなどの幅広い領域を担当します。企業によってはインフラエンジニアの分業が進んでおり、インフラエンジニアとして入社後にネットワークエンジニアの仕事を任せられるケースもあります。

受託開発のインフラエンジニアの仕事内容はネットワークエンジニアと同様で、クライアント企業の要望に合わせたITインフラを構築し、その後の保守・運用も担当します。未経験から入社してすぐの頃は、既存のITインフラの監視業務からスタートする点も共通しています。

広いカテゴリを指すインフラエンジニアは、入社する企業によって担当する仕事内容が大きく変わることも珍しくないので、応募する段階でどのような仕事内容を任されるのかを十分に確認しておくと安心です。

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3.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの必要スキルの違い

ここからはネットワークエンジニア・インフラエンジニアそれぞれで必要とされるスキルの違いについてご紹介しましょう。

ネットワークエンジニアの必要スキル

ネットワークエンジニアに求められるスキルとして、ITインフラへの理解とネットワークに関する基礎知識、サーバーやセキュリティに関する知識などが挙げられます。ネットワークを支える技術や、ネットワークの全体像について把握しておき、入社後の研修をスムーズに受けられるように準備しておくと、選考でも有利に働きます。

近年ではクラウド上でITインフラを構築する企業が増えていますが、物理的なネットワーク機器を用いる現場であれば、ネットワーク機器の扱いについても必要スキルに含まれます。クライアント企業との打ち合わせ、開発チーム内での連携が発生する職種なので、コミュニケーションスキルも欠かせません。

ただしネットワークエンジニアは、ほかのIT系職種とは異なり、プログラミングスキルは必須ではないことを覚えておきましょう。

インフラエンジニアの必要スキル

インフラエンジニアの必要スキルは、ネットワークエンジニアに求められるスキルに加えて、OSやクラウドなど、より広い範囲に及びます。しかし新卒でインフラエンジニアとして入社する場合、専門的な知識・スキルが要求されることは少なく、入社後の研修で必要スキルを身につけられる企業が大半です。

そのため就活の選考では、スキル面よりも人物面が重視される傾向にあります。クライアント企業とスムーズにやり取りするためのコミュニケーションスキルや、最新のITニュースについてアンテナを張って情報収集するスキルなどが求められるので、これらのスキルを積極的にアピールすると良いでしょう。

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4.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの将来性の違い

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアは、いずれも将来性の高い職種であり、今後の需要拡大も見込まれています。ここでは高い将来性が見込まれる理由について、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いを踏まえながら解説します。

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアが手掛けるITインフラは、年々仮想化・クラウド化が進んでおり、物理的なネットワーク機器を用いるよりも、AWSやGCP(Google Cloud Platform)、Azureといったクラウドサービス上で構築するケースが増えています。それに伴ってネットワークエンジニアの需要が低下することはなく、むしろクラウドに強いネットワークエンジニアがより求められるようになっている状況です。

AIやクラウド、DXの普及を受けて、今後さらにIT化が進んだ場合には、その土台を支えるネットワークエンジニアの需要も上昇します。ネットワークエンジニアの将来性が低下することは考えにくく、今後も安定的に働ける職種と言えるでしょう。ネットワークエンジニアとして必要なスキル・知識は、時代が変わっても大きく変革されるわけではないため、一度身につければ業界で長く活躍できるのも魅力です。

関連記事:ネットワークエンジニアの将来性とは?評価される人材になるためのキャリアパス

インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアに関しても、ネットワークエンジニアと同様に高い将来性が期待されています。インフラエンジニアの中でも、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアなどは企業からの需要も高く、将来性が明るい職種です。未経験から挑戦しやすいのはネットワークエンジニアやサーバーエンジニアですが、その後は将来性の高い職種へとステップアップできるので、インフラエンジニア全体としても高い将来性が見込まれています。

インフラエンジニアの仕事は、AIに置き換えることが難しく、一度構築したITインフラはその後の保守・運用業務も欠かせないため、インフラエンジニアの需要が大きく低下することは考えにくいです。新たなアプリやITサービスを作る派手さはないものの、縁の下の力持ちとして長く活躍していきたい方におすすめです。

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5.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアのキャリアパスの違い

次に、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアのキャリアパスの違いについてもご紹介します。未経験・新卒から入社後、どのようなキャリアパスを選べるのかを確認しておきましょう。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアが選べる将来のキャリアパスには、サーバーエンジニアやインフラエンジニアのほか、クラウドエンジニア・セキュリティエンジニアなどの職種が挙げられます。ネットワークエンジニアとしての経験は、インフラ関連の各職種で活かすことができるので、高収入の上位職種を目指したい方にも適しています。

また、ITインフラに関する知識は、IT系職種全般で必要とされるスキルでもあるので、Webエンジニアやアプリケーションエンジニアなど、インフラ以外の職種への転職にも役立ちます。マネジメント経験を積むことで、プロジェクトマネージャーとして現場を指揮する立場を目指すことも可能です。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアが選べる将来のキャリアパスも、ネットワークエンジニアと共通しています。大きく分類すればスペシャリスト・ゼネラリストの2つのキャリアパスが存在し、インフラエンジニアとしての技術力を磨く、もしくは幅広い経験を活かして上位職種へステップアップする道が考えられます。

スペシャリストを目指すのであれば、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニア、システムアーキテクトといった職種が候補になります。ゼネラリストを目指すなら、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントとして活躍できるでしょう。ITインフラに関する豊富な知識を活かして、Web系などの異業種へ転職することも可能です。

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関連記事:インフラエンジニア向けの5つのキャリアパスを解説!将来性・年収が高い職種とは?

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6.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの年収の違い

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアのどちらに応募するか迷った時には、得られる年収が判断基準になるかもしれません。ここではネットワークエンジニア・インフラエンジニアの年収の違いについてご紹介します。

ネットワークエンジニアの年収

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によれば、ネットワークエンジニアを含む「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は、684.9万円なっています。ただし、同サイトではネットワークエンジニア・インフラエンジニアが区別されておらず、社内SEやITアーキテクトといった職種も含む金額であることに注意しましょう。

ネットワークエンジニア単体の年収は、約450万円が目安になります。上記のインフラエンジニア全体の平均年収と比べるとやや低めで、ネットワークエンジニアとして高年収を得るのはハードルが高いと言えます。ネットワークエンジニアは、スキルや経験を活かして上位職種へのステップアップが可能な将来性の高い職種なので、実績を積んだ後は積極的にキャリアアップを図ると良いでしょう。

インフラエンジニアの年収

インフラエンジニアの平均年収に関しても、前述の「job tag」のデータから、684.9万円が目安と判断できます。なお、会社員全体の平均年収は、国税庁が発表する「令和4年分 民間給与実態統計調査」にて、458万円であると報告されています。全職種の平均年収と比較して、220万円以上上回る水準ですので、高年収を目指したい方にもおすすめな職種となっています。

ただし、インフラエンジニアのまま年収1,000万円クラスを目指すのは難易度が高いので、やはりクラウドエンジニア・セキュリティエンジニア・プロジェクトマネージャーなどの上位職種を目指すのがおすすめです。

なお、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアそれぞれの初任給に関しては、ほかの職種と大きく変わることはなく、年収300万円前後が目安です。新卒入社の時点では、エンジニアとしてのスキルや実績を持たない方が多く、高年収を設定しづらいことが理由です。しかしスキル・経験が増えるにつれてエンジニアとしての評価が上がり、全職種の平均を上回る年収を手にできるようになるでしょう。

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7.ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いよりも企業研究が重要に

ここまでネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いについてご紹介してきましたが、インフラエンジニアというカテゴリの中にネットワークエンジニアが存在するという関係性にあるため、入社後のミスマッチに直結するような大きな違いはないのが実情です。企業側もネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いをあまり考慮しておらず、「インフラエンジニア」の求人で実質的にはネットワークエンジニアを募集していることも珍しくありません。

また、ネットワークエンジニアがサーバーエンジニアの仕事を兼ねていたり、インフラエンジニアとして入社したが実際にはクラウドエンジニアの仕事を覚えることになったケースなども挙げられます。各職種の違いを理解した上で就活に臨むことは大切ですが、あくまでも応募企業が求める人物像や入社後の仕事内容を確認した上で、自分が希望する働き方かどうかを判断するのがコツです。

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアは、求人サイトによっては明確に職種を区別していないことも多いので、入社後の仕事内容を十分に確認しながら職種選びを進めたい方は、IT業界に強い就活サイトを活用するのもおすすめです。

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8.まとめ

本記事ではネットワークエンジニア・インフラエンジニアの違いについて、仕事内容や必要スキル、将来性などの各項目ごとにご紹介してきました。ネットワークエンジニアは、「インフラエンジニア」のカテゴリの中の職種の一つであり、親子のような関係性にあります。そのため仕事内容や必要スキルには共通する部分も多く、ITインフラに携わりたいと考えている方にとっては大きな違いがあるように感じられないこともあるでしょう。

ネットワークエンジニアは特定の分野への専門性が求められ、インフラエンジニアは幅広い分野に精通していることが求められる傾向にあるものの、実際には企業側も明確に区別していないことも多いです。そのためそれぞれの職種の違いを理解した上で、応募企業の求める人物像や入社後の働き方を十分にリサーチしながら就活を進めると良いでしょう。

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