組み込みエンジニアに未経験から就職するコツ!必要スキル・資格と向いている人の特徴

しかし組み込みエンジニアに挑戦しようとするライバルの数も多いので、入社難易度が低い職種というわけではありません。大手企業の組み込みエンジニアとして内定を獲得するためには、必要なスキルや資格を身につけて、即戦力で活躍できることをアピールしなければなりません。
本記事では、組み込みエンジニアに未経験から就職するコツについて、必要スキル・資格と向いている人の特徴とともに解説します。
関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介
- 1.組み込みエンジニアは未経験でも就職できる!
- 2.組み込みエンジニアに未経験から就職するコツ
- 3.未経験の組み込みエンジニア向けの必要スキル
- 4.未経験から組み込みエンジニアを目指すためのIT資格
- 5.未経験でも組み込みエンジニアに向いている人の特徴
- 6.まとめ
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1.組み込みエンジニアは未経験でも就職できる!
組み込みエンジニアは、就活においては人気の高い職種であり、文系出身・未経験の方であっても内定を得られるのが特徴です。組み込みエンジニアが開発するのは、家電・自動車・医療機器などを制御するシステムであり、ハードウェアの制限がある中でソフトウェア開発に取り組む技術力が求められます。
しかし新卒採用であれば、入社時点で現役エンジニアと同じレベルのスキルが要求されることはなく、入社後の研修やOJTを通じて組み込みエンジニアとしての基礎を学びます。企業側も入社時点ではスキル・経験が少ないことを理解した上で選考を行っているので、コミュニケーションスキルや志望動機など、人物面を重視して評価しているところが多いです。
そのため理系出身でない方や、プログラミングスキルに自信がない方、大学の授業やインターンで組み込みエンジニアの仕事に触れてこなかった方でも、内定を獲得することは十分に可能です。組み込みエンジニアの働き方や将来性に興味があるが、未経験でも入社できるか不安に感じていた方は、安心して就活対策に臨むと良いでしょう。
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2.組み込みエンジニアに未経験から就職するコツ
未経験から入社可能な組み込みエンジニアですが、意欲があれば誰でも採用されるわけではありません。入社後の研修・OJTがスムーズに進むよう、組み込みエンジニアの基礎が身についている人ほど、選考では好印象につながります。
ここでは組み込みエンジニアに未経験から就職するコツとして、以下の4つのポイントをご紹介します。
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・C言語の基礎を身につける
・組み込み系OSの知識を学んでおく
・マイコンの扱いに慣れておく
・組み込みエンジニア向けの資格を取る
それぞれ解説しますので、組み込みエンジニアの就活に向けて、ぜひ実践してみてください。
C言語の基礎を身につける
組み込みエンジニアが主に開発に用いるのは、C言語と呼ばれるプログラミング言語です。C言語は、ほかのプログラミング言語の基礎となっている基本的な言語であり、長い歴史と実績を持つのが特徴です。古いプログラミング言語なので、習得難易度がやや高く、初学者にはやや難しく感じられるかもしれません。
そのためC言語を完全にマスターしようとするよりは、C言語の基礎を固めておくのが就活対策として有効です。C言語の基礎が身についており、入社後の研修を経て即戦力として活躍できる人材と判断されれば、内定獲得に大きく前進します。
組み込み系OSの知識を学んでおく
未経験から組み込みエンジニアに就職するために、組み込み系OSについても学んでおくと良いでしょう。OSといえば、WindowsやmacOSいった名前が思い浮かびますが、組み込みエンジニアが扱うのは「Linux」「TRON」などと呼ばれるOSです。組み込みシステムで用いられるOSの基礎を学び、WindowsやmacOSとの違いを説明できれば、組み込みエンジニアの就活対策としては十分です。
中でもLinuxに関しては、無料でインストール可能で比較的気軽に扱えるので、使っていないパソコンなどを用いてOSの扱いに慣れておくのがおすすめです。
マイコンの扱いに慣れておく
未経験から組み込みエンジニアを目指す際には、ハードウェアを制御するために必要な「マイコン」の扱いにも慣れておくのが有効です。マイコンとは、CPUやメモリなど、ハードウェアを制御するために必要な機能が備わったもので、「マイクロコントローラ」の略称です。マイコンを活用することで、製品に対して非常にさまざまな機能を持たせられるようになります。
たとえば、スマートフォンやエアコン、テレビ、照明などにもマイコンが搭載されており、リモコンやボタンの操作によって多種多様な機能を発揮してくれます。こうした製品の機能を支えるマイコンは、初心者向けの電子工作キットでも扱うことができるので、就活対策として触ってみるのもおすすめです。
組み込みエンジニア向けの資格を取る
未経験から組み込みエンジニアになるために、組み込みエンジニア向けの資格をアピールするのも効果的です。エンジニアの世界では、資格よりも経験・実績が重視される傾向にありますが、就活においては資格の有無が入社意欲の高さに直結します。つまり、プライベートの時間を使ってまで組み込みエンジニアの資格を取る学生は、組み込みエンジニアになろうとする意欲が非常に高い学生と判断されるのです。
エンジニア向けの基礎的な資格と比べると、組み込みエンジニア向けの資格はやや専門的で、初学者にとっては難易度が高い資格も多いです。おすすめのIT資格については後述しますが、興味のある資格があれば積極的に受験してみると良いでしょう。
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3.未経験の組み込みエンジニア向けの必要スキル
続いて、未経験から組み込みエンジニアになりたいと考えた時、必要となるスキルについてもご紹介します。
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・プログラミングスキル
・英語力
・ハードウェアを扱うスキル
・コミュニケーションスキル
それぞれどのような場面で必要とされるのかを解説するので、どのスキルを磨くかの参考にしてみてください。
プログラミングスキル
組み込みエンジニアは、C言語を中心にC++やJavaなどの言語を使用して、組み込みシステムの開発に携わります。これらの言語を使ったプログラミングのスキルがあれば、組み込みエンジニアとして活躍しやすくなるでしょう。中でも最も使われることが多いのはC言語なので、まずはC言語に絞ってプログラミング学習に取り組むのがおすすめです。
C言語は古くから使われてきた実績ある言語ですが、初学者向けには習得難易度は高めです。そのためプログラミングスクールに通いながら丁寧に学ぶのも良いでしょう。C言語の習得難易度が高いことは企業側も理解しているので、基礎的な知識を独学しているだけでも、選考では評価されやすいです。
英語力
組み込みエンジニアに限らず、エンジニアは英語力があると良いと言われることが多いですが、組み込みエンジニアの場合は業務の中で英語を使う機会が多いため、TOEICの高スコアや留学経験などがあると選考で有利になります。というのも、組み込みエンジニアで扱うハードウェアは海外から取り寄せるものが多く、仕様書を理解するために英語のリーディングスキルが求められるからです。
また、組み込みシステムの開発のために、海外の企業や海外出身のエンジニアと連携することも珍しくないので、高い英語力を持った組み込みエンジニアはどの企業からも重宝されやすいのです。ただし、どれだけ英語力が高かったとしても、プログラミングが苦手で組み込みエンジニアとしての基礎が身についていないと採用されるチャンスは低くなるので、あくまでも組み込みエンジニアとして必須のスキルを優先して磨くようにしましょう。
ハードウェアを扱うスキル
組み込みエンジニアにとっての必要スキルとして、ハードウェアを扱うスキルも挙げられます。組み込みエンジニアの開発で用いるハードウェアには、専門的な仕様書・設計書が付属していることが多く、これらのドキュメントを読み解きながら開発に取り組む知識が必要だからです。
特にハードウェアの回路図面を読めるかどうかが重視される現場が多いため、独学で電子工作に取り組んでみるなど、ハードウェアを扱う経験を増やしておくのがおすすめです。
コミュニケーションスキル
組み込みエンジニアの主な活躍の場として、メーカーから組み込みシステムの開発を依頼される、受託開発企業が挙げられます。受託開発企業では、組み込みエンジニアがクライアント企業との打ち合わせに参加して、技術的な内容をわかりやすく説明するなど、コミュニケーションスキルが求められる場面も多いです。
また、開発チームとの間で円滑に連携し、コミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めるのも重要です。組み込みエンジニアを未経験・新卒から採用する企業では、プログラミングスキルよりもヒューマンスキルを重視して選考を行うことも多いので、面接の場ではコミュニケーションスキルをアピールすることを心掛けると良いでしょう。
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4.未経験から組み込みエンジニアを目指すためのIT資格
未経験から組み込みエンジニアを目指す際には、基礎知識を定着させ、志望企業への入社意欲を伝えるために、以下のようなIT資格を取得しておくのが効果的です。
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・C言語プログラミング認定資格
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・ETEC(組込み技術者試験制度)
それぞれの資格について詳しくご紹介しましょう。
C言語プログラミング認定資格
C言語プログラミング認定資格は、組み込みエンジニアに必要なC言語を扱うスキルを証明する資格です。難易度は3級・2級の2つがあり、初学者であれば3級、就活を有利に進めるなら2級の合格を目指すと良いでしょう。パソコンとスマホのカメラを活用した「リモートWebテスト」に対応しており、試験会場に足を運ばなくても受験できるので、忙しい就活の合間にも試験を受けられます。
C言語は習得難易度の高い言語ではありますが、C言語プログラミング認定資格の参考書・問題集を活用しながら独学に取り組むことで、効率的にプログラミングスキルを磨けるのもメリットです。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込みエンジニア向けの国家資格です。IoT時代に欠かせない組み込みシステムの開発に必要な知識を問う資格であり、組み込みエンジニアとして高評価を受けるために役立つ資格となっています。
ただし難易度はやや高めで、選択式ではなく記述式で回答する必要がある点にも注意が必要です。試験日程も年1回、秋に実施されるのみですので、就活と並行しながら1発合格を目指すのは困難です。就活の段階では、資格取得に向けて勉強中であることを伝え、組み込みエンジニアとして働き始めてから長期的に合格を目指すと良いでしょう。
ETEC(組込み技術者試験制度)
ETECは、クラス2・クラス1の2種類の難易度が用意されている組み込みエンジニア向けの資格です。組み込みシステムの開発に必要とされる知識が問われ、合否判定ではなくTOEICのようなスコアで成績が発表されます。800点満点のスコアのうち、クラス2で500点以上を取得すると、クラス1の受験資格が得られます。
試験はCBT方式で行われ、難易度の低いクラス2であれば合格までのハードルは低いので、未経験から組み込みエンジニアを目指すためのスキルアップに活用してみると良いでしょう。
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5.未経験でも組み込みエンジニアに向いている人の特徴
最後に、未経験でも組み込みエンジニアに向いている人の特徴について、以下の3つのポイントをご紹介します。
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・ものづくりに興味がある人
・IoT分野に関心がある人
・将来性の高い職種を選びたい人
自分にも組み込みエンジニアへの適性があるかどうかをチェックしながら、職種選びの参考にしてみてください。
ものづくりに興味がある人
組み込みエンジニアは、ハードウェア・ソフトウェアの両面からものづくりに携わる職種なので、ものづくり自体に興味がある人に適性が高い仕事です。電子部品とプログラムを組み合わせて、仕様書通りの製品を完成させることに大きなやりがいを感じる方も多いです。そのためプログラミングだけに限らず、自分の手でものづくりを行う仕事に就きたい方には、組み込みエンジニアを目指すことをおすすめします。
ただし組み込みエンジニアが携わるのは、主にクライアント企業からの依頼を受けて取り組む受託開発が中心です。自分が作りたい製品を作るというよりも、クライアント企業の要望に合った製品を作る仕事であることに注意しましょう。
IoT分野に関心がある人
組み込みエンジニアは、近年大きな注目を集めるIoT分野で活躍する職種です。未経験であってもIoTに強い関心があり、IoT機器の開発や普及に貢献したいと考えている方も、組み込みエンジニアとしての資質があります。IoTの分野は、今後も医療機器やスマート家電など、さまざまな業界で活用されていくと見込まれています。
IoT機器がさらに普及すれば、組み込みエンジニアの仕事が社会に与える影響がより大きくなると予想されます。自分が手掛けるIoTを通じて、人々の暮らしを大きく変えるような社会貢献がしたいと考えている方にも向いています。
将来性の高い職種を選びたい人
未経験から目指すのであれば、将来性の高い職種を選びたいと考えている方にも、組み込みエンジニアはおすすめです。IT業界におけるトレンドの一つである自動運転技術は、組み込みエンジニアのスキル・経験が活かされる分野です。自分が手掛けたプロジェクトにより、自動運転の普及が進んで社会を大きく変えるチャンスがあるほか、組み込みエンジニアの需要が高まり高年収・好待遇のオファーが寄せられることも考えられます。
身につけたスキルを使ってIT業界で長く活躍していきたい方、将来性の高い職種を選んで高年収・好待遇の環境で働きたい方は、組み込みエンジニアとしての就職を目指してみると良いでしょう。
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6.まとめ
組み込みエンジニアは理系出身でなければ就職できないというわけではなく、未経験からでも内定を得られる職種です。組み込みシステム開発で用いられることの多いC言語の基礎を学び、OSやマイコンの扱いにも慣れておくことで、ライバルに差をつけて選考を有利に進めることもできるでしょう。
未経験から組み込みエンジニアに挑戦する際には、C言語をはじめとするプログラミングスキルはもちろん、英語力やコミュニケーションスキルも要求されます。「C言語プログラミング認定資格」をはじめとする組み込みエンジニア向けの資格があると、高い入社意欲をアピールすることもできるので、選考を有利に進める資格も取得しながら、組み込みエンジニアの内定を目指してみてください。
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