新卒でSIerはやめとけと言われる7つの理由!働くメリット・向いている人の特徴も

新卒でSIerはやめとけと言われる7つの理由!働くメリット・向いている人の特徴も
新卒からの就職先として、SIerは人気の応募先の一つですが、SNSや周囲の先輩からは「新卒でSIerはやめとけ」と言われることがあるかもしれません。SIerは新卒・未経験から就職しやすく、エンジニアとしての経験を積みやすい企業ではあるものの、ネガティブな意見が集まりやすいのも事実です。

そこで本記事では、新卒でSIerはやめとけと言われる理由について7つの観点からご紹介します。SIerで働くメリットや向いている人の特徴についても取り上げているので、SIer就職のための企業研究の一環として参考にしてみてください。

おすすめ記事:新卒でSIerに就職するには?メリット・デメリットや必要な知識を解説

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

1.新卒でSIerはやめとけと言われる7つの理由

新卒でSIerはやめとけと言われる理由として、ここでは下記の7つのポイントについて順番に解説します。
 

  • ・長時間労働に陥りがちだから

    ・エンジニアとしてのスキル・経験を積みにくいから

    ・下請け企業ではブラックな職場も多いから

    ・厳しい納期や仕様変更が起こりやすいから

    ・常にスキルを磨き続ける必要があるから

    ・客先常駐の働き方が大変だから

    ・事業内容によっては業績が不安定だから


上から順番にご紹介しますので、SIerの働き方について理解を深めておきましょう。

長時間労働に陥りがちだから

新卒でSIerはやめとけと言われる理由として、長時間労働に陥りがちである点が挙げられます。SIerは他社からのシステム開発依頼を受けて事業に取り組むため、明確な納期や開発スケジュールが決まっています。しかし一度スケジュールに遅れが生じてしまうと、納期直前に残業・休日出勤して期限に間に合わせる必要が出てくるため、長時間労働に陥りやすい環境があるのです。

また、人手不足が深刻な現場の場合、一人ひとりのエンジニアにかかる負担が大きくなり、さらに長時間労働が発生しやすい条件が重なります。こうした職場を選んでしまった結果、心身の体調を崩してしまえば今後のキャリアにも影響してしまうため、新卒でSIerはやめとけと言われることがあるのです。

エンジニアとしてのスキル・経験を積みにくいから

新卒で大手SIerに入社した場合、エンジニアとしてのスキル・経験を積みにくいことが理由で、やめとけと言われることもあります。大手SIerに勤めるエンジニアは、システム開発における上流工程を担当することが多く、下流工程を担当する機会が少ない傾向にあります。上流工程とは、クライアントに対して必要な仕様・機能などをヒアリングする要件定義や、システム全体の設計などの業務を指します。一方の下流工程は、プログラマーとしてコードを書き、プログラムを構築する業務を意味します。

新卒・未経験からエンジニアとしてステップアップするためには、現場でプログラミング作業に従事する経験が必要です。しかし大手SIerで上流工程がメインの職場の場合、エンジニアとしての基礎的なスキル・経験を積みにくくなるデメリットがあるのです。そのため新卒・未経験から現場で活躍するエンジニア・プログラマーを目指したいなら、別の就職先を選ぶようにアドバイスされることがあるのです。

下請け企業ではブラックな職場も多いから

大手ではなく中小規模のSIerへの就職を目指す際にも、新卒から入るのはやめとけと言われることがあります。というのも、IT業界では多重下請け構造が今も残っており、大手SIerが手掛ける大型プロジェクトの一部を中規模のSIerに委託し、さらに小規模なSIerへ委託するという仕組みがあるからです。

元請け・一次請けから何社も経由するほど、薄給で膨大な量の仕事を任されやすくなり、ブラックな労働環境になりがちな傾向にあります。そのため下請け案件ばかりのSIerも、新卒からの就職先に選ぶのはやめた方が良いと言われやすいのです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

厳しい納期や仕様変更が起こりやすいから

新卒からSIerはやめとけと言われる理由として、厳しい納期や仕様変更など、クライアントワークの厳しさがあることが挙げられます。SIerはクライアント企業からの依頼を受けてシステム開発に取り組むため、発注者と受注者の関係性になりやすい企業です。時にはクライアント企業から厳しい納期を指定されたり、急な仕様変更を依頼されたりして、現場のエンジニアに負担がかかってしまうことも多いです。

こうしたクライアントワークの厳しさは、受託開発の現場で働く上では避けては通れないのが現実です。より働きやすい職場を選びたいのであれば、外部から納期や仕様の指定がない自社開発企業、もしくは事業会社のIT部門で働く社内SEなどの就職先を検討してみると良いでしょう。

常にスキルを磨き続ける必要があるから

新卒からSIerはやめとけと言われる背景には、常にスキルを磨き続ける必要があるという理由も考えられます。SIerのエンジニアとして活躍し続けるためには、一つのスキルや技術だけを使うのではなく、常に新たな知識を身につけてスキルアップしなければなりません。これはSIerに限ったことではありませんが、SIerの場合にはITの専門家としてクライアント企業に接する必要があるため、専門知識を非エンジニアの相手にもわかりやすく伝える技術が求められるのが特徴です。

そのため日頃から勉強が嫌いで、プログラミング学習や資格取得の勉強にも挫折してしまうようだと、周りからはSIerはやめとけと言われやすくなるでしょう。

客先常駐の働き方が大変だから

新卒からSIerはやめとけと言われる原因として、客先常駐の働き方が大変だからという理由が挙げられます。客先常駐とは、入社した企業のオフィスではなく、開発プロジェクトに携わる企業のオフィスに派遣されて働くことを言います。担当するプロジェクトが変わるごとに出勤する職場が変わるため、労働環境の変化が激しく、向き不向きが激しい働き方とされています。

客先常駐は中小規模のSIerで発生しやすいため、客先常駐エンジニアの働き方を避けたい場合には、大手SIerもしくは自社開発企業などを選ぶと良いでしょう。応募するSIerを選ぶ時には、入社後に客先常駐が発生するかどうかを確認することも忘れないようにしてください。

事業内容によっては業績が不安定だから

SIerの事業内容によっては、企業としての業績が不安定で新卒で入社するのはやめとけと言われる就職先もあります。たとえば受託開発事業のほかに自社開発事業やSES事業などを手掛けていないパターンです。受託開発事業しか持たないIT企業は、一つの事業の業績が悪化した時に会社を支える別事業が存在せず、一気に経営が傾く可能性があります。

そのため新卒で入るSIerを選ぶ際には、受託開発事業のほかに会社経営の柱となるビジネスモデルがあるかどうかを調べておくのがポイントです。ITコンサルティング事業やAI開発事業など、複数の事業の柱がある企業ほど、安定性が高く就職先としても安心です。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

2.新卒で入るのはやめとけと言われやすいSIerの特徴

ここからは新卒で入るのはやめとけと言われやすいSIerの具体的な特徴についても解説します。
 

  • ・三次請け以降の下請けSIer

    ・年齢層が大きく偏っているSIer

    ・中途採用で未経験者・初心者を積極募集するSIer


応募を考えている企業でこれらの特徴が当てはまっていないか、チェックしながら企業選びに取り組んでみてください。

三次請け以降の下請けSIer

新卒で入るのはやめとけと言われやすいのは、三次請け以降の下請けSIerです。IT業界では今でも多重下請け構造が残っており、大手SIerが受けたプロジェクトを下請けのSIerに委託して、さらに孫請けのSIerへ委託する…といった仕組みが存在します。こうした下請けSIerのうち、三次請け以降の会社になると労働環境が悪化しやすいため、新卒で入るのはやめとけと言われることが多いです。

その企業でしか叶えられないキャリアパスがある場合や、受託開発以外に自社開発にも力を入れている場合など、明確な志望動機がなければ、三次請け以降の下請け企業は避けると良いでしょう。

年齢層が大きく偏っているSIer

年齢層が大きく偏っているSIerは、社員の定着率が低くブラックな労働環境の企業である可能性が高いため、新卒で入社するのはやめとけと言われやすいです。現場で働くエンジニアが若手ばかり、もしくはベテランばかりの場合、職場環境に課題を抱えていることが多く、後になって入社したことを後悔するケースも少なくありません。

そのため新卒で入社する企業選びの際には、会社説明会や職場見学、インターンなどを通じて、現場の社員の年齢層や職場の雰囲気などをチェックしておくのが安心です。

中途採用で未経験者・初心者を積極募集するSIer

新卒採用ではなく中途採用の求人で、IT業界の未経験者・初心者を積極的に募集しているSIerにも注意が必要です。本来は経験者を採用することが多い中途採用で、未経験者・初心者を歓迎しているということは、ブラックな体質で定着率が低く、人手不足が深刻化している可能性が考えられるからです。

新卒で入社するSIerを選ぶ際には、新卒採用だけではなく、中途採用の求人情報もチェックしておくと、入社後の仕事のイメージを膨らませたり人手不足などの内部事情を推測しやすくなるので、ぜひ活用してみてください。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

3.新卒でSIerに入社して働くメリット・魅力

本記事では新卒でSIerはやめとけと言われる理由について、ネガティブな意見を中心に解説してきましたが、一方でSIerは新卒からIT業界を目指す方にはおすすめの就職先でもあります。ここでは新卒でSIerに入って働くメリット・魅力について、下記の3つの観点から解説します。
 

  • ・未経験から就職しやすくキャリア形成に有利

    ・汎用性が高いプログラミングスキルを習得できる

    ・さまざまな業界・製品に携わりながら経験を積める


それぞれ詳しくご紹介しましょう。

未経験から就職しやすくキャリア形成に有利

SIerは未経験からでも就職しやすく、上流工程に携わる機会が多いので今後のキャリア形成でも有利に働くメリットがあります。システム開発依頼の需要増を背景に新卒採用で大量募集を行っているSIerが多く、体力のある大手企業なら未経験スタートでも手厚い研修・教育制度を利用できます。

そのため将来はIT業界で活躍したいと考えている方が、最初に選ぶ就職先として最適な環境があるのです。大手SIerなら中小SIerでは経験しにくい上流工程の業務も担当できるので、システムエンジニアやプロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどの高収入・好待遇の職種を目指しやすいのもメリットです。

汎用性が高いプログラミングスキルを習得できる

新卒でSIerへの入社を果たすことで、汎用性が高いプログラミングスキルを習得できるメリットもあります。大手企業を取引先に持つSIerでは、安定性・信頼性を重視して実績あるプログラミング言語を用いることが多いです。具体的には、JavaやC#などが挙げられます。こうした言語は最先端の開発で用いられることは少ないですが、Web開発やスマホアプリ開発でも使用される汎用性の高さが魅力です。

エンジニアとして汎用性の高いプログラミング言語を習得できることは、今後のキャリア形成でもさまざまな選択肢を選べることを意味します。Web系企業を目指したり、フリーランスエンジニアとして独立したりと、自分の理想の働き方を追求しやすくなるでしょう。

さまざまな業界・製品に携わりながら経験を積める

新卒でSIerで働き始めることにより、さまざまな業界・製品に携わりながら開発経験を身につけられるのもメリットです。受託開発に携わるSIerは、受注する依頼内容に応じて、業界・製品を問わず開発に取り組むことになります。たとえば、自動車メーカー向けの生産管理システムを担当したり、銀行で用いる金融システムを開発したりと、幅広い開発現場を経験できる魅力があります。

こうした経験はエンジニアとしてのレベルアップにも直結するので、豊富な開発経験を積んでワンランク上のエンジニアになりたいと考えている方にも向いている就職先なのです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

4.新卒でSIerが向いている人の特徴

最後に、新卒からの就職先としてSIerが向いている人の特徴について、3つの観点からまとめて解説します。
 

  • ・安定した職場で働きたい人

    ・ものづくりの現場で活躍したい人

    ・接客業が苦にならない人


それぞれ詳しくご紹介しますので、自分にSIerで働く適性があるかどうかを判断する参考にしてみてください。

安定した職場で働きたい人

新卒からSIerが向いている人の特徴として、安定した職場で働きたい人が挙げられます。SIerは複数のクライアント企業のシステム開発を受注しながら事業に取り組んでいるため、業績が安定しやすく、職場環境も安定している傾向にあるのです。業界を代表する親会社・グループ会社にもとでシステム開発に取り組む大手SIerや、自社開発事業・SES事業など複数の事業を手掛けるSIerであれば、より安定性は高まります。

ものづくりの現場で活躍したい人

ものづくりの現場で活躍したい人にも、新卒でSIerを選ぶのがおすすめです。SIerはシステム開発の最前線で業務に取り組み、ITサービスを中心とするものづくりに従事します。自分の手で新たな製品を生み出す楽しさや、ユーザーに使ってもらい、感謝されるやりがいを実感できるのもSIerの魅力です。こうしたものづくりの充実感を得られる就職先を選びたいなら、SIerの選考を受けてみると良いでしょう。

接客業が苦にならない人

新卒でSIerに向いている人の特徴として、接客業が苦にならない人も挙げられます。SIerはシステム開発の現場でプログラミング作業を担当するよりも、クライアント企業との打ち合わせに参加したり、委託先の担当者と連携したりと、対人コミュニケーションが重要な働き方が求められます。これまでにアルバイトで接客業を経験し、楽しみながら仕事に取り組めた経験がある方なら、SIerでも活躍できる資質は十分です。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

5.まとめ

新卒でSIerはやめとけと言われる理由について、本記事では下記の7つをご紹介してきました。
 

  • ・長時間労働に陥りがちだから

    ・エンジニアとしてのスキル・経験を積みにくいから

    ・下請け企業ではブラックな職場も多いから

    ・厳しい納期や仕様変更が起こりやすいから

    ・常にスキルを磨き続ける必要があるから

    ・客先常駐の働き方が大変だから

    ・事業内容によっては業績が不安定だから


ほかにも要注意なSIerの特徴として、三次請け以降の下請け企業や、年齢層が大きく偏っている企業などが挙げられます。これらのSIerに注意して就職先を選ぶことで、未経験から就職しやすくキャリア形成でも有利に働くメリットや、さまざまな業界・製品に携わる経験を積めるメリットを得られるでしょう。

ここで解説してきたSIerに向いている人の特徴も参考にしながら、自分にあった業種選び・企業選びを進めてみてください。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール