
しかし、ただ言われたことに取り組むだけの働き方では、インフラエンジニアとしてのキャリアアップは難しく、10年後に理想のキャリアを歩むことも難しくなります。
そこで本記事では、インフラエンジニアの10年後の将来性とともに、30代以降も活躍できるインフラエンジニアになるための必要スキルやキャリアパスについてご紹介します。就活での頻出質問の一つ「10年後の自分」に回答するコツも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 1.インフラエンジニアは10年後も将来性が高い職種
- 2.インフラエンジニアの10年後の需要・将来性とは?
- 3.10年後も活躍するインフラエンジニアになるための必要スキル
- 4.10年後を見据えたインフラエンジニアのキャリアパス
- 5.頻出質問「10年後の自分」に答えるための就活対策
- 6.まとめ
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1.インフラエンジニアは10年後も将来性が高い職種
まず前提として、インフラエンジニアは職種としての将来性が高く、10年後であっても高い需要が見込まれる職業です。インフラエンジニアの「インフラ」とは、電気・水道・ガスといった社会インフラと同様に、人々の生活に欠かせない基盤のことを意味します。IT業界においては、システムやアプリケーションを動かすためのITインフラのことを指し、サーバー・ネットワーク・データベースなどがITインフラに含まれます。
電気・水道・ガスに携わる仕事がいつの時代もなくなることがないように、ITインフラを手がけるインフラエンジニアも時代を問わず必要とされ続ける職種なのです。Webエンジニアやアプリケーションエンジニアなど、流行によって大きく需要が増えることは考えにくいですが、流行に左右されず一定の需要が見込まれることが、インフラエンジニアの大きな特徴です。
「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」が新卒採用で募集されることが多いですが、これらの職種もインフラエンジニアの一種であり、同様に高い将来性が見込める職種となっています。
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2.インフラエンジニアの10年後の需要・将来性とは?
インフラエンジニアは、10年後も高い需要が期待できる仕事です。今後もインフラエンジニアの将来性が高まる理由として、以下の3つが挙げられます。
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・IT業界全体で人手不足が続く見込み
・安定した求人・案件数が期待できる
・AI・クラウド・DXにより需要は増加
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
IT業界全体で人手不足が続く見込み
インフラエンジニアに限らず、IT業界では慢性的に人手不足が続いています。5年後や10年後も人手不足が解消される見込みは立っておらず、経済産業省による「IT人材需給に関する調査」の中でも、2030年までに最大79万人ものIT人材が不足することが指摘されています。
特にインフラエンジニアの場合、プログラミングスキルを駆使して新たなITサービスを作る職種ではないため、就職人気が低い傾向にあります。しかしITインフラに携わる人材は常に必要とされ続けるため、インフラエンジニアの人手が不足する現場が多くなると見込まれます。その結果、一人ひとりのインフラエンジニアの価値が相対的に高まる可能性が高いのです。
安定した求人・案件数が期待できる
インフラエンジニアは流行り廃りに左右されにくく、開発の現場では一定の人手が必要とされる職種なので、10年後も安定した求人・案件数が期待できます。ITサービスを運用するために、ITインフラは不可欠な存在となるため、ITインフラを専門とするインフラエンジニアも不可欠な人材として安定した需要があるのです。
10年後に転職して別の職場を探す、もしくはフリーランスとして独立して働くことを考えた際にも、高いスキルを持ったインフラエンジニアは多くの企業から声がかかることでしょう。仕事に困りにくく、10年後、20年後も活躍できるポテンシャルを持った職種を選びたい方にもおすすめです。
AI・クラウド・DXにより需要は増加
近年のIT業界では、AI・クラウドの普及やDX推進などがトレンドとなっており、こうした流れは10年後も続く可能性が高いです。これらのテーマはいずれもインフラエンジニアと関連が深く、AIを稼働させるために必要なデータセンターでの需要、クラウド環境でITインフラを構築する需要、そしてDXのために新たにITインフラを構築する需要などが高まり続けると予想されます。
安定的な需要が見込まれるインフラエンジニアですが、近年では特にインフラエンジニアの技術が必要とされる場面が増えていることからも、10年後も高い将来性が期待できるのです。オンプレミス環境での需要が減り、クラウド環境での需要が大半を占めるなど、働き方に変化が起こる可能性は高いですが、インフラエンジニアという職種自体の需要は10年後も高水準となるでしょう。
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3.10年後も活躍するインフラエンジニアになるための必要スキル
インフラエンジニアは10年後の将来性も高い職種ですが、スキルアップの努力をせずに長年活躍できるわけではありません。ここでは10年後も活躍できるインフラエンジニアになるために、習得しておきたい3つのスキルについてご紹介します。
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・最新技術にキャッチアップするスキル
・クラウド・情報セキュリティを扱うスキル
・マネジメントスキル
一つずつ解説しますので、インフラエンジニアとしてのスキルアップや就活対策の参考にしてみてください。
最新技術にキャッチアップするスキル
10年後も活躍できるインフラエンジニアになるためには、業界の最新技術にキャッチアップするスキルが必要です。インフラエンジニアに求められる技術・スキルや、直近で注目を集めているトピックなどにアンテナを張り、企業から必要とされるインフラエンジニアを目指す姿勢が重要です。
たとえば、インフラエンジニアとしてプログラミングスキルが重視されるようになった場合、どのプログラミング言語の需要が高いのか、その言語がどのように活用されているのかをリサーチしながら、スキルアップに取り組むことが挙げられます。時代の変化に合わせて、新たなスキルを磨き続けられるインフラエンジニアなら、10年後も市場価値の高い人材として活躍できるでしょう。
クラウド・情報セキュリティを扱うスキル
10年後も活躍できるインフラエンジニアに必須のスキルとして、クラウド・情報セキュリティを扱うスキルが挙げられます。近年では物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を扱う現場よりも、クラウド環境でITインフラを構築する現場が主流となっています。AWSやAzureなど、インフラ構築でよく使われているクラウドサービスについて理解を深め、最適な構成・機能を提案できるスキルがあると重宝されるでしょう。
また、ITインフラは企業の機密情報を保存することも多く、セキュリティ対策に詳しいインフラエンジニアが求められます。専門的なセキュリティ対策は、セキュリティエンジニアが担当することが多いものの、情報セキュリティに強いインフラエンジニアは社内外でも高く評価されます。セキュリティエンジニアへのキャリアアップにも直結するスキルなので、10年後のキャリアパスを見据えて身につけておくと良いでしょう。
マネジメントスキル
マネジメントスキルを身につけることも、インフラエンジニアとして10年後も活躍するために効果的です。インフラエンジニアの将来のキャリアパスとして、チームリーダーやマネージャーといった管理職になるケースも珍しくありません。開発チームを率いてマネジメントできるスキルは、就活から10年後の30代から転職する際に、特に重視されます。
若手のうちからプロジェクトのリーダーを任されたり、部下・後輩の指導に携わったりした経験は、高いマネジメントスキルを持ったインフラエンジニアとしての評価につながります。そうしたチャンスが巡ってきた場合には、積極的に手を挙げてマネジメント経験を積むと良いでしょう。
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4.10年後を見据えたインフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアとして入社して10年後には、現場で働き続ける以外にも、次のようなキャリアパスを歩むことが可能です。
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・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア
・プロジェクトマネージャー
それぞれの役割・仕事内容について解説しますので、インフラエンジニアとしてのキャリアビジョンを描く参考にしてみてください。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの中でもクラウド環境でのインフラ構築に特化した職種です。AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform )などのクラウドサービスについて専門知識を備え、クライアント企業の希望に合わせて最適なサービス・構成を提案します。
また、従来の物理的なインフラ機器を使ったオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する際の、設定・スペックの引き継ぎなども担当する職種です。各クラウドサービスでは、無料のトレーニングコースや認定資格も用意されているので、独学でもスキルを習得しやすいのも特徴です。
関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、ITインフラを含めた企業全体のセキュリティ対策を担当する職種です。ITインフラの構築の際に強固なセキュリティ対策を施すほか、社員へのセキュリティ教育やセキュリティポリシーの策定なども担当します。不正アクセス・サイバー攻撃などの重大なセキュリティインシデントが発生した際には、いち早く現場へ向かって対応します。
10年後にどのような時代になったとしても、企業のセキュリティ対策への需要は低下することは考えにくいです。その高い将来性を見据えて、インフラエンジニアとして情報セキュリティについてのスキルを学んでおくのもおすすめです。
関連記事:セキュリティエンジニアに新卒でなるには?必要なスキルや向いている人の特徴
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャー(PM)とは、開発プロジェクト全体を管理する立場の職種です。コスト管理・スケジュール管理・タスク管理など、チームリーダーとしての業務を担当し、インフラ構築が円滑に進められるようにマネジメントを行います。プロジェクトマネージャーの力量次第で開発プロジェクト効率が大きく変わるため、実力あるプロジェクトマネージャーは業界を問わず重宝されます。
プロジェクトマネージャーとして活躍するためには、インフラエンジニアとしてのスキル・経験が豊富なことに加えて、プロジェクトでのリーダーや管理職を務めた経験があることが条件になります。人と人とのつながりが重視される職種でもあるので、コミュニケーションスキルを磨くことも不可欠です。
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5.頻出質問「10年後の自分」に答えるための就活対策
インフラエンジニアとして就活に取り組む方であれば、エントリーシートや面接における頻出質問である「10年後の自分」に対策も欠かせません。「10年後はどのようなエンジニアになっていたいか?」といった質問に対して、説得力ある回答ができなければ、選考を有利に進めるのも難しくなります。
ここではインフラエンジニアの求人に応募する際に、「10年後の自分」についての質問へ効果的に回答するコツについて解説します。
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・理想のキャリアプランについて自己分析する
・企業が求める人物像を理解する
・30代で活躍する理想の先輩を見つける
一つひとつ順番にご紹介しましょう。
理想のキャリアプランについて自己分析する
インフラエンジニアとしての10年後の自分を明確にイメージするためには、自分にとっての理想のキャリアプランを自己分析してみるのが効果的です。社会人としてどのように働くのが自分にとって理想なのか、言語化しながらまとめてみると良いでしょう。たとえば、リモートワークや在宅勤務で自由度の高い働き方を実現したい方もいれば、とにかく高収入・好待遇でお金を稼げることを重視したい方もいるかもしれません。
こうした自分にとっての理想の働き方を明確にしておくと、10年後の自分もイメージしやすくなります。「在宅勤務で自由に働きたいので、リモートワークと相性が良いクラウドエンジニアにキャリアアップする」など、キャリアパスや勤務形態もはっきりしていると、10年後のエンジニア像を回答するのも難しくなくなります。
まずは将来どのようなエンジニアになりたいのかをキャリアプランに落とし込んでみましょう。
企業が求める人物像を理解する
インフラエンジニアとしての10年後の自分に効果的に回答するために、企業が求める人物像を理解しておくのもおすすめです。企業が10年後の自分について質問する背景として、自社とのマッチ度の高さを調べようとする心理があります。そこで企業の求める人物像を把握しておき、それにマッチした人材であることをアピールする材料にするのが有効です。
企業にとっての求める人物像とは、現場の最前線で活躍しているエンジニアに共通する要素でもあります。たとえばコミュニケーション力が高い人を求める企業は、現場の最前線でもコミュニケーション力が高いエンジニアが活躍していることを意味します。
求める人物像の項目は、その企業で活躍する30代の中堅エンジニアをベースに作られていることも多いので、新卒採用で10年後の自分をアピールする際にも相性が良いのです。
30代で活躍する理想の先輩を見つける
10年後の自分を具体的にイメージするために、30代で活躍しているインフラエンジニアの理想の先輩を見つけるのも効果的です。OB/OG訪問や会社説明会を通じて、この人のように働きたいと思える先輩が見つかれば、その先輩を手本として10年後の自分をイメージしやすくなります。実際に活躍しているインフラエンジニアを手本とすれば、具体的かつ現実的なキャリアプランを描くことにもつながります。
志望企業で活躍している先輩を手本とする場合、その企業へ入社して実現できるキャリアプランでもあるので、自社にマッチした人材であると判断されやすいメリットもあります。10年後の自分と言われて、具体的なイメージを思い描けない場合には、手本となるインフラエンジニアを見つけるところからスタートしてみてください。
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6.まとめ
インフラエンジニアは10年後も将来性が高い職種であり、IT業界で続く人手不足や、安定した求人・案件数が期待できる仕事内容であることが高い需要の要因となっています。AIやクラウド、DX推進といった近年のトレンドも、インフラエンジニアの需要増に貢献しています。
10年後も安定して活躍できるインフラエンジニアになるためには、最新技術にキャッチアップするスキルや、クラウド・情報セキュリティを扱うスキル、マネジメントスキルなどを身につけるのが効果的です。インフラエンジニアとして入社して10年後には、クラウドエンジニア・セキュリティエンジニアなどのキャリアパスを目指せるので、ぜひ将来のキャリアプランに取り入れてみてください。
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