SES企業の見分け方を7つのポイントで解説!ホワイト・ブラックの見極め方も紹介

SES企業の見分け方を7つのポイントで解説!ホワイト・ブラックの見極め方も紹介
SES企業における客先常駐の働き方に苦手意識があり、SES企業を避けるための見分け方を知りたいと考える方は多いです。SES企業ではなく、SIerや自社開発企業に入社したい方は、志望企業がSES企業かどうかを見分けるコツを押さえておく必要があります。 では、企業情報や採用情報のうち、どのようなポイントをチェックすればSES企業かどうかを見分けることができるのでしょうか。 本記事では、SES企業とSIer・自社開発企業の見分け方を7つの観点からご紹介します。SES企業のうち、ホワイト企業・ブラック企業の見分け方についても解説しているので、働きやすい環境でエンジニアとしてのキャリアをスタートしたい方は、ぜひ参考にしてください。 関連記事:エンジニアの就活はこれでバッチリ!スケジュールや準備事項をマルっと解説

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1.SES企業とSIer・自社開発の見分け方のポイント7つ

志望企業がSES企業なのかどうかの見分け方としては、以下の7つのポイントが挙げられます。
 

  • ・勤務地・勤務時間が明確ではない

    ・使用する言語・スキルが明確ではない

    ・事業内容が「システム・エンジニアリング・サービス」

    ・社員数に対してオフィスの規模が小さい

    ・取引先にIT企業が多い

    ・「帰社日」について記載がある

    ・エンジニアの大量募集を行っている

エンジニアの大量募集を行っている

志望企業の企業情報・採用情報と照らし合わせながら、SES企業かどうかの判断に役立ててみてください。

関連記事:SES企業とは?エンジニアとして働くメリット・デメリットと企業選びのコツ

勤務地・勤務時間が明確ではない

SES企業の見分け方のコツとして、勤務地や勤務時間が明確ではないことが挙げられます。SIerや自社開発企業など、企業のオフィスで働くエンジニアの場合、本社や支店の住所が勤務地として指定されます。一方でSES企業の場合、配属されるプロジェクトによって勤務地が異なるため、「首都圏」「東京23区内」などと表記されていることが大半です。

勤務時間に関しても明確に指定されておらず、「プロジェクトにより異なる」「客先に準ずる」などと表現される傾向にあります。このような表記を見かけるのであれば、SES企業である可能性が非常に高いです。そのため志望企業がSES企業かどうかを素早く判断したいのであれば、採用情報のページの勤務地・勤務時間をまずチェックしてみましょう。

使用する言語・スキルが明確ではない

SES企業の採用情報では、使用する言語・スキルが明確ではないことも見分け方の一つになります。SIerや自社開発企業では、社内での開発効率を高めるため、使用する言語を統一していることが多いです。しかしSES企業の場合、どのようなスキルを使うのかはプロジェクトによって異なるため、明確にプログラミング言語をしていないことがほとんどです。

必須スキルの項目でも「何らかの言語を用いた開発経験」など、曖昧な表現となっていることが多く、こうした表現を見かけたらSES企業であると判断して良いでしょう。

事業内容が「システム・エンジニアリング・サービス」

SES企業の企業情報においては、事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」もしくはその略称の「SES」と記載されているかどうかが、見分け方のポイントとなります。企業情報においてはっきりとSES事業を展開していることが判明したのであれば、SES企業と判断して間違いありません。

ただし、SES事業を手掛ける企業の中には、同時に受託開発・自社開発を手掛けている企業も存在します。SES事業をメインに手掛けている企業の受託開発部門にて、エンジニアの新卒採用を行っているというケースも考えられるので、採用情報のページもチェックしておくと確実です。

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社員数に対してオフィスの規模が小さい

企業情報や採用情報が限られている場合には、その企業の本社を調べてみるのもSES企業の見分け方の一つです。たとえば社員が何百人も在籍しているにも関わらず、小さなオフィスビルの一角に本社を構えているなど、社員数に対してオフィスの規模が小さい場合には、SES企業の可能性が高いです。SES企業は社員をクライアント企業へ派遣するビジネスモデルであり、広いオフィスを必要としていないからです。

事業規模の小さなSES企業の場合、シェアオフィスやレンタルスペースをオフィスとして用いているケースもあります。企業の住所が公開されているのであれば、地図アプリなどを使ってオフィスの外観をチェックしてみると、SES企業かどうかを判断しやすくなるでしょう。

取引先にIT企業が多い

SES企業の見分け方のポイントとして、主要取引先に同業のIT企業が多く名を連ねていることが挙げられます。SES企業にとっての取引先は、エンジニアの労働力を必要としているIT企業なので、取引先にはIT企業の名前ばかりが並ぶことになります。一方でSIerの場合、自動車・金融・官公庁などのIT業界以外の企業からシステム開発の依頼を受けるので、同業のIT企業が主要取引先に並ぶことは少ないです。

たとえ主要取引先に大手IT企業の社名・ロゴがあったとしても、単なる下請け企業である可能性も否定できません。SES企業を避けたいのであれば、IT企業が取引先にほとんど含まれない企業を探してみると良いでしょう。取引先が公開されていない場合には、面接の段階で質問しておくと安心です。

「帰社日」について記載がある

採用情報のページにて「帰社日」についての記載があるかどうかが、SES企業の見分け方のポイントの一つです。帰社日とは、SES企業独自の用語で、客先に派遣されているエンジニアが手続きや研修のためにSES企業に出社する日のことを指します。原則として自宅と派遣先のオフィスの往復となるSES企業ですが、帰社日だけはSES企業のオフィスに立ち寄ることになるのです。

帰社日を設けることにより、在籍するエンジニアに対して自社への帰属意識を持ってもらうほか、社内イベントを通じて社員同士の交流を図る目的もあります。こうした帰社日の記載がある場合には、SES企業であると断定できます。

エンジニアの大量募集を行っている

SES企業の見分け方として、エンジニアの大量募集を行っているかどうかが一つの判断基準になります。SES企業はエンジニアの労働力をクライアント企業に提供することで報酬を受け取るので、派遣できるエンジニアの数が多いほど業績がアップする性質を持っています。そのためSIerや自社開発企業と比較して、明らかに大人数の採用枠を設けているという特徴があります。

エンジニアの大量募集を行っていること自体は、学生にとっては内定を取りやすくなることを意味するため、大きなデメリットにはなりません。充実した研修・教育制度が整っている企業であれば、エンジニアとしてのキャリアの第一歩を踏み出すためにも役立つでしょう。

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2.ホワイトな優良SES企業の見分け方5選

SES企業や客先常駐の働き方に対して、ネガティブな意見を持たれることは多いですが、未経験から内定を取りやすくさまざまな開発の現場を見て回れるなど、エンジニアにとってのメリットも大きな働き方なのも事実です。エンジニアにとって働きやすい環境を整えているホワイト企業に入社すれば、ブラックなSIerに入るよりもキャリア形成を有利に進められるでしょう。

ここからはSES企業のうち、ホワイト企業の見分け方を5つの観点からご紹介します。
 

  • ・充実した研修・教育制度が整っている

    ・有給取得率・月平均残業時間の数字が良い

    ・明確な評価制度がある

    ・受託開発・自社開発事業を持っている

    ・若手からベテランまで幅広い年齢層が活躍する


志望企業がこれらの特徴に当てはまるかどうかを確認しながら、企業選びを進めてみてください。

関連記事:【2024年SES企業大手ランキング】売上・年収・残業時間の一覧を比較

充実した研修・教育制度が整っている

ホワイトなSES企業の見分け方として、充実した研修・教育制度が整っていることが挙げられます。未経験・新卒で入社する方向けの手厚いカリキュラムや研修プログラムが用意されていて、手厚いフォローを受けながら一人前のエンジニアを目指せる環境が理想です。

単に研修・教育制度があることが採用情報ページに記載されているだけではなく、制度の実態があることを社員インタビューや職場写真から確認できると、なお安心です。社内勉強会や資格取得支援制度など、エンジニアのキャリアアップをサポートする福利厚生が整っているSES企業も、ホワイトな職場と判断できます。

有給取得率・月平均残業時間の数字が良い

一定の規模以上の企業では、有給取得率・月平均残業時間の公表が義務付けられており、これらの数字が良いかどうかを調べることもホワイトなSES企業の見分け方の一つです。有給取得率が低く、月平均残業時間が長い企業は、エンジニアとしての労働環境があまり整っていない企業と判断できます。

有給取得率・月平均残業時間を自主的に公表している企業も多い中で、企業情報のページでは公開されていない場合、ブラックな企業の可能性も考えられます。就活サイトや企業ホームページでもデータが公表されていないようであれば、社員の口コミサイトを参考に有給の取りやすさを調べてみるのも良いでしょう。

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明確な評価制度がある

客先常駐するエンジニアに対して、明確な評価制度で評価しているかどうかが、ホワイトなSES企業の見分け方に挙げられます。SES企業では、在籍するエンジニアはクライアント企業のオフィスに派遣されて働くことになるため、自社からは一人ひとりのエンジニアの働きぶりを評価しにくいという実情があります。

そうした状況であっても、エンジニアのがんばりを正当に評価する制度が整っている企業は、エンジニアを大切にするホワイト企業であると判断できます。明確な評価制度があるSES企業は、一人ひとりのエンジニアのモチベーションを高めるためにも役立つため、業界内で高い競争力を持ったSES企業である可能性も高いです。

エンジニアとして働きやすい環境で、正当な評価を受けながら働くためにも、明確な評価制度があるかどうかを確認しておきましょう。

受託開発・自社開発事業を持っている

ホワイトなSES企業は、SES事業とは別に受託開発・自社開発を手掛けているという見分け方もあります。SES事業において優秀なエンジニアは、自社の受託開発部門に引き抜いて活躍してもらうなど、人材を有効活用する仕組みが整っているのが特徴です。SES事業において培ってきた未経験エンジニアの研修プログラムを、受託開発部門の新入社員にも活用するといった仕組みも考えられます。

SES事業だけではなく、受託開発・自社開発の事業も手掛けている企業は、複数の事業の柱を持った安定性の高い企業であると判断できます。十分なエンジニアの人手を抱え、ホワイトな職場環境を実現している可能性も高いので、SES企業への就職先としては第一候補に挙げられるでしょう。

若手からベテランまで幅広い年齢層が活躍する

ホワイトなSES企業は、若手からベテランまで幅広い年齢層のエンジニアが活躍しているという見分け方も挙げられます。若手からベテランまで、それぞれの強みを活かせるSES案件を獲得し、適切に割り振る体力を持った企業なので、ホワイトな職場環境が整っている可能性が高いのです。

逆にブラックなSES企業の場合、若手エンジニアを十分な研修なしにクライアント企業へ派遣してしまうケースがあり、エンジニアがどんどん離職するため年齢層が若手に大きく偏る傾向にあります。30代や40代以降のエンジニアが少なく、20代の若手エンジニアばかりのSES企業には要注意です。

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3.ブラックな要注意SES企業の見分け方

SES企業にはブラックな企業も少なくないのが現実で、ブラック企業に入社してしまわないためにも「SESはやめとけ」と言われることは少なくありません。ここからはブラックな要注意SES企業の見分け方について、下記の3つの観点から解説します。
 

  • ・エンジニアと無関係な職場に派遣される

    ・携わるプロジェクトが下請け案件ばかり

    ・社員の口コミサイトの評価が低い


これらの要素が当てはまる場合、ブラックなSES企業である可能性が高いので、求人への応募は見送ることをおすすめします。

エンジニアと無関係な職場に派遣される

ブラックなSES企業の見分け方として、エンジニアと無関係な職場に派遣されることが挙げられます。家電量販店やコールセンターなど、エンジニアとしての仕事ができない職場に派遣されるケースです。エンジニアとしての専門スキルを教育するためには大きなコストがかかりますが、家電量販店やコールセンターのスタッフであれば、最低限の研修で派遣できるからという理由が背景にあるのかもしれません。

こうしたSES企業へ就職したとしても、エンジニアとしてのキャリア形成で有利になることはないため、発覚した時点で応募を控える、または内定を辞退するか、就職後だったとしても早めに退職して第二新卒としての就活に取り組むことをおすすめします。

携わるプロジェクトが下請け案件ばかり

SES案件で派遣されるプロジェクトが、いずれも下請け案件ばかりのSES企業であることも、ブラックな職場環境の見分け方の一つです。多重下請け構造が残るIT業界では、元請け・一次請けから多くのSIerを仲介し、下層に位置する業務をSES企業が担当していることも多いです。

下請け企業であること自体はブラック企業と結びつかないものの、下請け案件ばかりでSES案件を獲得する営業力の低いSES企業は、どれだけエンジニアを大切にする姿勢があったとしても、エンジニア自身のキャリア形成ではプラスに働きにくくなります。企業経営がうまく回らなくなり、現場のエンジニアへの報酬カットなどのブラックな労働環境へと悪化する危険性もあるので、就職は控えた方が良いでしょう。

社員の口コミサイトの評価が低い

ブラックなSES企業の見分け方として、社員の口コミサイトの評価を参考にする方法があります。過去に在籍していた社員、もしくは現役の社員によるリアルな体験談を参考にすることで、SES企業の内情を知ることができます。社員の口コミが悪いSES企業は、ブラックなSES企業である可能性が高まるので、求人への応募は避けた方が良いと判断できます。

ただし、自社の評価を良く見せるために高評価を演出している企業や、すでに退職した社員からのネガティブな意見に偏りすぎている口コミサイトも存在するので、口コミサイトだけを企業選びの根拠にするのはおすすめできません。あくまでも本記事で解説してきたホワイト企業・ブラック企業の見極め方をベースとしながら、口コミサイトの内容も一部参考にすると良いでしょう。

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4.SESではない企業を探すならIT業界専門の就活サイトの活用を

客先常駐が発生するSES企業を避けて、SIerや自社開発企業に入社したいと考えるのであれば、ここまでご紹介してきたSES企業の見極め方を踏まえつつ、IT業界専門の就活サイトを活用してみるのがおすすめです。IT業界の業種の細かな区分なく求人を掲載している総合型の就活サイトと比べて、IT業界に強い就活サイトでは業種・職種・必要スキルなどが細かく分類され、理想の企業を選びやすいメリットがあるからです。

また、IT業界に詳しいアドバイザーによるES添削など、専門的な就活支援を受けられるのも魅力なので、IT業界に特化した就活サイトにまだ登録していない方は、この機会に登録してみることをおすすめします。IT業界の内定を得るための就活ノウハウを学べることも多いので、これからの就活に有効活用してみましょう。

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5.まとめ

SES企業の見分け方のポイントとして、本記事では以下の7つをご紹介してきました。
 

  • ・勤務地・勤務時間が明確ではない

    ・使用する言語・スキルが明確ではない

    ・事業内容が「システム・エンジニアリング・サービス」

    ・社員数に対してオフィスの規模が小さい

    ・取引先にIT企業が多い

    ・「帰社日」について記載がある

    ・エンジニアの大量募集を行っている


これらの特徴に当てはまる場合、客先常駐のエンジニアとして働くSES企業である可能性が高いです。ただしSES企業自体はブラックというわけではなく、未経験でも入社しやすい点や、転職活動をすることなくさまざまな現場を見て回れる点がメリットに挙げられます。

SES企業の中でもホワイトな優良企業の特徴として、研修・教育制度が充実していることや、明確な評価基準を設けていることが挙げられます。受託開発・自社開発事業を別途展開している企業なら、エンジニアとして働きやすい環境が整っている可能性も高いです。本記事で解説してきたブラックなSES企業の特徴も踏まえながら、自分に合った企業選びに役立ててみてください。

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