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1.SESの将来性は低いのか?
前提としてSESという働き方には、非常に将来性があると判断できます。今後も需要が伸び続ける分野であり、SES企業の業績やSESエンジニアの需要も右肩上がりに上昇していくと見込まれています。では、なぜSESの将来性が明るいと言えるのか、業界の現状や市場規模のデータをもとに解説します。
SESの現状・市場規模
SESを含めたエンジニアの人材関連サービスは、年々市場規模が拡大傾向にあり、SESの需要も高まり続けていると予測できます。株式会社矢野経済研究所が2024年4月に公開した「2024年版 デジタル人材関連サービス市場の現状と展望」のデータにおいても、デジタル人材関連サービスの市場規模は年々増加しており、2024年には1兆3000億円以上の市場規模を達成すると見込まれています。
コロナ禍の2020年度〜2021年度にも市場規模は順調に拡大を続けていたことがわかっており、今後もエンジニアの人材関連サービスの需要が減少することは考えにくいです。エンジニアの派遣サービスとして代表的なSESに関しても、同じような増加ペースで成長を続けていると判断できます。
SESの将来性
SESは、人手不足に悩むクライアント企業に対して、エンジニアの労働力を提供することで報酬を得るビジネスモデルです。IT業界は慢性的な人手不足にあると言われ続けていますが、どの企業も年間を通じて人手が足りていないケースは多くありません。大規模な開発プロジェクトがスタートする段階で人手が必要になるが、サービスがリリースされて保守・運用フェーズに入った後は、それほど多くの人手は必要なくなるのが一般的です。
クライアント企業にとっては正社員のエンジニアを大量に採用することは、人件費が膨らんで事業が立ち行かなくなってしまう原因にもなります。そこでスポット的にエンジニアの労働力を調達できるSESは、IT業界においてはなくてはならない存在となっています。
IT業界における人手不足は、今後も解消の目処は立っていません。むしろ経済産業省による「IT 人材需給に関する調査」のデータでは、2030年に最大79万人ものエンジニアが不足するという試算が出ているほどです。こうした背景を受けて、SESは高い将来性が期待されているのです。
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2.SESで働くエンジニアの将来性が高い理由
続いて、SES企業で働くエンジニアの立場から、SESエンジニアの将来性が高い理由について以下の3つの観点から深掘りしてご紹介します。
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・人手不足を背景に需要が上昇傾向にあるから
・さまざまな現場でキャリアを積めるから
・未経験からエンジニアとして働けるから
将来性が高いエンジニアとして働きたいと考えている方は、これらのポイントを参考にしながら就活に臨んでみてください。
人手不足を背景に需要が上昇傾向にあるから
SESの市場規模が拡大しているのと同様に、SESエンジニアの需要も上昇傾向にあります。これはIT業界全体の人手不足が続いており、繁忙期や案件ごとにスポット的に契約できるSESエンジニアのニーズが高いことが背景にあります。設計・開発フェーズにのみプロジェクトに参加し、保守・運用フェーズには関わらないエンジニアとしてSES契約を交わすなど、柔軟にエンジニア人材を調達できることは企業側には大きなメリットとなるからです。
また、SESエンジニアは、雇用されるSES企業においてエンジニアとしての研修・教育を受けることになるので、クライアント企業にとっては優秀なエンジニアを求人サイトなどを通じて募集し、選考・面接を行い、自社で研修・教育を行う手間を省くことができます。こうした背景からSESエンジニアへの需要は非常に高く、将来性が明るい働き方として人気を集めているのです。
さまざまな現場でキャリアを積めるから
SES企業で働くエンジニアは、案件やプロジェクトごとに異なる現場を経験することができます。大手企業が参加する大型プロジェクトに関わることもあれば、外資系企業が手掛けるグローバル単位の案件に従事することもあります。こうした多種多様な現場を見て回る経験は、エンジニアとしての視野を広げ、将来のキャリア形成を有利に進めるために役立ちます。
エンジニアとして複数の現場を経験するためには、本来であれば転職活動を行い、別の企業へ採用される必要があります。しかしSESエンジニアであれば、SES企業に正社員として雇われた状態で、さまざまな企業のオフィスを渡り歩くことができるのです。エンジニアの選考では、スキル・資格よりも経験が重視される傾向にあるため、豊富な現場経験を持ったSESエンジニアは高い将来性を得られるのです。
未経験からエンジニアとして働けるから
SESエンジニアは、未経験からスタートして充実した研修・教育を受けた上で、エンジニアとしてのキャリアを踏み出せることも大きな魅力です。新卒・若手の大量募集を行い、優秀なエンジニアを一人でも多く抱えようと考えるSES企業では、プログラミング未経験の方であってもポテンシャル採用で評価する傾向にあります。
そのため内定のハードルが低く、エンジニアを大切にする企業であれば手厚い研修も受けられるので、充実した環境でエンジニアとしてのキャリアをスタートすることができます。参加するプロジェクトによってさまざまなスキルを身につけられるのもSES企業の魅力であり、将来性のあるエンジニアを目指せる土壌が整っているのです。
関連記事:未経験からSESエンジニアになるメリット・デメリットとは?企業選びのコツも解説
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3.SESの将来性が低いと言われるのはなぜ?
ここまでご紹介してきた通り、SES企業やSESエンジニアの将来性は高く、今後も高い需要が見込まれる分野です。それにも関わらず、SESは将来性が低いと言われることも珍しくありません。なぜSESの将来性が不安視されるのか、その理由として考えられるのは以下の3つです。
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・年収が低い傾向にある
・上流工程を担当できる案件が少ない
・年齢が上がると需要が低下する
それぞれ詳しく解説しましょう。
年収が低い傾向にある
SESエンジニアは、IT企業に直接雇用されている社員と比べると、年収が低くなる傾向にあります。これはSES企業におけるSES営業が案件を獲得し、人材コーディネーターが最適な案件を割り振るなどのコストが、報酬から差し引かれていることが背景にあります。また、IT業界における多重下請け構造のうち、SES企業は三次請け・四次請けなどの下層に位置する企業が多いことも理由の一つです。
SESエンジニアが得られる年収が低いということは、スキルアップして経験を積んだとしても年収が伸び悩んでしまうため、将来性が低いのではないかと判断されやすいのです。しかしSESエンジニアは、受託開発企業・自社開発企業へ転職することにより、高年収・好待遇のオファーを受け取りやすいメリットがあります。SESは下積み期間と考え、年収の低さは気にならないと考えるエンジニアも少なくありません。
上流工程を担当できる案件が少ない
SES企業で働くエンジニアは、システム開発における上流工程の業務に携わる機会が少ないことを理由に、将来性が低いと言われることもあります。上流工程とは、システム開発の発注企業へのヒアリングを通じた要件分析・要件定義や基本設計・詳細設計など、プロジェクトの方向性を決める重要度の高い業務です。
こうした上流工程の業務は、SESで派遣されるエンジニアに任せることは少なく、クライアント企業が自社の社員に担当させることがほとんどです。上流工程に携わる経験は、転職市場では高く評価されるため、上流工程を担当できる案件が少ないことが将来性の低さの一因と考えられています。
SESエンジニアがキャリアアップを考えるのであれば、上流工程の経験が豊富なスペシャリスト的なエンジニアとしてアピールするよりも、技術力が高くさまざまな現場を経験してきたゼネラリスト的な強みをアピールするのがおすすめです。
年齢が上がると需要が低下する
SESでは、クライアント企業のコストカットの意識から、人件費の安い若手のエンジニアが重宝されやすい傾向にあります。年齢が上がるにつれてスキル・経験がシビアに評価されるようになり、一定の技術を持たない中堅エンジニアは需要が低下しやすいのです。そのためSESで長く活躍するためには、年齢が上がるにつれて平均以上の高いスキルを身につける必要があります。
中堅エンジニアと呼ばれる年代になったにも関わらず、若手エンジニアと同じような仕事しか担当できないと、クライアント企業からの需要がますます低下して将来性に不安を感じることになるでしょう。そうなる前にスキルアップ・キャリアアップに取り組み、エンジニアとしての市場価値を高めることが重要です。
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4.将来性が高いSES企業の特徴
次に、SES企業の中でも将来性が高い企業の特徴についてご紹介します。
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・元請け・一次請けの案件が多い
・SES事業以外のIT事業を手掛けている
・教育制度・評価制度が整っている
SESエンジニアとしてキャリアアップしやすい環境で働くためにも、これらのポイントを踏まえて企業選びに取り組んでみてください。
元請け・一次請けの案件が多い
将来性が高いSES企業の特徴として、元請け・一次請けといった発注企業に近い案件が多いことが挙げられます。三次請け・四次請けの案件とは異なり、元請け・一次請けの案件は仲介企業に中抜きされる手数料が発生せず、給与水準が高くなる傾向にあります。発注企業と直接契約できる高い営業力を持ったSES企業であることも意味しているので、企業としての競争力に優れるのもメリットです。
また、直接契約を結んでいる案件であれば、チーム単位でエンジニアが派遣されることが多く、一人または少人数で派遣される案件よりも働きやすい環境が整います。
元請け・一次請けの案件が多いSES企業かどうかを見分けるポイントとして、主な取引先にIT企業ではなく、非IT業界の企業が記載されていることが挙げられます。同業のIT企業からの依頼で下請け案件を受注するのではなく、非IT企業から直接システム開発を請け負っている可能性が高いからです。将来性のあるSES企業を選びたい方は、主要取引先を確認しながら元請け・一次請けの案件が多い企業かどうかを調べてみましょう。
SES事業以外のIT事業を手掛けている
将来性のあるSES企業の特徴には、SES事業以外のIT事業を手掛けていることが挙げられます。受託開発・自社開発にも取り組んでおり、優秀なエンジニアは受託開発事業部へと異動させることで、IT企業としての競争力を高めるケースは少なくありません。SES事業におけるエンジニアの教育ノウハウや営業ノウハウを、受託開発事業でも取り入れることにより、業績アップが期待できるイメージです。
また、自社でサービス・アプリを手掛けている自社開発企業であれば、SESや受託開発の案件に依存せず、盤石な経営基盤を築けていることを意味します。社内異動の希望を出すことにより、他者へ転職することなくジョブチェンジを狙うこともできるので、長期的に活躍しやすい将来性のある企業と判断できます。
教育制度・評価制度が整っている
将来性があるSES企業を選び、エンジニアとして長く活躍したいのであれば、教育制度・評価制度が整っている企業を選ぶのも大切です。充実した教育制度によって未経験からエンジニアとして活躍できる環境があり、適切な評価制度によって年収・待遇アップやキャリアアップのチャンスが与えられる環境であれば、エンジニアのキャリア形成でも有利に働きます。
教育制度・評価制度が整っている企業は、優秀なエンジニアが集まりやすく、SES企業としての競争力も高まる傾向にあります。SES業界における将来性が高い企業と判断できるので、就活の企業選びの際には教育制度・評価制度を重点的にチェックしてみましょう。
関連記事:SES企業の見分け方を7つのポイントで解説!ホワイト・ブラックの見極め方も紹介
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5.将来性が低いSES企業を見極めるためのポイント
最後に、将来性が低いと判断されるSES企業を見分けるための、注意が必要なポイントについてもご紹介します。
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・SES事業・人材派遣事業しかない企業は要注意
・多重下請け構造の下層に位置する企業は避ける
・年齢層が偏っているSES企業も要注意
これらのポイントも踏まえながら、SES企業への就活を成功させましょう。
SES事業・人材派遣事業しかない企業は要注意
将来性が低いSES企業の特徴には、SES事業しか手掛けていない、もしくはSES事業・人材派遣事業しか持っていない企業が挙げられます。広い意味では派遣会社と変わらないSES企業は、経営基盤が弱く企業としての安定性が低いと判断できます。派遣事業での業績が悪化すると経営が立ち行かなくなってしまうなど、将来性には不安が残ってしまうでしょう。
ただし、中にはエンジニアとしてのキャリアアップを支援するために、あえて受託開発や自社開発は行っていないSES企業も考えられます。SES事業や人材派遣事業しか持っていない企業を選ぶ際には、なぜ派遣事業しか手掛けていないのかをしっかりとリサーチするようにしましょう。
多重下請け構造の下層に位置する企業は避ける
IT企業には今でも多重下請け構造が残っており、三次請け・四次請けなどの下層に位置する企業は将来性が高いとは言えません。担当する案件は下流工程の仕事が多く、激務の割に報酬が少ない傾向にあるためです。元請けに近い案件が少ないということは業界内での営業力も低く、将来の業績アップも見込めないと判断できます。
業界の下層に位置する下請け企業では、エンジニアとしての将来のキャリア形成の観点からも不利になってしまうため、就職先としては避けた方が良いでしょう。
年齢層が偏っているSES企業も要注意
SES企業企業の中には、若手のエンジニアを大量に採用し、十分な研修を実施することなくクライアント企業へ派遣するなど、ブラックな企業も存在するのが事実です。そうしたブラック企業では、優秀な中堅・ベテランエンジニアがすぐに離職してしまうため、若手しか在籍していない年齢層の偏った組織になりがちです。
なお、SES営業や人材コーディネーターにベテラン社員が多かったとしても、SESエンジニアとして働く社員が若手ばかりだった場合、上記のようなブラック企業である可能性が高まることに注意しましょう。ブラック企業を避けるためにも、会社説明会などを通じてSESエンジニアの年齢層を確認しておくことをおすすめします。
関連記事:ブラックSESの特徴10選!ホワイト企業を見極める方法とSESを選ぶメリット
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6.まとめ
SESはIT業界の人手不足を支えるビジネスモデルであり、SES企業・SESエンジニアいずれも今後の高い需要が見込まれています。年々市場規模が拡大している分野なので、十分な将来性が期待できる働き方であると判断できます。一方で年収が低くなる傾向がある点や、上流工程を担当できる案件が少ない点を理由に、将来性が低いと言われることも少なくありません。
SESで将来性の高い働き方を実現するためには、元請け・一次請けの案件が多く、受託開発・自社開発も手掛けている企業に就職するなど、慎重に企業選びを進めるのが大切です。本記事で解説してきた将来性が高い企業・将来性が低い企業の特徴も参考に、後悔しない就活に臨んでみてください。
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