サーバーエンジニアが取得したい資格7選!効率的な勉強法とともに紹介

サーバーエンジニアが取得したい資格7選!効率的な勉強法とともに紹介
サーバーエンジニアとして就職、もしくはキャリアアップを考える際には、実際の業務でも活用できる資格を取得しておくのが効果的です。サーバーエンジニア向けの資格を取得しておくことで、自分のスキルレベルを客観的に証明することが可能になり、人事評価や転職活動での選考の評価を高めることができます。資格手当を支給している企業であれば、収入アップにも直結するのがメリットです。
ただし、サーバーエンジニアの業務には関連しないWeb系の資格などは、どれだけ取得しても評価にはつながりにくくなるため、選ぶ資格を間違えないようにする必要があります。また、働きながら資格の勉強をするのであれば、効率的に合格を目指すための勉強法を工夫することも重要です。
本記事では、サーバーエンジニアにおすすめな7つの資格と、効率的に合格するための勉強法についてご紹介します。

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1.サーバーエンジニアが資格を取得するメリット

サーバーエンジニアになるために必須の免許や資格は存在しないため、サーバーエンジニアとして就職する際には資格の取得は必須ではありません。IT業界では、資格よりも経験・実績が評価されやすい傾向にあることから、ベテランのサーバーエンジニアの方もIT系資格をほとんど持っていないケースは珍しくありません。サーバーエンジニアとしての豊富な経験・実績を持つ方であれば、積極的に資格を取る必要はないと判断されることも多いです。

一方で、未経験からサーバーエンジニアを目指す場合には、資格を取得するメリットが大きくなります。サーバーエンジニアとしてアピールできる経験・実績がない場合には、取得した資格がスキルの証明になり、志望動機を示す材料になるからです。入社後の研修の際には、資格取得のために身につけた基礎知識があるおかげで、スムーズに仕事を覚えられる人材と判断され、選考では有利に働きやすいのです。

また、資格手当を設けている企業の場合には、新たに資格を取得することで収入がアップするメリットもあります。月1万円の資格手当が支給される職場であれば、年収にすると12万円のアップを達成できるのです。取得した資格は、将来の昇給や転職活動による年収アップにもつながるチャンスがあるため、高年収のサーバーエンジニアを目指したい方は積極的に資格を取ることをおすすめします。

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2.サーバーエンジニアが取得したい資格7選

サーバーエンジニアにおすすめな資格として、ここでは以下の7つについてご紹介します。
 

  • ・LinuC/LPIC

    ・Microsoft認定資格プログラム(MCP)

    ・CCNA/CCNP

    ・Oracle Master

    ・基本情報技術者試験

    ・応用情報技術者試験

    ・ITIL認定資格


それぞれの内容や難易度について詳しく解説しているので、どの資格を受験するかを決める参考にしてみてください。

LinuC/LPIC

LinuC/LPICは、いずれもサーバーエンジニアが業務で扱うOS、「Linux」の技術者認定資格です。それぞれレベル1〜レベル3までの3段階の難易度に分かれており、スキルレベルに合わせて受験することが可能です。未経験であれば、レベル1に相当する「101試験」「102試験」を受験すると良いでしょう。転職活動で高く評価されるのは、「201試験」「202試験」に合格し、レベル2以上の資格を取得することが望ましいです。

なお、LinuC/LPICはどちらもLinux技術者認定資格であることは共通していますが、LinuC(リナック)は日本独自の資格、LPIC(エルピック)が国際標準の資格という違いがあります。国内ではLinuCの方が知名度が高く評価されやすい傾向にありますが、グローバルに活躍したいと考えている方や、外資系企業を目指したいと考えている方は、LPICを受験することをおすすめします。LPICは翻訳表現がわかりにくいことがあるため、未経験から目指すのであれば初めから日本語のLinuCの方が難易度は低くなるでしょう。

Microsoft認定資格プログラム(MCP)

Microsoft認定資格プログラムは、Microsoft社が提供するサーバー、Windows Serverの知識・スキルを問う資格です。現在は主に「Azure」「Microsoft 365」といった製品の認定資格を目指すサーバーエンジニアが多いです。

未経験から学習するのであれば、Microsoft社のクラウドサービスとともにWindows Serverの基礎が出題される「Azure Fundamentals」を受験すると良いでしょう。同社が提供するクラウドサービス「Azure」についての知識も身につけられるため、将来はクラウドエンジニアとして活躍したいと考えている方にもおすすめです。

なお、Microsoft認定資格プログラムで取得した資格は、1年間の有効期限が定められています。これは同社が常に最新の環境で役立つ知識・スキルを評価していることが背景にあります。有効期限の更新は無料で行えるので、忘れずに更新することが大切です。

CCNA/CCNP

CCNA/CCNPとは、ネットワーク機器メーカー大手、シスコシステムズ合同会社が提供している資格です。サーバーエンジニアの業務では、ネットワーク関連の知識が求められることが多いため、将来のキャリアを見据えて取得しておくことが望ましいです。出題範囲には、ネットワークの基礎知識やIP接続、セキュリティの基礎知識などが含まれます。

同社が手掛けるシスコ技術者認定の4段階のうち、CCNAは下から2番目の「アソシエイト」に相当します。CCNPはその一段階上の「プロフェッショナル」に相当する資格であり、難易度も高めです。どちらも実務未経験から学習して合格できる資格ではないため、まずはサーバーエンジニアとして1年ほど勤務してからCCNAの受験を目指すと良いでしょう。3年〜5年ほどの経験を積んだ後、CCNPの受験も検討してみることをおすすめします。

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Oracle Master

Oracle Masterは、オラクル社の製品についてのスキルを証明する資格であり、主にデータベースの管理者としての知識が問われます。サーバーエンジニアはデータベースに関連する作業を任されることも多く、知名度も高い資格なので取得しておくと将来のキャリア設計でも有利になります。

Oracle Masterには、Bronze・Silver・Gold・Platinumまでの4段階のレベルがありますが、サーバーエンジニアが取得するのであればBronzeで十分です。将来はデータベースエンジニアとしてのキャリアを見据えている場合には、Silver以上のレベルを目指すのもおすすめです。なお、Silverを受験するためにはBronze試験に合格する必要があるほか、Silver以上は難易度が大きく上昇することに注意しましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、「情報処理技術者試験」と呼ばれる国家資格の区分の一つで、IT系エンジニアとしての基礎的な知識・スキルを問うものです。IT業界ではエンジニアになるための登竜門として高い知名度を誇っており、資格手当を支給する企業や、選考で高い評価の対象としている企業も少なくありません。

出題範囲には、サーバーエンジニアとしての知識だけではなく、ネットワークやデータベース、ソフトウェア開発、プロジェクトマネジメントなどの幅広い分野が含まれます。CBT方式による通年受験が可能で、基本と名前のつく資格ではありますが未経験から簡単に合格できるわけではありません。ITについて基礎から学び直したい場合、一段階下の「ITパスポート試験」の受験からスタートしてみるのも良いでしょう。

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応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置する資格です。出題範囲には、経営戦略やガバナンスなどの分野が含まれ、より実践的で実務に活かしやすいスキルが身につきます。サーバーエンジニアとしてステップアップを目指したい場合に、ぜひ取得しておきたい資格です。

ただし、基本情報技術者試験よりもさらに難易度が高い資格となっているため、十分な対策を欠かさないようにしてください。試験の際には筆記試験が行われ、実施時期は春・秋の年2回と限られていることにも注意が必要です。早めに受験日程を固め、長期的なプランを持って学習に取り組むことが合格のコツです。

関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について

ITIL認定資格

ITIL認定資格は、イギリス政府が作成するITサービスマネジメントのベストプラクティスがまとめられた書籍、「ITIL」をベースとして提供されている認定資格です。ITシステムを安定的に稼働させるための体系的な知識が問われるので、サーバーエンジニアとしての業務にも直結する資格となっています。

ITIL認定資格の難易度はやや低めで、実務未経験の方であっても数ヶ月程度の勉強で合格可能なレベルです。国内での人気も高いですが、世界的に知名度の高い国際標準資格でもあるため、将来は外資系への入社を目指したいと考えている方にも適しています。ITIL認定資格にはいくつかの種類が存在しますが、日本語化が済んでいない資格もあるため、まずは最も基礎的な「ITIL Foundation資格」からスタートすると良いでしょう。

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3.サーバーエンジニアが効率的に資格取得するための勉強法

続いて、サーバーエンジニアを目指す学生、もしくはサーバーエンジニアとして働く会社員の方が、学業・本業と並行しながら資格取得するための効率的な勉強法についてご紹介します。
 

  • ・スクール・書籍から体系的に学ぶ

    ・過去問を解きながら効率的に学ぶ

    ・仮想環境を動かしながら学ぶ


資格の参考書やテキストだけを淡々と読み進めるのではなく、こうした勉強法を実践することにより短期間でも難関資格の合格を勝ち取ることができます。それぞれのポイントを詳しくご説明しましょう。

スクール・書籍から体系的に学ぶ

サーバーエンジニア未経験、あるいは未知の分野の資格を取得しようと考える場合、まずはスクールや書籍を活用して体系的に学ぶことが効果的です。専門学校の教材や市販の資格対策本であれば、初学者向けに効率的に学べる構成・カリキュラムとなっていることが多く、独学する場合にも回り道しにくくなるメリットがあるからです。

独学が苦手なタイプの方は、講師がついて学習をサポートしてくれるスクールを活用すると良いでしょう。資格取得のための専門学校に通ったり、オンラインで面談や受講ができるスクールを申し込んだりするのもおすすめです。ただしサポートが手厚いスクールほど受講料が高価になるほか、スクール側の面談・講義のスケジュールに合わせる必要があることに注意しましょう。

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過去問を解きながら効率的に学ぶ

サーバーエンジニアが効率的に資格の合格を目指すためには、スクール・書籍で基本的な知識を身につけた後、過去問を解きながら試験に合格できる総合力を身につけることが大切です。過去問を通じて出題傾向や独特な言い回し・表現、回答方法などに慣れておくことにより、短時間で合格を目指すことが可能になります。

たとえばCCNAを取得する際には、エンジニアの間では「Cisco語」と呼ばれるような問題文のクセに対策が必要となります。国際標準資格であることから、日本語訳が不自然になっているケースが多く、「見慣れない単語が多く登場する」という印象を持つ方も少なくありません。その対策として、過去問に触れて自分の中でCisco語を翻訳する感覚を身につけておくと、合格に大きく近づきます。

こうした傾向は、どの資格にも当てはまることですので、無料で過去問を掲載しているWebサイトなどを活用しながら、より多くの過去問に触れながら試験本番を見据えた対策に取り組みましょう。

仮想環境を動かしながら学ぶ

資格取得を通じてサーバーエンジニアとして活躍できる実践できなスキルを身につけるためには、仮想環境を用意し、実際にサーバーを動かしながら学習することも効果的です。クラウド環境でサーバーの構築・設計に取り組むことにより、資格で学ぶ知識がより理解しやすくなるだけではなく、即戦力としてアピールできるスキルを身につけられるからです。

たとえば「Azure Virtual Machines」など、無料で試すことが可能なサービスを活用しながら、仮想環境を自分の手で動かしつつ学習してみると良いでしょう。物理的なサーバー機器やネットワーク機器を用意しての作業を経験するのが望ましいですが、ハードウェアを用意するのはハードルが高いため、企業に入社してから実務を通じて身につけるのが良いでしょう。

近年ではサーバーエンジニアがクラウド環境で作業するシーンも増えており、将来はクラウドエンジニアを目指している場合にもクラウド環境の知識は役立つため、積極的に試してみてください。

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4.サーバーエンジニアが資格取得後に選べるキャリアパス

最後に、サーバーエンジニアが資格取得してスキルアップした後、どのようなキャリアパスを選択できるのかをご紹介しましょう。
 

  • ・クラウドエンジニア

    ・セキュリティエンジニア

    ・プロジェクトマネージャー


これらのキャリアパスについて、それぞれ具体的に解説していきます。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの中でもクラウド環境でのITインフラ構築に強みを持った職種です。従来は企業のサーバールームなどで物理的な機器を用いてサーバーを構築・運用する(オンプレミス環境)ケースが多くありましたが、近年ではAWSやAzureなどのクラウドサービス上で自社のサーバーを設置し、ITインフラとして活用する企業が増加しています。その際に、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行する際に活躍するのがクラウドエンジニアです。

クラウドエンジニアとなるためには、サーバーエンジニアとしてのITインフラに関する知識が不可欠なので、まずはサーバーエンジニアとして経験を積んでからクラウドエンジニアへのステップアップを目指す方が多いです。クラウドエンジニアは非常に将来性が高く、インフラエンジニアの中でも高収入を狙いやすい職種なので、就活でも高い人気を集めます。

また、これまでリモートワークとの相性が悪かったインフラエンジニアですが、クラウド環境で活躍するクラウドエンジニアは出社の必要性が低く、在宅勤務やフリーランスに適しているのも魅力です。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

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セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、インフラエンジニアの中でもセキュリティ対策に特化したエンジニアを指します。企業のITインフラをサイバー攻撃やウイルス感染から守るために、サーバーやネットワークなど幅広い知識を用いながらセキュリティ強化に取り組みます。こちらもクラウドエンジニアと同様に、高い将来性が期待されている注目度の高い職種となっています。

セキュリティエンジニアを目指す場合には、サーバーエンジニアとしての経験・実績を積むことに加えて、「情報セキュリティマネジメント試験」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」などの国家資格を取得しておくと有利です。加えて、国内外でのセキュリティインシデントの事例を学び、これまでにどのようなサイバー攻撃が発生し、どのように対処・対策したのかを学習して業務へ活かす姿勢が求められます。

関連記事:新卒でセキュリティエンジニアに就職できるのか?

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャー(PM)は、サーバー構築のための開発チームを率いる管理職として活躍するポジションです。プロジェクトの進行管理やコスト管理などを担当し、現場で働くサーバーエンジニアが円滑に業務に取り組めるようにマネジメントするのが仕事です。管理職への昇進を目指すことになるため年収アップが期待できるほか、責任ある立場としてのやりがいも得られるメリットがあります。

関連する資格として、「プロジェクトマネージャ試験」の国家資格も用意されています。将来はサーバーエンジニアとしての経験を活かし、プロジェクトマネージャーとして活躍したいと考えている方は、資格取得を目指してみても良いでしょう。管理職として開発チームをまとめるマネジメントスキルは、どの企業からも評価されやすいため、長期的なキャリアを見据えて若手のうちから取得しておくのも効果的です。

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5.まとめ

本記事ではサーバーエンジニアが取得したい資格として、以下の7つをご紹介してきました。
 

  • ・LinuC/LPIC

    ・Microsoft認定資格プログラム(MCP)

    ・CCNA/CCNP

    ・Oracle Master

    ・基本情報技術者試験

    ・応用情報技術者試験

    ・ITIL認定資格


これ以外にも、セキュリティエンジニアを目指すのであれば「情報セキュリティマネジメント試験」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」、プロジェクトマネージャーを目指すのであれば「プロジェクトマネージャ試験」など、将来のキャリア設計に応じて資格を取得しておくと、将来のキャリアアップで有利に働きます。

学業・本業と両立させながら資格合格を目指すための勉強法として、まずはスクール・書籍で体系的に知識を学び、過去問を解きながら出題形式や試験に慣れておき、仮想環境を使って自分の手を動かしながら理解を深めるのが効果的なので、ぜひ実践してみてください。

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