【元採用担当が解説】IT業界の本選考で本当に備えるべきこと|インターン選考との違いと進め方


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「サマーインターン選考」と「本選考」で評価基準はどう変わる?
サマーインターンの選考を経験し、早期から着実に動いてきた方ほど「インターン選考で評価されたから、同じ対策のまま本選考に臨めば大丈夫だろう」と考えてしまいがちです。
しかし、元新卒採用担当者の目線からお伝えすると、採用担当者が応募者を見る目は、インターンと本選考で明確に変化します。
一般的なサマーインターン選考で見られていたのは、主に「IT業界への興味関心」や「グループでのコミュニケーションの素直さ」といったポテンシャルや人柄の良さでした。
そのため、夏対策で作った「自己PRの軸」や「エピソードの骨組み」、グループディスカッションでの結論から話す会話のベースは、本選考でもそのまま評価されます。この辺りについては、いちから作り直す必要はありません。
一方で、本選考において厳しく問われるのは「内定を出した後に、本当に当社で活躍・定着できそうか」という再現性と解像度です。
そのため、具体的には以下の2点を本選考用にアップデートする必要があります。
「なぜITか」「なぜこの会社か」の解像度
サマーインターン選考では「IT業界に興味がある理由」が語れていれば通過できたケースでも、本選考では「数あるIT企業の中で、なぜ他社ではなくうちなのか」という企業固有の理解が求められます。
「開発未経験からどう成長するか」の再現性
「頑張ります」「学ばせていただきます」といった口頭の意欲だけでは不十分です。「開発未経験だからこそ、入社までに何を自発的にインプットし、どう立ち回るか」という自走力の具体的なアピールが必要になります。
「サマーインターンに通ったから」と油断してしまうのは禁物です。採用担当の視点が「可能性の評価」から「採用(内定)の決断」 へシフトしていることを意識して、準備を進めましょう。
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面接で直面する「3つの質問」とその突破法
早期選考や本選考の面接において、開発経験があまりない学生ほど直面しやすい壁として存在するのが、面接官からの「一歩踏み込んだ深掘り質問」です。 プログラミング経験のない就活生が特に答えにくい3つの質問と、無理な背伸びせずに面接官を納得させる回答の着眼点を解説します。
質問①「なぜ他業界(メーカー・金融等)のIT活用ではなく、『IT業界』なのですか?」
就活で悩む具体的な状況
メーカーや一般企業のデジタル推進部門、社内SE職も併願しているが、「自社事業のツールとしてITを使う側ではなく、なぜITそのものを事業の軸とする企業を目指すのか」と突っ込まれると、抽象的な言葉しか出ずに答えに詰まってしまう
突破するためのアドバイス
「ITで業務効率化したい」「DXに関わりたい」という動機だけでは、他業界のIT部門にも当てはまってしまいます。ここであなたが伝えるべきは、「ITをツールとして使う環境」と「ITで価値を創出する環境」の違いです。
「自社の既存事業を維持・強化する手段としてITを使う環境」と、「多角的なアプローチで社会や顧客の課題そのものを解決・創出するIT主体の環境」では、直面する課題の幅も技術のキャッチアップ速度も異なります。 回答文が上手く考えられない場合は、「幅広い顧客の課題に対して、常に最前線の技術でアプローチできる環境で成長したい」という軸から論理を組み立てるのがおすすめです。
質問②「IT未経験なのに、なぜ営業ではなく『技術・開発の現場』を目指すのですか?」
就活で悩む具体的な状況
開発未経験だと「IT営業や企画職じゃダメなの?」「専門知識がないのに、どうして最初からエンジニアになりたいと思ったの?」と意図を疑われ、説得力を持たせられない
突破するためのアドバイス
「ものづくりが好きだから」「プログラミングに興味があるから」といったありきたりな回答は、面接官に見透かされてしまいます。おすすめなのは、キャリア形成の起点としての現場志向を語ることです。
例えば、「将来的に顧客の課題に対して最適な解決策を提案できる人材を目指す上で、まずは現場でシステムの仕組みや実際の開発の苦労を理解している人間の方が、真に価値のある提案ができると考えたから」というストーリーを作るのが効果的です。
これにより、「開発未経験だが、現場の下積みを経て成長する覚悟がある」という印象を自然に与えられます。
質問③「同業他社の中で、なぜ当社を志望されるのですか?(他社との決定的な差)」
就活で悩む具体的な状況
同業他社との違いを聞かれた際、事業内容が似通っていて、採用サイトの言葉をなぞるような浅い回答しかできず「うちの会社じゃなくてもいいよね」と思われてしまう
突破するためのアドバイス
技術面での違いを見つけてそこに着目するのも良い方法ですが、もしそれが難しい場合は、「その会社が強みを持つ業界・顧客」と「社員座談会で感じた働き方のリアルな雰囲気」の2点に注目して回答するのが良いでしょう。
「御社は金融や官公庁など社会インフラに強みがあり、より生活の基盤を支える影響度の大きいプロジェクトに関われる」「座談会で〇〇様から伺った、若手でも自発的な提案が通る社風に惹かれた」など、「どの業界の課題を、どんな仲間と解決したいか」という具体的なターゲットの違いから「だから御社でなければならない」と言える理由を考えましょう。
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【状況別】あなたに最適な対策の優先順位とロードマップ
「開発未経験からIT業界を目指す」と一口に言っても、個々の状況によって今優先すべき対策は大きく異なります。周りの情報や進み具合に惑わされず、自分の状況に合わせてやるべきこととその優先順位を整理し、効率よく準備を進めるのがおすすめです。
まずは自分が以下の3つのどのタイプに当てはまるのかを分析し、その上で優先すべき内容をチェックしてみましょう。
タイプ別・状況診断
「開発未経験」タイプ
状況
これまでにプログラミングや情報系の学習をしたことがほとんどなく、「本当に自分に適性があるのか不安」「面接でITへの意欲をどうアピールすればいいかわからない」という不安を抱えている。
目指す姿
面接官に「開発未経験でも自発的に学ぶ姿勢がある」「エンジニアとしての適性がある」と納得させるエピソードが話せる状態。
やらなくていいこと
高度なプログラミング学習やIT資格の勉強。面接では、ITの概念理解と身近なアプリを使った体験やProgate等の学習ツールに触れた実体験だけでも問題ありません。
「多忙」タイプ
状況
ゼミやサークル、アルバイト等で慢性的に時間が取れない状態が続き、「対策する時間が足りず、何から手を付ければいいかわからない」と感じ、手が止まってしまっている。
目指す姿
最小限の労力で本選考に向けた準備を行い、Webテストで足切りを回避できる程度の対策と、使い回せる志望動機のベースの文章作成が完成している状態。
やらなくていいこと
資格勉強、細かすぎる企業分析、長時間のWebテスト対策
「実践不足」タイプ
状況
サマーインターンにあまり参加していない等、企業や他の就活生とのリアルな接点が少ないタイプ。業界や企業の実態がまだあまり見えておらず、 「自分の実力がどのレベルにあるかわからない」と感じている。
目指す姿
選考や座談会などの実践を通して、周囲の就活生と比較して相対的に自分の強みや適性を理解している状態。
やらなくていいこと
一人だけで悩む自己分析や志望動機の作成。キャリアアドバイザーや企業、学生といった他者からのフィードバックを得ることを最優先にしましょう。
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状況別の対策優先度一覧表
自分のタイプが分かったら、次は、タイプ別の優先度を確認しましょう。
以下に一覧表を用意したので、「元採用担当からのアドバイス」も参考にしながら、ぜひ取り組んでみてください。

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優先対策の詳細解説と実践ノウハウ
ここからは、上の表で挙げた対策について、ひとつずつ解説していきます。
①「なぜITか」「なぜこの会社か」のロジック構築
面接官が納得する志望動機は、次の4層構造で作成するのが王道です。
1.過去体験
日常で感じた課題・不便さの発見
2.なぜITか
他業界ではなく、ITでその課題を解決したい理由
3.なぜこの会社か
ビジネスモデルと、企業の特定の強み
4.入社後の貢献
開発未経験からどう自発的にキャッチアップして成長し、どんな価値を提供したいか
本選考が本格化してくると、複数の企業から一気に面接や適性検査の案内が届き、選考ラッシュの状態になる学生が多いです。
そうしたラッシュの前の余裕のある時期に、「受ける予定の3〜5社分」の志望動機の型を用意しておきましょう。
各社の採用サイトや就活ナビサイトだけでも情報収集は可能ですが、事業内容や今後の展望に関するより深い情報を知りたい場合は、その企業の「IR資料(統合報告書)」に目を通し、注力している事業分野に触れると、志望動機のオリジナリティがアップします。
②面接官に聞かれる「身近なIT感度」の3大質問
実際の現場面接では、開発未経験者に対して以下のような質問がされる場合があります。
「ふだんスマホやPCを使っていて『これ不便だな』『もっとこうなればいいのに』と思うことはありますか?」
「最近使って『これすごいな』『面白いな』と思ったアプリやサービスはありますか?」
「これまで〇〇(文学部や経済学部など)を専攻されてきた中で、どのようなきっかけからIT業界に興味を持たれたのですか? 」
例えば「このアプリの〇〇機能が便利」「大学の履修登録システムが使いにくいから自分ならこうしたらもっと便利になると考えた」など、身近なサービスに対する「自分なりの改善意見」や「気づき」を事前に用意しておくことで、開発未経験でも「ITへの興味や感度がある」と評価してもらいやすくなります。
③Webテスト・適性検査の「明確なボーダー基準」
SPI(言語・非言語)
明確な基準は非公開ですが、採用現場の感覚として、 一般的なIT企業では6割、大手SIerや人気企業では7割が通過の目安です。SPIで足切りされるのは非常に勿体ないため、苦手分野の解法パターンを網羅し、ミスなく高得点を取れる状態を作っておきましょう。
CAB/GAB・TG-WEB
ITコンサルや一部の大手SIerでは、SPIではなく「CAB」や「TG-WEB」といった専門的なテストが課されます。これらは国語や数学の知識ではなく、「複雑な法則性を見抜く力」や「プログラミングに必要な構造把握力」を直接測るためのものです。
SPIと同じ感覚で臨むと「時間が全く足りない」「問題の意味すら分からない」と撃沈してしまいます。これらのテストは、①専用問題集で「暗号・法則の解き方パターン」を暗記する、②1問あたり数十秒で解くという時間配分に慣れる、という2段階の専用対策が必須になります。
志望企業の選考フローやテスト形式を事前に把握し、ピンポイントで対策を進めましょう。
④実践の場(グループディスカッション練習会・ワークショップ)での客観評価
グループディスカッション(GD)練習会の活用
就活ポータルサイトやエージェントが開催する「プロのフィードバック付きGD練習会」を活用しましょう。一人では対策できない対話力や自分の立ち位置を早期に確認し、発言の癖を修正しておくことが大切です。
企業開催ワークショップ・座談会の活用
他の就活生と一緒にグループワークを行ったり、現場の社員と一緒に話をしたりすることで、自分自身を相対的に理解したり、文字情報だけではわからない企業の「社風」や「一緒に働く人の雰囲気」を肌で感じられます。
現場面接官に一目置かれる逆質問の準備
「研修はどうなっていますか?」という受動的な質問ではなく、「入社までにどんなキャッチアップをしておくと、1年目から現場に貢献しやすいですか?」といった、自走力をアピールできる意欲的な質問を用意しましょう。
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さらに安心感を高める追加の対策
ここまでの基本対策に加え、不安を解消するためのプラスαの対策を押さえておくことで、「周りに後れをとっていたらどうしよう」という焦りをさらに払拭できます。自分の時間的余裕や志望する企業に合わせて取り入れてみましょう。
Webテスト対策の強化
ボーダーが高めに設定される難関企業に備え、論理的思考力や処理スピードを問う問題のパターン演習を行い、得点のブレをなくします。
ケース面接・ジョブ対策(ITコンサル・上位SIer志望者向け)
「ITを活用して特定業界の課題を解決する」課題解決型選考への対策です。「課題の原因を正しく分解し、順序立ててアプローチできているか」という論理性を意識することがポイントです。
OBOG訪問の活用
会社説明会などの一次情報だけでは見えにくい「実際の労働環境」「現場の雰囲気」「入社後の研修のリアル」を、若手社員に直接ヒアリングしましょう。「開発未経験で入社して、最初に壁にぶつかったポイント」などを質問すると、自分が働くイメージや安心感を具体的に得られます。
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自分に合った優先順位で対策を進めよう
サマー選考を突破し、早期から就職活動に向き合ってきたあなたの経験は、本選考に向けた大きな強みです。
そして、本選考を通過する上で大切なのは、自分自身の言葉で想いを伝えることです。「なぜ他業界ではなくITなのか」「なぜ他社ではなくこの企業なのか」という軸を明確にし、ITに対する興味関心や志望する理由を、面接官へ丁寧に届けていきましょう。
また、今の自分の状況に合致した対策を一つずつ積み重ねることが、内定への最も確実なステップとなります。自信を持って準備を進め、納得のいく形で本選考へ進みましょう。
この記事の著者

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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