「チームでの経験と役割」を面接で聞かれたら、どう答えたらいい?【IT就活一問一答】

今回はインターン面接でよく質問される「チームでの経験と役割」について、リーダー経験がなくても高く評価されるアピールのコツを、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!

Q. インターン面接で「チームで何かをした経験と、そのチームでの役割を教えてください」と聞かれました。これまでリーダーを務めた経験がないのですが、どう答えれば評価されますか?
現在、IT企業のサマーインターンの選考を受けているのですが、面接でチームでの経験や役割を聞かれて上手く答えられず、困っています。
周りの友人は「サークルを立ち上げてリーダーをやった」「バイトリーダーとして売上を◯倍にした」といった華やかなエピソードを持っていて、リーダーを務めた経験のない自分は気後れしてしまいます。
私はいつもチームの中では一歩引いて、みんなのサポートに回ることが多いです。プログラミングの知識や経験もないため、「アピールできる強みが何もない」と悩んでいます。
リーダーの経験がなくても、面接官に評価してもらえる良い答え方を教えてほしいです。
A.リーダー経験がなくても、伝え方次第でしっかり評価されます。大規模なチーム開発が多いSIerだからこそ、リーダー以外のポジションでチームに貢献した経験を話しましょう。
「リーダーの経験がないと、IT業界の選考では不利になるのでは?」と不安に思う必要はありません。
IT業界の中でもSIerのように、チームプレイが基本となる仕事の場合は、全体を牽引するリーダーシップが特に評価されやすいことは事実ですが、「リーダー役しか受からない」というわけでは決してありません。
なぜかというと、数名から数十名のメンバーが関わるシステム開発のプロジェクトでは、全員がリーダーの役割を担うわけではないからです。
指示を待つだけの受け身になるのではなく、「今、チームの進行が遅れている部分はどこか」「メンバーが困っていることはないか」と全体を俯瞰し、自分の持ち場でチームを支えた経験も、それと同じくらい大切な適性としてしっかり評価されます。
リーダー経験の有無にとらわれず、「そのチームの中で自分なりにどう貢献したか」を等身大の言葉で伝えることができれば、面接官の納得感にしっかりと繋がります。
チームワークで評価されやすい動き方
エピソードを振り返る際は、ポジション名ではなく「自分がチームの中でどんな動きをしていたか」に着目してみましょう。以下の3つの役割のどれか1つでも当てはまるものがあれば、それは選考でもアピールできる強みになります。
① 遅れている作業をサポートして「全体の納期を厳守した」(工程管理の適性)
作業や課題が遅れているメンバーをいち早く察知し、タスクを切り分けたり声をかけたりして、チーム全体のスケジュールが遅れるのを未然に防いだ動き。
② 意見の対立を整理して「全員の納得感を高めた」(要件定義の適性)
チーム内で意見が割れたときや、声の大きい人に引っ張られそうなときに、一歩引いてそれぞれの言い分を整理し、チームの合意形成を支えた動き。
③ 細かな確認やデータの裏付けで「成果物の質を上げた」(設計・テストの適性)
メンバーが出した様々なアイデアに対して、根拠となるデータや裏付けを集めたり、提出資料のロジックに抜け漏れがないかを細かくチェックして、チームのアウトプットのクオリティを底上げした動き。
面接でそのまま使える「回答の型」
ただのサポート役で終わらせず、自分の主体性をロジカルに伝えるために、面接では以下の4ステップの型に沿って構成を考えましょう。
回答の型
結論(チームでの役割)➔課題(チームの進行を揺るがす問題)→行動(自分で起こした具体的な動き)→結果とインターンへの意気込み(インターンへの再現性)
この4つのステップを順番に埋めていくだけで、「自分で考えてチームのために動ける人」という印象を面接官にしっかりと残せます。まずはゼミやサークルでの一コマを思い出し、この型に当てはめることから始めてみましょう。
具体的な回答例文
実際の面接の場ではどのように話せばよいか、NG例とOK例を比較しながら見てみましょう。今回は「①遅れている作業をサポートして全体の納期を厳守した」エピソードをベースにした例文をご紹介します。
NG例:リーダーの後ろについていき、指示通りに頑張っただけのパターン
「大学のゼミでグループワークをしました。私はリーダーではありませんでしたが、リーダーの指示に従って自分の担当する資料集めを期日通りにしっかりとこなしました。
途中で作業が遅れるトラブルもあり、チームの雰囲気が悪くなったときは、積極的に声をかけて盛り上げるように意識しました。 みんなで協力した結果、無事に発表を終えることができました。御社のインターンでも、この協調性を活かしたいです」
【解説】 指示通りに動いたことと「声をかけた」ことしか伝わらず、これでは受け身なメンバーという印象になってしまっています。これだと、厳しいプロジェクトをやり抜くSIerの現場では「主体性がない」と判断されてしまいます。
OK例:チームの問題を「仕組み」で救ったパターン
「大学のゼミで行った地域課題解決のグループワークにおいて、私は『スケジュール通りに進行させるためのサポート役』としてチームに貢献しました。
ワークの途中、当初の計画よりも調査データの集計が大幅に遅れ、このままでは発表資料の作成が間に合わないという課題に直面しました。
リーダーが全体の構成作りに追われていたため、私は役職に関わらず、当事者意識を持ってデータ回収の遅れを解決しようと考えました。具体的には、作業が止まっているメンバーに個別に連絡をとり、『どこで躓いているか』を丁寧にヒアリングしていきました。
すると、集計ツールの使い方が人によってバラバラであることが原因だと分かりました。そこで、操作手順を3ステップに簡略化した共有シートを自作してメンバーへ展開しました。
チーム全体のボトルネックを解消した結果、予定より2日早くデータを回収でき、発表では教授から高い評価をいただくことができました。
大規模なシステム開発をチームで成し遂げる御社のインターンでも、チームの進行が滞っている部分があれば率先して仕組みを整えてサポートに回り、全員で高い成果を出せるように貢献します」
【解説】 「リーダーの手が回っていないボトルネック(遅れの原因)を自ら特定し、ツールの使用方法を統一して展開する『仕組み』を作ってチームを救った」という、非常に実務的で再現性の高い「チームを支える行動力」 が語られています。
面接官からも、「インターンのワークでも、きっと成果に向けて役立つ行動をしてくれるだろう」と高く評価されます。
チームを支えた「あなたなりの貢献」を語ろう
面接官が求める「チームでの経験」は、決してチームの先頭に立ってメンバーを牽引した話だけではありません。
一見すると地味に思える「スケジュールが遅れないように各関係者と調整したこと」や「資料のロジックを細かくチェックしたこと」のなかにも、SIerとして働くための重要な素質が隠れています。
派手な実績がないからといって臆することなく、「自分はチームへどんな貢献をしてきたか」を等身大の言葉で伝えてみてください。
チームで成果を出すために自分ができる役割を自発的に探して動ける姿勢は、面接官にとっても「ぜひうちのインターンに欲しい」と思える大きなアピール材料になるはずです。
この質問の回答者

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