サマーインターンで評価される振る舞い方|早期選考に近づく方法を解説

サマーインターンで評価される振る舞い方|早期選考に近づく方法を解説
サマーインターンは早期内定への近道になり得ますが、ただ参加するだけでは、残念ながら早期選考にはつながっていきません。

この記事では、SIerと自社開発企業のサマーインターンで早期選考のルートに乗るために、どんな振る舞いが評価されるのかを具体的に解説していきます。評価される振る舞いは確かにあるため、一つずつ確認していきましょう。
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1. 早期選考ルートに乗るには「5日以上の実務型」参加を目指そう

早期内定を得るうえで最初に知っておきたい大切な前提として、どのインターンに参加しても早期選考につながるわけではないということが挙げられます。その分かれ目になるのは、参加するインターンの「型」にあります。

選考に学生の情報を使えるのは「5日以上の実務型」から

2022年に、インターンに関するルール(三省合意)が改正されたことをご存じでしょうか。この改正により、企業がインターンを通じて知った学生の情報を採用選考に使えるのは、決められた条件を満たすプログラムに限られるようになりました。


条件を満たすのは、いわゆる「タイプ3」と呼ばれる実務型のインターンです。


現在、学生のキャリア形成を支援するプログラムは大きく4つのタイプに整理されているので、それぞれにどんな違いがあるのかを、順番に見ていきましょう。


タイプ1は「オープン・カンパニー」で、企業や業界を知ってもらうための説明会やイベントが中心です。タイプ2は「キャリア教育」で、大学の授業やCSRの一環として行われる、学びを目的としたプログラムを指します。


そしてタイプ3が「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」で、早期選考を狙ううえで最も重要なタイプになります。タイプ4は「高度専門型」と呼ばれ、主に大学院生を対象とした、より専門性の高い長期のプログラムです。


このうちタイプ3には、汎用的なタイプなら5日以上、専門的なタイプなら2週間以上という期間が必要で、汎用型は幅広い職種を、専門型は特定の高い専門性を前提にしている点に違いがあります。


さらにタイプ3には、期間の半分を超える時間が実際の就業体験であることや、社員からのフィードバックがあることも条件として求められます。これらをすべて満たした形式だけが、企業が選考に情報を使える「タイプ3」と認められるのです。


逆に、1dayや短期のオープン・カンパニーは、そもそも選考に直結しない建前になっています。早期選考を本気で狙うのであれば、まずは5日以上の実務型インターン、つまりタイプ3を選ぶことが出発点になります。


もちろん、罰則がある法律ではないため、タイプ1・2でも早期選考の案内をする企業も中にはあるでしょう。とはいえ、学生を個別にしっかりと評価して早期選考に案内するとなると、ある程度の日数や実務体験が必要になると考えられます。

インターンの4タイプと選考に使える条件

実際の採用現場でも、サマーインターンを経由した早期選考の案内は、もはや珍しいことではありません。だからこそ、夏という早い段階から動き出すことには、とても大きな意味があるといえるでしょう。

サマーインターンで見られているもの

サマーインターンでは、目に見える成果物やプログラミング経験の有無だけでなく、その人の「働く姿勢」や「素養」も重視されています。


具体的にどんな点が評価されるのかは職種や業界によって変わってくるため、次の章から、SIerと自社開発企業に分けて評価軸を一つずつ解説していきます。

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2. SIerで評価される振る舞い

SIerの仕事では、コードを書く力そのものよりも、「人を動かし、考え抜き、前に進める」力のほうが高く評価される傾向があります。


評価の軸になるのは、推進力・思考体力・リーダーシップという3つの力で、それぞれが現場でなぜ求められるのかも含めて、順番に見ていきましょう。

推進力:自分から前に進める姿勢

SIerでは大規模で長期にわたるプロジェクトを、決められた期日どおりに前へ進めていく役割が多いため、推進力が重視されます。だからこそ、指示をただ待つのではなく、自分から主体的に動ける人が強く求められるのです。


たとえば、グループワークなどで議論が止まってしまったときに「まずは一旦、この方向で進めてみませんか」と提案してみるとよいでしょう。締め切りから逆算して、やるべきことを一つずつ切り分けていく動きも、とても有効です。


なかなか決まらない議論を、自分から引き取ってまとめにいこうとする姿勢も高く評価されます。完璧な正解でなくても、その場を前に進めようとする一言が停滞した空気を動かし、評価につながるのです。

思考体力:粘り強く考え抜く力

SIerでは顧客の複雑な要望を一つずつ整理し、より良い答えを導いていく場面がとても多いです。一度の説明だけでは答えの出ないような問いに対して、粘り強く向き合い続けられる力、すなわち思考体力が求められます。


答えが簡単に出ない問いに対して、一度調べただけで答えを出そうとするのではなく、自分なりに疑問や仮説をもち、思考を重ねて解にたどり着く姿勢をアピールすると良いでしょう。


また、複雑にからみ合った情報を、自分の頭で整理して構造化していく力もよく見られています。バラバラに見える要素を、筋道を立てて並べ直し説明ができると、それだけで大きな強みになっていきます。

リーダーシップ:チームを巻き込む力

リーダーシップが大切にされるのは、SIerの仕事が、顧客や協力会社、社内のメンバーなど立場の異なる多くの関係者を巻き込みながら進んでいくからです。一人だけで完結できる仕事は決して多くないのです。


インターンの場では、まだ発言できていないメンバーに、そっと話を振ってみるとよいでしょう。意見が対立したときに、論点を整理しながら全員が納得できる合意をつくっていく動きも、高く評価されます。


さらに、与えられるのを待つのではなく、自分から役割を引き受けようとする姿勢も、とても大切になります。先頭に立つリーダーだけでなく、そのリーダーを陰で支えるフォロワーシップも、立派な巻き込み力の一つだといえます。

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3. 自社開発企業で評価される振る舞い

続いて自社開発企業のインターンで、具体的にどんな振る舞いが評価されるのかを見ていきます。前述のSIerで求められる能力に加え、自社Webならではの技術にまつわる観点があります。

土台:推進力・思考体力・リーダーシップ

IT業界で働くうえで土台になるのが、推進力・思考体力・リーダーシップの3つで、それぞれ自分から前に進める力、粘り強く考え抜く力、周囲を巻き込む力を指しています。


たとえば推進力なら、議論が止まったときに「まずはこう進めませんか」と提案すること、思考体力なら、もらったフィードバックに翌日には改善案で応えることが、具体的な振る舞いの一例にあたります。


リーダーシップなら、発言の少ないメンバーに話を振ったり、意見が割れたときに論点を整理して合意をつくったりする動きが具体例です。これらはいずれもチームで働くための基礎体力にあたるので、まずはこの土台を意識して動いていきましょう。

技術的に優れていることを見せる

自社開発企業では、自分たちのプロダクトそのものが利益を生み出すため、技術力によってプロダクトの価値を高めることが、もっとも重視されます。だからこそ、技術的に優れていることは大切な前提条件になります。


まずは与えられた課題に対し「動くもの」を最後まで完成させることが第一歩です。そのうえで、設計やテストといった品質の面にも踏み込んでいけると、評価は一段と上がっていきます。


たとえば「データ取得が重くなりそうだったので、一覧表示にはページングを入れて取得件数を絞る設計にしました」のように、自分が下した判断を具体的に語れると、実装力の高さがはっきりと伝わります。


加えて、技術選定の理由を自分の言葉で語れることも大切です。「なぜこの言語を選んだのか」「なぜこの構成にしたのか」などを自分の判断として説明できると、思考の深さをアピールできるでしょう。

知的好奇心の旺盛さを示す

近年では技術の移り変わりは特に速くなっています。自走して学び続けられる人ほど長く活躍すると考えられるため、技術に対する知的好奇心の強さも、自社開発企業がよく見ているポイントの一つです。


インターンの場では、社員へ技術的に踏み込んだ逆質問を投げかけ、「なぜこの技術を採用したのか」を一歩深掘りして聞いてみると、技術への関心の高さが自然と伝わっていきます。


また、分からないことや初めて知る技術があった際も、積極的に質問したり調べたりするなど理解に努める姿勢を大切にしましょう。

コードレビューになじむ姿勢を示す

自社開発企業では、書いたコードをチームでレビューし合う文化が根づいているため、コードレビューになじめるかどうかも、見られている観点の一つになります。


大切なのは、レビューでの指摘を素直に受け取る姿勢を持ちつつも、レビューする社員の意見が絶対的な解とは限らないと理解しておくことです。レビューを「一方的に指摘を受けるダメ出しの場」ではなく「より良いコードを一緒に議論する場」ととらえ、積極的に質問してみましょう。

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4. 逆効果になるNG振る舞い

ここまで評価される振る舞いを見てきましたが、反対に、志望企業を問わず避けておきたいNGな振る舞いもあります。思わずやってしまいがちなものも交えながら、代表的なパターンを挙げていきます。

指示を待つだけで、自分から動かない

言われたことだけをこなす受け身の姿勢は、評価者の記憶にはなかなか残らないものです。インターンは主体性を見られている場なので、たとえ小さなことでも、自分から動いてみることが評価へとつながっていきます。

わからないことを、一人で抱え込んでしまう

わからないまま黙り込んで手が止まってしまうのは、マイナスに働きます。早めに質問して周囲に相談できることもチームで働く立派な力なので、素直に聞ける人ほど伸びると評価してもらえるでしょう。

守るべき約束を、軽く考えてしまう

時間や締め切りといった基本的な約束を守れないのは、それだけで周囲からの信頼を失ってしまう行為です。当たり前のことを一つひとつ丁寧に積み重ねていく姿勢こそが、すべての評価の土台になります。

嫌われたくなくて、無難な発言ばかりになる

評価を気にするあまり、当たり障りのない無難な発言だけで終わってしまう人も少なくありません。しかし、印象に残るのは自分なりの考えを持って発言する人です。間違いを恐れずに、自分の言葉で意見を伝えてみましょう。

目立とうとして空回りする

自分だけが目立とうとして、かえってチームの雰囲気を壊してしまうことは避けるべきです。発言量の多さと、チームへ本当に貢献できているかどうかは、まったくの別物だと心得ておきましょう。


また、論点をきちんと整理しないまま、勢いだけで議論を進めてしまうのも逆効果になります。周囲のメンバーが置いていかれてしまい、結果としてかえって停滞を招くので、常にチーム全体を前に進める意識を持つことが大切です。

知ったかぶりをする

知ったかぶりは、深掘りされたときに中身のなさが露呈してしまい、かえって評価を下げる典型的な振る舞いです。流行の言葉だけを並べるのも逆効果で、「なぜそうあるべきか」を自分の言葉で語れなければ、表面的だと受け取られかねません。


知らないことについては、無理に取り繕うよりも、正直に「まだ詳しくないので、これから学んでみたいです」などと伝えるほうが、むしろ誠実さが伝わって好印象につながります。

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5. 早期選考に案内されたあとの立ち回り

無事に早期選考の案内を受け取れたあと、機会を最大限に活用するポイントを紹介します。

焦って1社に飛びつかない

早期選考の機会は積極的に活用する一方で、目の前にある1社の優遇だけを見て、焦って飛びついてしまうのは避けたいところです。早期選考の案内は確かに魅力的ですが、そのぶん視野が狭くなりがちです。


もとから第一志望としていたなら問題はありませんが、迷っている段階であるなら、早期選考も受けつつ複数の企業をじっくり見比べたうえで、「自分にあっている環境だ」と心から納得して企業を選ぶことが大切です。

サマーインターンの経験を本選考に活かす

本選考に向け、サマーインターンでの実体験を踏まえて志望動機や自己PRを調整していくと、説得力が一段と増していきます。「実際にインターンを体験して、自分はこう感じた。だから御社を志望する(自分の力を発揮できる)。」という等身大の言葉には、確かな重みがこもるからです。


サマーインターンに参加した後は、自分が思い描いていた企業や仕事のイメージと比べてどうだったかや、何を感じたかを振り返り、今後の就活に活かしていきましょう。

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6. 早期選考に案内されなくても、焦る必要はない

最後に重要なポイントをお伝えします。ここまで紹介した振る舞いを実践しても早期選考の案内が来ないこともありますが、それで自信を失ったり焦ったりする必要は、まったくありません。そもそも、サマーインターンからの早期選考ルートを用意していない会社も、少なくないからです。


もし早期選考が用意されていて選ばれなかったとしても、その会社の選考がもう受けられなくなるわけではありません。本選考であらためて挑戦できますし、この結果だけで、本選考でも必ず落ちると決まったわけでもないのです。


そもそも、インターンに参加できているという時点で、すでに一定の評価を得られています。だからこそ、インターンで得た情報や気づきを大切にして、いち早く就活をおえられるよう本選考に備えていきましょう。

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7. まとめ

サマーインターンから早期選考ルートに乗るための出発点は、選考に情報を使える5日以上の実務型インターンを選ぶことにあります。


SIerのサマーインターンで評価されるのは、コードを書く力そのものよりも、自分から前に進める推進力、粘り強く考え抜く思考体力、そして周囲を巻き込んでいくリーダーシップです。


自社開発企業では、土台となる推進力・思考体力・リーダーシップに加えて、技術力と学び続ける知的好奇心、そしてコードレビューになじむ姿勢が評価されます。


早期選考の案内をもらえたら、焦らず複数の企業を比較し本選考に備えながら、心から納得できる一社を選んでいきましょう。