就活に役立つポートフォリオの作り方とは?基本構成と職種別の例文を紹介

就活に役立つポートフォリオの作り方とは?基本構成と職種別の例文を紹介
ポートフォリオは、企業に対してスキルやポテンシャルを伝える役割を持つ書類です。完成度の高いポートフォリオを提出できれば、書類選考や面接を有利に進められる可能性があります。 この記事では、エンジニアやWebデザイナーなどクリエイター職を目指す就活生に向けて、評価につながるポートフォリオの作り方を解説します。ポートフォリオの基本構成や7つの職種別に自己紹介例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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1. 就活で提出するポートフォリオとは

就活におけるポートフォリオとは、エンジニアやWebデザイナーが自身の作品を集めた「作品集」のことです。応募者のスキルや経歴を伝える役割があり、ポートフォリオを通して自分の能力をアピールできます。

企業へのアピールにつながるポートフォリオを完成させるためにも、まずは基本的な概要を把握しておきましょう。

一般的なポートフォリオの意味

ポートフォリオ(portfolio)は直訳すると、「紙ばさみ」「書類をまとめて運ぶケース」という意味の言葉です。一言でポートフォリオといっても、使用される業界によって言葉の意味は変わります。

例えば、IT業界におけるポートフォリオとは、エンジニアやデザイナーのスキルや実績を伝えるための作品集です。一方、ポートフォリオは金融用語として金融商品の一覧を表す場合や、教育用語として個人の評価ツールを意味する場合にも使われます。

ポートフォリオの提出を求められる職種

おもに以下のような職種に応募する場合、ポートフォリオの提出を求められる傾向があります。
 
  • ・エンジニア

    ・プログラマー

    ・デザイナー

    ・イラストレーター

    ・ライター

    ・動画クリエイター

    ・カメラマン など


基本的にポートフォリオは、IT業界のクリエイティブ職や開発職などで用いられます。

また、写真家や動画クリエイターなどのアーティストや、文章執筆に携わるライターを採用する場合もポートフォリオを判断材料にしている企業が多いようです。

関連記事:IT業界の仕事の種類とは?業界の将来性や年収、求められるスキル

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2. 就活で企業がポートフォリオの提出を求める3つの理由

企業が就活生にポートフォリオの提出を求めるのは、スキルやセンス、人柄などの判断材料になるからです。要点を押さえたポートフォリオを作成するためにも、企業側の意図をしっかり把握しておきましょう。

就活生のスキルを確認したい

企業はポートフォリオによって、学生のスキルを確認したいと考えています。

例えば、エントリーシートや面接などで、学生からプログラミングスキルを持っているとアピールされても、企業にはその真偽が分かりません。仮に、本当にプログラミング経験があったとしても、自社で求めるレベルなのかを正確に判断するのは困難です。

そのため、企業は自社業務で活躍できるスキルを持っている学生であるか判断するために、ポートフォリオの提出を求めるわけです。

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自社で活躍できるセンスを持っているかチェックしたい

企業がポートフォリオの提出を求める場合、自社に合ったセンスを持っているかを確認している可能性も考えられます。

たとえ、ハイレベルなスキルを持っていたとしても、自社の社風や製品コンセプトに学生のセンスが合わないと、入社後に活躍するのは難しいでしょう。その結果、新入社員が早期退職してしまうと、採用活動にかけたコストが無駄になってしまいます。

採用した人材にできるだけ長く自社で活躍してもらうためにも、企業はポートフォリオを通して、学生との相性を確認しているのです。

就活生の性格・人柄を知りたい

学生の性格や人柄を判断するために、ポートフォリオの提出を求める企業もあります。

ポートフォリオは作成者の性格を映す鏡です。例えば、表紙や目次など細部にまでこだわっている場合、几帳面や完璧主義の傾向があるといった性格や価値観が読み取れます。

特に、作成者の人柄が顕著に現れるのが、ポートフォリオの自己紹介欄です。これまでの経歴や実績を伝える自己紹介欄には、自信過剰な傾向が見て取れたり、逆に自信がない印象だったりと、学生の性格や考え方が大きく反映されます。

企業はポートフォリオから読み取れる学生の性格や人柄を基準に「自社で活躍できそうか」「採用する場合はどの部署がよいか」などを判断しているのです。

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3. 就活でポートフォリオを提出する3つのメリット

就活でポートフォリオを提出することで、書類選考で有利になったり、面接でのやりとりをスムーズにできたりするなどさまざまなメリットが期待できます。ポートフォリオを提出することで得られる3つのメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。

スキル・経験をアピールできる

ポートフォリオがあると、企業に対して自分のスキルや経験をわかりやすくアピールできます。

実際、自身のスキル・経験を、文章や言葉だけで企業に信用してもらうのは難しいでしょう。その点、ポートフォリオに作成した作品を提示すれば、根拠を明確にしながら自身の能力を伝えられます。

また、企業から指示がある場合でなくても、ポートフォリオを提出するメリットは少なくありません。例えば、文系でアピールできる経験がない就活生の場合、プログラミングを学んでポートフォリオに制作物を掲載すれば、プラスαの価値を伝えられます。

特に、プログラミングなどIT系のスキルは、多くの業界・企業で重宝される傾向があるため、習得しておくと就活を有利に進められる可能性があるでしょう。

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書類選考で有利になる

ポートフォリオを提出すると、書類選考が有利になる可能性があります。履歴書やエントリーシートなどの基本的な書類に加えてポートフォリオがあれば、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。

裏を返せば、履歴書のみでポートフォリオを提出しなかった場合、ほかの応募者の書類に埋もれて担当者の目に留まらない恐れがあります。特に、実務経験がない新卒はポートフォリオを通じてスキルをアピールすることが大切です。

なお、ポートフォリオの提出を面接選考に進む必須条件としている企業もあります。この場合、ポートフォリオを作成していなければ選考を進められないため、事前に応募する企業が提示している条件をよく調べておきましょう。

面接時のやり取りをスムーズにできる

ポートフォリオは書類選考に限らず、その後の面接でも役に立つツールです。採用担当者にポートフォリオを見てもらいながら会話を進めることで、資料をもとに自分のスキルをアピールできます。

いわば、ポートフォリオが面接時のプレゼン資料のような形で役に立つわけです。特に、「スキルには自信があるけどうまく伝えられるか不安…」という学生は、面接をスムーズに進めるための資料として、作品の詳細を解説したポートフォリオを作成するのがおすすめです。

関連記事:エンジニア志望の大学生必見!ポートフォリオの重要性&作成法を解説

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4. 就活で役立つポートフォリオの基本構成

就活でポートフォリオを作成する必要性が理解できたら、ポートフォリオにどのような情報を盛り込めばよいかを確認していきましょう。ポートフォリオの基本構成を紹介するので、作り方に迷ったときの参考にしてください。

表紙・背表紙

作品集らしさを出すために、ポートフォリオには表紙と背表紙をつけましょう。紙ベースで提出する場合はもちろん、データとして提出する際にも表紙が付いていると、作品作りにこだわった丁寧な印象を与えられます。

特に、デザイナーやイラストレーターを志望する学生の場合、表紙・背表紙からもスキルやセンスを伝えられるので、採用担当者の興味を惹くデザインを考えましょう。

なお、表紙には大学名と学部、氏名も記載しておくと、一目で誰の資料なのかわかるので採用担当者も管理しやすくなります。

目次

ポートフォリオには、目次を設置するのが基本です。目次があると気になる作品を簡単に探せるため、採用担当者の手間を省けます。特に、作品の掲載数が多い場合は、必ず設置しましょう。

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自己紹介

ポートフォリオの自己紹介欄では、おもに以下のような項目を伝えます。
 
  • ・出身大学や学部、氏名などのプロフィール

    ・持っているスキル

    ・受賞歴などのわかりやすい実績

    ・自分の長所とエピソード(自己PR)

    ・入社後のビジョン など


ポートフォリオのなかでも、自己紹介は企業が注目する重要性の高い項目なので、アピールするポイントをしっかり定め、何度も推敲を重ねましょう。

作品・実績一覧

作品・実績一覧は、ポートフォリオの肝となる項目です。作品紹介ページでは、おもに以下のような項目を伝えます。
 
  • ・作品タイトル

    ・作品の写真、画像

    ・作品の説明

    ・作業の概要

    ・作成時のエピソード

    ・作品の成果、実績 など


ただ作品を並べるだけでなく、自分が制作した作品の魅力や有益性が伝わるように文章でも補足しましょう。

例えば、エンジニアやプログラマー志望の学生であれば、アプリやプログラムの概要に関する説明や、使用した言語、作業期間といった情報を載せます。作品を作ろうとした意図や工夫した点、苦労した点などの情報も付け加えると、作品が制作された背景が分かりやすく伝わるでしょう。

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連絡先やWebサイト・SNSなどの情報

ポートフォリオには、メールアドレスや電話番号などの連絡先も忘れずに掲載してください。なかには、ポートフォリオだけで合否を判断する企業もあるため、連絡先を掲載しておけば、採用担当者の手間を省けます。

また、運営しているWebサイトやSNSがある場合は、サイトのURLやアカウント名を記載しておくとよいでしょう。WebサイトやSNSを通して、自分の人柄や価値観を伝えられるだけでなく、ほかの作品を見てもらえるチャンスにつながります。

今後の目標や入社後やりたいこと

就活生の場合、入社後にやりたいことを盛り込むと就職への意欲をアピールできます。応募企業の事業内容や方向性を踏まえたうえで、採用担当者があなたの入社後の活躍を想像できるような目標を記載しましょう。

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5. 就活で提出するポートフォリオの自己紹介ページの作り方3ステップ

就活で提出するポートフォリオの自己紹介欄の作り方を解説します。おおまかな手順を3ステップで紹介するので、自己紹介欄の作成が難航している学生は、ぜひ参考にしてください。

自己紹介の内容を考える

まずは、自己紹介の文面を考えます。スキルセットや実績、自分の長所など、項目ごとに内容を挙げていくとスムーズに進められるでしょう。

それぞれの項目の内容を考えたら、文章としてのつながりや掲載順を考慮し、組み立てます。盛り込みたい内容が多い場合は内容を絞り、簡潔にまとめるのがポイントです。

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レイアウトの下書きを作成する

文章が完成したら、おおまかなレイアウトを考えます。全体として統一感のあるレイアウトになるよう、表紙や作品紹介ページなどとのバランスも考慮しながら下書きを作成しましょう。

なお、レイアウトを考える段階では、手書きで簡単なイメージを作成するのがおすすめです。直感的にアイデアを出しやすく、微調整もしやすいため、まずは手書きで自己紹介欄全体のイメージや配置を構成しましょう。

イメージが固まったら清書する

自己紹介の文面とレイアウトのイメージが固まったら、デザインソフトを使用して、清書を行います。

自己紹介欄が完成したら、提出する形式にアウトプットしてから、最終チェックを行いましょう。冊子で提出する場合は、一度紙に印刷してから、レイアウトが崩れていないか確認してください。

また、データで提出する場合もPDFに変換してみて、想定通りにレイアウトが表示されているかチェックしましょう。

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6. 就活で役立つポートフォリオの作品紹介ページの作り方3ステップ

ポートフォリオの作品紹介ページを作る際の3つのコツを紹介します。作品の魅力や自身のスキルを企業に分かりやすく伝えるために、ぜひ参考にしてください。

作品の画像や写真を添付する

作品紹介ページには、作品の画像や写真を添付するのが一般的です。枚数に制限はないため、完成品だけでなく、制作過程が伝わるような画像を数枚掲載するとよいでしょう。

なお、アプリや動画、テキストなど画像の枚数が多くなってしまう場合は、掲載されているWebページのURLを貼るとコンパクトにまとめられます。採用担当者からの見え方も意識しながら、アピールしたいポイントに合わせて画像の枚数や掲載順を工夫しましょう。

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作品タイトルやプロジェクト名を設定する

ポートフォリオの作品紹介ページには、掲載した作品のタイトルやプロジェクト名を記載してください。場合によっては、依頼内容や作品のジャンルなどを付け足すのも効果的です。

この際、太文字や装飾を使ったり、フォントを変えたりなど、一目でタイトルだと分かる表現を意識しましょう。

活動の詳細を過不足なく伝える

作品紹介ページでは、テキストで活動の詳細を伝える必要があります。画像だけでは伝わらない部分もあるため、目的や意識したポイントなどを過不足なく解説しましょう。

加えて、以下のような作業の概要も伝えると、採用担当者に制作過程やプロジェクトの背景をイメージしてもらいやすくなります。
 
  • ・作品のコンセプト

    ・使用したツール、言語、画材などの素材

    ・作業期間


また、自分のスキルや得意分野をより正確に伝えるためにも、チームで作った作品を掲載する場合は、チーム内の環境や雰囲気、担当業務なども記載しましょう。

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7. 就活で高評価につながるポートフォリオ作成のポイント7選

就活で使うポートフォリオを作成する際は、履歴書やESとの差別化や企業の求める人物像を意識する必要があります。採用担当者からの高評価を得られるポートフォリオを完成させるために、紹介する7つのポイントを意識してみてください。

履歴書・ESでは伝えきれない内容をアピールする

ポートフォリオを作成する場合、履歴書やES(エントリーシート)では伝えきれないポイントをアピールしましょう。

自分の志望度の高さや性格、企業との親和性、自分の特徴や強み、入社への熱意などは履歴書・ESでもアピールできます。そのため、ポートフォリオでは作品にフォーカスして、自分の持つ世界観や考え方を伝えるのがおすすめです。

ポートフォリオと履歴書・ESのアピールポイントが差別化できていないと、長所が少ない印象や表現力に欠けるといったマイナスイメージを与えかねません。

一辺倒なアピールにならないようにするためにも、自分の魅力が伝わるポートフォリオならではの表現方法を意識しましょう。

関連記事:エンジニアの志望動機例文を紹介!未経験から目指す場合のアピールポイントは?

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提出先の企業が求めている人物像に合わせて内容を調整する

就活中に複数の企業に応募する場合、すべての企業に同じポートフォリオを提出すればよいわけではありません。たとえ同じ業界や業種だとしても、企業によって求めている人材は異なるため、先方のニーズを理解せず闇雲にアピールしても、採用につながる可能性は低いでしょう。

したがって、ポートフォリオを作る際は、志望する企業がどのような人材を求めているかを見極め、それに合わせてデザインや強調する部分を作り替える必要があります。

なお、企業の求める人物像を見極めるためには、企業分析が欠かせません。ポートフォリオ作成時だけでなく、就活全体を通して重要性の高い作業なので、徹底的に取り組みましょう。

ユーザー目線でデザインはシンプルなものにする

ポートフォリオはユーザー目線を意識し、シンプルで見やすいデザインにしましょう。

凝ったデザインでも、採用担当者が見にくいと感じると評価につながらない可能性があります。場合によっては「相手の立場に立って物事を考えられない」「視野が狭い」といったマイナスイメージを与えかねません。

就活におけるポートフォリオは、ただの作品集ではなく企業が選考に用いる書類です。客観的な見やすさは何よりも重視しましょう。

なお、作成したポートフォリオの客観的な見え方を確認したい場合は、友人や先輩から意見をもらうのもおすすめです。

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具体的な課題を解決した作品を掲載する

ポートフォリオには、誰かの具体的な課題を解決した作品を掲載しましょう。

例えば、エンジニアの場合、クライアントが希望するシステムやデザインを作り上げることが仕事です。どれほど優れている作品であっても、需要がないものを作成することは自己満足と評価される可能性があります。

そのため、ポートフォリオに掲載する作品は、仮想のクライアントでも構わないので必ず誰かの課題を解決する目的で作成したと説明できるものにしましょう。

面接時にプレゼンすることを前提としたデザインにする

先述した通り、ポートフォリオは面接時にコミュニケーションを取るうえでも役立つツールです。面接時にポートフォリオをうまく活用するためにも、プレゼン資料として使うことを前提とした構成を意識しましょう。

具体的には、どの部分でどのような話をするか事前に決め、作品の説明文を簡潔にまとめてください。面接時はポートフォリオの説明文を元に、具体的なエピソードなど、内容を補足しながら作品の魅力やコンセプトを伝えましょう。

また、ポートフォリオの内容から質問を想定して、事前に回答を用意しておくのも面接対策として効果的です。

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作品の説明文を通して文章力をアピールする

ポートフォリオではスキルだけでなく、作品の説明文を通して文章力もアピールできます。

特に、業務経験がない就活生の場合、どうしても作品のクオリティが理想的ではなかったり、作品数に限りがあったりするケースは珍しくありません。そのような場合でも、文章の読みやすさや資料のまとめ方が伝われば、企業からの高評価につながる可能性はあります。

企業からの加点項目を増やすためにも、作品の説明文は結論から簡潔に伝えるよう意識し、社会人に求められるライティングスキルが備わっている点をアピールしましょう。

採用担当者の印象に残るような掲載順を意識する

ポートフォリオを作成する際は、作品の掲載順も工夫する必要があります。具体的には、完成度の高い自信作から先に掲載するのが効果的です。

採用担当者のもとには、数多くのポートフォリオが送られるため、一つの作品を見る時間はそれほど長くありません。後ろのほうに自信作があると、採用担当者の目に留まらない可能性もあるため、できるだけ見てもらいやすい掲載順を意識しましょう。

また、企業の社風や製品コンセプトに合った作品や、求めるスキルを効果的にアピールできる作品を前方に掲載することも重要です。

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8. 職種別の就活で提出するポートフォリオの自己紹介例文7選

ポートフォリオの重要項目である自己紹介の例文を、7つの職種別に紹介します。例文を参考に、所持しているスキルや作品の世界観が伝わる自己紹介文を完成させましょう。

エンジニア

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

私は大学で情報工学を専攻しておりました。特に、プログラミングに興味があり、授業の中で、Java、Python、JavaScript、PHP、Rubyなど、複数のプログラミング言語に触れる機会がありました。また、アルバイト先でWebサイトのテストを担当するなど、プログラミングを実践する経験も積んできました。

さらに、大学時代のゼミではデータ解析や人工知能に関する研究にも携わりました。チームリーダーとしてメンバーの進捗管理を任せられ、リーダーシップやプロジェクトマネジメントのスキルが磨かれた経験となりました。この経験が、将来のエンジニアとしての活躍に役立っていくと信じています。

入社後は最新のテクノロジーを習得し、専門性を深めたいと考えています。自分が得意とする技術に加え、新しい技術にも積極的に取り組み、企業や社会に貢献できるプロのエンジニアを目指します。

関連記事:新卒エンジニアに未経験でなるには?エンジニア就職に向いている人はこんな人

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プログラマー

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

私は大学で情報工学を専攻し、プログラミングに興味を持ちました。大学では、おもにPythonとJavaScriptを使用してアプリ開発やWebサイト制作を行いました。

現在は新しい言語やフレームワークを学び、スキルアップに励んでいます。特に、最近は「React」や「Vue.js」に興味を持っています。

自分の手でアプリケーションを開発することが大好きで、日々の作業を通して、プログラミングスキルの成長を実感できた瞬間は、ほかの何よりも大きな喜びを感じます。

「世界中の人たちに、便利で使いやすいサービスを提供したい」というビジョンを叶えるためにも、入社後もスキルを高め続け、貴社の業績に貢献したいと考えています。

関連記事:プログラマーに向いている人とは?その特徴と理由を学生向けに解説!

デザイナー

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

私は大学でデザインを専攻し、おもにWebデザインとUIデザインを学びました。自主制作によるWebページやLP制作の経験があり、SketchやAdobe XDも使用できます。

また、クラウドソーシングサイトで案件を受注した経験もあります。これまでに企業様から依頼された制作物の中では、利便性や使い勝手のよさにこだわったUIデザインが高く評価されました。

入社後は、より高度なスキルを身につけ、デザインにおいて大きな成果を残せるよう努めてまいります。

関連記事:デザイナー志望の大学生必見!就職前の準備と将来性について

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イラストレーター

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。私はグラフィックデザインやイラスト制作に興味を持ち、デザインスクールに通っていました。

その後、△△大学のデザイン学科に進学し、イラストの表現力に加え、レイアウトやタイポグラフィーの知識を習得しました。卒業制作では、△△美術館のポスターや△△市の観光パンフレットのイラストを担当し、公式サイトでも紹介されました。

また、クラウドソーシングサイトを活用して、ブランドのパッケージデザインや雑誌のイラストなども手がけてきました。クライアントのこだわりや悩みを汲み取り、魅力を最大限に引き出すことを心がけています。

貴社に入社することで、さらにスキルを磨きながら、世の中に新たな価値を提供できるような作品を制作していきたいと考えています。

ライター

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

大学では英語学を専攻し、語学力を身につけました。その中でも、特に英語を使ったコミュニケーションに魅力を感じ、世界中に情報を発信できるライターを目指しています。

現在は、実際の案件を通して学べるライティングスクールで、文章の書き方やブログの運営方法を学んでいます。先月は、某会員制ラウンジのコラムを執筆させていただきました。クライアントからは、「思いやりのある文章で、見る人を引き込んでいる」という嬉しい評価をいただきました。

私は独自の視点での記事の執筆や、SNSの情報発信など、さまざまな場面でライティングスキルを活かせる貴社の業務に魅力を感じています。入社できた暁には、貴社のブランディングやユーザー数の拡大に貢献していきたいと考えています。

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動画クリエイター

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

私は動画クリエイターとして、高校生の時から動画制作に携わっており、個人サイトで作品を公開しておりました。現在も、動画編集アプリケーションのFinal Cut Pro を使用して様々な動画作品を制作しています。

また、貴社の強みであるWebマーケティングにも興味があり、動画による販促効果に着目しております。Premiere Pro、After Effectsなどの編集ソフトを使用でき、Webプロモーションのクリエイティブタスクを担当できればと考えております。

独学で学んだ編集テクニックを駆使し、貴社の強みを活かした高い集客・販促効果を見込める動画を提供できるように努力してまいります。

カメラマン

△△大学△△学部に所属している、△△と申します。

大学の写真学科で基礎を学び、写真部での活動を通じて技術を磨きました。また、スタジオでのアシスタントカメラマンとしても経験を積み、現場での厳しさや責任感を学びました。

私はNikon製のカメラを使用しており、Photoshopを使った編集が得意です。これまでに写真のコンペに出場し、最優秀賞を受賞するなど写真の技術も磨いてきました。

私は写真を通して、人々の思い出や感情を伝えることが何より大切だと考えています。入社後は、お客様が思い出に残したい瞬間を逃がさないように撮影することに全力を注ぎ、最高の写真を提供してまいります。

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9. 就活のポートフォリオは紙とデータどちらで作成する?提出方法の違いを解説

「ポートフォリオは紙とデータどちらで作ればよいの?」とお悩みの学生に向けて、提出方法の違いを解説します。自分にとって最適なポートフォリオの形式、提出方法を判断するためにぜひ参考にしてください。

ポートフォリオはデータで提出するのが一般的

ポートフォリオは、PDFデータで提出するケースが一般的です。そのため、紙ベースではなく、Web上のデータとして作成するのが望ましいでしょう。

なお、データ形式のポートフォリオを提出するメリットは、以下の通りです。
 
  • ・情報の追加や更新が簡単

    ・印刷工程が不要

    ・URLを送付するだけで提出が可能

    ・データから紙への切り替えも容易 など


一方、データ形式のポートフォリオには以下のようなデメリットもあります。
 

  • ・紙に比べて迫力や細部の表現が伝わりづらい

    ・デジタル機器や回線トラブルなどで閲覧できないケースもある

    ・サーバー代やサイト更新の手間がかかる場合もある


多くの企業がデータでの提出を求めるため、Webのポートフォリオは必須レベルといえます。作品の追加や更新などの管理もしやすく印刷も容易なので、紙で提出する場合でも、Web上でポートフォリオを作成するのがおすすめです。

デザイナー系の職種は紙のポートフォリオもおすすめ

提出形式は企業によって異なるため、特に指定がない場合は、冊子状のポートフォリオでも問題ありません。

なお、冊子状のポートフォリオを提出するメリットは、以下の通りです。
 
  • ・作品の迫力や細部にこだわった表現を伝えられる

    ・面接会場でのメモや書き込みが容易

    ・デジタル機器や回線の準備が整っていない場でも閲覧できる など


ただし、冊子状のポートフォリオには以下のようなデメリットもあります。
 

  • ・印刷の手間や紙、インク代などの費用がかかる

    ・デジタル慣れしていない印象を与える可能性もある

    ・持ち運びに不便 など


特に、デザイナーやイラストレーターの場合、紙の方が作品の世界観や迫力が伝わりやすいケースもあります。メリット・デメリットを見極め、作品の性質や志望する企業・職種に合わせて適切な提出方法を判断しましょう。

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10. 就活のポートフォリオに載せる作品がない場合の対処法3選

「ポートフォリオに掲載できる作品がない」とお困りの学生は、就活用に新規作成するのがおすすめです。ポートフォリオの掲載作品を増やしたい場合の3つの対処法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

コンペやイベントに参加して作品を作る

ポートフォリオに掲載できる作品がない場合は、コンペや1日体験のワークショップなどに参加する方法がおすすめです。

コンペに参加することで目的意識を持って作品制作に取り組めるだけでなく、入賞できればアピールにつながる実績にもなります。

コンペに参加する場合は「登竜門」や「コンペナビ」といったコンペサイトを有効活用してみてください。デザインやイラスト、小説や写真などさまざまなコンペが掲載されているため、自分のスキルをアピールできるものを厳選して応募してみましょう。

また、1日体験のワークショップやイベントでは、複数人で協力しながらハイクオリティな作品を作れる場合があるため、チームでの制作過程をアピールしたい場合に役立ちます。最短1日で作品を完成できるイベントなどもあるので、時間がない学生にもおすすめです。

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クラウドソーシングサイトで案件を受注する

クラウドソーシングサイトを活用し、案件をこなしながらポートフォリオに掲載できる作品を作るという方法もあります。

クラウドソーシングサイトから案件を受注することで、報酬を得ながらポートフォリオに掲載できる作品を増やせます。就職前に実務経験を積むことでアピールにつながる実績も増えるため、一石三鳥の方法といえるでしょう。

特に、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった主流のサイトであれば、デザインやライティング、コーディングといった案件の種類や数も豊富なので、自分のスキルレベルや目的に合った仕事が見つかるはずです。

ただし、仕事として報酬が発生する分、ある程度のスキルがないと案件を受注できない可能性があります。

また、案件によっては、自分の実績としてポートフォリオに掲載できないケースもあるため注意が必要です。就活用といえど無断で掲載してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあるため、必ずクライアントに許可をとったうえでポートフォリオに掲載しましょう。

過去の作品をブラッシュアップする

過去に作った作品が多い人は、就活用にブラッシュアップする方法もおすすめです。

自分では誰にも見せられないと思っている作品でも、多少手直しすることでアピールにつながるクオリティの高い作品に生まれ変わる場合もあります。ゼロから作り上げるよりも簡単で時間もかかりづらいため、急いで作品数を増やしたい場合に効果的な方法です。

現在の流行に合わせて過去に作ったWebサイトをデザインし直したり、ブログ記事をリライトしたりなど、作品の質を上げるためにできることから始めてみましょう。

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11. 就活のポートフォリオを作成する際の注意点5選

就活でポートフォリオを作成する際は作品の見せ方だけでなく、掲載順や量、写真の画質などにも注意しなければなりません。ポートフォリオを効果的なアピールにつなげるために、以下で紹介する5つの注意点を把握しておきましょう。

テンプレートを転用しない

インターネットで検索すると、エンジニアやデザイナー向けのポートフォリオテンプレートがたくさん見つかります。ポートフォリオを初めて作成する人が、作り方を学ぶために、テンプレートを参考にすることは問題ありません。

しかし、テンプレートをそのまま転用してポートフォリオを作成することは避けてください。

企業の採用担当者は業務上、数多くの選考書類を目にしています。したがって、テンプレートを加工して作成したポートフォリオは簡単に見破られ、仕事に対して手を抜く人であると判断されてしまう恐れがあります。

テンプレートを使用する場合でも、そのまま流用するのではなく、ある程度配置や構成は変更してオリジナルのポートフォリオを作成しましょう。

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掲載する作品は適正な量にする

作品は全て掲載するのでなく、特に自信があるもの、もしくは提出先の企業に対してアピールしたいものをピックアップして掲載してください。あまりにも作品の量が多いと一つひとつの印象が薄れ、採用担当者の記憶に残りにくくなる恐れがあります。

ただし、少なすぎても採用担当者にスキルが伝わらないため、多すぎず少なすぎない適切な量を意識しましょう。

なお、作品のボリュームにもよりますが、ポートフォリオに掲載する作品数は5〜10個程度が理想的です。見開き1ページで1つの作品を紹介し、目次や自己紹介などのページも含めて合計20ページ以内にまとめられるように内容を精査しましょう。

掲載作品が少ない場合は理由を伝える

ポートフォリオに掲載できる作品が少ない場合は、その理由を伝える必要があります。ほかの学生と比較して作品掲載数が少ないと、採用担当者に「経験やスキルが少ないのでは」といった印象を与えかねません。

企業からのマイナス評価を避けるためにも、「長期間1つのプロジェクトに携わっていたため、掲載数が少なくなっております」など、納得してもらえる理由を提示しましょう。

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画質の悪い写真・画像を使わない

ポートフォリオに掲載する写真や画像は、できるだけ高画質なものを選ぶようにしてください。

低画質な写真・画像を掲載してしまうと、見栄えが悪くなってしまいます。どれほどクオリティの高い作品を掲載しても、魅力が伝わらなければ意味はないため、できるだけ高画質な写真を掲載しましょう。

また、ポートフォリオを作成している過程では高画質に見えても、紙に印刷したり、PDFデータに変換したりすると画質が悪化する可能性もあります。作品を正しく評価してもらうためにも、画像や写真がぼやけていないか念入りに確認してから提出しましょう。

指定された提出方法を守る

ポートフォリオの提出方法は企業によって異なります。郵送なのか、データをメールに添付するのかを確認しましょう。データの場合は、ファイル形式や容量にも注意が必要です。

指定された提出方法を守らないと選考の対象にならないこともあるので、提出前に企業の指示は必ず見直すようにしてください。

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12. まとめ

就活におけるポートフォリオとは、自身の制作物を集めた「作品集」のことです。ポートフォリオを提出することで、企業に対してスキルや実績をわかりやすく伝えられます。

ポートフォリオの内容例として挙げられるのは、自己紹介や作品一覧、運営するWebサイト・SNSの情報、今後の目標などです。企業が求める人物像を意識した内容にしたり、面接で説明しやすい構成にしたりといったポイントを意識することで、高評価につながりやすくなるでしょう。

ポートフォリオに掲載できる作品が少ない場合は、新しく作る方法もおすすめです。コンペや実際の案件に応募したりワークショップに参加したりするなど、クオリティの高い作品をできるだけ多く掲載できるよう、できることから積極的に取り組みましょう。

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