プログラミングの始め方とは?初心者からステップアップする方法

プログラミングの始め方とは?初心者からステップアップする方法
IT企業に就職するためにプログラミングスキルを身につけたいと考えているけれど、勉強の始め方が分からずにお困りではありませんか。 確かにプログラミング学習は敷居が高いイメージがありますが、基本的な文法を覚えながら、実現したいことを調べ、応用するというステップを踏めば、初心者でも十分に習得可能です。 本記事では、勉強前に最低限覚えておきたいプログラミングの基礎知識や、プログラミングの始め方、初心者におすすめの言語などについてまとめました。本記事を読むことでプログラミングの始め方が分かり、IT企業に就職するための第一歩を踏み出せるでしょう。

1. プログラミングとは?

まず、プログラミングの意味と、プログラマーの仕事内容について解説します。

プログラミングの意味

プログラミングとは、コンピュータに対する命令文(ソースコード)を書く作業のことです。ソースコードを読み込ませて、コンピュータに動作をさせたい内容を伝えます。たとえば、「文章をコピーする」「アプリを起動する」「他のコンピュータと通信する」といった動作を命令できます。

コンピュータは人間と違い、同じ動作を何回も繰り返すことが可能です。そのため、プログラミングによって、特定の作業を自動化できます。また、いくつもの作業を自動化させて、アプリやシステムなどのサービスを作ることも可能です。

プログラマーの仕事内容

プログラマーは、プログラミングをメインに行う職種です。プログラミング言語を用いて、Webアプリやスマホアプリなどを開発するためのプログラミングを行います。
また、開発後にシステムやアプリが正しく動くかどうかテストを行うこともプログラマーの仕事です。

プログラマーは、IT企業や一般企業の情報システム部に所属することが多いです。プログラマーとして就職するには、プログラミングをはじめさまざまなスキルが必要となります。

2. プログラミングで開発できるもの

プログラミングを学ぶ前には、プログラミングで何を行いたいか目的を定めることが重要です。目的を定めないと、勉強するプログラミング言語も決まらないためです。
ここでは、プログラミングによって開発できるものの代表例を紹介します。

Webアプリ

Webアプリとは、SNSや掲示板・ECサイトなど、インターネット経由で提供されるサービスのことです。Webアプリはサイトにアクセスしたユーザーのパソコンと通信を行うことで、サービスを提供しています。たとえば、掲示板にユーザーが書き込みを行った場合、Webアプリのプログラムが内部で書き込み処理を行い、掲示板に表示します。Webアプリは、比較的開発がしやすく、サービス公開のハードルも低いため、初心者にもおすすめの開発分野と言えるでしょう。

スマホアプリ

スマホアプリとはスマホで使うゲームやツールのことです。専用のストアからデータをインストールすることで利用できます。近年では、スマホの普及に伴い、スマホアプリ開発の需要も高まっています。ただし、開発環境の構築やサービスの公開方法がやや複雑なうえに、選択する開発言語によってはAndroid用とiPhone用のスマホアプリを別々に作る必要があるため、初心者には少しハードルが高いと言えます。

業務システム・基幹システム

業務システムは、業務効率化を図るために企業が使うシステムです。たとえば、顧客管理ツールや勤怠管理システムなどが該当します。また業務システムのなかでも、業務の根幹に関わるシステムを基幹システムと呼びます。最近では業務のシステム化が当たり前となっているため、業務システム・基幹システムの開発需要も高まっています。

人工知能(AI)

人工知能とは、人間の思考や行動をコンピュータで人工的に再現したものです。人工知能もプログラミングによって開発が可能です。たとえば、人工知能が人間らしい振る舞いを行うために必要な機械学習と呼ばれる処理を、プログラミングで実行できます。
人工知能は現在流行している技術分野です。ただし、人工知能開発には線形代数や統計学などの数学知識が必要なため、知識のない初心者には少々ハードルが高いでしょう。

組み込み系ソフトウェア

組み込み系ソフトウェアは、家電製品やカーナビなどに組み込まれるソフトウェアです。プログラミングによって、組み込み系ソフトウェアを動かし、家電製品などを統合・制御できます。組み込み系ソフトウェアの開発では、C言語やJavaなど、初心者にはやや習得が難しいプログラミング言語が使われることが多いです。

3. プログラミングの始め方・準備方法

続いて、プログラミングの学習を始める具体例な方法について解説します。

パソコンを用意する

まずはパソコンを用意する必要があります。スマホやタブレットでプログラミングを行うのは難しいです。最初のうちは、そこまでスペックが高いパソコンを購入する必要はありません。OSはWindowsでもMacでも基本的には問題ないですが、iPhoneアプリを作る場合は、Macのパソコンがほぼ必須となります。
また、プログラミングを行う際はソフトのインストールが必要であるため、インターネットに接続できる環境も準備しましょう。

エディタをインストールする

次に、テキストエディタのインストールを行います。プログラミングでは、命令文(ソースコード)を記述するためのテキストエディタが必要です。統合開発環境を使う方法もありますが、機能が多く初心者には難しいため、最初は普通のエディタがよいでしょう。

とくにおすすめなのは、Notepad++Atomです。これらのエディタには、ソースコードの色分けやタイプミスの指摘機能などが備わっています。また、拡張機能も多いため、上級者になっても使い続けることが可能です。

プログラミング言語を決める

続いて、勉強するプログラミング言語を決めます。プログラミング言語によって開発できるアプリやシステムは異なり、難易度もそれぞれ違います。そのため、開発したいものと自分のスキルレベルを軸に、プログラミング言語を決めるとよいでしょう。どのプログラミング言語を選択すべきか分からない場合は、次項で紹介するおすすめのプログラミング言語を検討してください。

開発環境を構築する

プログラミング言語を決めたら、その言語で書いたソースコードを自分のパソコンで実行できるように、開発環境を構築する必要があります。このステップが、初心者にとっては最大の難関です。できれば経験者に見てもらいながら行いましょう。難しい場合は、プログラミングスクールに入会して講師の方に教えてもらうのもおすすめです。
また、開発環境構築の難易度も言語によって異なります。PHPならXAMPPを使うことで、比較的簡単に構築できます。

4. 初心者におすすめのプログラミング言語

初心者におすすめのプログラミング言語について、特徴や開発できるシステムの例をまとめました。

PHP

PHPは、Webアプリ開発で多く使われている言語のひとつです。難易度が低く文法もシンプルであるため、初心者にもおすすめできます。また、HTMLに埋め込んでソースコードを書ける点も特徴です。

関連記事:学生向けPHPの入門方法!環境構築や基本構文を紹介

Python

Pythonは、Webアプリ開発や人工知能開発で需要の高い言語です。プログラミング言語としての人気はトップクラスです。とくに、ソースコードの可読性が高い点や、ライブラリの多さが上級者からも評価されています。

関連記事:【ITエンジニアを目指す学生向け】Pythonとは?

Kotlin

Kotlinは、Androidアプリの開発が可能な言語です。Androidアプリの開発ではKotlinかJavaが使われることが多いですが、Kotlinのほうが文法が優しいうえに、バグが出にくい作りとなっています。

関連記事:学生向け | Kotlinとは?特徴とおすすめの勉強法を解説

Swift

Swiftは、iPhoneアプリの開発に使われている言語です。iPhoneアプリの開発では、SwiftかObjective-Cがよく使われますが、最近ではSwiftのほうが需要が高い傾向があります。

関連記事:Swiftとは?iOSアプリエンジニアを目指す学生必見!

Java

Javaは、業務システムや基幹システム・Androidアプリなど、さまざまな分野で使われる言語です。他の言語に比べると難易度は高めですが、汎用性にすぐれているため、多くの企業で導入されています。プログラマーとして幅広く活躍したい方におすすめです。また、オブジェクト思考プログラミングの基礎を身につけられる点もメリットです。

関連記事:学生向け|Javaとは?就職で役立つ特徴や活用事例をチェック

5. プログラミングの学習ステップ

続いて、プログラミングの学習ステップについて解説します。次の5つのステップに従って学ぶことで、プログラミングスキルが効率よく身につくでしょう。

STEP1.学習サイトで文法の基礎を習得

まずは、プログラミング言語の文法を学ぶ必要があります。参考書を使って学ぶのもよいですが、学習サイトを使う方法がおすすめです。学習サイトは、初心者向けに分かりやすくまとめられているものが多いためです。
学習サイトの1つであるProgateの教材は、イラストや図が多く、プログラムの動きをイメージしやすいように工夫されています。

STEP 2.参考書でライブラリなどを習得

学習サイトだけでは、業務レベルまで知識を深めるのは難しいです。そこで、学習サイトの教材を終えたら、初級者向けの参考書を購入して勉強するのがおすすめです。参考書には細かい文法の知識やライブラリ・メソッドの使い方なども掲載されています。参考書を読む際は、サンプルコードを実際に書いて実行してみましょう。ソースコードの写経を行うことで、文法の知識が記憶に定着しやすくなります。

STEP 3.参考書でフレームワークを覚える

続いて、フレームワークの使い方を学びます。フレームワークとは、Webアプリやスマホアプリを開発する際の枠組みであり、開発期間を短縮する目的で使われます。フレームワークは多くの企業で使われているため、就職前に基礎だけでもおさえておくと役立ちます。フレームワークの使い方も、参考書や一部の学習サイトで勉強することが可能です。

STEP 4.HTML・CSSなどを習得

Webアプリやスマホアプリの画面を構築する際には、HTML・CSSの知識が必要です。HTML・CSSは、プログラミング言語と比べると難しくありません。学習サイトを活用して、2週間程度で習得を目指すとよいでしょう。

STEP 5.簡単なアプリを開発してみる

プログラミング言語やHTML・CSSの基礎をおさえたら、アプリの開発に取り組みます。最初はToDoアプリやチャットアプリなど、簡単なアプリの開発から行うのがおすすめです。一からアプリを開発するのが難しい場合は、既存アプリに自分なりに少し手を加えてみるところから始めましょう。オリジナルアプリを開発できれば、就職活動時に制作物として企業へ提出できるため、選考で有利になる可能性があります。

6. 独学が難しいならプログラミングスクールに入会する

ここまで、独学によるプログラミングの学習方法について解説してきました。しかし、プログラミングの独学は挫折率が高いのも事実です。プログラミングは1つ分からない箇所があると、その後も分からないことが増えていきます。そのため、分からない箇所を解決できなければ、学習がスムーズに進まず、挫折してしまうおそれがあります。

もし独学が難しいと感じる場合は、プログラミングスクールへの入会がおすすめです。プログラミングスクールでは、ITスキルやプログラミングについて学ぶことができ、月額料金を支払って利用するところが多いです。

講師が登壇し授業を行ってくれるタイプや、講師と二人三脚で独学を進めていくタイプなど、さまざまな形態のスクールがあるため、好みに合わせて選びましょう。
プログラミングスクールなら、分からない箇所をすぐに講師に質問して解決できるため、途中で挫折することなく学習を続けられます。

プログラミングスクールならレバテックカレッジがおすすめ

プログラミングスクールのなかでもおすすめなのがレバテックカレッジです。ほとんどのプログラミングスクールは社会人向けですが、レバテックカレッジは大学生・大学院生向けのスクールです。月額料金がリーズナブルなうえに、オンラインでも受講ができるため、大学に通いながらでも利用しやすいでしょう。
レバテックカレッジでは、アプリ開発において需要の高いPHPを中心に学習します。

7.プログラミングスクールのメリット

最後に、プログラミングスクールのメリットについて解説します。

講師が一から教えてくれる

多くのプログラミングスクールでは、プログラミング経験がまったくない人を対象にしており、基礎から応用まで順を追って教えてもらえます。たとえば、初心者がつまずきがちな開発環境の構築方法に関しても講師が丁寧に説明してくれます。誰でも無理なくプログラミングを習得できる点がスクールのメリットです。

学習スケジュールを立ててもらえる

プログラミングスクールの講師は、自分の目的やレベルに沿った学習スケジュールを立ててくれます。スクールの講師は現役エンジニアであることも多く、効率のよい学習の手順や、初心者が挫折しがちな箇所などを熟知しています。そのため、自分で学習スケジュールを立てるよりも、確実かつスピーディにプログラミングの習得が可能です。

モチベーションが続きやすい

プログラミングスクールでは講師が学習の進捗をしっかりと管理するため、学習のモチベーションも上がりやすくなります。また、スクールには一緒に勉強する仲間がおり、仲間と切磋琢磨していくことができます。オンライン型のスクールでも、他の受講生とチャットなどで交流することが可能です。

就職・転職サポートがある

就職・転職サポートのあるプログラミングスクールも多いです。たとえば、カリキュラムを終えた受講生を対象に、IT企業の紹介や面接練習・履歴書の添削などを行っています。また、IT企業への転職を目指す際に武器となる、ポートフォリオの作成を支援してくれるところもあります。

レバテックカレッジでも就職活動のサポートを行っており、新卒で入社できる優良なIT企業を紹介してもらえるため、就職活動の成功率アップが期待できます。

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