新卒向け|日本のIT化は本当に遅れているのか?

新卒向け|日本のIT化は本当に遅れているのか?
日本企業におけるIT導入の目的は、主に業務効率化などの「守りのIT」であることが多いです。一方で欧米では、「守りのIT」に加えてマーケット拡大などの「攻めのIT」のためにIT導入が行われる傾向にあります。この違いが、日本でのIT活用が欧米に比べて遅れている大きな要因と言えるでしょう。 ただ、IT業界は今後も伸びていく有望な業界です。DXを推進し、競争に勝ち抜くためには「攻めのIT」活用を意識していかなければなりません。 当記事では、日本企業のIT化が遅れている理由、IT業界の状況とトレンド、「攻めのIT」活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進について解説します。

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1.  日本企業のIT化が遅れている4つの理由

まず、日本企業のIT化が遅れている理由について解説します。

理由1:ITが価値創出につながることへの理解不足

日本では、ITの導入は効率化やコスト削減を目的とした、いわゆる「守りのIT」としてとらえられる傾向にあります。一方で海外(欧米)では「守りのIT」に加えて「攻めのIT」である、マーケット拡大・新サービス創出などの価値創出をするための手段とされています。

このように、日本ではITの導入が価値創出につながることへの理解が不足しており、欧米のような積極的なIT導入が進まない理由の一つです。

理由2:IT投資が不十分

日本はアメリカや欧州主要国に比べて、IT投資が低いと言われています。1995年~2017年までのICT投資額の伸長率を比較(※)すると一目瞭然で、1995年を100とすると2017年ではアメリカ・イギリスは約300と3倍、フランスは1.5倍、日本のみが約1倍と伸長していません。

 

※参考:総務省「ICT投資の状況(海外比較)」

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理由3:欧米に比べてIT人材が育ちにくい

前章で、日本におけるITは「守りのIT」の傾向が強いと述べました。「守りのIT」では、効率化・コスト削減のために必要となるハードウェア・ソフトウェアなどのIT装備に重点的に投資が行われます。一方で「攻めのIT」では、ITを価値創出のために使いこなす人材の育成へも多くの投資が行われます。そのため「攻めのIT」を積極的に行う欧米に比べると、日本はIT人材が育ちにくい環境にあると言えるでしょう。

理由4:人材登用が非グローバル的

日本の企業では雇用対象は基本的にまず日本人を優先し、海外で活躍するずば抜けたIT能力を持った外国人の登用を積極的には行ってきませんでした。一方、GAFAと言われるシリコンバレーの巨大IT企業などでは、国籍を問わず優秀な人材を世界中から登用しています。

今後は、日本の企業でも最先端のIT技術に携わりたいと考える「優秀な留学生」や「非常に高いITリテラシーを持ったエンジニア」などのグローバルな人材を積極的に受け入れるべきだと言われています。

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2.  日本のIT業界の状況とトレンド

次に、日本のIT業界の状況とトレンドについて解説します。

日本のIT業界の高い需要

日本におけるITの活用は欧米に比べると遅れているとはいえ、近年ではRPA・AI・IoTなどの新しいIT技術の登場により、さまざまな業界や分野で積極的に活用され始めています。安価で高性能なCPUやストレージ単価の低下などを要因に、日常生活においてもコンピュータやスマートフォンなどを利用する人が増え、ITがより身近になりました。そのためIT市場は年々拡大しており、IT人材の需要も今後もますます増加していくと考えられています。

IT人材の不足

経済産業省のDXレポートによると、IT人材の不足は2025年には最大で約58万人、2030年には約79万人に拡大すると予測されており(※)、今後ますます深刻化するIT業界の大きな課題です。

逆にいうとIT業界では人材の需要がこれからも続くため、多くのチャンスがあり自分のやりたい仕事ができる可能性も高く、新卒にとっては将来性のある業界と言えるでしょう。

 

※参考:みずほ情報総研株式会社「 IT 人材需給に関する調査 」p.18

コロナ禍でさらなるIT化が進む

新型コロナウイルス感染症の影響によってリモートワーク・巣ごもり需要が増え、IT活用がさらに広がりました。リモートワークの拡大に伴い、デジタル技術を使ったオンライン会議などの新しいコミュニケーションが進み、巣ごもり需要の増加によって、ネット通販サービスが拡大しています。またVR(仮想空間)システムを使ったバーチャル観光などのサービスも出現しています。今後も新しいデジタル技術の活用が進み、IT需要はさらに加速するでしょう。

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3. 「攻めのIT」活用とDXの推進による今後のIT業界

最後に、「攻めのIT」活用とDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による今後のIT業界について解説します。

 

今まで日本のITは「守りのIT」が中心でしたが、今後は「攻めのIT」を進めることでさらなるIT活用を実現できる可能性があります。また、ここ数年急速に浸透し始めたDXを推進することにより企業の変革が進み、ITは企業にとって欠かせないものになると考えられています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

DXとは、デジタル技術(DXのD)を活用し、企業に変革(DXのX)をもたらすことです。企業はDXにより、競争力強化や新たな成長の実現が可能になります。

現在、さまざまな企業がDXを推進し始めており、徐々に結果が出始めています。今後、DXの事例が増え、DX推進によって企業がより強くなれることが明確になると、あらゆる企業が後に続くようになり、ITの活用はさらに進むでしょう。

 

関連記事:DXとは?DXの定義とメリット、関わる職業について徹底解説

「攻めのIT」活用

「攻めのIT」とは、「守りのIT」である業務効率化・コスト削減などとは異なり、IT活用により製品・サービスの開発やマーケットの拡大を行い、競争力を強化することです。具体的には、顧客ニーズをデータで把握して新しいサービスを開発したり、ITツールを利用してプロモーションなどのマーケティングを行ったりします。

 

これらの「攻めのIT」活用は、売上や収益の拡大が見込めるため、企業の大きな投資につながる重要なファクターです。

今後、多くの企業が「攻めのIT」の意義を見いだしITへの投資が増加すると、IT業界はさらに活性化するでしょう。

 

このように、今後のIT業界は、「攻めのIT」活用やDXを推進する方向に大きく進むと言われています。新卒は経験がないため「守りのIT」にとらわれることがなく、「攻めのIT」活用に携わりやすいでしょう。また、デジタルネイティブ世代でもあるため、スマートフォンなどのデジタル技術への苦手意識が少なくDXの仕事にも入りやすいはずです。このような理由からも、今後のIT業界で新卒が活躍できる場はおおいに増えると考えられます。

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