大学院生の就活はいつから?成功した先輩達のスケジュールと進め方をご紹介

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1.大学院生の就活事情は?学部生との違いは?
大学院生の就活は進学したらすぐに始める!
大学院へ進学したらすぐに就活を始めましょう。就活を早く始めるべき理由は2つあります。1つは内定につながるインターンシップの応募を4月から始める企業があるからです。経済産業省が行ったアンケートによると、インターンシップに参加した学生の約40%の学生が、インターンシップ先から内定を獲得しています。手堅く内定をもらうためにも、インターンシップには積極的に参加したいところです。インターンシップへの参加は、履歴書やエントリーシートを求められることがほとんどであり、進学したらすぐに書類の準備をする必要があります。
もう1つの理由は、研究活動が忙しくなり、就活との両立がむずかしくなるためです。研究室によっては大学院に進学して間もなく学会へ参加するので、学部生と比べて就活にあてる時間がとりにくくなります。特に理系は学部生時代から学会への参加を求められることもあり、大学院生が進学後すぐに学会に参加することは珍しくありません。修士2年になると研究に加えて修士論文の準備があり、その段階から就活を始めると大変苦労します。そのため、進学したらすぐにエントリーシートや履歴書の準備を始めて、インターンシップの調査をしていきましょう。
学部生とは違い、推薦応募が利用できる
学部生の就活と大きく異なるのが、大学院生は「推薦応募」が利用できるという点です。
推薦応募は、企業から大学や研究室に与えられた推薦枠に対して選考を行い、推薦された学生がその企業の採用試験を受けるという就活方法です。一定の学力が認められている学生にのみ応募資格があります。学内で推薦されたあとに、面接などの採用試験を受ける流れが一般的です。
一見有利に見える推薦応募ですが、メリットだけでなくデメリットもあるため、よく検討してから選考を受けるようにしましょう。
推薦応募のメリット
学内の推薦によって人数が絞られている推薦応募は、競争率の低さと選考期間の短さがメリットです。これまでのOBの活躍や教授・大学への信頼の厚さにより企業が推薦枠を設けていることから、筆記試験や面接が免除されることも多々あります。また、推薦応募を行っている企業は、大学院での研究に関連した分野であることが多く、大学院生と企業とのミスマッチが起こりにくいこともメリットといえます。
推薦応募のデメリット
推薦応募は、研究室や大学院の特色にあった専門分野の求人に限られるため、選べる企業の選択肢が限られています。推薦応募だけに絞ってしまうと、希望の企業がなかった場合に、自由応募の選考終了などによって他の企業を受ける機会が失われてしまったり、専攻以外の分野について視野を広げられなくなったりします。
また、大学・研究室と企業の信頼関係によって実施される推薦応募は、内定辞退をしにくいことがデメリットです。推薦応募にもかかわらず内定辞退をすると、企業は採用計画を立て直す必要が生じることから、来年はその大学への推薦枠を設けなくなってしまうことも考えられます。そのため、内定辞退しないことが推薦枠への応募資格とされており、同時に複数の企業を受ける場合には推薦企業を第一志望とする必要があります。
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より広い選択肢を視野に入れられる自由応募も可能
自由応募とは、一般的な就活で思い浮かぶような、自ら企業の求人へ応募し採用試験を受けるといった就活方法です。自由応募には、就活サイトやエージェントに登録して求人を探したり、直接企業のホームページから応募したりする方法があります。
一般的な就活方法である自由応募にも、メリットとデメリットがあります。それぞれについて説明します。
自由応募のメリット
企業選びにおける選択肢の広さが自由応募のメリットです。応募資格を満たしていれば、どこの企業でも受けられます。理系専攻であっても違う分野であるコンサルティングやIT、金融などに興味がある場合は応募が可能です。同時に受けられる企業の数に制限はなく、複数の内定をもらうこともできます。
自由応募のデメリット
制約が少ない自由応募においては、企業あたりの応募人数が多くなりやすく、競争率の高さがデメリットとなります。学部生も応募できる求人の場合は、応募人数が多くなることによって書類選考、筆記試験、面接といった選考が長期化し、内定までに時間を要する場合もあります。人気企業であるほど、この傾向は顕著に表われます。
大学院生は専門性の高い業界に有利
自由応募の場合は選考の倍率が高くなりがちですが、大学院生の強みは専門性を活かせる企業・業界での就活が有利になることです。専門知識が必要な職種や企業の場合、採用の際には特定の分野での経験を重視します。通常の大学生にはないスキルなので、対大学生という意味では、大学院生であることが有利に働くと言えます。
特に大手メーカーの研究職は理系の大学院生を求めることが多く、修士以上の取得を応募条件にしているところが大半を占めています。つまり、論理的な思考力をもち自ら考え改善していける能力、機器の取扱い経験、研究を続ける上での忍耐力などが大手メーカーの研究職では求められます。専門性の高い業界とはいえ、上記の能力が求められているのであって、必ずしもその業界と結びつく研究テーマでなくても問題ありません。
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2.大学院生の就活スケジュール例
ここからは大学院生の就活スケジュールを詳しく紹介します。大学院へ進学する4月から、選考開始までのスケジュールを見ていきましょう。

【大学院1年生4月~】 自己分析、業界・企業研究
忙しい研究生活の中において就活をしっかり行うためにも、できるだけ早く就活準備に取り組むことが大切です。
①自己分析
就活でまず初めに行うことは、仕事選びの軸を明確化するための自己分析です。自分自身を深く掘り下げる自己分析を行うことによって、仕事選びの軸や、強み・弱みが明確化していきます。
また、これまでの経験を振り返って考えていくことも重要です。アルバイトや学校生活、研究でのことなど、これまでの人生で経験してきた出来事を振り返り、自分の大事にしている価値観や、仕事で重要視することなどを分析していきましょう。
また、企業に対して自分がどんな人間であるのかを伝えるためにも自己分析が必要です。就活の面接では、志望動機だけでなく、自身の強みや弱み・これまでどういった経験をしてきたか、といった点も聞かれます。分析して終わりではなく、自分の言葉で言語化できるようにしておくことが重要です。
自己分析の詳しいやり方やポイントについてはこちらの記事でもご紹介しています。
自己分析とは?5つの方法と就活に役立つポイントを解説
②業界研究
自己分析によって企業選びで重視するポイントが明確になったら、次に業界研究を行います。業界研究では、自分の研究の専門分野だけでなく、色々な業界に視野を広げて調査してみましょう。全く志望していなかった業界でも、調べていくうちに興味が湧いたり、自分の強みを活かせそうな業界が見つかったりすることがあります。初めのうちはあまり絞り込まず、広く業界研究を行いましょう。業界研究を通して自分がどの業界に興味があるのか、なぜその業界に興味があるのかを深く掘り下げて考えていくことで、志望動機も明確になっていきます。
③企業研究
興味のある業界が絞れたら、各企業の基本情報や業界内での位置づけなどを詳しく調べる企業研究を行います。自分の強みやスキルを活かせるか、求められる目標を達成できるかといった企業との相性を見極めるためにも企業研究は重要です。同じ業界でも、各企業の研究を行うことで、「なぜ他社ではなくうちの会社を志望するのか」といった面接での質問にも解凍しやすくなります。
【大学院1年生6月~】インターンシップ参加
6月になると各企業がインターンシップの募集を開始します。実際に企業の職場を体験できるインターンシップに参加することで、企業の雰囲気が自分に合っているか、仕事内容への適性があるかなど、企業とのマッチング具合を確認することができます。
現場を体感することで、社会人として働くことを具体的にイメージしやすくなったり、職場で働くさまざまな価値観や年代の人との交流ができるのもインターンシップの良いところです。企業側も入社後のミスマッチを防ぐことや、優秀な学生を発掘したいと考えており、インターンシップがきっかけで内定につながることも多くあるので、積極的に参加しましょう。
インターンシップの実施時期は8月の夏休み期間が多く、6月から7月にかけて募集されます。実施期間は3日程度のものが多いですが、なかには1週間や数カ月かけて行う企業もあります。インターンシップへの参加にはエントリーシートを求められることがほとんどなので、選考が始まる6月までにはできるだけ自己分析を済ませておきましょう。
インターンシップ参加の詳しいメリットや注意点についてはこちらの記事でご紹介しています。
インターンシップのメリットとは? 探し方や注意点も解説
ITエンジニアを目指す方向けに、エンジニアのインターンシップ選考のコツもご紹介しています。
エンジニアのインターン参加は未経験でも可能?選考を突破するコツも解説
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【大学院1年生2月・3月~】企業説明会参加・エントリー開始
3月中旬より説明会が本格的に開始されます。単独もしくはグループ企業で行う企業説明会は、企業の基本的な説明はもちろん、非公開の情報が聞けたり、社風が感じられたりするもので、エントリーした学生のみ参加するのが基本です。
エントリーとは、企業に対して興味を持っていると示すことであり、企業はエントリーした学生へ採用活動に関する情報をアナウンスします。少しでも気になった企業にはエントリーしておきましょう。そうすることで、ホームページなどには公開されない情報を受け取ることができます。企業説明会に参加すると、人事の方と交流ができたり、企業理解が深まったりと、さまざまなメリットがあるので積極的に参加しましょう。
また、企業説明会が選考に含まれていることもあります。なかには説明会中にグループディスカッションなどの選考が行われたり、エントリーシートが配付されたりすることもあるので気が抜けません。
企業説明会の情報は、企業のホームページに掲載されていたり、企業のSNSアカウントにて発信していたりとさまざまです。企業説明会は予約制であり、人数が埋まり次第、受付終了となります。人気企業であれば、すぐに定員に達してしまうこともあるため、情報解禁後にスケジュールを確認しておきましょう。
【大学院2年生4月~】選考開始
選考は、企業が自社にとって必要な人材であるかを見極めるためのものであり、学生にとっては企業へ自身の必要性をアピールする場です。選考とひと口にいっても、さまざまな種類があります。基礎学力や性格について調べる筆記試験や個人面接、2人以上で同時に面接を行う集団面接、小グループでテーマに沿って話し合うグループディスカッション、グループで協力して成果物を作成するグループワークなどが選考方法として挙げられます。
グループディスカッションおよびグループワークでは、学生の協調性やリーダーシップ、論理的思考力や積極性などが評価の対象になります。
特に修士以上を選考対象としている企業では、募集している職種と大学院生の専門分野のマッチ度も重要な評価指標となるでしょう。企業分析・自己分析だけでなく、自身の研究分野がその企業にどう役立てるかをアピールすることも重要になってきます。
また、筆記試験は多くの企業でSPIを用いているので、必ず対策しておきましょう。
面接の対策方法や回答例についてはこちらの記事でご紹介しています。しっかり対策しておきましょう。
就活の面接で聞かれる質問とは?回答例もあわせて対策方法を紹介
2021年卒以降の就活から、これまで就活ルールを策定してきた経団連による就活ルールが廃止され、今後の就活スケジュールについては前倒しされることが考えられます。そのため、対策を早めに行うことが一層求められます。面接では自己分析や業界・企業研究で理解したことを中心にアピールすることが重要です。
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3.大学院生の就活は大変?先輩達が悩んだポイントは?
専門的な知識やスキルがあり就活では有利と思われがちな大学院生ですが、就活は思った以上に大変だった、という先輩達の声もよく聞きます。就活を始める前に知っておくことで対策できることもあるので、大学院生だからこその就活で気をつける点を頭に入れておきましょう。
研究と就活の両立が大変…
大学院生が苦戦するポイントは、なんといっても研究と就活の両立です。特に研究室によってはかなり研究に時間を取られ、自己分析や面接対策が全く進まない…という声をよく聞きます。
1年生の時は研究や授業、ゼミへの出席、学会の準備・参加、学部生への指導などをしながら、自己分析や業界・企業研究、インターンへの参加を進めます。
2年生になると、企業説明会や選考が本格的に始まるうえに、修士論文の執筆や学会発表とも時期が重なってきます。
就活と研究を両立させるためには、入学と同時に自己分析や業界研究など、できることを進めておくことが重要です。
就活の開始時期に出遅れた
大学院生の就活は、インターンシップに参加する場合1年生の夏から始まります。しかし、入学したばかりで新しい環境に慣れることで精一杯の大学院生も多く、気づいたら目ぼしい企業のインターンシップ申し込み期間が終わってしまっていた、なんてことも。
進学してすぐに大まかな就活スケジュールを立て、それに沿って少しずつ準備を進めていくのがおすすめです。
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就職先の業界や分野を絞りすぎた
大学院生だからこそやってしまいがちなのが、「自分の研究分野とマッチしている企業しか受けず、選考がうまくいかなかった」という失敗です。大学院に進学したからには、自分の研究分野が活かせる職につきたいですよね。しかし、研究分野を主軸に受ける企業を決めていくと、意外と選択肢が少なかったり、狭い業界だけで選考を受けることになってしまう可能性もあります。
その業界や企業とマッチしていないと、就活終盤に差し掛かっても一社も内定がない…なんてことになる可能性もあるので注意が必要です。
インターンシップを軽視してしまった
インターンシップは、必ずしも参加しなければいけない訳ではありません。本格的な就活は2年生から始まるため、1年生のうちは研究に集中し、就活は2年生から始めようと考える人もいると思います。
しかし冒頭でも記載したように、インターンシップに参加した大学院生のうち、約40%が内定を獲得しています。インターンシップから内定を得られるとその後の心理的な余裕にもつながりますので、「インターンシップは不要」と軽視せず、選考情報等をチェックしておきましょう。
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4.大学院生が就活を有利に進めるためのポイント
忙しい大学院生活の中でも、効率的かつ有利に就活を進める方法をご紹介します。
入学後すぐに就活の準備を進め、インターンシップに参加する
「気づいたら重要な選考が終わっていた…」という事態にならないために、入学後すぐに就活の準備を進めるのが重要なポイントです。
インターンシップ自体は1年生の6月からですが、自己分析や業界分析・企業分析を進めておきましょう。
早めにしっかりと分析をすることで自分のやりたいことが明確になり、どのような業界・企業に興味があるのかがわかってきます。インターンシップの選考対策にもなりますし、しっかりと分析をして臨むことで、「インターンシップに参加してみたはいいが、仕事への興味がわかなかった」「専門スキルがあまり活かせない企業だった」というミスマッチを防ぐこともできます。
大学院に進学した理由やそこで何を得たのかを論理的に示せるようにする
企業の採用担当者は、学生の人柄やポテンシャルを知りたいと思っています。そのため、なぜ大学院へ進学したのか、大学院でどんなことを学んだのかを論理的に説明することが重要です。
大学院へ進学した理由を説明することで、目的意識をもった行動のできる学生ということが伝わります。そして、学んだことを示すことによって行動が伴っていることもわかり、好印象を与えられるでしょう。これらの説明を論理的に行うことにより内容が伝わりやすいのはもちろん、論理的思考力が身についていることも示せるので就活を有利に進められます。
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専門性をアピールすること
企業は大学院生に対して学部生が持っていない専門性を求めています。大学院生に求められる専門性とは、研究活動を通して得られたスキルです。論理的な思考や仮説・検証・改善の一連の流れを身につけていること、専門分野についての基礎的な知識があり吸収もスムーズであることなどです。
また、学会発表や教員・研究室メンバーに対するプレゼンテーションの経験から、難しいことをわかりやすく説明する能力も期待されています。これらの専門性をアピールできれば、学部生よりも有利に就活を進められるでしょう。情報収集にも慣れていることから、分からないことについては自ら調べる習慣がついているので、入社後の成長が早いということも強みになります。
専門分野にこだわりすぎず、広い視野で就職先を探す
大学院に進んだのだから、自身の研究分野を生かしたいと思うのは当然です。しかし、絞った業界や企業の競争率が高かった場合、なかなか内定をもらうことができず、就活が長引いてしまう可能性もあります。
「この研究分野だからこの業界だけを受けよう」と決めてしまうのではなく、まずは広い視野でさまざまな業界・企業をみてみましょう。研究分野と関連性が低い業界や企業でも、大学院で学んだ論理的思考力やスキルが活かせる場合もあります。
インターンシップは企業のことをよく知ることのできるチャンスです。自分の研究分野とマッチしている企業以外にも、気になった企業があればインターンシップに参加してみるのがおすすめです。
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スカウトが受けられる就活サイトを利用する
「幅広い視野で就職先を探す」と言っても、新卒採用を行っている企業の数は膨大です。業界分析や企業分析も重要ですが、研究にも当然しっかり時間を使いたいですよね。
そんな方におすすめなのが、スカウトが受けられる就活サイトを利用する方法です。スカウト型就活サイトでは、企業の採用担当者が自社の募集要項にあった学生や魅力的なスキルのある学生にスカウトを送ることができます。
自分の思いもよらないような業界や企業からスカウトをもらう可能性も高く、就職先の視野を広げるためにもぜひ利用してみましょう。
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