有給インターンとは?アルバイトとの違いや参加メリットを解説

有給インターンとは?アルバイトとの違いや参加メリットを解説
近年では就活対策と収入を両立できる選択肢として、「有給インターン」への注目が高まっています。就活を有利に進めたい、実社会で通用するスキルを身につけたいと考える学生にとって、長期間の有給インターンは非常に魅力的な選択肢です。

しかし、「アルバイトと何が違うの?」「どんな仕事をするの?」「本当に就職に有利になるの?」といった疑問を抱いている方も多いでしょう。

そこで本記事では、有給インターンの基本的な概要から、無給インターン・アルバイトとの違い、参加する具体的なメリット、給与相場などについて解説します。自分に合ったインターンの選び方も取り上げているので、これから有給インターンへの参加を考えている方はぜひ参考にしてください。
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1.有給インターンとは?

有給インターン(有償インターン)とは、学生が企業で実務経験を積みながら、その対価として給与を受け取ることができる仕組みです。単なる職業体験ではなく、社員の一員として責任ある業務に携わるのが大きな特徴で、企業は学生を重要な労働力とみなし、実践的なスキルやビジネスマナーを身につける機会を設けます。

有給インターンの期間は数ヶ月以上にわたる長期のものが多く、実際の仕事を通じて企業の文化や事業内容への深い理解を得ることが可能です。給与が支払われることで、学生は経済的な負担を軽減しながら、社会人としての経験を積むことができます。これは学業と両立しながら将来のキャリアを見据えた準備をしたい学生にとって、非常に価値のある選択肢と言えるでしょう。

有給インターンの仕事内容

有給インターンで担当する仕事内容は、企業の業界や職種によって多岐にわたりますが、基本的には社員の業務をサポートする、あるいは同様の責任を伴う実務を任されることが一般的です。

たとえば、IT企業であればエンジニアとして実際の開発プロジェクトに参加したり、マーケティング部門であればSNS運用の企画やデータ分析を担当したりします。営業職なら、先輩社員に同行して商談の現場を経験したり、新規顧客へのアポイント獲得を任されたりすることもあります。

アルバイトのように定型的な作業だけをこなすのではなく、自ら考えて行動し、成果を求められる場面が多いのが特徴です。

有給インターンの期間

有給インターンの期間は、一般的に長期が主流で、1dayや数日間の短期インターンで交通費以外の給与が支払われるのは稀です。具体的には3ヶ月以上から、半年〜1年以上といった長期間にわたって、継続的に勤務するケースが多く見られます。企業が有給インターンを実施する目的の一つに、学生を即戦力として育成し、戦力として活用したいという意図があるので、ある程度の期間をかけて業務に慣れ、スキルを習得してもらう必要があるのです。

短期間で終わる職業体験型のインターンシップとは異なり、長期にわたる就業を通じて、より責任のある仕事を任せてもらえる可能性が高まります。また、じっくりと時間をかけて企業文化や人間関係に馴染むことができるため、自分がその企業にマッチするかどうかを深く見極める良い機会にもなります。学業との両立は一つの課題となりますが、長期的な視点でキャリアを築きたい学生にとって、大きな成長に繋がるはずです。

有給インターンの実施目的

企業が有給インターンを実施する主な目的は、優秀な人材の早期確保と育成にあります。少子化による労働人口の減少が進む中、多くの企業にとって新卒採用の競争は激化しています。そこで早い段階から学生と接点を持ち、自社の業務や文化を深く理解してもらうことで、入社後のミスマッチを防ぎ、優秀な学生をそのまま正社員として迎え入れたいという狙いがあります。

また、学生ならではの柔軟な発想や新しい視点を事業に取り入れたいという期待を抱いている企業も多いです。インターン生が活躍することで社内の活性化にも繋がり、学生がインターン経験を通じて企業の魅力をSNSなどで発信すれば、企業の認知度向上やブランディングにも貢献します。このように、有給インターンは企業側にとっても採用活動や事業成長に繋がる重要な戦略なのです。

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2.有給インターンと無給インターン・アルバイトとの違い

有給インターンについて理解を深める上では、「無給インターン」や「アルバイト」との違いを知っておくことが大切です。ここでは有給インターンと無給インターン・アルバイトとの間でどのような違いがあるのか、目的や得られる経験の違いを中心に解説します。

有給インターンと無給インターンの違い

有給インターンと無給インターンの最も大きな違いは、名前の通り「給与の有無」、それに伴う「企業からの期待値」や「責任の重さ」にあります。有給インターンでは、学生は労働の対価として給与を受け取りますが、これは企業が学生を単なる研修生ではなく、利益創出に貢献する労働力と見なしていることを意味します。そのため、社員と同様に具体的な成果を求められ、責任のある業務を任されることが一般的です。

一方で無給インターンは、企業が学生に教育機会・職業体験の場を提供することを主目的としており、労働とはみなされないケースがほとんどです。そのため体験する業務内容も比較的簡単な作業、もしくは見学が中心になる傾向があります。スキルアップや実務経験を重視するなら有給、企業の雰囲気を知りたい、短期間でさまざまな企業・業界を研究をしたいという場合は無給、というように目的によって使い分けるのが理想的です。

有給インターンとアルバイトの違い

有給インターンとアルバイトは、どちらも給与を得ながら働くという点では共通していますが、その「目的」に大きな違いがあります。アルバイトの主な目的が、生活費や娯楽のためにお金を稼ぐことであるのに対し、有給インターンの主な目的は、将来のキャリアを見据えたスキルアップや実務経験を積むことです。

アルバイトはマニュアル化された定型業務が中心になることが多いですが、有給インターンでは、学生の成長を期待して、より裁量権が大きく、実践的な業務を任される傾向にあります。もちろん有給インターンでも給与は重要な要素ですが、それはあくまで副次的な側面が強いです。自身のキャリアプランと真剣に向き合い、専門的な能力を伸ばしたいと考えるなら、有給インターンはアルバイト以上に価値のある経験となるでしょう。

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3.有給インターンに参加するメリット

有給インターンとは、得られる給料以外にもさまざまなメリットがある就活イベントです。ここでは学生が有給インターンに参加する3つのメリットについて具体的に解説します。
 

  • ・実務経験を通じてスキルアップできる

  • ・内定獲得に向けて有利に働く

  • ・報酬を受け取りながら成長できる


これらのメリットを理解することで、有給インターンへの挑戦意欲がさらに高まるはずです。

実務経験を通じてスキルアップできる

有給インターンに参加する最大のメリットは、実務経験を通じて実践的なスキルを習得できる点にあります。大学の授業で得られる知識とは異なり、ビジネスの現場では、生きた知識やノウハウが求められます。有給インターンでは、社員と同じような責任ある業務に携わるため、企画書作成、データ分析、プログラミング、顧客対応といった専門的なスキルを、実務の中で直接学ぶことができます。

また、上司や同僚との報告・連絡・相談を通じて、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、チームで成果を出すための協調性といった、社会人として不可欠な基礎スキルも自然と身につきます。失敗を恐れずに挑戦し、フィードバックをもらいながら改善していくサイクルは、学校生活やアルバイトだけでは得られない、自己成長の絶好の機会となるでしょう。

内定獲得に向けて有利に働く

有給インターンでの経験は、就活において非常に強力な武器となります。多くの学生がアルバイト経験やサークル活動をアピールする中で、企業での実務経験は大きな差別化ポイントになるからです。面接の場で「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」として、有給インターンで取り組んだ具体的な業務内容や、困難を乗り越えた経験、そしてその結果として得られた成果や学びを語ることで、自己PRに圧倒的な説得力を持たせることが可能です。

また、インターンシップでの働きぶりが評価されれば、その企業から早期選考の案内を受けたり、選考プロセスが一部免除されたり、場合によってはそのまま内定に直結したりするケースも少なくありません。業界や企業への深い理解も示すことができるため、志望度の高さをアピールする上でも有利に働きます。

報酬を受け取りながら成長できる

報酬を受け取りながら将来のキャリアに繋がるスキルや経験を積める点も、有給インターンの大きな魅力です。多くの学生にとって、学業と並行して生活費を稼ぐことは重要な課題です。有給インターンであれば、アルバイトと同様に安定した収入を得ることができるため、経済的な不安を軽減できます。その結果、お金のために時間を切り売りするのではなく、自身の成長という目的に向かって、より集中して時間を使うことが可能になります。

スキルアップという自己投資をしながら、同時にお金を稼げるという環境は、非常に効率的です。将来のための経験を積み、かつ経済的な自立も果たせる有給インターンは、学生生活をより充実させ、自身の可能性を広げるための賢い選択肢と言えるでしょう。

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4.有給インターンの給与相場

有給インターンの給与形態は、時給制が最も一般的です。金額は地域や職種、企業規模によって異なりますが、一般的な相場としては、時給1,000円〜1,500円程度が一つの目安となります。

特に専門的なスキルが求められるエンジニア職やマーケティング職などでは、時給2,000円を超えるケースも出てくるでしょう。首都圏では地方に比べて給与水準が高い傾向にあるのは、アルバイトとも共通しています。企業によっては日給制、もしくはプロジェクトの成果に応じて報酬が支払われる成果報酬型を採用している場合もあります。

有給インターンも労働契約に基づいている働き方なので、給与は各都道府県が定める最低賃金額を上回っている必要があります。求人情報・インターン情報を見る際には、給与額だけでなく、交通費や各種手当が支給されるかどうかも含めて、条件をしっかりと確認しておきましょう。

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5.自分に合った有給インターンの選び方

有給インターンの機会は数多く存在しますが、その中から自分にとって本当に価値のある経験ができる一社を見つけ出すのは簡単なことではありません。ここでは自分にマッチする有給インターンを見つけるためのポイントを3つ解説します。
 

  • ・志望する企業・業界の絞り方

  • ・勤務時間・期間の見極め方

  • ・自分の将来像に合ったインターンの見つけ方


これらのポイントを踏まえて、将来の就活に役立つプログラムを探してみましょう。

志望する企業・業界の絞り方

自分に合った有給インターンを見つけるための第一歩は、自己分析を通じて自分の興味や価値観を深く理解することから始まります。「自分は何に興味があるのか」「どんなことにやりがいを感じるのか」「将来どんな仕事で社会に貢献したいのか」といった問いについて、じっくり考えてみましょう。

自己分析で自身の軸が明確になったら、次に行うのが業界研究と企業研究です。世の中にはどんな業界があり、それぞれの業界がどのような役割を担っているのかを広く情報収集しましょう。その中から興味を持った業界についてさらに深掘りしつつ、その業界に属する個別の企業について調べていきましょう。企業のホームページや採用ページ、OB/OG訪問などを通じて、事業内容だけでなく、企業文化や働く人々の雰囲気なども知ることで、自分との相性を見極めることができます。

勤務時間・期間の見極め方

有給インターンを選ぶ上で、学業との両立が可能かどうかは非常に重要な判断基準です。魅力的な仕事内容であっても、学業がおろそかになってしまっては本末転倒です。そのため、勤務時間や期間といった労働条件をしっかりと見極める必要があります。まずは、自分がインターンに割ける時間を正確に把握しましょう。平日の授業後や空きコマ、土日など、週に何日、1日あたり何時間勤務できるのかを計算します。

その上で、求人情報に記載されている勤務条件が、自分のスケジュールと合致するかを確認します。また、大学の試験期間やゼミの合宿など、学業の都合で出勤できない期間があるなら、事前にシフト調整に柔軟に対応してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。無理なく続けられる環境を選ぶことが、インターン経験を成功させるための鍵となります。

自分の将来像に合ったインターンの見つけ方

目の前の興味や条件だけでインターンを選ぶのではなく、自分の将来像、つまりキャリアプランから逆算して探すという視点も非常に重要です。「3年後、5年後にどんな社会人になっていたいか」「そのために今、どんなスキルや経験を身につけるべきか」を具体的にイメージしてみましょう。たとえば、「将来はWebサービスの企画・開発に携わりたい」と考えるなら、エンジニア職やWebマーケティング職のインターンが候補になります。

このようにゴールを定めることで、数ある求人の中から、自分に必要な経験が得られる企業を効率的に絞り込むことができます。インターンの探し方としては、大手求人サイトやインターン専門サイトを活用するのが一般的ですが、それ以外にも大学のキャリアセンターに相談したり、企業から直接オファーが届く逆求人型のサービスに登録したりする方法もあります。幅広い選択肢の中から、自分の未来に繋がる最適な一社を見つけ出しましょう。

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6.有給インターンに参加する時の注意点

有給インターンは多くのメリットがある一方で、参加するにあたっていくつか注意すべき点があります。気になったインターンに早速応募する前に、まずは以下3つの注意点を押さえておきましょう。
 

  • ・労働条件を十分に確認しておく

  • ・インターンと学業との両立を図る

  • ・社会人として責任を持って仕事に取り組む


上から順番にご紹介していきます。

労働条件を十分に確認しておく

有給インターンに参加する前には、必ず労働条件を隅々まで確認しましょう。特に雇用契約書や労働条件通知書といった書面の内容は、注意深く読み込む必要があります。とりわけ確認すべきなのは、給与額や支払い方法、勤務時間、業務内容といった基本的な情報、そして交通費は全額支給されるのか、残業は発生するのか、発生した場合の残業代は支払われるのかといった詳細な条件までしっかりとチェックすると安心です。

また、企業の情報を外部に漏らさないための「秘密保持義務」に関する項目も含まれていることがほとんどです。内容に少しでも疑問や不安な点があれば、遠慮せずに採用担当者に質問し、十分に納得した上で契約を結ぶようにしましょう。

インターンと学業との両立を図る

有給インターンに熱中するあまり、学生の本分である学業がおろそかになってしまっては元も子もありません。インターン経験を充実させるためにも、しっかりと学業と両立させることが大前提です。単位を落としてしまったり、卒業が遅れたりすることのないよう、計画的なスケジュール管理が不可欠になります。自分の履修状況や課題の量を考慮し、無理のない範囲でインターンのシフトを組むようにしましょう。

特に大学の試験期間中は勉強に集中できるよう、事前にインターン先に相談し、シフトを調整してもらうなどの配慮を求めることも大切です。タイムマネジメント能力は社会人になってからも必須のスキルなので、インターンと学業の両立を通じて、効率的な時間の使い方を身につける良い機会と捉えましょう。

社会人として責任を持って仕事に取り組む

有給インターンでは、あなたは「お客様」や「研修生」ではなく、給与を受け取る「労働者」として扱われます。したがって、「学生だからできなくても仕方ない」という甘えは通用しないと考えるべきです。一人の社会人として、与えられた仕事には責任を持って最後まで取り組む姿勢が求められます。

時間を守る、挨拶をしっかりする、報告・連絡・相談を徹底するといった基本的なビジネスマナーはもちろんのこと、不明な点があれば自ら質問し、積極的に業務を学ぼうとする主体性も重要です。高い意欲を持って仕事に取り組む姿勢は、周囲からの信頼を得て、より多くのチャンスを引き寄せることにも繋がります。

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7.まとめ

有給インターンとは何か、その定義から仕事内容、無給インターンやアルバイトとの違い、そして参加するメリットや注意点に至るまでを解説してきました。

有給インターンは、報酬を得ながら実社会で通用する実践的なスキルを磨き、将来のキャリアに繋がる貴重な経験を積むことができる、大学生にとって非常に価値のある機会です。自分自身のキャリアプランと向き合い、目的意識を持って取り組むことで、給料以上の学びを得ることができるでしょう。

この記事を参考に、ぜひ自分に合った有給インターンを見つけ出し、理想のキャリアパスへの一歩を踏み出してみてください。

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