未経験からゲームエンジニアになるには?難しいと言われる理由と必要スキル・資質

未経験からゲームエンジニアになるには?難しいと言われる理由と必要スキル・資質
ゲーム開発の現場で活躍するゲームエンジニアは、新卒・第二新卒の方からの高い人気を集める職種です。しかし入社後の業務では専門性の高い知識・技術を扱うため、未経験から挑戦するのは難しいと言われる職種でもあります。特に文系出身で、数学的な素養やプログラミングに触れた経験がない方にとっては、就活は厳しい道のりになることも珍しくありません。

本記事では、未経験からゲームエンジニアになるための必要スキルや向いている人の特徴、就職のコツなどをご紹介します。未経験からゲームエンジニアは難しいと言われる理由についても深掘りしているので、ぜひ最後までご覧ください。

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1.ゲームエンジニアとは?

ゲームエンジニアとは、ゲーム開発におけるプログラミングやシステム設計を担当する技術者のことです。ゲームの動作を支える基盤となるプログラム・コードを作成し、ゲームの世界観やストーリー・アクションを技術的に実現する役割を担います。

家庭用ゲーム機向け、スマートフォン向け、PC向けなど、さまざまなプラットフォームに対応したゲーム開発に携わり、プレイヤーに楽しいゲーム体験を提供するための技術的な実装を担当します。ゲームエンジニアは単にコードを書くだけでなく、ゲームデザイナーやゲームプランナーとも協力しながら、チーム単位でアイデアを形にする重要な仕事です。

ゲームエンジニアの仕事内容

ゲームエンジニアの主な仕事内容は、ゲームの基本システムの設計・実装から始まります。C++やC#といった言語を使用したプログラミング・コーディングを中心に、Unity・Unreal Engineなどのゲームエンジンを活用した開発業務に取り組みます。

オンラインゲーム開発であれば、サーバーとクライアント間の通信システムを実装する業務も重要になります。ユーザー体験を向上させるため、ゲームの安定性を改善するなどの地道な業務にも携わります。技術的な大規模なプロジェクトでは、専門分野ごとにチームが分かれ、グラフィックを担当するエンジニア、ネットワークを担当するエンジニアなど、細分化された役割を任されることもあります。

ゲームエンジニアとゲームプログラマーの違い

ゲームエンジニアとゲームプログラマーは、仕事内容や役割において混同されることがありますが、実際には担当する業務や求められるスキルに違いがあります。

ゲームプログラマーは、主にゲーム内の特定の機能・要素のプログラミングを担当し、既存のゲームエンジンやフレームワークを使って実装作業を行うのが一般的です。一方でゲームエンジニアは、より広範な技術的視点を持ち、ゲームの基盤となるシステム設計パフォーマンスの最適化にも携わります。

ただしゲーム会社によっては、ゲームエンジニアとゲームプログラマーを区別せずに募集しているケースもあるので、実際の仕事内容や求められる役割については、企業の求人内容をチェックして確認するようにしてください。

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2.未経験からゲームエンジニア就職は可能だがハードルは高め

ゲームエンジニアは、ゲーム業界では比較的需要が高い職種であり、未経験・新卒から入社することも不可能ではありません。未経験の若手人材を採用し、社内で育成して一人前のゲームエンジニアに育てようとする姿勢・体力がある企業であれば、未経験からでも無理なくゲーム業界のキャリアをスタートさせることができるでしょう。

ただし、ゲームエンジニアは就活生から高い人気を集める職種ということもあって、企業の限られた採用枠を巡って厳しい競争に巻き込まれやすい性質があります。ゲーム制作の専門学校出身のライバルと戦わなければならない求人では、保有資格や自己PR、面接などで不足する技術力をカバーする努力も求められます。

また、ゲーム業界全体で人手不足が続いていることから、未経験の新人ゲームエンジニアを指導・育成するためのリソースが不足している企業も多く、中途採用で即戦力人材を求めるケースが多いことも、未経験からの就職はハードルが高いと言われる一因となっています。

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3.未経験からゲームエンジニアは難しいと言われる理由

ここからは未経験からゲームエンジニアに就職するのは難しいと言われる理由について、下記の3つの観点から深掘りしてご紹介します。
 

  • ・即戦力で活躍できる人材が求められているから

    ・強力なライバルと戦う必要があるから

    ・ゲームエンジニアに求められるスキル・知識が幅広いから


一つひとつ順番に解説しますので、ゲーム業界ならではの事情を理解しておきましょう。

即戦力で活躍できる人材が求められているから

ゲーム業界では現場で活躍できるエンジニアの人手不足が続いており、未経験の新人ゲームエンジニアを採用してじっくりと育成するだけの体力に余裕がない企業も少なくありません。その結果、入社後すぐに戦力として活躍できる即戦力人材を優先的に採用する傾向があります。

特に中小規模のゲーム会社では、理系出身の学生やゲーム制作の専門学校出身の学生など、基本的なプログラミングスキルや開発経験を持つ人材を求めることが一般的です。そうした環境の中で未経験からゲームエンジニアの求人に応募したとしても、入社後の教育コスト・指導期間を考慮すると、採用担当者からすると魅力が薄れてしまうのです。

また近年のゲーム開発は、開発技術の発達やユーザーの求めるクオリティが向上したことで、高度化・複雑化するスキルを基礎から学ぶには相当な時間がかかることも、企業側が未経験者の採用に消極的になる一因となっています。

強力なライバルと戦う必要があるから

ゲームエンジニアの求人に応募するライバルには、ゲーム制作の専門学校の出身者や情報系学部の学生など、すでに相当なスキルを持った人材が多く存在します。彼らは在学中からゲーム開発の基礎を学び、実際にゲーム制作の経験を積んでいることが多いため、未経験者と比較すると採用面で大きなアドバンテージを持っています。

また、ゲーム好きが集まる職種であるため、趣味でゲーム開発に取り組んできた強力な独学組も少なくありません。こうした環境下では、プログラミングの基礎知識すら持たない未経験者が、厳しい競争を勝ち抜くのは容易ではないでしょう。

特に人気の大手ゲーム会社では、限られた採用枠に対して多数の応募があるため、技術力や実績で差をつけられてしまう可能性が高いのです。

ゲームエンジニアに求められるスキル・知識が幅広いから

ゲームエンジニアには、単純なプログラミング能力だけでなく、幅広い知識と技術が求められます。ゲームグラフィックの理論や物理演算、ネットワーク通信やデータベース設計、AIアルゴリズムなど、携わるプロジェクトによって多岐にわたる専門知識が必要とされるのです。

さらに、C++やC#などの言語の習得に加え、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンの使い方もマスターしなければなりません。これらのスキルや知識は一朝一夕で身につくものではなく、長期間にわたり学習し続ける姿勢が必要です。こうしたゲームエンジニアに求められる技術的なハードルの高さが、未経験者にとって大きな壁となっているのです。

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4.未経験からゲームエンジニアになるための必要スキル

次に、未経験からゲームエンジニアとして就職するために、習得しておきたいスキルについてご紹介します。
 

  • ・プログラミングスキル

    ・ゲームエンジンを扱うスキル

    ・数学・物理学についての知識


それぞれのスキルについて詳しく解説しますので、就活対策にぜひ取り入れてみてください。

プログラミングスキル

ゲームエンジニアとして活躍するためには、プログラミング言語の習得が必須です。ゲーム開発の現場では、C++やC#と呼ばれる言語を使用する機会が多いので、これらをマスターしておくと効果的です。C++は、ゲームエンジンの一種であるUnreal Engineで用いられる言語、C#はUnityでの開発に不可欠な言語です。まずはこれらの言語の基本文法や実装スキルを身につけておきましょう。

ただし開発するゲームのプラットフォームによって必要な言語は異なり、スマホゲーム開発を目指すなら、SwiftやKotlinの扱いが求められるケースもあります。これらのプログラミング言語は、IT業界でも高い人気を誇るために、オンライン学習サイトやプログラミングスクールなど、豊富な教材を使って基礎から学ぶことが可能です。

ゲームエンジンを扱うスキル

現代のゲーム開発では、ゲームエンジンと呼ばれる開発環境を使用するのが一般的です。特にUnityとUnreal Engineは業界標準として広く採用されており、これらの基本操作を習得しておくことが望ましいです。

Unityは比較的学習コストが低く、初心者にも扱いやすいため、未経験者が最初に学ぶゲームエンジンとして適しています。一方Unreal Engineはグラフィック表現に優れ、大規模タイトルの開発でよく使用されます。

両エンジンともに無料で使用できることに加えて、公式チュートリアルや豊富な学習教材が提供されているため、独学でも基本操作を習得しやすい環境です。実際に簡単なゲームを作りながら学習を進めれば、即戦力として活躍できる実践的なスキルを身につけられるでしょう。

数学・物理学についての知識

ゲームエンジニアとして活躍するためには、数学や物理学の知識が不可欠です。特に3Dゲームの開発においては、ベクトルや行列演算、三角関数などの数学的概念を理解していることが重要になります。これらはキャラクターの移動や回転、カメラワークなどの実装に直接関わっているため、ゲームエンジニアの仕事では避けては通れない知識となっています。

また、物理法則に沿った自然な動作を実装する際には、力学の基本法則についての理解が求められます。ほかにも3Dグラフィックスの処理には線形代数の知識が必要であり、AIの実装には確率論や統計学の概念も役立ちます。これらの数学・物理学の基礎知識は、大学の理系学部で学ぶレベルのものが多いですが、独学でも専門書やオンライン講座を活用して学習することが可能です。

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5.未経験からゲームエンジニアに向いている人の資質・特徴

続いて、職種・業界未経験であっても、ゲームエンジニアに向いている人の資質・特徴についてご紹介します。
 

  • ・ゲームの作り手としての熱意があること

    ・プログラミングに没頭できる情熱があること

    ・各分野の専門家と円滑にコミュニケーションが取れること


これらの項目に当てはまるものがあるかどうかをチェックしながら、ゲームエンジニアへの適性を判断してみてください。

ゲームの作り手としての熱意があること

ゲームエンジニアとして成功するためには、単にゲームをプレイすることが好きなだけでなく、ゲームを「作る側」としての情熱が不可欠です。ゲーム制作は長期間にわたる地道な作業の連続であり、時には技術的な壁にぶつかることも少なくありません。そんな困難を乗り越えられるのは、「自分の手でゲーム体験を創り出したい」という強い意志を持った人です。

ゲーム業界が未経験であっても、ゲームの仕組みや技術に対する好奇心が強く、「このゲームはどうやって作られているのか?」と考える習慣がある人は、ゲームエンジニアに向いています。また、プレイヤーの視点だけでなく、開発者の視点でゲームを分析できる力も重要です。自分の好きなゲームの優れた点や改善点を具体的に言語化できる人なら、ゲーム開発においても論理的な思考を活かして業務に取り組める可能性が高いでしょう。

プログラミングに没頭できる情熱があること

ゲームエンジニアの仕事の大半は、コードを書いてデバッグを繰り返す地道な作業です。一つの機能を実装するために何時間もかけてコードと向き合い、エラーの原因を突き止めるために試行錯誤を重ねる忍耐力が求められます。そのためゲームエンジニアに向いているのは、プログラミング自体に楽しさを見出せる人と言えるでしょう。

バグを修正できた時の達成感や自分が書いたコードが無事に動いた時の喜びをモチベーションに変換できる人は、長時間のコーディング作業も苦にならないはずだからです。また、新しい技術や言語を学ぶことに抵抗がなく、常に最新の開発手法やツールに関心を持ち続けられる好奇心も重要になります。技術の進化が早いゲーム業界では、一つの技術で満足することなく継続的に学び続ける姿勢を持った人こそ、未経験から活躍できるポテンシャルを持っているのです。

各分野の専門家と円滑にコミュニケーションが取れること

ゲームエンジニアは、各分野の専門家と円滑にコミュニケーションが取れる人に向いている仕事です。ゲーム開発の現場では、ゲームエンジニアだけでなく、デザイナー・イラストレーター、サウンドクリエイター、ゲームプランナーなど、さまざまな専門家が協力して一つの作品を作り上げます。自分の担当分野だけでなく、他職種の仕事内容や専門用語を理解し、円滑にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が求められる仕事なのです。

チーム内での打ち合わせ・意見交換の場でも、時には自分の意見を主張しつつも、プロジェクト全体の成功のために柔軟に立ち回れる協調性も必要です。未経験者であっても、こうしたコミュニケーション能力に長けている人なら、技術面でのハンデを乗り越えて活躍できる可能性があります。

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6.未経験からゲームエンジニアに就職するためのコツ

最後に、未経験からゲームエンジニアへの就職を目指す方に向けた就活のコツをご紹介します。
 

  • ・簡単なゲーム作品を個人開発してみる

    ・ゲーム会社のインターン・アルバイトを経験する

    ・まずはIT企業のSE・PGとしてキャリアを積む


一つずつ順番に解説しますので、これからの就活対策にぜひ取り入れてみてください。

簡単なゲーム作品を個人開発してみる

未経験からゲームエンジニアを目指すなら、実際に自分でゲームを作った経験が何よりも強力なアピールポイントになります。UnityやUnreal Engineなどの無料で使えるゲームエンジンを活用して、シンプルな2Dゲーム制作から始めてみると良いでしょう。単純なブロック崩しやシューティングゲームなど、基本的なゲーム構造を実装するだけでも、ゲームエンジニアのキャリアに直結する大きな学びになります。

その際には、ゲームとしての完成度の高さよりも「自分で考えて実装した」という過程が重要です。作品はGitHubなどで公開し、ポートフォリオとして就活時に提示できるようにしておきましょう。また、開発過程で直面した課題とその乗り越え方について、具体的なエピソードを用意しておくと、面接でのアピール材料になります。小さな成功体験を積み重ねることが、未経験からゲームエンジニアへの就職を成功させるポイントです。

ゲーム会社のインターン・アルバイトを経験する

未経験からゲームエンジニアとして就職するために、ゲーム会社のインターンやアルバイトを経験しておくのも有効です。ゲーム業界を目指す学生向けに短期・長期のインターンを実施しているゲーム会社は多く、実際の開発現場で働く貴重な経験を得ることができます。こうした機会を通じて、プロの開発環境や開発フローを学び、業界内の人脈を築くことができれば、その後の就活にも役立つでしょう。

特に長期インターンでは、実際のプロジェクトに関わることで実務経験を積むことができるほか、仕事ぶりが評価されてそのまま早期内定につながるケースも少なくありません。気になる企業が長期インターンを募集していた場合には、積極的に応募してみることをおすすめします。

おすすめ記事:ゲーム会社のインターンに参加するメリットとは|未経験でも大丈夫?

まずはIT企業のSE・PGとしてキャリアを積む

ゲーム業界への転職を視野に入れるなら、まずは一般的なIT企業でシステムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)としての実務経験を積むという選択肢もあります。ゲーム開発で使われるC++やC#などのプログラミング言語は、一般的なシステム開発でも広く使用されており、基本的なプログラミングスキルや開発手法は共通しています。

IT企業での経験を通じて、システム設計の基礎やチーム開発の進め方、品質管理の手法などを学べば、後にゲーム業界に転職する際にも大きなアドバンテージとなるでしょう。また、業務時間外に個人でゲーム開発に取り組み、ポートフォリオを充実させておくことで、プログラミングの実務経験とゲーム開発への情熱の両方をアピールできます。IT業界での経験は無駄になるものではなく、むしろゲームエンジニアとしての土台を固める貴重な経験になりうるので、ぜひ検討してみてください。

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7.まとめ

未経験からゲームエンジニアとして就職することは決して不可能ではありません。ゲームを「作る側」としての熱意、プログラミングに没頭できる情熱を持っている方なら、文系出身でも十分に活躍できるチャンスがあります。

ゲームエンジニアへの就職を成功させるためには、UnityとC#、Unreal EngineとC++を使った個人開発に取り組み、ポートフォリオを充実させたり、ゲーム会社のインターン・アルバイトで実務経験を積んだりすることが効果的です。または一般的なIT企業のSE・PGとして就職した後、独学でゲーム開発について学びながらゲーム業界に転職するキャリアパスも効果的です。

未経験からゲーム業界へ挑戦するのは簡単な道ではありませんが、自分の強みを活かしながら地道に技術を磨き、ゲーム開発への情熱を示しながら、理想のキャリアパスを実現してみてください。

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