- 1. HRテックとは
- 2. HRテックが活用される6つの領域
- 3. 企業がHRテックを活用する3つのメリット
- 4. 企業がHRテックを活用する際の注意点
- 5. HRテック業界の動向と将来性
- 6. まとめ
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1. HRテックとは
HRテックとは、「Human Resources(人材)Technology(技術)」の略称で、人事部門で活用されているIT技術を指します。ここでは、HRテックの概要や用いられるテクノロジーなどを解説するので、参考にしてください。
HRテックの概要と注目度が高まっている背景
HRテックは、AIやクラウドなどの最先端技術を融合した、最新の人事・組織マネージメントシステムの総称として使われています。HRテックの範囲は広く、採用だけでなく、勤怠管理や社員のエンゲージメント向上など、人事領域全体を包括するのが特徴です。
近年の急激なHRテックの発展の要因として、少子高齢化による労働人口の減少や働き方の多様化などにより、人事業務の効率化が急務となっていることが挙げられます。企業はより効率的かつ戦略的に、優秀な人材の確保や人事管理を行う目的で、HRテックで人事データを活用しているのです。
HRテックを従来の人事管理システムと比較した場合、機能・UI・操作性が大幅に改善され、生産性の向上が期待できます。また、求人情報サービスなどもHRテックに分類され、就活生にとって身近なサービスで活用されている点も押さえておきましょう。
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採用現場でのHRテックの導入事例
採用選考でHRテックを活用している事例は以下のとおりです。
AIによる動画面接の評価
AIを用いて動画面接中の応募者の様子を解析し、一定の合否を判定します。合格者は選考を進め、不合格者は人事担当者が改めて評価することで、正確性を担保するケースです。
個人の個性や環境から入社後の活躍度を予測
企業内で蓄積した従業員のデータを活かして、応募者の個性や行動の傾向、周囲の環境などをもとに、入社後に活躍できる人材かどうかを予測する企業もあります。独自データを用いて一般的な採用ステップを踏まない企業の場合、前例やマニュアルが通用しない可能性があるので注意してください。
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HRテックに用いられるテクノロジー
HRテックには、以下のような最新IT技術が用いられています。
AI技術
AIはコンピュータにデータを学習させ、発見したルールやパターンを活用する技術です。従業員の成績や活躍している人の傾向を学習させ、自社の求める人材かどうかや、適切な配属先を解析できます。
SaaS
SaaSは「Software as a Service」の略語で、サービス販売業者が用意したクラウド上でデータを管理できるシステムを指します。従来は、ユーザー企業が購入したパッケージ製品を自社のコンピュータにインストールする方法が主流でしたが、SaaSによってデータ管理が容易になったことから、テレワークも可能になりました。
RPA
RPAは「Robotic Process Automation」の略語で、事務作業の自動化に用いられるロボット技術です。人間が行うパソコン操作を覚え、給与計算といった定型的な作業を手順通りに自動操作します。
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2. HRテックが活用される6つの領域
HRテックは「採用管理」「組織管理」など、幅広い人事領域で活用されています。ここでは、企業がHRテックを用いる主な業務領域を6つ解説するので、参考にしてください。
領域1.採用管理
HRテックは、企業が行う採用活動の生産性の向上に役立ちます。たとえば、スマホやパソコンから簡単に採用面接ができるツールでは、履歴書といった書面では把握しきれない候補者の表情や振る舞いなどを考慮して選考を進められるでしょう。
また、従来は複数のツールにまたがって管理されていた、候補者の評価データやメールでのコミュニケーション履歴などを一元管理できるツールも存在し、コスト管理にも寄与しています。
領域2.育成管理
HRテックは、従業員の育成管理の最適化にも活躍するツールです。企業に蓄積されたビッグデータを分析し、新入社員向けの研修プログラムの改善案を自動的に生み出すサービスなどが挙げられます。
また、研修生からの質問に対して自動返信するAIサービスを通じて、研修プログラムの問題点の発見も可能です。
領域3.勤怠管理
HRテックは、勤怠管理にも用いられています。クラウド上で出退勤の打刻ができたり、顔認証で出退勤を可能にしたりなど、勤怠管理の煩雑さを軽減できるのが特徴です。時間外労働も自動計算が可能となり、給与計算の負担も軽減できます。
また、フレックス制の導入といった、多様化する働き方に合わせた福利厚生や就業制度の整備にも役立つツールです。
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領域4.労務管理
労務管理も、HRテックを活用し効率化できます。入退社や社会保険の手続きのほか、雇用契約書の発行や年末調整といった機能が挙げられます。
氏名や住所など同じ情報を何度も入力する手間が省け、従業員が直接データ入力することで、情報の記載漏れも防ぎやすい点がメリットです。
領域5.健康管理
HRテックを活用すれば、健康診断の予約や結果の保管に加えて、オンラインでの診療やストレスチェックなどが可能となります。
従業員の健康管理に関するデータを一元化すれば、健康状態を把握し必要なアクションを取ることはもちろん、労働基準監督署への報告書も効率的に作成できるのが特徴です。
領域6.組織管理
HRテックは組織管理の効率化にも役立ちます。具体的な事例は、従業員の経歴に加えてスキルや評価などを一元管理し、最も生産性が高まる人材配置を可能にするサービスなどです。
そのほか、定期的に従業員に対して簡単なアンケートを行い、早期に課題を発見し離職率を低下させたり、目標を達成に導くための施策を講じて、エンゲージメントの向上を図ったりする際にも活躍します。
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3. 企業がHRテックを活用する3つのメリット
企業がHRテックを導入するメリットは、「従業員データの一元管理」「コスト削減」などが挙げられます。ここでは、企業がHRテックを活用する具体的なメリットを3つ解説するので、参考にしてください。
メリット1.従業員データの一元管理ができる
HRテックを活用すれば従業員データの一元管理が容易になり、一人ひとりの経歴やスキルなどを把握しやすくなる点がメリットです。一元化された従業員の人事データから、人材配置や人事評価といった判断精度が高まり、生産性の向上や離職率低減などの効果が期待できます。
たとえば、新しいプロジェクトを始める場合、「どの人材が適任か」「どのメンバーを加えればお互いの弱点を補い合えるか」などの戦略的な人事マネジメントができるでしょう。
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メリット2.コスト削減や業務を効率化できる
人事管理にかかるコストの削減や作業の効率化ができるのも、HRテックを用いるメリットです。たとえば、従業員の基本情報を管理する際の手間の削減が挙げられます。
HRテックを導入する以前は、従業員が記入した書面を人事部がエクセルにデータを入力し直す作業や、社員が個別に入力したデータを一括管理用のファイルに移すなどの手間がかかるケースがありました。
HRテックを利用することで、各従業員が自身の勤怠や入社手続き時などのデータをシステムに直接入力できます。その結果、人事部門の人件費や用紙代などの費用を大幅にカットし、業務の無駄を省けるのです。
メリット3.優秀な人材を確保しやすい
HRテックの活用により、採用活動において自社に合った人材や優秀な人材の確保も可能になります。
人事部門では、採用活動時の適性検査の結果や面接での評価だけでなく、入社後の従業員の活動に関する評価や、ストレスチェックのアンケート結果といった情報を収集しています。しかし、データの有効的な活用方法が見つかっていないケースがありました。
HRテックを駆使すれば、採用時にどのような評価を受けている人材が入社後に高い成果を上げるのか、優秀な人材はどのような業務フローで仕事をしているのかなどの統計が取れるでしょう。
人事部門に蓄積されている個人の活動情報をもとに、優秀な人材を見つけ出す上で有益な情報を簡単に共有できるようになります。
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4. 企業がHRテックを活用する際の注意点
企業がHRテックを採用活動や人事評価などで利用する際は、情報の取り扱いを慎重に行うことや、最終的には人の目で確認する必要があるといった点に注意が必要です。ここでは、企業がHRテックを活用するにあたって注意すべき点を解説します。
個人情報の取り扱いに注意する
HRテックを活用する際は、社員の個人情報が漏洩したり、必要以上の情報を収集したりしないよう注意が必要です。使用用途によって、HRテックは社員の住所や氏名といったプライベートな情報から、仕事の評価や健康状態など、大量の個人情報を取り込みます。
情報を守るために、厳重なセキュリティ環境を用意することはもちろん、収集する必要のない情報を含んでいないかのチェックも欠かせません。また、プライバシーの侵害行為がないよう、HRテックを利用する担当者のリテラシー向上を図ることも重要です。
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HRテックの機能だけに頼らず人の目を通す
HRテックだけに頼り過ぎず、必ず最後に人間が確認することも欠かせません。たとえば、過去のデータをもとに採用候補者を絞り込み、「AIの判定だから安心だ」と最終チェックを怠った場合、意図しない結果を招いた際の責任問題に発展するでしょう。
HRテックで得た結果は必ず人間の目で確認し、その結果が出た理由を把握しておくことが大切です。
学習させるデータが偏らないようにする
HRテックに学習させるデータの内容にも注意を払う必要があります。データが偏っていると、本来得られるはずの情報が得られず、社員の評価や採用結果にも影響を及ぼしかねません。
たとえば、人の数値化できない部分はHRテックに取り込めないため、HRテック任せにした人事評価を行うと、不公平感が生じる可能性があります。そのため、HRテックが学習する元データを綿密に精査し、機械と人の目で見た評価を並行して行うことが重要です。
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5. HRテック業界の動向と将来性
HRテック業界は、今後も市場の成長が見込まれると予想できるでしょう。ここでは、HRテック業界の動向と将来性について解説します。
市場規模の成長が高まっている
デロイト トーマツ ミック経済研究所が運営するオンライン情報サービスの提供サイト「HRTechクラウド市場の実態と展望 2023年度版」によると、HRテックの市場規模は2024年には1,442億円とされており、前年比30%増になるとの予想が公表されました。
市場規模が約600億円であった2021年以降、毎年約30%程度の成長を続けています。同調査では、2027年において3,200億円市場の予想を立てており、今後も高い成長が期待されている産業です。
テクノロジーの発展がさらにHRテックを浸透させる
近年加速しているビッグデータやAIなどの最先端技術の発展により、HRテックはますます浸透していくと予想されます。
上述したように、HRテックはテクノロジーを駆使して人事活動を効率化する技術です。テクノロジーの発展により、今後さらにHRテックが高精度の活用しやすいツールへ進化すると想定でき、導入を検討する企業が増えると考えられます。
企業の流動性が高まることでHRテックの需要が増える
企業に勤める人材の流動性が高まり、HRテックの需要も増加すると考えられているのも特徴的です。従来、日本には終身雇用をベースとして、新卒一括採用や年功序列などの伝統的な雇用制度がありました。
しかし、これらの仕組みは少子高齢化や働き方の多様化といった時代の変化とともに崩壊し始めており、企業の流動性が高まってきています。
各社の人事部門は、今後さらに優秀な人材の確保と離職率の低下の追求が求められるため、達成手段としてHRテックを活用する企業が増加すると予想されます。
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6. まとめ
HRテックは、優秀な人材を確保したり、人事業務を効率化したりするために不可欠なツールです。採用現場だけでなく、勤怠管理や人事評価などの人事領域の広範囲で役立つため、今後もますます浸透していくでしょう。
一方で、テクノロジーに頼り過ぎると思わぬ誤算が生じかねないため、最終的には人の目を介して判断することが重要です。また、個人情報の取り扱いにも注意し、適切なルールのもとで運用することが求められます。
特に、HRテック業界や人事領域への就職を目指している就活生は、市場が発展している背景などを把握したうえで就活に臨めば、理解度の高さや企業課題への関心をアピールできるでしょう。
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