保守エンジニアとは?やめとけと言われる理由や運用・開発との違い

保守エンジニアとは?やめとけと言われる理由や運用・開発との違い
IT業界では、「保守エンジニアはやめとけ」という声をよく耳にしますが、実際のところはどうなのか疑問に感じている方は多いでしょう。保守エンジニアは、既存のシステムを安定稼働させる重要な役割を担う職種です。しかし、その業務内容や働き方について正しく理解されていないことも多く、ネガティブなイメージを持たれがちです。 本記事では、保守エンジニアの具体的な仕事内容から、開発・運用エンジニアとの違い、「やめとけ」と言われる理由、そして働く魅力やメリットまで詳しく解説します。IT業界への就活を検討している方や、保守エンジニアとしてのキャリアに興味がある方はぜひ参考にしてください。
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1.保守エンジニアとは?

保守エンジニアとは、既に稼働しているシステムの安定性を維持し、継続的な改善を行うエンジニアのことを指します。システムが正常に動作し続けるよう、日々の監視から障害・トラブル対応、小規模な機能改善まで幅広い業務を担当します。

保守エンジニアの仕事内容

保守エンジニアの主な業務は、システムの安定稼働を支える作業です。日常的な監視業務では、システムの動作状況を常時チェックし、異常がないかを確認します。システム障害が発生した際には、迅速な原因調査と復旧作業を行い、ITサービスがストップする時間を最小限に抑えることが求められます。

また、システムの機能改善や不具合修正も重要な業務の一つです。ユーザーからの要望に基づいて既存機能の改良を行ったり、発見されたバグを修正したりもします。システムのバージョンアップやセキュリティパッチの適用、データベースの最適化なども定期的に実施。これらの作業により、システムの安定性・安全性を確保するのが保守エンジニアの仕事です。

保守エンジニアに必要とされるスキル

保守エンジニアには、技術的なスキルと問題解決能力の両方が求められます。担当するシステムで使用されているプログラミング言語やインフラ技術に関する深い理解が求められるほか、ログ解析やデバッグ技術、システム監視ツールを扱うスキルも欠かせません。

システム障害が発生した際には、限られた情報から問題の原因を特定する分析力、そして緊急時でも冷静に対応できる判断力が要求されます。大規模な障害が発生すると、クライアント企業や運用エンジニアへの迅速な報告や復旧作業の進捗共有も必要となるため、コミュニケーション能力も重要なスキルの一つです。システムの仕様書や運用手順書をわかりやすく作成する表現力も重宝されます。

保守エンジニアのキャリアパス

保守エンジニアのキャリアパスは豊富で、保守の現場で経験を積むことでさまざまなキャリアパスを選択できます。技術的な専門性を深めるITスペシャリストとしての道を選ぶなら、システム設計に携わるシステムアーキテクトへとキャリアアップすることができます。

プロジェクトマネジメントや顧客対応の経験を活かして、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントへの転身も可能です。保守業務で培った幅広いシステム知識は、新規開発プロジェクトでも大いに活用できるため、開発エンジニアへのキャリアチェンジも選択肢の一つになります。システム保守や顧客対応の経験をもとに、セールスエンジニアやカスタマーエンジニアなどの職種を選ぶこともできるでしょう。

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2.保守エンジニアと開発エンジニア・運用エンジニアの違い

ここからは、保守エンジニアと比較されることが多い開発・運用エンジニアとの違いについて、詳しくご紹介します。それぞれの役割や仕事内容とともに解説しますので、保守エンジニアという職種への理解を深める参考にしてみてください。

開発エンジニアとの違い

保守エンジニアと開発エンジニアとの最大の違いは、扱うシステムの状態と業務の性質にあります。開発エンジニアは新しいシステムやアプリをイチから作り上げることが主な業務で、創造性や設計力が重視されます。一方の保守エンジニアは、既存のシステムを対象とし、安定性の維持と継続的な改善に焦点を当てています。

開発エンジニアの業務は計画的に進める性質があり、プロジェクトのスケジュールに沿って進行することが多いです。しかし、保守エンジニアは予期しない障害やトラブルに対応する必要があり、より緊急性の高い業務が発生しやすいという特徴があります。また、開発エンジニアは最新技術を積極的に取り入れることが多いのに対し、保守エンジニアは実績豊富な言語や既存技術の深い理解を重視する傾向があります。

運用エンジニアとの違い

保守エンジニアと運用エンジニアとの違いは、担当する業務の範囲・役割にあります。運用エンジニアは主にシステムの日常的な監視、バックアップ、定期メンテナンスなどの定型業務を担当し、システムが正常に動作し続けることを支えます。一方の保守エンジニアは、これらの運用業務に加えて、システムの改修や機能追加も行います。

運用エンジニアの業務は比較的定型的なものが多く、決められたマニュアルに従って作業を進めることが多いです。しかし保守エンジニアは、その場に応じた技術的な判断を求められ、システムの内部構造を深く理解した上で改修作業を行う必要があります。保守エンジニアは、開発チームと運用チームの橋渡し役としての側面もあり、両方の視点を理解しておくことが求められます。

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3.保守エンジニアはやめとけと言われる理由

保守エンジニアは、次のような理由から「やめとけ」と言われることがあります。
 

  • ・急なトラブル対応に迫られるから

    ・単純作業を繰り返す日々になるから

    ・キャリアアップのために工夫・勉強が必要だから

    ・深夜・休日のシフトも発生するから

    ・成果が見えにくくモチベーションを維持しにくいから


それぞれ順番に解説しますので、なぜ保守エンジニアにネガティブな意見が集まるのか、その理由を理解しておきましょう。

急なトラブル対応に迫られるから

保守エンジニアは「やめとけ」と言われる大きな理由として、システム障害への緊急対応が頻繁に発生することが挙げられます。保守エンジニアが担当するシステムは、24時間365日の安定稼働が求められるケースが多いです。そのため深夜や休日でも障害が発生する可能性があり、トラブル時には即座にリモートもしくは現場での対応を行う必要があります。特に金融システムやECサイトなど、停止が許されないシステムでは、数分の遅れもクライアント企業にとっての大きな損失につながるため、常に緊張感を持って業務に臨む必要があります。

このような緊急対応は、退勤後や休日などプライベートの時間に発生することもあり、急な呼び出しを受けることが多くなるとワークライフバランスを保つのが困難になる場合があります。トラブルの原因が複雑で、解決に時間がかかる場合、長時間の連続作業を強いられることもあります。このような状況が続くと精神的・肉体的な負担が大きくなり、保守エンジニアに対して「やめとけ」という意見が集まる一因となっているのです。

単純作業を繰り返す日々になるから

保守エンジニアは「やめとけ」と言われるのは、入社後は単純作業を繰り返す日々になるからという理由も挙げられます。保守業務の中には、定期的なシステムチェックやバックアップ、ログの確認など、比較的単純な作業が含まれています。これらの作業の難易度自体は難しいものではありませんが、新規開発のような創造性を発揮できる場面や、新しい技術に挑戦する機会が少ないため、やりがいを得にくいと感じる人もいます。

特に業界最先端の技術を学び続けたいと考えるエンジニアにとっては、物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。同じシステムを長期間担当することで、業務がルーチン化しやすく、スキルアップの機会が限られると感じる保守エンジニアも多いです。保守エンジニアの仕事は、システムの安定稼働を支えるために非常に重要な役目を担っているものの、新規開発のような大きな変化や達成感を求める人には向かないかもしれません。

キャリアアップのために工夫・勉強が必要だから

保守エンジニアとしてキャリアアップを図るには、他の職種と比べても自主的な学習と工夫が不可欠になることも、「やめとけ」と言われる理由の一つです。保守エンジニアの日常業務だけでは、新しい技術に触れる機会が限られるため、最新の技術動向を把握しつつ自主的にスキルアップのための努力を続ける必要があります。

また、保守エンジニアとしての役割・存在意義を正しく評価してもらうためには、業務の成果を可視化して、適切にアピールする姿勢も求められます。というのも、システムの安定稼働は当たり前のこととして見られがちで、保守エンジニアの仕事が正当に評価されないことがあるからです。社内でのキャリアアップの機会を逃さないためにも、自分の成果を積極的に周りにアピールしなければならない点は、保守エンジニアにとって大変に感じる点の一つです。

深夜・休日のシフトも発生するから

多くの企業システムは24時間365日の稼働が求められるため、保守エンジニアには深夜や休日のシフト勤務が発生することがあります。システムの一時停止を伴うメンテナンスは、ユーザーの利用が少ない業務時間外に実施されることが多く、深夜や休日の作業が必要になります。緊急時の障害対応では時間を問わず出動する必要があり、不規則な勤務時間になりがちです。

こうした保守エンジニアの働き方は、プライベートの時間を確保するのが難しくなり、生活リズムの乱れにもつながることがあります。そのため家族との時間や趣味の時間、規則正しい生活を重視する人にとっては、大きな負担となるかもしれません。一方で、日々の業務では残業が発生しにくく、決められたシフト通りに働けることが魅力に感じる方もいます。

成果が見えにくくモチベーションを維持しにくいから

保守エンジニアは、自分の仕事の成果が目に見えにくく、モチベーションを維持しにくいという性質もあります。システムの安定稼働という成果は、周囲からはなかなか評価されにくいのが実情です。開発エンジニアの新規開発のように、新しい機能やサービスが完成するといったわかりやすい成果がないため、達成感を得にくいと感じる人もいます。また、障害を未然に防ぐ予防的な業務は、非常に重要度が高い仕事ですが、その効果を数値化することが難しく、周囲からも評価されにくい側面があります。

さらに保守業務は、「問題が起きないことが当たり前」と見なされがちで、日々の努力が正当に評価されないことがあります。このような状況では、自分の仕事の価値を実感することが難しくなり、モチベーションを維持するのが困難になるでしょう。縁の下の力持ちとしての仕事にもやりがいを見出し、モチベーションを維持できる人なら保守エンジニアへの適性は高いです。

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4.保守エンジニアとして働く魅力・メリット

保守エンジニアの仕事には確かに課題があり、「やめとけ」と言われるのも事実ですが、同時に多くの魅力もあります。
 

  • ・未経験から挑戦しやすい

    ・安定的な需要がある

    ・システム開発の全体像を把握できる


ここでは上記3つのメリットについて解説しますので、保守エンジニアを目指すかどうかの判断材料にしてみてください。

未経験から挑戦しやすい

保守エンジニアは、IT業界未経験者にとって比較的参入しやすい職種の一つです。新規開発と異なり、完成している既存のシステムを扱うため、最初から高度なプログラミングスキルを求められることは少なく、基本的なIT知識があれば仕事を始めることができます。また、先輩エンジニアからの指導を受けながら実際のシステムに触れることで、プログラミングやITインフラの扱いを含めた、実践的なスキルを身につけることもできます。

多くの企業では、保守エンジニアを含めた若手エンジニア向けの研修制度・教育プログラムを用意しており、段階的にスキルアップできる環境が整っています。たとえば、最初は監視業務から始めて、徐々に障害対応や改修作業を担当、ゆくゆくは開発エンジニアとしてチームに配属されるなど、無理のないペースで成長できる環境があります。情報系出身ではない方や、プログラミング未経験の方にとっては大きなメリットになるでしょう。

安定的な需要がある

保守エンジニアの需要は非常に安定しており、将来性にも優れる職種です。企業が一度システムを導入すると、そのシステムは長期間にわたって使用され続けるのが一般的です。そのため景気に左右されやすい開発エンジニアと比べると、保守・運用の需要がなくなることはありません。特に基幹システムや重要なITインフラの現場では、高い専門性を持つ保守エンジニアが不可欠です。

DX化の普及により、企業活動におけるITシステムの重要性は年々高まっており、保守エンジニアの需要も増しています。今後どれだけ新しい技術が登場しても、既存システムの保守は必ず必要な仕事であり、安定した雇用が期待できるメリットがあります。そのため将来性重視で仕事を選びたい方にもおすすめです。

システム開発の全体像を把握できる

保守エンジニアは、保守業務のためにシステム設計から運用まで、全ての工程に関わる機会があるため、システム開発の全体像を深く理解できるメリットがあります。既存システムの改修作業では、小規模ながら要件定義から設計、実装、テスト、リリースまでの一連の流れを経験できるので、開発エンジニアの仕事にも活かせるスキルが身につきます。

また、さまざまな現場での保守業務を担当することで、各クライアント企業の業界知識や専門用語が自然と習得できるのも魅力です。たとえば、会計システムや在庫管理システム、人事管理システムなど、異なる分野のシステムを担当することで、基本的なビジネス知識も同時に身につけることができるのです。こうした経験を活かすことで、会計システムに強いエンジニアや、製造業に強いエンジニアなど、得意分野を作って将来のキャリア形成を有利に進めることもできるでしょう。

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5.まとめ

保守エンジニアは、既存システムの安定稼働を支える重要な役割を担う職種です。しかし保守業務には大変な一面も多く、「やめとけ」と言われることが多いのも事実です。その背景には、急なトラブル対応に追われることや、日々の業務が単純作業になりやすいこと、シフト勤務により不規則な生活リズムになりやすい点などが挙げられます。一方で、未経験から挑戦しやすく、開発エンジニアと比較しても安定的な需要があり、システム開発全体の流れを把握しやすいといったメリットもあります。

保守エンジニアとして後悔のないキャリアを歩むためには、開発エンジニア・運用エンジニアとの違いを理解し、保守エンジニアとして働くメリット・デメリットをそれぞれ踏まえた上で、就職先を選ぶのが大切です。

本記事で紹介してきた内容をもとに、保守エンジニアとしての就活に臨んでみてください。

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