ゲーム会社への提出作品で求められるレベルとは?作品以外に力を入れたい就活対策も

ゲーム会社への提出作品で求められるレベルとは?作品以外に力を入れたい就活対策も
ゲームプログラマーとして就職するためにゲーム会社の選考を受ける場合、エントリーシートや面接とは別に作品提出が求められることがあります。自分でプログラムを書いて完成させたゲーム作品を添付し、ゲームの内容やプログラムのコードが評価の対象になるパターンです。

スキル面・技術面よりもポテンシャルを重視すると言われる新卒採用ですが、ゲーム会社の提出作品ではどのくらいのレベルの完成度を目指すべきなのか、迷う方は多いでしょう。

そこで本記事では、ゲーム会社への提出作品で求められるレベルについて、効果的にレベルアップするための方法や注意点などとともに解説します。

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1.ゲーム会社の選考では作品提出が必要

新卒でゲーム会社への就職を目指す場合、ゲームプログラミングの経験を問わない求人も多いですが、一方で人気の大手企業の求人や、即戦力としての活躍を求める企業の求人では、「プログラミング作品」の提出が求められることがあります。プログラミング作品は、エントリーシートや履歴書などの応募書類とともに提出する必要があるため、ゲーム会社への就活を目指すなら早めに制作に取り組まなければなりません。

提出方法は企業によっても異なりますが、プログラミング作品のデータやURLとともに、ソースコード、プレイ動画などの提出が求められることが多いです。ここで気になるのが、どのくらいのレベルのプログラミング作品を提出すれば良いのかという点でしょう。

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2.ゲーム会社への提出作品で求められるレベルとは?

ゲーム会社への提出作品で求められるレベルについて、具体的な評価ポイントをもとにご紹介すると、下記の通りです。
 

  • ・ゲーム作品として成立しているかどうか

    ・他者が読んでもわかるコードで書かれているか

    ・ゲーム制作に対するこだわり・目的が感じられるか

    ・入社後の業務に必要なスキルが取り入れられているか


それぞれ順番に解説しますので、ゲーム会社に評価される提出作品を制作する参考にしてみてください。

ゲーム作品として成立しているかどうか

ゲーム会社への提出作品で最低限求められるレベルとして、一つのゲームタイトルとして成立しているかどうかが挙げられます。ゲームを起動してからチュートリアルで操作を覚え、マイルストーンをクリアしながらエンディングに辿り着く、もしくはゲームオーバーを迎えるまでの過程を、実際にプレイして動作することが評価の対象となります。具体的な完成度のレベルとしては、「Steam」「Epic Games Store」などで100円〜500円程度で販売されているシンプルなゲーム並みのクオリティをイメージすると良いでしょう。

プレイヤーへの説明がないまま急にゲームが起動したり、もしくは終了してしまったりする場合、どれだけ高度な技術を使っていたとしても不完全なゲーム作品と判断されて、評価が低下してしまいます。自分のPC環境では動作するが、提出企業の環境では動作しない可能性も考慮して、プレイ動画を添付するのも忘れないようにしましょう。

他者が読んでもわかるコードで書かれているか

ゲーム会社への提出作品では、開発者以外の他者が読んでもわかりやすいソースコードで書かれているかどうかが評価されます。個人開発では自分が読めるコードであれば問題ないかもしれませんが、ゲーム会社でチームとしてゲーム開発に携わる場合には、自分以外のメンバーが読んでもわかりやすく、誰でも修正ができるソースコードで書く必要が出てきます。

プロのゲームプログラマーとしての品質を求められるわけではありませんが、一貫性のある記述方法や適切なインデント・改行、読み手を意識したコメントなどを残しておくと、ソースコードの内容で高く評価されやすくなるでしょう。ソースコードの読みやすさは、知り合いなどの第三者にチェックしてもらうことで改善しやすいので、ぜひ周囲にフィードバックを求めてみてください。

ゲーム制作に対するこだわり・目的が感じられるか

ゲーム会社への提出作品において求められるレベルとして、ゲーム制作に対するこだわり・目的が感じられることが挙げられます。プログラミング作品の中でもっとも評価してもらいたい「アピールポイント」と言い換えても良いでしょう。たとえば、ゲームAIやアニメーションの実装など、ライバルの作品と差別化できるようなこだわりを盛り込めると理想的です。

ゲームの細部にまでこだわる姿勢や、ゲーム制作における得意分野を持っていることが伝わると、ゲームプログラマーとして高いポテンシャルを持った人物であると評価されます。単なる提出作品としてゲームを制作するのではなく、自分の強みやこだわりが伝わるプログラミング作品を用意しましょう。

入社後の業務に必要なスキルが取り入れられているか

ゲーム会社への提出作品では、入社後の業務に必要なスキルが使われていることも高く評価される要因になります。たとえばUnityとC#でゲーム開発に取り組んでいる企業の場合には、C#を使って提出作品を制作するなど。プログラミング作品の中で、自社の業務との関連性が高い技術が使われていれば、入社後は即戦力で活躍できる人物として選考での評価も高まります。

そのため提出作品に着手する段階で、できるだけ第一志望群の企業をリストアップしておき、具体的な採用情報もチェックしておくのが望ましいです。志望するゲーム会社・業種がまだ明確でない場合には、まずはどの企業でも評価されやすいC++を使って制作実績を用意しておき、その実績をアピールできる企業を選ぶという順番でも良いでしょう。

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3.ゲーム会社への提出作品でクオリティをレベルアップするための方法

ゲーム会社への提出作品を制作する際に求められるレベル・完成度については前述した通りですが、もちろんハイレベルな作品を提出できるならそれに越したことはありません。そこで次からは、就活で提出するプログラミング作品をよりレベルアップさせるための方法についてもご紹介します。
 

  • ・第三者にゲームをプレイしてもらう

    ・ゲーム内でチュートリアル・操作説明を案内する

    ・今後の改善策についてまとめておく


一つひとつ順番に解説しますので、提出作品の品質をより高めたいと考えている方は参考にしてみてください。

第三者にゲームをプレイしてもらう

ゲーム会社への提出作品をレベルアップさせるためのテクニックとして、第三者にゲームをプレイしてもらうのが定番です。制作したゲーム作品を他人にプレイしてもらい、その様子を見学することで改善のヒントが得られることがあります。ゲームに詳しくない人にプレイしてもらうことで、自分ではつまずかないポイントでつまずいてしまうことが発見できたり、想定していない操作によるバグに直面したりすることもあるでしょう。

ゲーム開発に長く携わっていると、無意識にプレイヤーとしての目線が失われてしまうことは少なくありません。プログラミング作品が完成した際には、一度ゲームプログラマーでない人にもプレイしてもらい、改善につなげてみましょう。

ゲーム内でチュートリアル・操作説明を案内する

ゲーム会社への提出作品であっても、初めてプレイするユーザーに向けたチュートリアル・操作説明を案内することもポイントです。予備知識なしの状態からスムーズにゲームをスタートして、楽しくプレイできるゲームとして設計されていれば、選考での評価も高まるでしょう。プログラミング作品の提出の際には、別途資料を用意してゲームの概要や操作方法を伝えることも可能です。

しかし、資料なしでゲーム内でチュートリアルを操作できて、ゲームの途中からであっても手軽に操作方法を確認できる仕組みがあると、ユーザーフレンドリーで好印象のプログラミング作品となるでしょう。

今後の改善策についてまとめておく

ゲーム会社への提出作品は、100%の完璧なレベルで提出できることは少ないでしょう。改善できるポイントが残っていたり、どうしても解消できない問題点が残っていたりするのが普通です。そうした課題をまとめておき、今後の改善策について説明できるようにしておくと、その後の面接でも好印象を残しやすくなります。改善すべき理由や問題点について、なぜそう考えるのかという理由とともに伝えられるのが望ましいです。

就活のための提出作品で、プロ並みの100%のレベルの作品を提出することは、現実的には不可能です。その前提に立った上で、提出作品の改善策やブラッシュアップについて検討しておき、面接の際の受け答えに活用してみてください。

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4.ゲーム会社への提出作品を用意する時の注意点

ゲーム会社への提出作品を用意する時には、完成度やレベルを高めておくだけではなく、次のような注意点にも気をつける必要があります。
 

  • ・作品提出のレギュレーションを十分に確認する

    ・プレイ動画・紹介資料を添付する

    ・提出作品に対する深掘り質問を対策しておく


これらのポイントも踏まえつつ、提出作品を準備しておきましょう。

作品提出のレギュレーションを十分に確認する

ゲーム会社にプログラミング作品を提出する際には、企業から指定されているレギュレーションを十分に確認することが重要です。プログラミング作品のデータやフォーマット、提出方法に指定があれば、その指定に沿って提出作品を用意する必要があります。プレイ動画を必ず添付する必要があるなど、明確なルールに従っていない提出作品は、選考の対象外となってしまう可能性もあるのでご注意ください。

一つのプログラミング作品ではなく、これまでの開発作品をまとめたポートフォリオの提出を求められる企業も少なくありません。ポートフォリオを提出する場合、これまでに自分自身が開発してきた作品について、スクリーンショットや図表・アピールポイントとともに時系列の資料にしてまとめるのがポイントです。

プレイ動画・紹介資料を添付する

ゲーム会社への提出作品には、別途プレイ動画や紹介資料を添付するのも重要です。プレイ動画は、企業側の環境でゲームが動作しなかった場合の資料になり、プログラミング作品の紹介資料では何にこだわって制作したのか、どの部分で技術的な工夫を加えたのかをアピールする材料となります。

グループやチームで制作した作品の場合、自分の担当箇所を的確に伝えるためにも、必ず紹介資料を用意しておきましょう。こだわった部分や工夫したソースコードを抜粋して資料で紹介しておくと、プログラミング作品のどの部分を見れば良いのかが伝わり、面接官から評価されやすくなるでしょう。

提出作品に対する深掘り質問を対策しておく

ゲーム会社の選考では、面接において提出作品に対する深掘り質問を受けることが多いです。提出したプログラミング作品について、作品のアピールポイントやこだわった部分について質問されたり、課題・改善点について質問されたりすることも多いです。こうした深掘り質問にスムーズに回答できなければ、どれだけ高度な技術を用いていたとしても、面接官からの印象は悪化してしまいます。

提出作品についての深掘り質問は、自分の作品をどれだけ客観的に見て理解できているかを評価する質問でもあります。そのためプログラミング作品を用意する際には、その作品を踏まえた面接対策を想定しながら提出するのが大切です。

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5.ゲーム会社の就活で提出作品以外に力を入れたい就活対策

最後に、ゲーム会社の就活で提出作品以外にも力を入れておきたい就活対策をご紹介します。
 

  • ・長期インターンやアルバイトで実務経験を積む

    ・企業の求める人物像を押さえておく

    ・「ゲーム好き」以外の志望動機を用意する


これらのポイントを踏まえて就活に臨み、第一志望の企業からの内定を目指しましょう。

長期インターンやアルバイトで実務経験を積む

ゲーム会社からの内定を手に入れるために、長期インターンやアルバイトで実務経験を積んでおくのが有効です。企業の社員が手掛けている業務に触れられる長期インターンや、ゲーム開発の一部を経験できるアルバイトで現場を知ることは、ゲームプログラマーという仕事の理解を深めることに役立ちます。

また、実務経験を持ったゲームプログラマーとして、未経験者ではなく経験者の枠で採用してもらえる可能性もあります。サマーインターンやウィンターインターンを実施する企業の中には、インターン参加者を対象とした早期選考・早期内定を実施していることもあるので、積極的に参加してみましょう。

おすすめ記事:ゲーム会社のインターンに参加するメリットとは|未経験でも大丈夫?

企業の求める人物像を押さえておく

ゲーム会社に入るための就活では、企業の「求める人物像」を押さえておくことも重要です。企業が発信している求める人物像は、現場の最前線で活躍している社員の特徴を集めたものであり、企業の採用基準についてのメッセージでもあります。応募企業の求める人物像を念頭に置きながらエントリーシートの作成や面接対策に取り組むと、面接官からは高い評価を受けられるでしょう。

ただし、自分自身の性格や価値観を曲げてまで企業の求める人物像に合わせる必要はありません。あくまでも自分の強みのアピールにつながる項目を取り入れながら、自己PRを充実させると良いでしょう。

「ゲーム好き」以外の志望動機を用意する

ゲーム会社の就活対策では、「ゲーム好き」以外の志望動機を用意してライバルとの差別化を図ることも効果的です。ゲーム会社に応募するライバルの多くは、「ゲーム好き」であることを志望動機としているため、同じような志望動機を用意してしまうと埋もれてしまう可能性が高まります。

企業の事業内容への興味や、企業理念への共感、魅力的な職場など、オリジナリティある志望動機を伝えることで、ライバルとの大きな差別化を図ることができるので、ぜひ実践してみてください。

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6.まとめ

ゲーム会社の選考で用いる提出作品は、現役のゲームプログラマーやプロのエンジニア並みのレベルである必要はなく、ゲーム作品として成立していることや、他者が読んでもわかるコードで書かれていることが評価基準となります。ゲーム制作に対するこだわり・目的が感じられることや、入社後に必要なスキルを用いていることも、提出作品では高評価につながります。

プログラミング作品のクオリティをレベルアップさせるためには、第三者にゲームをプレイしてもらい、その様子を見学することが効果的です。ゲーム内にチュートリアルや操作説明をしっかりと盛り込むことも、選考では好印象につながります。ただし、作品提出についてのレギュレーションを十分に確認し、プレイ動画や紹介資料を添付した上で提出することを心掛けてください。

本記事で解説してきた、提出作品以外にも力を入れたい就活対策も参考にしながら、ゲーム会社の内定獲得を目指しましょう。

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