
ただし、SES企業に勤めるエンジニアや、組み込みエンジニア・インフラエンジニアなど、自由な働き方が認められにくい職種が存在することに注意が必要です。
本記事では、エンジニアの働き方の種類とともに、理想の働き方を実現するコツや注意点についてご紹介します。
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- 1.エンジニアの働き方は主に5種類
- 2.近年のエンジニアの働き方トレンド
- 3.エンジニアの働き方ごとの年収の違い
- 4.エンジニアが理想の働き方を実現するためのコツ
- 5.エンジニアが理想の働き方を実現するための注意点
- 6.まとめ
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1.エンジニアの働き方は主に5種類
エンジニアの働き方には、主に以下の5種類が挙げられます。
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・正社員エンジニア
・客先常駐エンジニア
・派遣社員エンジニア
・フリーランスエンジニア
・パート・アルバイトのエンジニア
それぞれの働き方ごとのメリット・デメリットや違いについて順番にご紹介します。
正社員エンジニア
正社員のエンジニアは、IT業界では最も一般的な働き方であり、企業と雇用契約を結んだ上で勤務します。正社員として収入・待遇が安定しており、福利厚生が充実した企業も多いのが特徴です。収入は月給制・年俸制で決まることが多く、ほかの勤務形態と比べて高年収を得やすい傾向にあります。
一方で、派遣社員などと比べると重い責任を求められることになるので、成果を出さなければならないというプレッシャーがかかります。特に人手不足のベンチャー企業においては、一人のエンジニアに負担が集中してしまうことも珍しくありません。業種によってはリモートワークや在宅勤務が認められるケースもありますが、エンジニアの働き方としては自由度はやや低めと言えます。
客先常駐エンジニア
客先常駐エンジニアは、SES企業と呼ばれる企業に正社員で雇用されるものの、クライアント企業のオフィスに派遣されてエンジニアとしての業務に取り組む働き方です。派遣社員と近いですが、正社員で雇用されている点と、成果物に対する責任を負うことなく労働時間に対して報酬が支払われる点に違いがあります。
SES企業では、未経験から若手のエンジニアを採用していることが多く、内定を取るハードルが低いメリットがあります。ホワイトな職場であれば十分な研修を受けてからクライアント企業に派遣され、エンジニアとしてのキャリアをスタートすることができます。ただし、携わるプロジェクトごとに職場が変わるため、働き方が安定しないというデメリットがあります。
原則としてクライアント企業のオフィスに出社する必要があるので、リモートワークなどの自由な働き方との相性が悪いことにも注意しましょう。
派遣社員エンジニア
派遣社員のエンジニアは、一度派遣会社と雇用契約を結んだ上で、別の企業に派遣される働き方を指します。客先常駐エンジニアと似ていますが、客先常駐は準委任契約(SES契約)を結ぶのに対して、派遣社員は派遣会社とクライアント企業が派遣契約を結ぶことに違いがあります。客先常駐エンジニアはクライアントから直接指示を受けて働くことができませんが、派遣社員は直接指示を受けながら働く点も大きな違いです。
派遣社員の場合も、未経験から採用されるケースが多く、入社難易度が低い傾向にあります。正社員で雇用されるわけではないため、収入水準は低めで雇用は不安定になりますが、働く期間や場所を自分で選択できる自由度が高めの働き方です。派遣先での成果が認められれば、正社員として登用されるチャンスもあります。
フリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアは、特定の企業と雇用関係を結ぶことなく、クライアント企業から直接案件を受注しながら作業する働き方です。依頼されたシステム開発を納期までに仕上げるタスク型の案件のほか、企業のオフィスに常駐しながら働くプロジェクト型の案件の2種類が主に存在しています。タスク型の案件であれば、働く時間・場所・人間関係はすべて自由に選べるので、ストレスなく続けられるのが大きな魅力です。
ただし会社員のエンジニアと比べると、社会保険に加入できず社会的な信用が低下するほか、案件の受注はすべて自分で行わなければならない点に注意が必要です。営業が苦手で案件を取ることができなければ、翌月からの収入が途絶えてしまうことになるでしょう。引き受ける案件によって青天井の収入を目指すこともできる一方で、案件がストップすれば一気に収入が減るリスクもあります。
パート・アルバイトのエンジニア
パート・アルバイトで働くエンジニアは、プログラミングスキルを使ったエンジニアの仕事というよりも、電話対応や資料作成、データ入力などの簡単な作業を任せられることの多い働き方です。学生のアルバイトや長期インターンシップなども、こちらの働き方に当てはまります。中には家庭の事情でフルタイムでの勤務が難しく、パートタイマーとして働くベテランエンジニアもいます。
パート・アルバイトであれば時間の自由がききやすく、プライベートの時間を重視しながら働けるメリットがあります。実績が認められれば正社員登用のチャンスがある点は、派遣社員と共通しています。ただし、大きな責任を伴う仕事を任せられることは少なく、スキルアップが難しいほか、まとまった収入を得るのにも適していないので注意が必要です。
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2.近年のエンジニアの働き方トレンド
エンジニアの働き方について考える時には、自分の理想の働き方だけではなく、近年のIT業界における働き方のトレンドを押さえておく必要があります。現在はどのような働き方を実践しているエンジニアが多いのか、ここでご紹介します。
フルリモートを認める企業が増加
IT業界は、以前からリモートワークと相性の良い業界でしたが、コロナ禍をきっかけに一気にフルリモートの働き方が普及しました。コロナ禍が明けてからもリモートワークを継続している企業は多く、IT企業においてはリモートワークの定着が大きく進んだと言えるでしょう。企業に出社していた場合と比べてパフォーマンスが低下しないエンジニアは、企業側からも高い評価を受けており、在宅での開発環境を整えるための手当が支給されるケースも多いです。
エンジニア側にとっても、通勤時間をスキルアップや業務時間に充当したり、プライベートの時間を充実させたりすることができるので、リモートワークを歓迎するエンジニアは非常に多いです。
ただし、先輩や上司に頼ることなく自分自身で開発スケジュールを決め、必要な業務をこなせるスキルがあることが前提なので、新卒入社のエンジニアがすぐにリモートワークの許可が出ることは少ないです。採用されてしばらくは出社しながらエンジニアの基礎を学び、一人前になった段階でリモートワークが認められるのが一般的です。
エンジニアの副業を解禁・奨励するケースも
IT企業の中には、近年になってエンジニアの副業を解禁・奨励するケースも増えてきています。一人ひとりのエンジニアが興味・関心のある分野で個人開発の副業に取り組むことにより、エンジニアとしてのスキルアップを果たし、より自社に貢献してくれる人材となることを期待されているのです。
エンジニアはほかの職種と比べると高年収の職種ですが、より高収入を得るためにデリバリーなどの副業をスタートすることも珍しくありません。ただし、副業に取り組むようになってから体力低下や睡眠不足に陥り、本業でのパフォーマンス低下が起こってしまうようでは、社内での評価が下がる原因になるので注意が必要です。
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3.エンジニアの働き方ごとの年収の違い
エンジニアの働き方によっては、得られる収入にも大きな差が生まれます。職種ごとの年収・時給がチェックできる「求人ボックス」を参照すると、システムエンジニアの雇用形態ごとの収入は次のようになっています。
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・正社員:平均年収494万円
・派遣社員:平均時給2,294円
・アルバイト・パート:平均時給1,197円
なお、レバテックフリーランスの求人情報をもとにすると、フリーランスのシステムエンジニアの月平均単価は71万円というデータがあります。
参考:【2024】SEの平均年収|20・30・40代別、1000万までの道のり | レバテックフリーランス
このように、同じエンジニアであっても雇用形態によって年収は大きく異なり、フリーランス・正社員・派遣社員の順番で年収が高くなる傾向にあります。最も自由度の高い働き方もフリーランスなので、正社員・派遣社員としてエンジニアとしてのスキルと実績を積み、ゆくゆくはフリーランスエンジニアとして独立することを目標にする方は多いです。
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4.エンジニアが理想の働き方を実現するためのコツ
続いて、エンジニアが理想の働き方を実現するために、押さえておきたい4つのコツについてもご紹介しましょう。
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・エンジニアとして働く際に重視するものを厳選する
・自走できるスキル・実績を身につける
・リモートワーク可能な職種を選ぶ
・会社説明会・インターンで実際の働き方をリサーチする
これらのポイントを踏まえながら、自分にとって理想の働き方を実現できるようにキャリアアップへ取り組んでみてください。
エンジニアとして働く際に重視するものを厳選する
エンジニアが理想の働き方を実現するために、まずはエンジニアの仕事にどのような理想を求めるのかを明確にしておく必要があります。「自由な働き方を得たい」と考える場合にも、高い年収を受け取って好きなことにお金を使える働き方を目指すのか、あるいは収入が少なくとも自由にできる時間が多い働き方を目指すのかによって、選ぶべき就職先やキャリアパスも異なるからです。
エンジニアの働き方に魅力を感じる方の中には、高収入でお金が自由に使えること、リモートワークで働く場所が自由なこと、人間関係の悩みが少ないことなどをメリットに挙げる方が多いです。こうした要素の中から、自分にとってどのような働き方が理想なのか、言語化してメモに残しておくと良いでしょう。
自走できるスキル・実績を身につける
エンジニアが理想の働き方を実現するためには、周囲の先輩や上司に頼ることなく自走できるだけのスキル・実績を身につけることも重要です。リモートワークやフリーランスを目指す場合にも、自分の力でシステム開発を進められるだけのスキルがなければ、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。
自走できるエンジニアとなるために、新卒で入社する企業には研修制度が充実した会社を選び、大小さまざまな案件に携わりながら、開発経験を積むことをおすすめします。資格取得や勉強会への参加にも積極的に取り組みながら、理想の働き方を実現するためのスキルアップに励みましょう。
リモートワーク可能な職種を選ぶ
エンジニアとして自由な働き方を実現したい場合、リモートワークが可能な職種に絞って就活に臨むことも大切です。パソコンとインターネット環境があれば業務に取り組めるWebエンジニア・アプリエンジニアなどの職種はリモートワークがしやすいですが、組み込みエンジニア・インフラエンジニアといったハードウェアを扱う職種は、リモートワークとの相性が悪い傾向にあります。
ゆくゆくはリモートワークで働きたいと考えているにも関わらず、これらの職種で入社してしまうと、ミスマッチを起こしやすくなります。IT業界の各職種についての職種研究には徹底的に取り組み、理想の働き方が実現できる職種を選択しましょう。
会社説明会・インターンで実際の働き方をリサーチする
エンジニアとして理想の働き方を実現できると思った企業であっても、実際に入社してみるとイメージとのギャップがあり、就活を後悔してしまうケースは少なくありません。就職先選びで失敗しないためにも、事前に会社説明会やインターンに参加して、先輩エンジニアの働き方をチェックしておくことが大切です。
会社説明会やインターンを通じて、自分が理想とする働き方を実現しているエンジニアに出会うことができれば、入社後のキャリアプランも明確になるでしょう。ミスマッチを防ぎ、理想のキャリアパスを歩むためにも、事前のリサーチは欠かさないようにしてください。
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5.エンジニアが理想の働き方を実現するための注意点
最後に、エンジニアが理想の働き方を実現するため、事前に押さえておきたい注意点をご紹介します。
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・組み込みエンジニア・インフラエンジニアは自由度が低め
・SES企業を選ぶと客先常駐が求められる
・フリーランスエンジニアは不安定な立場に置かれる
・受託開発(SIer)は残業・休日出勤が発生することも
入社後に後悔しないためにも、これらのポイントを踏まえて就活に臨んでみてください。
組み込みエンジニア・インフラエンジニアは自由度が低め
IT業界のエンジニア系職種の中でも、組み込みエンジニア・インフラエンジニアの2職種は、働き方の自由度がやや低めになることを覚えておきましょう。どちらもハードウェアを扱う業務があり、フルリモートでは開発を進めることが難しいからです。いずれも高い将来性が見込める職種で、高年収を狙いやすいメリットはあるものの、リモートワークやフリーランスとの相性が悪い点にご注意ください。
SES企業を選ぶと客先常駐が求められる
エンジニア就活の就職先として、「SES企業」を検討している方も多いでしょう。SES企業では、客先常駐エンジニアとして、クライアント企業のオフィスに派遣されて働くのが一般的です。SESや客先常駐エンジニアの場合、幅広い経験を積めるメリットはあるものの、働き方の自由度はやや下がることに注意が必要です。将来を見据えてスキル・キャリアを積むのに最適ですが、入社後の働き方をしっかりと理解しておくことが大切です。
フリーランスエンジニアは不安定な立場に置かれる
将来はフリーランスエンジニアとして独立したいと考えている場合には、フリーランスのデメリットも十分に理解しておきましょう。フリーランスエンジニアは自分の体が資本になり、体調を崩して仕事ができなくなれば、翌月からの収入がゼロになるリスクもあります。フリーランスエンジニアの仕事がきついと感じ、会社員に戻る方も少なくありません。いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業としてシステム開発を個人で請け負ってみるなど、小さくスタートすることをおすすめします。
受託開発(SIer)は残業・休日出勤が発生することも
エンジニア就活の就職先として人気のSIerは、クライアント企業からのシステム開発依頼を受け、受託開発するビジネスモデルです。SIerで働くエンジニアには、厳しい納期が求められることも多く、納期直前に残業・休日出勤が発生することも珍しくありません。残業が少ない働き方が理想の方は、SIerではなくSES企業や自社開発企業など、残業が発生しにくい企業も検討してみると良いでしょう。
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6.まとめ
エンジニアの働き方の種類には、正社員・派遣社員・客先常駐・フリーランスなどが存在します。それぞれの働き方によって、働く時間・場所などの自由度が異なり、得られる年収にも違いがあります。そのためエンジニア就活に取り組む際には、自分にとってどのような働き方が理想なのかを明確にした上で、職種・企業を選ぶことが大切です。
また、エンジニアが理想の働き方を実現するためには、リモートワーク・フリーランスと相性の悪い職種があること、SES企業では客先常駐が求められることを理解しておく必要があります。選考に進む前の会社説明会・インターンでは、先輩エンジニアの実際の働き方をリサーチした上で、後悔のない就活に臨みましょう。
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