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1.SESの選考を通過できる職務経歴書の書き方
職務経歴書は履歴書とは異なり、これまで社会人として働いてきた経験を詳しくアピールするための書類です。SES企業をはじめとするエンジニア求人に応募する際には、これまで扱ってきた言語や開発環境、プロジェクトにおける立ち位置などを詳しくアピールすることで、企業にマッチした即戦力人材であると評価してもらうことができます。
職務経歴書は新卒採用で求められることは少ないですが、就業経験がある第二新卒からは提出を求められるケースが多いです。ここでは第二新卒で就活に取り組む方を想定して、職務経歴書の書き方の基本をご紹介します。
関連記事:IT業界のSESとは?派遣との違いや就職するメリットをわかりやすく解説
視覚的な読みやすさを重視して書く
SESで評価される職務経歴書を作るためには、視覚的な読みやすさを重視して書くのがおすすめです。日本語表現としての読みやすさを向上させるのは難易度が高いですが、見出しや段落、空白などを用いて視覚的な読みやすさを向上させる工夫は、誰でも簡単に取り組めるテクニックです。
たとえば、職務経歴要約や自己PRの項目では「PREP法」を使い、「結論・根拠・具体例・まとめ」という順番で書くのがおすすめです。PREP法を活用することで、面接官にとって一番知りたいこと(=結論)がすぐに見つかり、読みやすい職務経歴書を完成させることができます。
話が切り替わるポイントでは改行や空白行を入れて息継ぎできる文章を心掛けたり、段落ごとに見出しを入れてテーマが伝わりやすい文章を意識するのも有効です。
具体的なエピソード・体験談を盛り込む
SESの選考で職務経歴書の内容で差別化を図るために、具体的なエピソード・体験談を盛り込むのも有効です。これまで携わってきた業務内容、もしくは学生時代に独学したプログラミングスキルなど、できるだけ具体的な描写を入れながらアピールすると、面接官に刺さりやすい職務経歴書が完成します。
たとえば、新卒入社した企業でHTML/CSSとJavaScriptを学んでWeb開発の基礎的なスキルを身につけたこと、Webアプリ開発を通じて大変な思いをした一方で大きな達成感を得たことなどを、秘密保持契約に違反しない範囲で詳しく書くのがコツです。具体的で当時の場面を鮮明にイメージできる職務経歴書は、マニュアルやテンプレート通りの書類ではなく、オリジナリティある書類を作る志望意欲の高い人材であると印象づけられるメリットがあります。
提出企業に合わせて強みを入れ替える
SES企業に提出する職務経歴書は、志望企業に合わせて内容を微調整することをおすすめします。たとえば、Web開発に強いSES企業に応募する際には、Web開発に携わってきた経験を具体的にアピールする。一方で業務アプリ開発に強いSES企業に応募する際には、Web開発の具体的な経験よりも、エンジニアとして大変だったことや工夫したことを中心にアピールするなど。
同じSES業界の企業であっても、強みとする開発内容や求める人物像は大きく変わります。提出企業とはまったく関係のない経験・スキルを職務経歴書でアピールしてしまい、「他社の応募書類の使い回しではないか?」という印象を持たれてしまわないよう、一社一社で強みを入れ替えながら作成しましょう。
技術・環境などエンジニア経験を詳細に書く
すでにSES企業に就職した経験がある場合には、職務経歴書では過去に担当したプロジェクトの内容や使用した技術、開発環境などを詳細にアピールするのも有効です。アサインから開発業務、成果を得るまでのプロセスを時系列でまとめて、SESで活躍してきた経験をアピールしましょう。
過去にSES企業に勤めた経験がある人材は、SESの仕事の進め方やメリット・デメリットなどを熟知しており、入社後は即戦力として活躍することが期待されます。内定獲得のチャンスも広がるので、SESでのエンジニア経験はできるだけ詳細に記載するようにしてください。
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2.SESの選考を通過できる履歴書の書き方
SESに応募する際には、職務経歴書とともに履歴書を用意する必要があります。履歴書の書き方のポイントも職務経歴書とほぼ共通していますが、面接官の印象に残る履歴書を作成するためにはコツがあります。
ここではSES企業に提出する履歴書の書き方について、4つのポイントをご紹介します。
学歴・職歴は正確に埋める
SESに提出する履歴書では、学歴・職歴の項目を正確に埋めることを意識してください。卒業・入学の年月、もしくは就職・退職の年月はミスがないように記入し、学校名や企業名も省略することなく、正式名称で記載することが大切です。高校は「高等学校」と記入し、企業名は(株)で省略せずに「○○株式会社」と記入しましょう。
なお、SES企業に勤務した経験がある方は、秘密保持契約により派遣先の企業名やプロジェクト名は記載できない場合があります。もし秘密保持契約に載っているかわからず、企業名を書いて良いか迷った場合には、派遣先が特定できるような内容は記載しないことをおすすめします。
提出企業に役立つ免許・資格を書く
SESに提出する履歴書の免許・資格欄には、持っている資格すべてを記載するのではなく、提出企業で活かせるものを優先して書くことが大切です。車の免許は「普通自動車第一種運転免許」、ITパスポートは「ITパスポート試験」が正式名称ですので、間違いのないようにしましょう。
英語を活かせる職場では、英検やTOEICのスコアを記載しても良いでしょう。会計ソフトなどの業務用アプリ開発に携わるSES企業なら、簿記検定やFPといった資格があると選考を有利に進められます。提出企業とは関係のない資格を書く場合には、目標に向かって努力できる人物であることを伝えるために、なるべく難易度の高い資格を優先して記載するのがおすすめです。
説得力ある志望動機を伝える
履歴書の志望動機の項目は、職務経歴書と同様に、読みやすさを重視しながら具体的なエピソードを盛り込んで書くのがポイントです。提出企業の事業内容・企業理念などを踏まえ、一社一社に合わせて書き直すのも効果的です。自分自身の強みや経験を活かし、提出企業へ貢献しようする姿勢をアピールすることで、印象に残る履歴書を作成することができます。
ただし、職務経歴書と比べると履歴書の志望動機の記入欄は小さめなので、書ききれない内容は職務経歴書で補うと良いでしょう。
職務経歴書の内容との重複を避ける
SESに提出する履歴書は、職務経歴書の内容との重複を避けるのも重要です。履歴書に書いた自己PRをそのまま職務経歴書でも使ってしまうと、せっかくのアピールスペースが無駄になってしまうほか、手抜きの応募書類という印象を与えて面接官の心象も悪化してしまいます。
職務経歴書と履歴書でどう書き分けるか迷う場合には、職務経歴書では過去の経験をもとにした自己PR、履歴書では志望動機にもとづいた自己PRと区別するのがおすすめです。2つの根拠で自己PRを作成することにより、面接官の印象に残る応募書類を作成できるでしょう。
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3.SESの面接官が職務経歴書・履歴書で評価しているポイント
SESへ提出する職務経歴書・履歴書を作成する時には、応募書類をチェックする面接官がどのような観点から評価しているのかを把握しておくことが大切です。面接官のチェックポイントを押さえておけば、どこに力を入れて職務経歴書・履歴書を書けば良いのかが明確になるからです。
ここではSESの面接官が評価するポイントを5つの観点からご紹介します。
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・読みやすい文章で書類が書かれているか
・自社の求める人物像とマッチしているか
・職務経歴書・履歴書で矛盾がないか
・オリジナリティある内容が書かれているか
・困難を乗り越えた経験があるか
一つひとつ詳しくご紹介しましょう。
読みやすい文章で書類が書かれているか
SESの職務経歴書では、書類の読みやすさが第一に評価されます。職務経歴書の読みやすさは、表現力・文章力の高さ、あるいは専門用語をわかりやすく伝える力の指標としても評価されます。つまり、SESエンジニアに欠かせないコミュニケーションスキルの高さを確認する項目なのです。
たとえ面接での対面コミュニケーションが苦手だったとしても、職務経歴書を通じたテキストコミュニケーションが得意な方であれば、SES企業からの評価は高まります。就活サイトのアドバイザーなど、第三者のチェックや添削も活用しながら、読みやすい応募書類を準備しましょう。
自社の求める人物像とマッチしているか
SESが職務経歴書で重視しているポイントとして、自社の求める人物像にマッチしているかという点が挙げられます。企業が採用サイトなどで発信している「求める人物像」は、自社の最前線で活躍する社員の共通点をもとに作成したものであり、社風・風土にマッチする人材のチェックリストでもあります。
たとえスキル・経験豊富なライバルがいたとしても、職務経歴書を通じて自社の求める人物像に近い人物であると判断されれば、ライバルを押しのけて内定を獲得できるチャンスを掴めます。そのため職務経歴書を書く時には、企業の求める人物像をチェックした上で作成するのがコツです。
職務経歴書・履歴書で矛盾がないか
SESは職務経歴書・履歴書を評価する時に、互いの応募書類で矛盾がないかをチェックしています。職務経歴書・履歴書での入社年月のズレがあったり、それぞれの書類で強み・弱みが矛盾していたりと、確認ミスや自己分析の不足がある場合には、選考では悪印象につながってしまいます。
職務経歴書・履歴書は選考のたびに作成し、企業ごとに書き換えるのが望ましいですが、何度も書き直しているうちに矛盾が生まれてしまうことは珍しくありません。スキルや経歴とは関係のない部分でマイナス評価を受けてしまわないように、応募書類は提出する都度、丁寧にチェックすることが大切です。
オリジナリティある内容が書かれているか
SESは職務経歴書・履歴書の内容で、どれだけオリジナリティある内容が書かれているかを重視しています。どこかで見たようなマニュアル・テンプレート通りの応募書類は、書類作成に手を抜いている、または自己分析が足りずに自分自身のことがよく理解できていない応募者と判断されてしまいます。
一方で、具体的なエピソードをもとに自分にしか書けないような職務経歴書・履歴書を作成している応募者は、面接で詳しく話を聞いてみたいという気にさせるのです。職務経歴書・履歴書は書き方のマニュアル・テンプレートが豊富に存在しますが、あくまでも自分の言葉やエピソードを使いながら、独自性ある応募書類を作成しましょう。
困難を乗り越えた経験があるか
SESは職務経歴書の中で、エンジニアとして困難を乗り越えた経験があるかを重視することがあります。過去にSES企業で客先常駐の働き方を経験し、プロジェクトの中でぶつかった困難を乗り越えた体験を持つ方は、即戦力で活躍できるエンジニアと判断されるからです。困難を乗り越えるプロセスを通じて、その人の正確・価値観を知ろうとする意図も考えられます。
これまでSES企業で働いた経験の中で、失敗したことや大変だったことも少なくないでしょう。そうした経験を隠すのではなく、失敗や困難を乗り越えるまでのストーリーを伝えることにより、面接官に刺さる職務経歴書が完成するのです。
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4.SESの職務経歴書・履歴書を書く時の注意点
最後に、SESへ提出する職務経歴書・履歴書を書く時の注意点について、下記の5つのポイントごとにご紹介します。
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・誤字・誤変換などのケアレスミスを防ぐ
・読み手の立場になって専門用語を使う
・守秘義務のある開発内容は記載しない
・面接での深掘り質問を想定しておく
・空白が目立つ書類のまま提出しない
これらの項目に注意しながら、好印象につながる応募書類を作成しましょう。
誤字・誤変換などのケアレスミスを防ぐ
SESに職務経歴書・履歴書を提出する際には、誤字や誤変換などのケアレスミスを防ぐことが重要です。小さな間違いであってもミスが残ったまま応募書類を提出してしまうと、注意散漫で注意力に欠けるエンジニアと判断されかねません。開発の現場では、小さなミスが重大なトラブルを引き起こすこともあるので、SES企業も客先に派遣できないと評価されてしまいます。
特にパソコンで作成する職務経歴書は、誤変換を起こしやすいため注意が必要です。学歴・職歴の年月は間違いの内容に記載し、免許・資格は正式名称で書くことも心掛けましょう。
読み手の立場になって専門用語を使う
SESに応募する時の職務経歴書は、読み手の立場に合わせながら専門用語を使う必要があります。たとえば、専門的なIT用語をエンジニア出身ではない面接官に伝えようとしても、うまく伝わらずにアピール不足になってしまうでしょう。一方で、SESに勤めるようなIT業界に詳しい人に対して、子どもにもわかるように噛み砕いて仕事内容を説明しようとすると、長くて無駄の多い文章になってしまいます。
「職務経歴書では専門用語は使わない」とアドバイスされることは多いですが、SES企業の面接官に対して、SESエンジニアとして働いた経験をアピールする際には、むしろ専門用語を使った方が経歴が伝わりやすくなります。ただし、金融業界の専門用語や医療業界の専門用語など、ユーザー企業の専門用語はSES企業に伝わりにくいこともあるので、避けておくのが無難です。
守秘義務のある開発内容は記載しない
SESの職務経歴書では、守秘義務のある内容は記載しないように注意してください。SES契約の秘密保持契約にて、開発内容や企業名についての守秘義務があることが明記されている場合には、職務経歴書においても記載するのはNGです。守秘義務に違反したことで、損害賠償などのペナルティを受ける可能性があるからです。
また、明らかに守秘義務があるであろう内容を職務経歴書や面接で伝えてしまう人材は、SES企業側にとっても「自社の機密情報も漏れてしまうのではないか」という心理につながり、採用されにくくなるデメリットがあります。事前に秘密保持契約の内容をしっかりと確認するか、企業やプロジェクトが特定されるような情報は伏せておくと良いでしょう。
面接での深掘り質問を想定しておく
SESに提出する職務経歴書・履歴書の内容は、その後の面接で深掘りされることが多いです。職務経歴書に書かれている開発経験について、面接でより詳しく質問されるケースは珍しくありません。そうした深掘り質問を想定しながら職務経歴書を作成すると、選考を有利に進めることができるでしょう。
職務経歴書に書いた内容は、面接直前にしっかりと確認しておき、どのような深掘り質問が想定されるかを考えて準備しておくのが大切です。「客先常駐で大変だったこと」「トラブルの乗り越え方」「周囲のエンジニアとのコミュニケーション」などは、SESの面接で深掘りされやすい質問なので、面接対策に取り入れてみてください。
空白が目立つ書類のまま提出しない
SESに職務経歴書・履歴書を出す時には、空白が目立つ状態のまま提出しないように注意してください。履歴書の場合には、用意されている枠の8割以上のスペースを埋めること。職務経歴書は、A4サイズ1枚〜2枚ほどに収まるボリュームにしつつ、なるべく空白が目立たないように内容を埋めることが大切です。
空白が目立つ応募書類は、第一印象として志望意欲が低い応募者というイメージを持たれてしまいます。空白がまったくない応募書類も読みにくいため避けるべきですが、空白ばかりで入社意欲が疑われてしまわないように気をつけましょう。
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5.まとめ
SES企業に提出する職務経歴書を書く時には、見出しや改行などを入れて比較的な読みやすさを重視しつつ、オリジナリティが出るように具体的なエピソード・体験談を盛り込むのが重要です。提出する企業に合わせて強みや経験を入れ替え、一社一社の面接官に刺さる応募書類を準備すると良いでしょう。
SESの面接官が応募者の職務経歴書・履歴書で評価しているポイントとして、書類の読みやすさや求める人物像とのマッチ度、SESエンジニアとして困難を乗り越えた経験があるかどうかが重視されます。本記事で紹介してきた職務経歴書・履歴書を書く時の注意点も参考にしながら、SES企業の内定がもらえる応募書類を作成しましょう。
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