SEの初任給は月給21万円が目安!初年度の年収や収入アップのコツを解説

SEの初任給は月給21万円が目安!初年度の年収や収入アップのコツを解説
SE(システムエンジニア)は、IT業界では上流工程を担当する職種であり、高年収・好待遇が期待できることが特徴です。ただし、SEの年収は新卒で入社してすぐの初任給から高額というわけではなく、初年度の年収はほかの職種とそれほど変わらない水準です。 SEとして専門スキルや経験を身につけることで年収は高まり、20代のうちに会社員の平均年収を上回るケースも珍しくありません。中には年収1,000万円以上を得ている先輩SEも存在するほどです。 本記事では、SEの就活で気になる初任給・初年度年収と、初任給の高い企業への入り方や年収アップのコツについてご紹介します。 関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説

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1.SEの初任給は月給21万円程度

新卒入社のSEの初任給は、月給21万円程度が目安です。高年収が期待できる職種として知られるSEですが、新卒で入社して初めて受け取る給料では、ほかの職種と大きな差はありません。これは未経験からSEに採用された時点では、現役エンジニアと比べて生み出せる成果に大きな差があるからです。

学生時代からアルバイト・インターンで実務経験を積んでおり、国内を代表する自社開発企業の即戦力採用に受かった場合を除けば、初任給でほかの職種よりも高額な給料を受け取れることはないのです。

しかしスキル・経験を積み、少しずつ成果が出せるようになると、ほかの職種と比べて大幅なペースで給料が上昇していきます。SEとして専門スキルを身につけ、技術者として企業の売上に貢献していると判断された時点で、年収が大きく増えていく傾向にあるのです。そのため初任給があまり高くないからと、入社後もSEの年収が低いままと判断しないように注意しましょう。

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2.SEの初年度年収は350万円程度

SEの初任給がほかの職種とあまり差がないのと同様に、SEの初年度年収も飛び抜けて高額というわけではなく、350万円程度が目安とされています。ボーナスを含めたとしても、会社員全体の平均年収と比べて高いとは言えない金額です。しかし初年度以降は、年齢を重ねるごとに年収は大幅なペースで増加する傾向にあります。

関連記事:ITエンジニアの年収はいくら?職種別の平均年収や年収を上げる方法について解説!

20歳〜24歳の平均年収は341万円

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」のデータでは、「システムエンジニア(Webサイト開発)」という職種において、20歳〜24歳の平均年収は341万円と報告されています。20代前半のうちは、SEとして入社したとしても高年収とは言えない状況であることがわかります。

25歳〜29歳の平均年収は454万円

同じデータで25歳〜29歳の年代を見てみると、454万円が平均年収となっています。国税庁が実施した「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、すべての職種の平均年収は460万円と報告されています。つまり、20代後半の時点で会社員の平均年収とほぼ同等の年収を得られるということです。

社歴としては、留年・休学などがなく新卒入社した場合で3年〜8年目の時期であり、入社後10年以内にはすでに高収入を得られているのがSEという職種の魅力なのです。

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3.SE全体の平均年収は557.6万円

同じように「job tag」のデータを参照すると、「システムエンジニア(Webサイト開発)」の平均年収は557.6万円とされています。前述したすべての職種の平均年収が460万円なので、約100万円上回る年収を得ていると判断できます。初任給では大きな差がなかったSEですが、平均年収で比較すると100万円もの差になるのです。

都心部ほど平均年収は高く地方は低い傾向

なお、SEはほかの職種と同様に、都心部ほど平均年収が上昇し、地方になるほど平均年収が下がる傾向にあります。SEはリモートワークがしやすい職種であり、パソコンとインターネット環境があれば都市部のオフィスから離れた場所でも働くことができるので、都市部と地方の差は小さいと言えるでしょう。

地方へ移住し、生活コストを抑えながらリモートでIT業界の仕事がしたいと考えている方には、SEとしての就職を目指すのがおすすめです。

年収1,000万円を超える求人も珍しくない

SEはIT業界における上流工程に位置する職種であり、外資系や大手SIerなどの資金力の大きな企業では、優秀なSEに対して年収1,000万円の好条件を提示するところも珍しくありません。それだけスキル・経験豊富なSEは需要が高いということであり、今後もその傾向は続くと見込まれています。

最初の初任給は物足りないと感じたとしても、将来は年収1,000万円超えも目指せることを念頭に置いておくと、高年収・好待遇を目指したい方にとっては後悔のない就活を実現しやすくなるでしょう。

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4.SEの初任給が高い企業へ入社するポイント

SEの初任給は21万円程度が目安ではありますが、企業の中には30万円や40万円ほどの初任給を用意しているところもあります。こうした初任給が高い企業は、未経験・スキルなしの学生を採用するというよりも、アルバイト・インターンなどで実務経験がある理系の学生を採用するケースがほとんどです。

そうした初任給が高い企業へSEとして就職するためには、次のようなポイントを押さえておくことが大切です。
 

  • ・自社開発の大手企業を選ぶ

    ・即戦力のスキル・経験をアピールする

    ・初任給が高い求人の共通点を押さえる


それぞれ詳しく解説していきましょう。

自社開発の大手企業を選ぶ

初任給が高い企業のSEとして入社するためには、自社開発を手掛ける大手企業を選ぶのが効果的です。自社開発企業は、新卒採用においても即戦力の人材を募集する傾向にあり、大手企業であれば高額な初任給を設定するための資金力も豊富です。即戦力の若手エンジニアを他社に先駆けて採用するためにも、初任給を引き上げる心理が働くのです。

ただし、未経験・スキルなしの学生を高額な初任給で迎えるケースは少なく、第二新卒や中途採用で入社するSEと同じレベルのスキル・経験が必要とされます。理系学部出身であり、IT企業でアルバイト・インターンを経験した方、あるいは個人開発を経験してポートフォリオを提出できる方などを対象としていることに注意しましょう。

即戦力のスキル・経験をアピールする

大手の自社開発企業以外にも、実力主義・成果主義の色が濃い外資系企業やベンチャー企業などの場合にも、即戦力として活躍できるスキル・経験をアピールすることで、高額な初任給を受け取りながらSEとして就職できる可能性があります。IT業界は年功序列よりも成果主義の文化があるため、新卒採用であっても高いスキルを持っていると判断されれば、30万円〜40万円以上の初任給が設定されることも珍しくないのです。

即戦力人材としての評価を受けるには、プログラミングスキルを独学したり、プログラミングスクールに通ったりした程度ではなく、より実践的なスキルを持っている必要があります。たとえば、独学したプログラミング言語を使い、スマホアプリの個人開発に取り組んで、収益化に成功した経験などがあると、高額な初任給のSE求人にも受かりやすくなるでしょう。

初任給が高い求人の共通点を押さえる

IT業界に特化した就活サイトを活用すると、一般的な水準と比べて高額な初任給を設定している求人が見つかります。そうした求人に共通するポイントを押さえておくことで、好待遇のSEとして就職できる可能性があります。たとえば、30万円以上の初任給を設定している企業の求人は、C言語やJavaなど、習得難易度の高いプログラミング言語を必須スキルに定める傾向があったとします。

その場合には、就活と並行してC言語やJavaの扱いをマスターしておき、初任給が高い求人に受かるチャンスを高めるのが効果的です。あるいは人材業界に関連するIT企業が初任給の高い求人を出していると判明した場合には、人材業界についての業界研究を深めた上で就活に臨むなど。こうした業界研究・企業研究はSEとしての収入アップに直結するので、ぜひ実践してみてください。

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5.SEの初任給・初年度年収をアップさせるコツ

次に、SEの初任給・初年度年収を引き上げるために役立つ3つのコツについてご紹介します。
 

  • ・新たな言語・資格を身につける

    ・上流工程の経験を積む

    ・個人開発に取り組む


SEとして就職してから素早く収入アップを実現するために、これらのポイントをぜひ試してみてください。

新たな言語・資格を身につける

SEの初任給・初年度年収を引き上げるためには、新たな言語・資格を身につけてスキルアップすることが重要です。SEの世界では、これまでの開発経験や実績が重視され、使用できる言語・資格は年収アップにはあまり影響しないとされています。しかし、同じように未経験・スキルなしからSEに挑戦するライバルたちの中で、扱える言語が多く、IT資格も多く保有することができれば、同期に先駆けて昇給のチャンスを得ることができます。

SEとして入社後であれば、業務に必要なスキルや言語、資格なども少しずつ理解できていることでしょう。そうした業務で必要とされるスキルを中心として、新たな言語・資格の習得にチャレンジしてみてください。

上流工程の経験を積む

SEの初任給・初年度年収アップのためには、上流工程の経験を積むことも有効です。SEが働くシステム開発のプロセスは、上流工程と下流工程の主に2つの業務に分類されています。上流工程は、システム開発依頼についてクライアント企業と打ち合わせをしたり、仕様書を作成したりする業務を指します。下流工程は、作成した仕様書をもとにプログラムを書いたり、テスト作業を行ったりする業務です。

これらのうち上流工程の経験は、SEとしてのキャリアアップに直結するのが特徴で、上流工程の経験豊富なSEは転職市場で高い評価を受けられます。社内でも高評価を受けるチャンスが高まり、同期の中でいち早く昇給・昇格できる可能性が高まるでしょう。

個人開発に取り組む

休日などのプライベートな時間を活用して個人開発に取り組むと、SEとしての初任給・初年度年収アップにつながることがあります。SEとしてシステム開発に取り組む意欲が高く評価されたり、高い技術力が査定の対象になったりして、年収アップに直結する可能性があるのです。

また、副業で取り組んだ個人開発で収益化に成功し、副業収入が増えるという形で年収アップを果たす方もいます。副業の個人開発で収入が得られると、ゆくゆくはフリーランスエンジニアとして独立できるチャンスにもなるので、将来は独立・起業を目指している方はぜひ取り組んでみてください。

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6.高年収を得ているSEの特徴

最後に、初任給・初年度年収に限らず、高年収を受け取っているSEの特徴を4つご紹介しましょう。
 

  • ・コミュニケーション能力が高い

    ・言語・資格よりも経験・実績が豊富

    ・外資系企業や大手SIerに所属している

    ・フリーランスSEである


これらの特徴に当てはまるSEを目指すことにより、自然と高年収が得られる人材となれるので、キャリアプランの参考にしてみてください。

コミュニケーション能力が高い

高年収を得ているSEの特徴として、コミュニケーション能力が高いことが挙げられます。SEはIT系の専門職ではありますが、クライアント企業とのやり取りや開発チームとの連携など、さまざまな立場の相手とコミュニケーションを取る機会が多い職種です。SEの上流工程でもコミュニケーションスキルは重宝され、クライアント企業が求めるシステムを正確に汲み取れるSEは、社内でも高い評価を受けられるのです。

コミュニケーションスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、就活と並行しながらコツコツと聞く力・話す力を伸ばし続ければ、将来は大きなリターンとなって返ってくるはずです。

言語・資格よりも経験・実績が豊富

高年収を受け取っているSEの特徴には、言語・資格よりも、経験・実績が豊富であることも挙げられます。SEを含めてIT業界では、どのような言語・資格を習得しているかという点よりも、これまでどのようなプロジェクトに参加し、どのような立ち位置で成果を上げてきたのかが重視されます。言語・資格は時間をかけることで身につけることが可能ですが、大型プロジェクトに携わった経験や、達成した成果は、簡単には得られないものだからです。

そのためSEとしての業務をないがしろにしてまで、プログラミング学習や資格取得に力を入れるのは避けた方が良いでしょう。大型プロジェクトには積極的に手を挙げるなど、業務を通じて経験・実績を増やすことに注力することをおすすめします。

外資系企業や大手SIerに所属している

外資系企業や大手SIerなど、実力主義の色が濃い企業や資金力豊富な企業で働くSEも、高年収を受け取っていることが多いです。SEとしてスキルアップ・キャリアアップを果たすことですぐさま社内評価や昇給に直結し、年収アップという結果が返ってくる職場だからです。

ただし、その分だけ成果が出せなくなった時の待遇悪化も激しく、SEとしての実力が不足すれば大幅な年収ダウンや人員整理の対象となる可能性もあることに注意しましょう。SEとして働く安定性よりも、可能な限り高年収を目指したい方におすすめの働き方となっています。

フリーランスSEである

フリーランスとして活動しているSEも、高年収を受け取れる働き方の一つです。一つの会社に属することなく、自分のがんばりがすべて収入に直結する働き方なので、年収1,000万円クラスの収入を得ているSEも珍しくありません。たとえば、月単価50万円の案件を2本同時に請け負うだけでも、月収100万円を達成できる計算です。

ただしフリーランスSEとして働く場合、受注する案件はすべて自分の営業で取ってくる必要があり、会社員のような手厚い福利厚生や社会保険を使えなくなることに注意が必要です。十分なスキルがないままフリーランスとして独立してしまうと、仕事が途絶えてしまって生活が立ち行かなくなる危険性もあるのでご注意ください。

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7.まとめ

SEの初任給は月給21万円ほどが目安であり、これは他の職種の初任給とほぼ同等です。SEは高年収が期待できる職種ではありますが、未経験・スキルなしから入社した時点では、高年収を得られることはないのです。しかし即戦力人材を募集している自社開発企業に入社したり、即戦力として活躍できるスキル・経験をアピールしたりすると、30万円〜40万円以上の初任給を受け取れることも考えられます。

初任給や初年度年収に限らずSEとして高年収を目指すためには、コミュニケーションスキルを磨いたり、開発経験・実績を増やしたりするのが有効なので、入社後のキャリアアップのためにぜひ実践してみてください。

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