
そこで本記事では、未経験のエンジニア面接において、企業が見ているポイントや頻出質問、面接通過に役立つ就活対策などをご紹介します。新卒・未経験からのエンジニア就職を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.未経験からのエンジニア面接で企業が見ているポイントとは?
未経験エンジニアの募集では、面接を通じて企業は以下のようなポイントをチェックしていることが多いです。
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・未経験エンジニアを目指す志望動機
・コミュニケーションスキルの高さ
・技術習得への意欲
・自社の社風とのマッチ度
・エンジニアとしてのキャリアビジョン
一つひとつ順番に解説しますので、面接官の意図や心理を踏まえながら、エンジニア面接の対策に活かしてみましょう。
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未経験エンジニアを目指す志望動機
未経験からエンジニアを目指す方の面接では、なぜエンジニアを目指すのかという志望動機が特にチェックされているポイントです。これまでの選考やアルバイト経験などと関連のないIT業界を選び、エンジニア職に応募した場合には、企業側もなぜ自社に応募したのかをできるだけ詳しく知りたいと考えます。そこで説得力ある志望動機や、競合他社ではなく応募企業を選んだ理由について明確にアピールできると、面接官からの評価は大きく高まるでしょう。
一方で、エンジニアの収入面・待遇面や将来性だけを理由にエンジニアを目指すような志望動機だと、「自社で働く必要はないんじゃないか」「きつい仕事を任せたらすぐに辞めてしまうのではないか」という企業側の不安につながってしまい、面接に通過できる可能性が低下してしまいます。あくまでも応募企業を選んでエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい理由について、具体的な志望動機としてまとめることが大切です。
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コミュニケーションスキルの高さ
未経験エンジニアを採用する面接では、企業はコミュニケーションスキルの高さをチェックしていることも多いです。エンジニアの働き方といえば、パソコンに向かって黙々と作業するイメージを持たれがちですが、実際にはクライアント企業との打ち合わせや開発チームとの連携など、人とのコミュニケーションが重要となる場面が多くあります。
また、今後一緒に働く仲間となる相手に対して、円滑にコミュニケーションが取れるかどうかを求める企業も多いので、コミュニケーションスキルをアピールすることは非常に重要です。ただし、エンジニアに求められるコミュニケーションスキルとは、おしゃべり上手で誰とでも雑談ができるスキルというよりも、相手の立場になって考え、行動できるスキルを指します。そのためトークスキルに自信がない方であっても高評価を獲得できるチャンスがあることを押さえておきましょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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技術習得への意欲
未経験エンジニアの面接では、技術習得への意欲が重視されることも多いです。プログラミング未経験から専門職であるエンジニアを目指す際には特に、どれだけ貪欲にスキルアップに取り組める人物かが評価されています。エンジニア就職に備えてプログラミングスキルを独学していたり、IT資格の取得に取り組んでいたりと、積極的に技術習得を目指せる姿勢をアピールできると、企業からの評価は高まります。自主的にスキルアップに取り組める人物なら、たとえ未経験からの入社であっても、コツコツと技術を磨いて現場の最前線で活躍するエンジニアになることが期待されるからです。
そのため未経験からエンジニア面接に臨む際には、細かな面接対策のテクニックよりも、まずはプログラミングスキルやIT資格の取得に取り組んだ方が、良い結果に結びつくことも多いです。
自社の社風とのマッチ度
未経験からエンジニアを志望する方の面接では、自社の社風・風土とのマッチ度をチェックする企業も多いです。自社の雰囲気や働き方とマッチしており、社員同士の人間関係にすぐに溶け込めるような人物なら、プログラミング未経験であっても積極的に採用しようとする企業が多いです。というのも、プログラミングスキルなどの技術面は、入社後の研修で指導することができますが、自社との相性や人物性を変えることは難しいと判断するからです。
そのためエンジニア採用の面接を受ける際には、企業の求める人物像や、会社説明会の場での雰囲気などをもとに、応募企業とマッチした人物であることを伝えられるのが望ましいです。なるべく複数の企業のオフィスを見て回ったり、就活のプロのアドバイザーからのアドバイスを受けたりすると、マッチ度の高い人材であることをアピールしやすくなるでしょう。
エンジニアとしてのキャリアビジョン
未経験エンジニアの面接では、入社後のキャリアビジョンを重視する企業も多いです。未経験から入社後、どのようなキャリアパスを描いて自社に貢献してくれるのかが明確に伝わってこないようでは、企業側も応募者を採用するメリットがなくなってしまいます。
未経験からエンジニアを目指す場合、企業に育ててもらおうとする姿勢が前面に出てしまう方は多いですが、本来であれば企業に貢献する姿勢を面接でアピールしなければなりません。しかし未経験の時点では、入社後すぐに企業へ貢献するのは難しいため、将来のキャリアビジョンを尋ねることで、どのような姿勢で自社に貢献する気持ちがあるのかをチェックしているのです。
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2.未経験エンジニアの面接でよくある質問と意図
続いて、未経験エンジニア向けの面接でよくある質問について、頻出質問の意図と具体的な回答方法についてご紹介します。
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・なぜエンジニアになりたいと考えたのですか?
・弊社に応募した理由を教えてください
・学生時代にどのような勉強をしてきましたか?
・将来はどのようなエンジニアになりたいですか?
・IT業界について気になったニュースを教えてください
上記5つの頻出質問について詳しく解説しますので、面接対策の参考にしてみてください。
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なぜエンジニアになりたいと考えたのですか?
未経験からエンジニアを目指す志望理由は、どの企業の面接を受けるとしても必ず質問されると考えて良いでしょう。企業側は応募者の志望意欲を図り、他社ではなく自社を選ぶ理由について具体的に知りたいと考えます。Webエンジニアやインフラエンジニアなど、特定の職種に応募する場合には、なぜその職種を選ぶのかという理由とともに回答できると良いでしょう。具体的な回答例としては、下記の通りです。
「幼い頃からのものづくりへの興味を活かして、Web上で新たなサービスを生み出すWebエンジニアの仕事に就いてみたいと考えたからです。学生時代には独学でプログラミングを学び、簡単なWebサイトを構築してみたことがあり、そのサイトを友人に送ったところ非常に褒めてもらえたことがWeb開発の楽しさを知るきっかけとなり、大きな成功体験になりました。大学卒業後も興味のあるWeb開発に携わりたいと思い、御社のWebエンジニアに応募させていただきました。」
弊社に応募した理由を教えてください
未経験エンジニアの面接に限らず、自社の志望理由についての質問も非常に多いです。Web業界には多くの企業が存在する中で、なぜ自社に応募したのかという理由はどの企業も気になるポイントです。競合他社との違いを引き合いに出しながら、応募企業ならではの魅力や志望理由をアピールできると効果的です。たとえば、次のような回答例が考えられます。
「御社が手掛ける法人向けの会計ソフトの開発に強い興味を持ったからです。中小企業から大企業まで、さまざまな規模の経理に対応した多機能な会計ソフトを手掛けていることを御社のホームページを見て知り、自分にとって興味のある簿記や会計の分野でエンジニアとして活躍できると思い応募しました。」
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学生時代にどのような勉強をしてきましたか?
新卒・未経験からのエンジニア採用を目指す面接では、学生時代の勉強内容について問われることがあります。情報系の授業を学び、IT業界で活かせる知識を勉強していることが望ましいですが、そうしたアピールポイントがない場合には、独学でプログラミング言語やIT資格を勉強してきたことをアピールすると良いでしょう。具体的な開発実績がない場合や、資格の勉強中である場合にも、エンジニアを目指そうとする志望意欲を伝えることはできるので、積極的にアピールしてみましょう。
「私は学生時代、経営学を専攻してきました。そこで企業会計や簿記に興味を持ち、将来は経理に関する仕事に就きたいと考えていました。また、幼少期からのものづくりへの興味を活かして学生時代にプログラミング学習にトライしてみたところ、エンジニアとしての仕事にも強い関心を抱くようになりました。そこで御社のように会計ソフトで高い業界シェアを誇る企業のエンジニアとして就職したいと考えています。」
将来はどのようなエンジニアになりたいですか?
未経験からエンジニア面接を受ける際には、将来のキャリアビジョンについても明確に伝えられるように準備しておきましょう。将来のエンジニア像について明確に回答することで、一貫したキャリアプランを持っている人物であり、エンジニア職に対しても高い志望意欲があると評価してもらえるからです。また、将来自社にどのような利益をもたらしてくれるのかをイメージしやすくなり、合格を出しやすい心理が働くのもポイントです。具体的な回答例としては、下記を参考にしてみてください。
「私は将来、開発チームのマネージャーとしてプロジェクトをリードする存在になりたいと考えています。学生時代の部活動では、後輩に指導することに大きなやりがいを感じていたので、まずは開発の現場で経験を積み、リーダーやマネージャーとしての仕事を積極的に果たしたいと考えています。ゆくゆくは部下や後輩から慕われるエンジニアとして、チームの力で御社の事業にも貢献したいと考えています。」
IT業界について気になったニュースを教えてください
未経験エンジニアの面接では、IT業界・IT技術への興味・関心の度合いをチェックするために、IT系の最新ニュースについて質問されることもあります。応募者が気になったニュースについて尋ねることで、日頃からどのくらいIT業界のトレンドをフォローしているか、どのような分野に興味・関心があるのかを知ろうとする意図があります。基本的には感じている通りのことをアピールすれば問題ありませんが、こうした質問に備えて日頃からITニュースをチェックする習慣をつけるようにしましょう。
「私が最近気になったのは、生成AIを用いた権利侵害についてのニュースです。卒業アルバムの顔写真を悪用して他者を貶めるような投稿をSNSでアップされていることが問題として取り上げられていたのが印象的で、これまではAIによって仕事を奪われるのかどうかという点に強い関心がありましたが、AIを悪用したさまざまな社会問題が起こるリスクについて改めて考えるきっかけとなりました。」
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3.未経験エンジニアの面接をクリアするための就活対策
ここからは前述の頻出質問と面接への回答方法を踏まえて、未経験エンジニアの面接を着実にクリアするための就活対策を具体的にご紹介します。
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・入社後の仕事内容を具体的にイメージしておく
・企業の求める人物像に沿ってアピールする
・IT業界に特化した就活サイトを活用する
これらのポイントを実践しながら面接対策に取り組むことで、未経験からであっても人気企業からの内定を獲得しやすくなるでしょう。それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ就活対策の一環として取り入れてみてください。
入社後の仕事内容を具体的にイメージしておく
未経験からエンジニア就職を目指す際には、面接での受け答えに備えて入社後の仕事内容を具体的にイメージしておくことが大切です。応募企業のエンジニアとして入社後、具体的にどのような仕事内容に携わるのかを理解しておくことで、将来のキャリアビジョンや企業への貢献意識をアピールしやすくなるからです。競合他社と比較して、応募企業に入社したいという志望意欲を用意しやすくなるメリットもあります。
たとえば、入社後は会計ソフトの開発に携わることが求人情報で明記されていた場合には、会計・経理についての興味をアピールしたり、簿記検定の資格を持っていることを伝えたりすることで、企業からの好印象を獲得できるチャンスがあります。入社後の仕事内容を詳しく把握しておくことは、将来のミスマッチを防ぐ効果もあるので、必ず研究しておきましょう。
企業の求める人物像に沿ってアピールする
未経験からエンジニア面接で高評価を獲得するためのコツとして、企業の「求める人物像」に沿ってアピールする方法が挙げられます。企業が発信している求める人物像とは、企業側が「こうした特徴を持った方を採用します」という明確なメッセージですので、求める人物像を意識したアピールに取り組むことで高評価を得やすくなるのです。
たとえば、「チームワークを重視する人を求めます」「仲間と協力して課題に取り組める人を募集」といった表現があった場合には、個人プレーで活躍しようとする姿勢をアピールするよりも、チームで課題に取り組んだエピソードを伝えた方が、高評価につながりやすくなるでしょう。
IT業界に特化した就活サイトを活用する
未経験からのエンジニア面接に自信がない場合には、IT業界に特化した就活サイトを活用して、プロのアドバイザーから面接対策のアドバイスを受けるのも有効です。エンジニアの面接では、IT業界ならではの頻出質問も多いので、IT業界に精通したアドバイザーに相談することで効果的な面接対策に取り組めるようになるでしょう。
ほかにも、ES添削などの支援サービスを利用できたり、自己PRを登録しておくことで企業からのスカウト・オファーを受け取れたりと、エンジニア就職に役立つ機能が豊富に用意されています。これまで総合型の就活サイトしか使ってこなかった方は、ぜひIT業界に特化した就活サイトにも登録してみてください。
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4.まとめ
未経験からエンジニアを目指してIT業界の面接を受ける際には、エンジニアを目指そうと考えた志望動機やコミュニケーションスキルの高さ、プログラミングスキルなどの技術習得への意欲などをチェックされることが多いです。こうした企業が評価しているポイントをしっかりと押さえた上で、面接対策に取り組む必要があります。
また、未経験からエンジニア面接を通過するために、入社後の仕事内容を具体的にイメージしたり、企業の求める人物像に沿ってアピールしたりするのも有効です。本記事で解説してきたエンジニア面接での頻出質問と企業側の意図を参考にしながら、面接対策に取り組んでみてください。
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