未経験からエンジニアへ!積極性を武器に若くして開発チームのリーダーに就任

未経験からエンジニアへ!積極性を武器に若くして開発チームのリーダーに就任
ITエンジニアは単なる技術者にとどまらず、社会に新たな価値を提供するプロダクト開発の中核を担う存在である。将来はそんなプロダクト開発の最前線にエンジニアとして立ちたいと思う学生も少なくないだろう。しかし、ITエンジニアを目指す学生の多くは、「自分にはスキルや経験が足りない」「未経験では難しい」といった不安を抱いているのではないだろうか。

今回の取材では、まさに未経験からプロダクト開発の中核を担う存在になった人物に焦点を当てる。株式会社リブセンスにエンジニアとして新卒入社した伊藤さんは、大学時代はエンジニア未経験ながらも、現在は社内で開発チームリーダーを担う存在である。

彼が就活時に自身のキャリアプランをどのように描いていたのか、最終的になぜリブセンスを選んだのか、どのようにして未経験エンジニアから開発チームリーダーを担うまでに至ったのかを伺った。エンジニアとしてスキルも経験も不足していると感じるすべての学生に、未来を切り開くヒントと勇気を与えてくれるはずである

■企業紹介

インターネットメディア運営会社。アルバイト、転職などの人材領域サービス『マッハバイト』『転職会議』『転職ドラフト』を主要事業にするほか、不動産サービスやオンライン面接サービス事業も展開。仕事や住まいにまつわる領域を皮切りに、社会の課題をテクノロジーで解決している。

■お話を伺った方

職種 エンジニア
名前 伊藤遼(いとう りょう)さん

東京大学大学院 情報理工学系研究科を修了後、エンジニア未経験で2020年に株式会社リブセンスに新卒入社。入社後は、正社員転職サイト『転職ナビ』へ配属される。『転職ナビ』の事業撤退後は、ITエンジニア限定の転職サービス『転職ドラフト』の事業部へ異動し、現在は同事業部の開発チームリーダーを担う。

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1.大学の授業で芽生えた探求心。未経験からエンジニアの道を歩み始めることに

――伊藤さんの学生時代についてお聞かせください。

伊藤 はい、実は学生時代は特にエンジニアとしての活動はしていなかったんです。大学は東京大学で、航空宇宙工学を専攻していました。受験生の頃、予備校の物理の授業で人工衛星の軌道計算についての問題を解いたのですが、人工衛星の軌道が計算できるということに面白さを感じ、それ以来物理や航空宇宙の分野に漠然とした興味を持つようになりました。

東大は定期試験の成績で3年生から進学できる学科が決まるのですが、航空宇宙工学科はこれまでに宇宙飛行士を何人も輩出してきた学科で、競争率も高いんですよね。大学入学以降は航空宇宙工学科で学ぶために真面目に勉強していました。当時はコンピュータには全然詳しくなかったですね。

――ほかにも、学生時代に取り組んでいたことがあればお聞かせください。

伊藤 部活やサークル活動に注力していました。部活は躰道という武道を大学に入学してから始めました。サークルではアカペラをやっており、実は今でも続けているんですよ。

サークルには、本気でやりたいメンバーとただ楽しみたいメンバーがいたので、折り合いの付け方で悩むこともありました。今振り返って考えると、同じビジョンを持つ仲間を集めていくことは、会社の採用に通じるものがあるのかもしれませんね。いろいろ学ぶことができたような気がします。

――学業から部活動・サークル活動まで幅広く取り組まれていたんですね。続いて、エンジニアに興味を持った経緯をお聞かせください。

伊藤 エンジニアの道を目指し始めたのは、大学の授業で少し苦い経験をしたことがきっかけなんです。

電子回路の設計について学ぶ授業で、チームでおもちゃを作る課題が与えられました。何を作るのかの案出しから、電子回路の設計、プログラミング、外観の組み立てまですべて自分たちで製作するというものです。メンバー内で役割分担をしながら製作を開始し、私は製品の外観の設計・製作を担当することになりました。電子回路の設計やプログラミングは他のチームメンバーに担当してもらって、無事作品は完成させることができ、発表も終えられたのですが、個人的には不完全燃焼で終わった感覚があったんです。

というのも、自分たちで作ったおもちゃなのに、どのような回路を設計して、どのようなプログラムを動作させているのかまるでわからないまま授業を終えてしまったんです。自分がチームの一員として作ったものなのに、自分が担当しなかった部分はどうやって動いているのか分かっていないというのが残念でした。

このときの経験がきっかけで、何事も全体感を把握しながら進めていきたいと思うようになりました。だから仕事をするとなったときも、サービスを作れる、サービスの全体を把握できるような立場で仕事をしたいなと思ったんです。そうしたときに、たとえば自分1人でサービスを作っていくとして、絶対にやらなくてはいけないことはなんだろう?と考えて、プログラミングにたどり着きました。そういった経緯でエンジニアを志すようになったんです。
当時全くWeb開発の経験はなかったのですが、プログラミングの経験はあったので、未経験でも決して不可能なキャリアではないだろうと考えていたのもありますね。

ーー株式会社リブセンスに入社されるまでの経緯についてもお聞かせください。

伊藤 就職活動では自社プロダクトを持っている会社を見ていて、その中でも社会の課題解決を目指すプロダクトを持っている会社を中心に受けていました。当時は、エンタメ領域を扱うサービスより、目の前の課題を解決するサービスに携わる方が、自分の興味に近いと思っていたんです。

また、組織面では開発組織の人数が少なめの会社を中心に探していました。「プロダクトの全体を把握したい」というのが自分の中に軸としてあったので、エンジニアとしてフロントエンド、バックエンド、インフラと、すべての領域をやってみたいと思っていたんです。チームの規模が大きくなるとどうしても分業や役割分担が進んでいくと思うのですが、そうではなく1つのチームで全メンバーが全部やる、といったカルチャーがあるところを受けていましたね。

ーーその中で株式会社リブセンスに入社を決めた経緯をお聞かせください。

伊藤 まずは人の良さですね。あとは漠然としていますがワクワク感です。事業内容にもワクワクしましたし、特に選考を進める中でリブセンスで歩めるキャリアにワクワクしていたと思います。

私は未経験でエンジニアになりたいと言いつつ、一方で事業も作ってみたいと、どの企業の選考でもお伝えしていたんです。そうすると、「将来はプロダクトマネージャーを目指すのかな」といった返答をいただくことが多く、自分の将来はそうなるものだとぼんやり思っていました。

しかし、リブセンスの選考で当時のVPoEと面接をする機会があったのですが、その際に具体的にプロダクトマネージャーになるまでのステップや、プロダクトマネージャーを担った後のさらに先のキャリアまで提示していただいたんです。

自分が漠然と思い描いていたキャリアを、解像度高くこの会社で実現できると思えたし、それだけでなく、さらにその先の未来にまで話をふくらませることができました。そのときに、リブセンスでのキャリアにワクワクしたんだと思います。

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2.積極性を武器にやりたいことに挑戦。現在はチームリーダーとしても活躍中

ーーエンジニア未経験でご入社されましたが、入社後の研修はいかがでしたか?

伊藤 研修ではとても苦労しましたね(笑)。学生の頃はほとんどエンジニア経験がなく、就活で参加したインターンで少し経験した程度でした。研修を開始した頃はフレームワークの構造すら知らないような状態で、研修を通じてプログラミングをゼロから学んでいきました。

研修は約4ヶ月間にわたって講師と1対1の面談をベースに進んでいくとても手厚いものだったため、エンジニア未経験の自分も着実にレベルアップすることができたのはありがたかったです。Web開発の基礎を座学としてインプットした後に、開発の実践経験を積みエンジニアとしての基礎を固めていきました。講師の方に日々フィードバックをいただきながら、自分のアウトプットを改善し続ける日々でした。

ーー研修中に心が折れるようなことはなかったですか?

伊藤 案外心が折れるようなことはなかったです。もちろん研修課題が終わらないとか、ついていくのが大変とか、そういったキツさはありました。でも未経験でエンジニアになることを決めたのは自分自身なので、できないのは仕方ないと、どこか割り切れていたのが良かったんだと思います。

また、別の要因として、エンジニア未経験の自分でも得意な領域があると感じられたことは良かったですね。たとえば、研修の中で、お題に対してサイトをゼロから作る課題を与えられて、自分でサイトの要件定義をする必要があったのですが、私は言語化するのが得意だったので、要件定義は思いのほかスムーズに進められましたね。

ーー素晴らしいですね。伊藤さんの現在の業務内容についてもお聞かせください。

伊藤 現在は8名のチームメンバーと『転職ドラフト』の開発に携わっています。バックエンド・フロントサイド・インフラ、すべてのエンジニア業務に対応できるメンバーが集まっているので、それぞれが得意分野を活かしながら協力して開発を進めています。

――伊藤さんは現在、開発チームのリーダーを務めていると聞きました。

伊藤 はい、そうなんです。『転職ドラフト』の開発グループは2つのチームに分かれていて、それぞれのチームのリーダーを私と後輩が務めています。実は『転職ドラフト』の開発グループで最も年次の若い2人がリーダーをしているんですよ。

ーーかなり早いタイミングからチームリーダーを任されたんですね。

伊藤 そうですね。当時グループ内でマネジメントに興味が強かったのが私と後輩の2人で、チームリーダーを任せていただいた形になります。年次にかかわらず若手であっても、本人のWillを尊重して大きな仕事を任せてくれる社風によるところが大きいですね。

また、チームリーダーを任される前から、マネージャーと開発体制について議論していたことも影響しているかなと思います。現在、『転職ドラフト』の開発グループが2つのチームに分かれているのも、グループの開発効率を上げる方法についてマネージャーと私と後輩の3人で議論した結果たどり着いた結論なんです。ここまで組織体制の検討を主導してきた2人なら、リーダーを任せてみても良いのではとマネージャーが認めてくれた側面もあるのではと感じています。

――開発チームのリーダーにチャレンジするうえで、心理的ハードルはなかったですか?

伊藤 もしかしたら最初はあったかもしれないです。というのも、開発グループには経験豊富な3人のベテランエンジニアがいまして(笑)。私はその先輩方がいるチームでリーダーをすることになったので、実際のところ、マネージャーは私がベテランエンジニアと対等に渡り合えるかどうか、けっこう心配したみたいです。当然、私はチーム内では経験が一番浅い立場ではあるので、知識量が足りないところが多々あったと思います。

とはいえ、それまで一緒に仕事をする中でも特に気後れすることはなかったので、大きな問題ではなかったように感じます。先輩方の度量の広さもあるかもしれないです。 

ーーエンジニア未経験でご入社されてから、すぐにご自身の役割と影響範囲を拡大させていますよね!

伊藤 そうですね。リブセンスは社員一人ひとりのWillを尊重して、年次に関わらず大きな仕事を任せてくれる社風が特徴的です。その社風を存分に活かして、自分がやりたいことをアピールし、積極的に提案を続けてきたことが良かったのだと思います。開発チームのリーダーを担当したほかにも、インフラに対する理解が足りないと感じていた時期に、自分からグループ内のインフラタスクを巻き取りに行ったこともあります。

リブセンスのエンジニアはフルスタックにすべてのエンジニア業務に対応でき、チームの穴を誰もが埋められるメンバーがそろっています。そんな環境だからこそ、自分のやってみたいことにどんどんチャレンジできるんです。将来のWillが明確な方や、成長意欲の高いエンジニア学生には、とても良い環境だと思いますよ。

――エンジニアの仕事で壁にぶつかったことはありましたか?

伊藤 初めてAWSに触れてインフラ構築のタスクに携わったときが、これまでで一番大変でした。最初に抽象的なお題を渡されて、どこから手を付けてよいのか分からず、最初の半年間くらいは全く手を動かすことができませんでした。もちろん、その期の業績評価はボロボロでしたね…。

その時期を乗り越えられたのは、マネージャーが私を信頼して継続して業務を任せてくれたことに加えて、別の先輩からアドバイスをもらえたことが大きいです。大規模な機能を実装するときは、闇雲に実装を始めるのではなく、自分の扱いやすいコンポーネントから実装を始めるのが良いと教えていただきました。その方法を試すことで、ようやく要領を掴むことができましたね。

――その後、伊藤さんはリブセンスアワードという賞を受賞されたと聞きましたが、それまでの経緯についてお聞かせいただけますか?

伊藤 「リブセンスアワード」とは、半期の納会で行われる全社表彰のことです(※2024年からは年一回の表彰に変更されています)。先ほどご紹介したインフラ構築のタスクに苦戦を強いられ、次の半期にもそのタスクを継続して担当することが決まったあたりから、リブセンスアワードの受賞を目指し始めました。

アワード受賞に向けてまず一番初めに行ったことは、「この賞を獲りたい」という周りへのアピールです。賞を獲るためには大型プロジェクトにアサインされることが大事だと考え、マネージャーと相談して担当するタスクを決めていきました。
担当するタスクが決まったら、着実にタスクを終わらせるためにマイルストーンを設定したり、事業部内での月間表彰をできるだけ多く受賞して社内の注目度を上げたり、大きな仕事に区切りがついたらテックブログに記事を執筆したりと、なりふり構わずがむしゃらに頑張りました。これだけ頑張ったら少なくともノミネートはされるだろうとは思っていましたが、受賞できるかは分からなかったので最後はひたすら祈っていました。納会の直前には受賞を逃す夢まで見たくらい、受賞に対してはかなり強い気持ちを持っていましたね(笑)。

結果、私は最も活躍したエンジニアに贈られる賞を受賞できました。私に大型プロジェクトを任せる判断をして二人三脚でサポートしてくれたマネージャーはその年のマネージャー賞を受賞することになりましたが、「自分が受賞するより伊藤さんが受賞した方が嬉しい」と言葉をかけていただき、とても感動したのを覚えています。

ーーすごいですね!伊藤さんはなぜそれほどバイタリティ高く取り組むことができたのでしょうか?

伊藤 自分のやる気スイッチを把握することができたからかもしれませんね。私の場合は、「納得」がやる気スイッチなんです。このタイミングでこのタスクを自分がやる意義や、その目標を自分が達成する意義などに対して納得感、腹落ち感を持てると、その目標を達成するためになりふり構わずやる覚悟ができます。ここの部分をマネージャーと丁寧に相談したことで、目標に向かって前に進むことができたと思っています。

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3.やりたいことは積極的にアピールし、エンジニアとして活躍の場を広げてほしい

――エンジニアとして今後取り組んでいきたいことはありますか?

伊藤 これまでの経験を通して、リーダーとしてエンジニアチームを率いてモノづくりしていくプロセスはできるようになってきたのかなと感じています。今後はより抽象度を上げて、「サービスの売上を上げるにはどうしたら良いのか?」という事業全体の問題に視野を広げて、サービスづくりを牽引できたらと考えています。

――リブセンスでエンジニアを目指したい学生さんにメッセージがあればお聞かせください。

伊藤 リブセンスは自社プロダクトを持っており、エンジニア一人ひとりがフロントエンド・バックエンド・インフラのすべてに関われることが強みです。また、1チームのエンジニアの人数が比較的少ないので、幅広い業務に携われることも魅力の一つだと思います。

そういった環境だからこそ、リブセンスではやりたいことをキャリアのフェーズに応じて自分から求めていけば、どんどんタスクを任せてもらえます。私自身、「この会社でやれることがまだある」という感覚がずっとあり、成長意欲が満たされていますし、自分の将来の目標に近づけていると思えるので、辞めたいと思ったことは一度もありません。

将来やってみたいことが明確にあり、「WANT」をアピールできる学生にとっては、これ以上ない環境だと思いますね。自分次第で弱みも強みに変えていけるので、どんどんアピールしてチャレンジしていって欲しいです。

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