未経験からクラウドエンジニアになるロードマップとは?必要スキル・おすすめ資格も解説

未経験からクラウドエンジニアになるロードマップとは?必要スキル・おすすめ資格も解説
クラウドエンジニアは、クラウド上でサーバー・ネットワークなどのITインフラを構築する職種であり、インフラエンジニアの上位職種として位置付けられます。サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアといった経験を積んだ方が、次のキャリアとして目指すことが一般的であり、未経験からクラウドエンジニアとしていきなり就職するのは困難です。 そのため未経験からクラウドエンジニアを目指したいと考える場合には、まずはITインフラについての基礎知識を身に付けたり、インフラエンジニアとして就職して経験を積むなど、じっくりとステップアップするロードマップを描きながらキャリアを歩むことが大切です。 本記事では、未経験からクラウドエンジニアになるまでのロードマップについて、業務で必要となるスキルやおすすめ資格とともにご紹介します。
関連記事:新卒エンジニアに未経験でなるには?エンジニア就職に向いている人はこんな人

 

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

1.クラウドエンジニアとは?

クラウドエンジニアはインフラエンジニアの一種で、企業がITサービスを開発・提供するために欠かせないITインフラの構築・保守などに携わる職種です。従来は企業のオフィスに設置されたサーバールームなどでITインフラを設置する「オンプレミス環境」が主流でしたが、近年ではクラウドサービスの普及により、より利便性の高いクラウド環境におけるITインフラを活用する企業が増加しています。

その際に、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行するために必要な作業を担うのが、クラウドエンジニアの役割です。クラウドエンジニアが手掛ける主なクラウドサービスとして、AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどの種類があり、これらの製品を使いながらIT企業のシステム開発を支える基盤を構築します。

クライアント企業の要望に応じて、最適なクラウドサービスの選定からサーバー・ネットワークの構築、クラウド上におけるセキュリティ対策など、インフラエンジニアとしての幅広いスキルを活用しながら活躍するのが特徴です。

これらの仕事内容に従事するためには、インフラエンジニアとしての高いスキル・経験が求められるため、一般的には未経験からクラウドエンジニアを募集しているケースは多くありません。インフラエンジニアの経験者を対象として、中途採用で募集している企業が多いことは押さえておきましょう。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

2.未経験からクラウドエンジニアになるまでのロードマップ

エンジニア未経験の方がいきなりクラウドエンジニアとして就職するのは難しいですが、次のようなロードマップをもとに、少しずつステップアップしながらクラウドエンジニアを目指すことは十分に可能です。
 

  • ・ITインフラについての基礎的な知識を身に付ける

    ・インフラエンジニアとしての経験を積む

    ・クラウドエンジニアの求人を探して転職する


これらのロードマップについて詳しく解説しますので、クラウドエンジニアになるまでのキャリアプランを考える際に役立ててみてください。

ITインフラについての基礎的な知識を身に付ける

将来クラウドエンジニアとして活躍するためには、キャリアの第一歩として、ITインフラについての基礎的な知識を身に付けることが重要です。システム開発におけるサーバー・ネットワークの役割やIT技術の基礎知識、クラウドの仕組みや各種クラウドサービスの扱いなどを一通り身に付けておくと、クラウドエンジニアとしての土台を固めることができます。

なお、クラウドエンジニアをはじめとするインフラエンジニアを目指す場合には、他のエンジニア系職種とは異なり、プログラミング言語の習得は必須ではありません。市場価値の高いクラウドエンジニアになるために、RubyやPython、Javaのようなプログラミング言語を扱えるのが望ましいとされますが、未経験からの就職を目指す場合には、プログラミング言語よりもサーバー・ネットワークの知識を身に付ける方が優先順位が高くなります。

インフラエンジニアとしての経験を積む

ITインフラについての基礎的な知識を身に付けた後は、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアなどのインフラエンジニアとしての経験を積むと良いでしょう。これらの職種はエンジニア経験からでも挑戦しやすく、クラウドエンジニアになるために欠かせないオンプレミス環境の設計・構築スキルを身に付けるために役立ちます。

未経験からインフラエンジニアとして入社した場合、まずは既存のITインフラの監視業務からスタートすることが一般的です。企業活動の基盤を支えるインフラエンジニアは、365日24時間体制での安定稼働のために、シフト制による夜勤が発生する現場も多いです。突発的なサーバートラブルや不具合が発生した際には休日出勤が求められるなど、大変な一面もありますが、インフラエンジニアとしてのスキルや経験を着実に積み重ねることで、クラウドエンジニアへのステップアップを手繰り寄せることができます。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介

クラウドエンジニアの求人を探して転職する

インフラエンジニアとしての経験を積んだ後は、クラウドエンジニアへのステップアップを目指して転職活動に臨むと良いでしょう。勤務先の企業でクラウドエンジニアの求人募集を実施していた場合には、部署異動の希望を出して、クラウドエンジニアへジョブチェンジすることも可能です。

クラウドサービスの普及によってクラウドエンジニアの需要は上昇傾向にあるため、高い技術力を持った方であれば大手企業や外資系企業からのオファーが届くことも多くなるでしょう。リモートワーク中心で自由度の高い働き方を手に入れながら、年収1,000万円以上の条件で迎えられるケースも珍しくありませんので、定期的にクラウドエンジニアの求人募集をチェックしてみることをおすすめします。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

3.未経験からクラウドエンジニアになるための必要スキル

前述したロードマップを踏まえて、未経験からクラウドエンジニアを目指す場合に必ず身に付けておきたいスキルについてもご紹介しましょう。
 

  • ・クラウドサービスを選定・提案するための知識

    ・クラウドサービスの設定・管理を手掛けるスキル

    ・オンプレミス環境でのインフラ構築スキル


一つひとつ詳しく解説しますので、自分のキャリアプランの中でどのようなスキルを身に付けるかを決める参考にしてみてください。

関連記事:エンジニアの就活はこれでバッチリ!スケジュールや準備事項をマルっと解説

クラウドサービスを選定・提案するための知識

未経験からクラウドエンジニアとして活躍するためには、各種クラウドサービスについての深い理解が求められます。AWS・GCP・Azureといったクラウドサービスごとの特徴や強みを踏まえた上で、クライアント企業の依頼や要件に合わせて選定・提案できるクラウドエンジニアは、どの企業からも高く評価されます。

また、それぞれのクラウドサービスによって提供されている「コンポーネント」が異なり、コンポーネントの組み合わせによってさまざまなニーズに応えるインフラを構築できます。こうしたコンポーネントの扱いに熟知し、クライアント企業にとって最適なクラウド環境を設計できるスキルが必要となるのです。

クラウドサービスの設定・管理を手掛けるスキル

クラウドエンジニアにとって必要なスキルとして、クラウドサービスの設定・管理を手掛けるスキルが挙げられます。各種クラウドサービスの管理画面から要件に合わせたインフラを構築し、その後の保守・運用の際にも現場のニーズに応じたアップデート・メンテナンスを実施します。サイバー攻撃やウイルス感染から自社のインフラを守るためのセキュリティ対策も担当し、万が一のトラブルや不具合が発生した際にも迅速に対応できるスキルが求められます。

クラウドエンジニアが扱うクラウドサービスは、非常に変化の激しい製品であり、新たに実装した機能・サービスについてもキャッチアップしながら、業務に活かす姿勢が必要とされます。就活や転職活動と並行して、各種クラウドサービスについての情報収集を徹底しておくと、選考を有利に進められるでしょう。

オンプレミス環境でのインフラ構築スキル

クラウド上でのインフラ構築にあたっては、オンプレミス環境でインフラ構築するスキルも必要とされます。サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアがオンプレミス環境で身に付けてきたスキルをそのまま活かすことが可能なので、これまでのキャリアを無駄にすることなくクラウドエンジニアとして働くことができます。

特にオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するシーンはクラウドエンジニアが活躍する場面の一つなので、オンプレミス環境のITインフラの扱いについて豊富な経験・スキルを持った方であれば、クラウドエンジニアとしての評価も高まるでしょう。その意味でも、未経験からいきなりクラウドエンジニアを目指すのではなく、インフラエンジニアとしての経験を積んでからステップアップすることが望ましいのです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

4.未経験からクラウドエンジニアを目指すなら取得したいおすすめ資格

続いて、未経験からクラウドエンジニアを目指す時にぜひ取得しておきたい、おすすめ資格についてご説明します。
 

  • ・AWS認定資格

    ・Google Cloud認定資格

    ・Microsoft Azure認定資格


就活と並行しながら、もしくはインフラエンジニアとしてのキャリアを積みながら、これらの資格取得を目指して学習に取り組んでみましょう。

AWS認定資格

AWS認定資格は、クラウドサービスの一つであるAWSを提供する、Amazon社による認定資格です。AWSはクラウドサービスの中でも高いシェアを誇っており、AWSに強いエンジニアは「AWSエンジニア」として求人募集されていることも珍しくありません。AWS認定資格の中でも、未経験からクラウドエンジニアを目指す際におすすめなのが「AWS認定ソリューションアーキテクト」という資格です。

AWS認定資格の中でも、インフラエンジニアとしての経験が豊富な方を対象とした資格であり、AWSの扱いに長けていることの証明になるメリットがあります。なお、常に最新のクラウドサービスにおける専門性を証明するために、いずれの資格にも3年間の有効期限が定められていることに注意しましょう。将来クラウドエンジニアとして転職活動する予定がある場合には、転職活動の直前に資格を取得しておくと、選考で有利になりやすいでしょう。

Google Cloud認定資格

Google Cloud認定資格は、Google社が提供するクラウドサービス、GCPのスキルを証明する資格です。クラウドサービスにおけるGCPのシェアも高水準で、機械学習やAI開発に強いサービスを展開している製品なので、これらの分野で活躍する企業に入社する際には取得を検討すると良いでしょう。

インフラエンジニアの経験者向けには、「Professional Cloud Architect」と呼ばれる資格がおすすめです。こちらも有効期限が2年間と設定されており、再認定を受けるためには再度試験を受ける必要があるため、転職活動のスケジュールに合わせて取得を目指すと良いでしょう。

Microsoft Azure認定資格

Microsoft Azure認定資格は、Office365やWindowsといったマイクロソフト社の製品との親和性が高いクラウドサービスです。オンプレミス環境・クラウド環境のいずれにも対応しており、情報セキュリティに強みを持つ製品です。受験者のスキルレベルに応じて最適な難易度の認定資格を選んで受験できるので、合格者の体験談や推奨経験に合わせて申し込む資格を選ぶと良いでしょう。

Azureを強みとするクラウドエンジニアを目指す場合には、「Microsoft Certified:Azure Administrator Associate」の資格を取得しておくと、選考で有利に働きます。なお、こちらは有効期限が1年間と設定されていることに注意しましょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

5.未経験からクラウドエンジニアに就職するためのコツ

未経験からクラウドエンジニアとして就職するためには、十分に企業研究・職種研究を重ねた上で、次のような対策に取り組むことが大切です。
 

  • ・クラウドサービスの学習リソースで基礎を学ぶ

    ・インフラ・クラウドへの興味と学習意欲を伝える

    ・未経験者を多く採用する大手企業にエントリーする


就職活動・転職活動が長引いてしまったり、入社後にミスマッチを感じて早期退職してしまったりしないよう、これらのポイントを踏まえながらキャリアプランを考えてみてください。

クラウドサービスの学習リソースで基礎を学ぶ

クラウドエンジニアとして活躍するために欠かせないクラウドサービスについての知識は、各種サービスの公式サイトで学習リソースを使って学ぶことが可能です。「AWS トレーニング」「Google Cloud トレーニング」などのプログラムを活用することで、無料で講義動画を視聴できたり、eラーニング形式で問題を解いたりしながら、効率よく知識を身に付けることが可能です。

実際の管理画面を用いて、手を動かしながらクラウドサービスの扱いに慣れることもできるので、実務未経験からでも学習しやすい環境が整っています。すべてWeb上で学習できるコンテンツとなっているので、通勤時間などのスキマ時間や、休日の時間を使って学習しやすいのもメリットです。市販の書籍や動画サイトなどと併用しながら、効率よくクラウドエンジニアとしてのスキルを学習してみましょう。

インフラ・クラウドへの興味と学習意欲を伝える

クラウドエンジニアの選考を受ける際には、インフラ・クラウドに対する興味や学習意欲を伝えるのも効果的です。応募時点では十分なスキルを持っていない方であっても、インフラ・クラウドに対する強い関心を伝えることにより、入社後のスキルアップを通じて最前線で活躍してくれるポテンシャル人材としてアピールできるからです。

合格を目指している認定資格があれば勉強中であることをアピールしたり、取り組んでいるクラウドサービスの学習リソースについて伝えるのも良いでしょう。ITニュースや技術ブログなどで多く取り上げられている、インフラ・クラウド関連の最新情報をテーマとして自己PRするのもおすすめです。

未経験者を多く採用する大手企業にエントリーする

クラウドエンジニアの求人に応募する際には、クラウドエンジニア未経験の人材を多く採用している大手企業を選ぶと、スムーズに業務に取り組めるチャンスが得られます。未経験者を多く採用している体力のある大手企業であれば、充実した研修カリキュラムを受けつつ、着実にスキルアップできる環境が用意されていることが多いからです。

一方で、中小企業の求人では、即戦力として活躍できる経験豊富なクラウドエンジニアを求めていることが多く、未経験で入社したとしても十分な研修が受けられないことも考えられます。未経験で入社する場合は特に、業務に取り掛かる前の研修・教育制度を重視して企業選びを進めると良いでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

6.まとめ

クラウドエンジニアは未経験から就職する難易度が高く、まずはITインフラについての基礎知識を身に付け、インフラエンジニアとしての経験を積んでからステップアップするロードマップを描くのがおすすめです。クラウドエンジニアとして活躍するためには、クラウドサービスを選定・提案するための知識や、オンプレミス環境でのインプラ構築スキルが必要とされるため、サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアとしての経験を活かせる職種でもあります。

未経験からクラウドエンジニアを目指す場合には、AWS認定資格やGoogle Cloud認定資格など、各クラウドサービスの認定資格のうち、自分のスキルレベルに合わせたものを取得すると良いでしょう。いずれも充実した学習リソースが無料で用意されているため、積極的に活用しながらスキルアップを目指してみてください。

本記事で解説してきたクラウドエンジニアへの就活のコツも踏まえ、理想のキャリアパスを歩み始めましょう。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール