
また、プログラミング経験がある方や、アルバイト経験のある方に対しては、これまでの開発実績や仕事に向き合う姿勢などに関しても、面接を通じて把握したいという意図があります。こうした面接で確認したいポイントはどの企業も共通しているので、エンジニア面接でよく聞かれる質問を押さえておくことで、効果的に面接対策を行うことができるのです。
本記事では、IT企業のエンジニア面接において企業が見ているポイントや頻出質問20個、面接全体に共通する対策をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 1.エンジニア面接で企業が見ているポイントとは?
- 2.エンジニア面接でよくある自己分析についての質問・回答例
- 3.エンジニア面接でよくあるスキル・経験についての質問・回答例
- 4.エンジニア面接でよくある就活についての質問・回答例
- 5.エンジニア面接で高評価を得るための対策のポイント
- 6.まとめ
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1.エンジニア面接で企業が見ているポイントとは?
IT業界のエンジニア面接では、企業は主に以下のようなポイントに着目しながら、応募者の回答や立ち居振る舞いをチェックしています。
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・自社とのマッチ度
・コミュニケーション能力
・スキル・経験
それぞれどのようなポイントに着目しているのかをご紹介します。
自社とのマッチ度
エンジニア面接で多くのIT企業が重視しているのが、自社とのマッチ度です。自社の社風や組織文化と相性が良く、入社後もスムーズに職場の人間関係を構築しながら、同じビジョンを共有して働ける人材を歓迎しています。スキル・知識ももちろん重要ですが、エンジニアとしての技術は入社後の研修で身につけることができます。一方で、性格・価値観・考え方といった人物性は入社後に変えることはできないため、スキル・知識よりも重視する企業が多いのです。
コミュニケーション能力
エンジニア面接では、面接官とのやりとりを通じてコミュニケーション能力を測っている企業も少なくありません。エンジニアとして働く際には、クライアント企業との打ち合わせや開発チームとの連携など、円滑なコミュニケーション能力が求められる場面が多くあります。コミュニケーション能力に関しても、プログラミングスキルなどとは違って一朝一夕で身につけるのは難しいので、高いコミュニケーション能力を持った人材は、どのIT企業でも強く求めているのです。
スキル・経験
エンジニア面接では、使えるプログラミング言語や個人開発の経験など、即戦力として活かせるスキルがないかをチェックされるのが一般的です。大きな実績のあるWebサービスやスマホアプリを開発するなどの華やかな経験は必要なく、入社後のプログラミング研修をスムーズに学習できる程度の基礎知識があれば、新卒採用では問題ないと判断する企業が多いです。中には即戦力の新卒社員を求め、プログラミングテストなどを実施して高いスキルを持っていることを調べる企業もあります。
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2.エンジニア面接でよくある自己分析についての質問・回答例
続いて、エンジニア面接での頻出質問とその回答例について、自分自身や「自己分析」がテーマとなるものをご紹介します。
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・弊社を選んだ理由は何ですか?
・どんなエンジニアになりたいですか?
・自己紹介をお願いします
・長所と短所を教えてください
・5年後、10年後はどうなっていたいですか?
・学生時代に力を入れたことを教えてください
・家族・友人からはどんな人物と言われますか?
・希望職種以外に配属されても大丈夫ですか?
・内定後は大学卒業までにどんな活動に取り組みますか?
それぞれ解説しますので、どの質問が投げかけられたとしてもスムーズに回答できるよう、回答内容をイメージしておきましょう。
弊社を選んだ理由は何ですか?
エンジニアに限らず面接では必ずと言っていいほど問われる、志望動機を尋ねる質問です。どのようなきっかけで自社を知ったのか、なぜ自社に興味を持ったのかを把握することにより、応募者の価値観や志望動機を詳しく知りたいという背景があります。入社後にミスマッチを起こして早期退職に至るのを防ぐ目的があるほか、十分に企業研究してきた学生かどうかを見極める意図もあります。
そうした意図をもとに、面接で回答する時には「会社説明会の○○さんのお話を聞き、私が実現したいキャリアプランを御社であれば実現できると考えたからです」などと伝えられると良いでしょう。
どんなエンジニアになりたいですか?
どんなエンジニアになりたいかを問う質問は、新卒採用のエンジニア面接では頻出のテーマです。エンジニアの仕事内容への理解度や、自社の業務内容への理解度を確認し、「収入が高そうだから」などのイメージだけで応募しているわけではないことをチェックする意味合いがあります。
そのため回答する際にも、「御社のサーバーサイドエンジニアとして経験を積み、ゆくゆくはWeb開発の専門家としてフルスタックエンジニアになりたいと考えています」など、具体的な職種名を出しながらキャリアビジョンを伝えるのが大切です。
自己紹介をお願いします
エンジニア面接の冒頭では、エントリーシートや履歴書の内容を踏まえた自己紹介を求められることが多いです。基本的なプロフィールについては書類選考で把握しているので、面接では伝えたいことを端的に表現する力がチェックされます。多くの情報を伝えようとする意識が強すぎて、聞き手のことをないがしろにしないことに注意が必要です。面接では自分の第一印象を決める質問となりますので、事前にしっかりと練習しておきましょう。
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長所と短所を教えてください
自己紹介の延長で、エンジニア面接では長所・短所について尋ねられることもあります。これまでの学生生活のエピソードも取り入れながら、説得力のある長所・短所をアピールするのがコツです。短所に関しては、長所にも言い換えられるような表現を使うのがベストですが、自分の欠点を冷静に受け止めて改善する姿勢を伝えることが重要です。ただし、「私はその場に流されてつい嘘をついてしまうのが短所です」など、社会人として致命的な短所を答えるのはNGです。
5年後、10年後はどうなっていたいですか?
エンジニアとしてIT企業に入社後、どのようなキャリアを歩みたいのかというビジョンを問う質問です。5年や10年といった数字に明確な理由はありませんが、30代前後は企業の中核メンバーとして活躍する年代なので、その時期にどのように自社へ貢献してくれるかを調べようとする意図があります。そのキャリアビジョンが自社で実現可能なのかがチェックされることにも注意しながら、なぜそのキャリアを歩みたいのか、明確な根拠・理由とともに回答するのが大切です。
学生時代に力を入れたことを教えてください
いわゆるガクチカについて問う質問で、応募者の性格・価値観について深く知ろうとする企業の意図があります。アピールするテーマは学業・部活動・アルバイト・サークルなど、何を選んでも問題ありませんが、達成した成果や実績よりも、物事への取り組み方を重点的に伝えるのがコツです。部活動で大きな賞を取ったことをアピールするのではなく、その成果を得るまでにどのように壁を乗り越えてきたのかを説明できると、エンジニア面接で企業へ好印象を与えられます。
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家族・友人からはどんな人物と言われますか?
他己分析を通じた、自己分析・自己理解の深さを確認する質問です。エンジニア面接では、内向的で周囲とのつながりが少ない応募者も多いことから、これまでの人間関係を円滑に構築できているかを確認する意図も考えられます。事前に家族や友人に対して、自分の印象や記憶に残っているエピソードなどを尋ねておくと、自己分析の助けになるでしょう。回答する際には、自己紹介や長所・短所で話した内容と矛盾してしまわないよう、一貫性を保つことを心がけてください。
希望職種以外に配属されても大丈夫ですか?
エンジニア面接の回数が進むにつれて質問されることが多いのが、希望職種以外への配属についての質問です。たとえば、フロントエンドエンジニアを希望していたが、サーバーサイドエンジニアに配属されても問題ないかを確認されるケースが挙げられます。規模の大きなIT企業では、職種の希望が通らない可能性も出てきますので、それでもモチベーションを維持して働けるかどうかが評価されます。異なる職種における経験・成長を糧にして、キャリアアップにつなげようとする意志を伝えると、高評価につながります。
内定後は大学卒業までにどんな活動に取り組みますか?
新卒採用のエンジニア面接では、内定から卒業までの過ごし方について質問されることも多いです。プログラミングスキルを学習したり、個人開発に取り組んだりと、入社に向けて積極的に活動する姿勢をアピールするのがポイントです。入社までに取得が奨励されている資格があれば、資格取得に向けた勉強に取り組むことをアピールしましょう。入社意欲の高さを伝えられる質問なので、言語や資格などを具体的に伝えられると良いでしょう。
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3.エンジニア面接でよくあるスキル・経験についての質問・回答例
エンジニア面接では、新卒・未経験からの採用であっても、今持っている「スキル・経験」について質問されることが多いです。ここでは下記の頻出質問についてご紹介しますので、どのように回答するかを考えるヒントにしてみてください。
これまでアルバイト・インターンで学んだことを教えてください
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・使用したことがある言語・ツールを教えてください
・プログラミングに挑戦したきっかけは何ですか?
・どのようにプログラミングを勉強していますか?
・これまでに開発したアプリ・サービスがあれば教えてください
・今一番気になっている技術・サービスは何ですか?
・普段どのようなメディアをチェックしていますか?
・印象に残っている書籍・参考書を教えてください
・弊社のサービスに対する印象を教えてください
それぞれ順番に解説します。
これまでアルバイト・インターンで学んだことを教えてください
新卒・未経験からエンジニア面接を受ける場合、これまでのアルバイト・インターン経験が尋ねられることが多いです。社会で働いた経験から、仕事に対してどのように向き合う人物なのかを見極めようとする意図があるからです。珍しいアルバイトや、IT企業のインターンに限る必要はないので、これまで働いてきた経験から得た学び・教訓を伝えてみましょう。仕事での学びを入社後の業務にも活かそうとする姿勢を伝えられると高評価です。
使用したことがある言語・ツールを教えてください
プログラミング経験がある人に対しては、エンジニア面接で使用経験のある言語・ツールを確認することがあります。プログラミングの基礎が身についているか、入社後にスムーズに社内ツールに慣れることができるかを確認するのが目的です。実際よりも高いスキル・経験をアピールしてしまうと、入社後に周囲からの期待に応えられなくなる危険性もあるので、経験年数・習熟度はありのままのレベルを伝えるようにしましょう。
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プログラミングに挑戦したきっかけは何ですか?
プログラミング経験者の場合、プログラミングを始めようとしたきっかけが深掘りされるケースも多いです。周りに言われることなく自発的に取り組んだのか、授業などの課題として取り組んだ際に興味を持ったのか、エンジニアを志望するルーツについて確認する質問です。プログラミングを始めた当初の感情などとともにエピソードを伝えると、面接官からの共感を得られるでしょう。着飾ることなく正直に回答して問題ありませんが、エンジニア面接での別の質問と矛盾を起こさないように気を付けてください。
どのようにプログラミングを勉強していますか?
プログラミング経験者、もしくは勉強中の方に対しては、プログラミングスキルの学習方法について質問されることもあります。エンジニアとして入社後、新たな言語や技術を身につけなければならない場面で、どのように学習するかを知ろうとする意図があるからです。わからない部分があれば素直に人に尋ねること、QAサイトよりも公式ドキュメントを参考にして学習することなどを伝え、入社後の研修にもスムーズに取り組めることをアピールしましょう。
これまでに開発したアプリ・サービスがあれば教えてください
過去にプログラミングで開発経験がある場合には、開発実績について問われることも多いです。使用した言語やライブラリ、開発しようと思った目的や、大変だったことなどをエピソードとともに伝えられると、エンジニア面接での評価は上昇します。一般公開されているアプリ・サービスであれば、ポートフォリオとして面接までに企業へ共有しておくのも効果的です。
また、開発を通じて楽しかったこと、大変だったこと、壁の乗り越え方などを深掘りする質問を受ける可能性が高いので、これらの深掘り質問への対策も済ませておきましょう。
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今一番気になっている技術・サービスは何ですか?
エンジニア面接において、日頃からIT技術やITサービスに対して、どれだけアンテナを張っているかを問う質問です。Webエンジニアを目指すのであればWebサービス、インフラエンジニアを目指すのであればAIやクラウドといった関連分野に絞って、時事テーマを予習しておくと良いでしょう。「どのような点に興味があるのか?」「キャリアにどう活かしたいか?」といった深掘り質問が出てくることも考えられますので、面接で話すテーマについては十分に理解を深めておきましょう。
普段どのようなメディアをチェックしていますか?
こちらもエンジニアとしてのアンテナの張り方をチェックする質問で、日頃からチェックしているニュースメディアや技術ブログについて確認されます。応募企業が運営しているテックブログを伝えて志望意欲をアピールしたり、海外のITメディアを英語でチェックしていることを伝えて英語力の高さもアピールする作戦が考えられます。
印象に残っている書籍・参考書を教えてください
エンジニア面接では、普段からどれだけ学習意欲を持ってスキルアップに取り組んでいるのかを確認するために、印象に残っている技術書や、最近読んだプログラミング関連の参考書について質問されることがあります。具体的なタイトルと印象に残っている部分を明確に答えられると、学習意欲にあふれた学生として好印象を持たれやすくなります。
弊社のサービスに対する印象を教えてください
エンジニア面接の特有の質問として、応募企業のサービスに対する意見や感想を求めるものが挙げられます。自社の事業やサービスをどれだけ深く理解しているかを見るのはもちろん、改善できる点を提案する力、エンジニアとしての技術力などを問う意図も考えられます。専門的な改善提案が求められるわけではないので、少なくとも企業研究にしっかりと取り組み、他者との違いや強み・弱みなどを説明できるように準備しておきましょう。
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4.エンジニア面接でよくある就活についての質問・回答例
続いて、エンジニア面接で聞かれることの多い就活についての質問として、以下の2つをご紹介します。
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・他社の選考状況について教えてください
・弊社は第何志望ですか?
いずれも回答しにくい質問ですが、どのように回答するのが望ましいのかを解説しましょう。
他社の選考状況について教えてください
他社の選考はどの段階まで進んでいるのかを確認することにより、他社からどれだけ評価されている学生なのか、どれだけの志望意欲を持って自社の面接を受けているのかを調べる意味合いがあります。企業選びの軸が固まっていることを伝えるために同業のIT企業を中心として、他社の選考状況を素直に伝えて問題ありません。商社や自動車メーカーなど、エンジニアとは関係のない業種の選考状況を伝えてしまうと、就活の軸にブレがある学生と判断されやすいので注意しましょう。
弊社は第何志望ですか?
ストレートに「うちは第一志望ですか?」などと質問されるケースもあります。企業側は学生の本音を知りたいという意図のほかにも、入社意欲の高さを知りたいという心理があります。ここで第一志望ではないと回答してしまうと、入社意欲が低いと判断されかねないデメリットがあるため、原則として「御社が第一志望です」と回答するようにしましょう。
ただし、面接を経た上でミスマッチを感じる場合や、別の企業へ入社しようと決断した場合には、「御社は第一志望群です」などと表現すると良いでしょう。
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5.エンジニア面接で高評価を得るための対策のポイント
最後に、エンジニア面接で企業から高評価を得るために、対策しておきたいポイントを3つご紹介します。
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・具体的なエピソードで独自性のある回答を心がける
・声に出して回答を伝える練習をする
・マナーや身だしなみにも気を付ける
これらを踏まえながら、面接対策に取り組んでみてください。
具体的なエピソードで独自性のある回答を心がける
エンジニア面接で自己PRする際には、必ず具体的なエピソードとセットで回答するのがおすすめです。オリジナルの体験談を盛り込みながら答えることにより、就活対策のためのテンプレート・マニュアル通りではないと判断されやすくなるからです。自分の感情・心情を取り入れた表現も、面接官の印象に残りやすくなるのでぜひ実践してみてください。
声に出して回答を伝える練習をする
エンジニア面接の対策をする上では、質問に対する回答をメモに書いて用意するだけではなく、実際に声に出して回答する練習を済ませておきましょう。それぞれの回答が30秒〜2分程度に収まるように文字数を調整しておくのも効果的です。話すテーマについて面接官から深掘り質問を受けることも考えられるので、深掘り質問への返答も声に出して練習しておきましょう。
マナーや身だしなみにも気を付ける
エンジニア面接では質問への回答だけではなく、マナーや身だしなみなどもチェックされます。IT企業には私服可で面接を受けられる企業や、Web面接が指定されるケースも多いですが、派手な服装や雑多な背景は面接官には悪印象を与えかねません。なるべく清潔感ある服装や髪型を心がけ、社会人としてのマナーが身についていることをアピールしましょう。
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6.まとめ
本記事では、エンジニア面接でよくある20個の質問についてご紹介してきました。それぞれの質問では、面接官にも明確な意図があり、学生と自社とのマッチ度やコミュニケーション能力、スキルや経験などについて把握したいと考えています。そうした意図を踏まえながら面接対策に取り組むことで、面接官へ好印象を残すことが可能です。
また、今回ご紹介してきた質問以外にも、一つのテーマに対する深掘り質問が投げかけられたり、身だしなみや挨拶、マナーが評価の対象になったりすることもあるので、質問への回答以外の面からも対策を欠かさないようにしましょう。
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