
- 1.自社開発企業とは?
- 2.自社開発エンジニアはやめとけと言われる7つの理由
- 3.自社開発エンジニアとして働くメリット
- 4.自社開発エンジニアはやめとけと言われやすい人の特徴
- 5.自社開発エンジニアの内定を得るための就活対策
- 6.まとめ
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1.自社開発企業とは?
自社開発企業とは、IT業界に多い受託開発企業やエンジニアを派遣するSES企業ではなく、自社で商品・サービスを開発・提供している企業のことを指します。SIerやSES企業とは異なり、自社の名前を冠するITサービスを提供していることが多く、業界でも高い知名度を誇る自社開発企業は多く存在します。
たとえばWeb系であれば、「楽天市場」を手掛ける楽天グループ株式会社、「ABEMA」を配信する株式会社サイバーエージェント、「Yahoo! JAPAN」を運営しているヤフー株式会社などが挙げられます。こうした自社開発企業において、自社製品の開発・運用に携わっているのが、自社開発エンジニアです。
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2.自社開発エンジニアはやめとけと言われる7つの理由
高い知名度を持つ企業が多く、客先常駐が発生しないなどのメリットもあるにも関わらず、「自社開発企業のエンジニアになるのはやめとけ」と言われることが少なくありません。自社開発エンジニアに否定的な意見が集まる理由としては、次の7つの背景が考えられます。
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・ライバルが多く就職難易度が高い
・得られるスキル・経験の幅が狭い
・自社製品の売上に待遇が左右される
・周囲のエンジニアのスキル・スピードについていけない
・仕事内容・職場環境に変化が起こりにくい
・自社製品に愛着がないと続きにくい
・新たな人との出会いが少なく人脈が広がりにくい
これらの7つの理由について、上から順番に解説していきましょう。
ライバルが多く就職難易度が高い
自社開発エンジニアはやめとけと言われる理由として、ライバルが非常に多く就職難易度が高いことが挙げられます。新卒・未経験での採用枠が限られているにも関わらず、知名度の高さや働きやすいイメージから自社開発企業に応募する方は多く、求人倍率も高水準となる傾向があります。
自社開発企業では、優秀なエンジニアを採用することが自社製品の改善・向上に直結することから、受託開発企業などと比べると即戦力のエンジニアを欲することが多いです。そのため新卒であっても開発経験やプログラミング実績を求められることが多く、厳しい選考をクリアしなければ内定を獲得するのは困難です。
プログラミング未経験の状態から自社開発企業を目指すハードルは非常に高いことを理由に、早めに就活の方針転換をした方が良いとアドバイスされることも多くなるでしょう。
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得られるスキル・経験の幅が狭い
自社開発エンジニアは、業務を通じて得られるスキル・経験の幅が狭いという理由で、やめとけと言われるケースもあります。受託開発企業やSES企業であれば、案件に応じて異なるプロジェクトに参画するので、さまざまな開発環境の中で業務を経験し、幅広いスキルを身につけることが可能です。未経験からIT業界を目指す場合、こうした広範なスキルをカバーしたエンジニアの方が、転職活動で有利になることも珍しくありません。
一方で自社開発エンジニアの場合、自社製品で必要となる言語・ツールのみを使って効率的に開発業務を進めるので、新たな言語を習得したり、別の開発チームで経験を積んだりするのが難しくなる傾向にあります。一つの領域に特化したエンジニアの需要も高いものの、将来の転職活動では就職先の幅が限られてしまうことに注意が必要です。
自社製品の売上に待遇が左右される
自社開発エンジニアは、良くも悪くも自社製品の売上によって、待遇や賞与などが大きく左右される性質を持ちます。自社製品の売上が好調であれば、待遇改善や賞与アップにつながることは多いですが、業績が落ち込んでしまうと人員削減の対象となる可能性も出てきます。
そのため安定性のある自社開発企業で働きたい場合には、その企業が手掛ける商品・サービスの将来性を十分に研究するか、自社開発以外に受託開発も手掛けるなど、複数の事業の柱を持った企業を選ぶことをおすすめします。
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周囲のエンジニアのスキル・スピードについていけない
自社開発企業で働くエンジニアは、業界でもトップクラスの技術力を持った中途入社の社員が中心となっており、高いスキルや速いスピード感についていけずに挫折感を味わってしまうことから、やめとけと言われることがあります。周囲とのレベルの差を痛感したとしても、その背中を見ながら技術力を伸ばし、同じレベルに立てるよう努力できる人でないと、長く活躍し続けるのは難しいでしょう。
そのため、自社開発企業は客先常駐がなく待遇も良いからといった理由で入社してしまうと、周囲との技術力のギャップを感じてミスマッチを起こす可能性が高まります。長期的にIT業界で活躍するために、向上心を持って自己研鑽できる人でなければ、自社開発エンジニアはやめとけと言われることが多くなるのです。
仕事内容・職場環境に変化が起こりにくい
自社開発企業では、受託開発企業やSES企業のように、プロジェクトごとの仕事内容の変化・職場環境の変化がありません。新規事業を展開したり、異なる事業部へ異動したりする場合を除いて、同じ商品・サービスの開発や運用業務に携わることになります。そうした働き方に飽きてしまうケースも珍しくなく、仕事への楽しみを見出しにくいことから自社開発エンジニアはやめとけと言われることが多いです。
入社した企業でやりたいことをすべて達成し、学べることもなくなったと感じた際には、転職や独立しか選択肢がなくなることも考えられます。飽き性なタイプで、常に刺激や変化を求める方の場合、自社開発エンジニアを目指す時には慎重にエントリー先を決める必要があるでしょう。
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自社製品に愛着がないと続きにくい
自社開発エンジニアとして活躍するためには、入社する企業が扱う自社製品に対し、愛着を持って開発・運用業務に取り組む姿勢が必要です。自社製品にあまり興味が持てず、改善・向上させようとするモチベーションに欠ける場合、自社開発企業で長く働き続けるのは難しくなるでしょう。
企業の選考においても扱う製品に興味を持てないことが伝わって、評価が下がる可能性があるほか、入社後に周囲のエンジニアの意識の差が浮き彫りになり、ミスマッチを感じるリスクも高まります。こうしたタイプの方は自社開発エンジニアはやめとけと言われることが多くなり、受託開発企業やSES企業の方が適性が高い傾向にあります。
新たな人との出会いが少なく人脈が広がりにくい
自社開発企業に勤める場合、一緒に働くチームの顔ぶれにも変化が少なく、ほぼ同じメンバーと働き続けることになります。エンジニアとしてのスキルが周囲と同等のレベルに達すれば、似たようなスキル・キャリアを持ったチームでいつも働くことになるため、考え方や価値観が固定化されたり、外部の情報が入ってくることが減って成長が頭打ちになってしまうことも考えられます。
また、将来の独立・企業を見据えて人脈を広げるのにも不向きで、さまざまなクライアント企業との接点がある受託開発企業の方が、人脈を広げるのに適した環境となっています。新たな人との出会いを重視し、将来を見据えて人脈を広げていきたいと考えている方の場合、自社開発エンジニアはやめとけと言われる可能性が高くなるでしょう。
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3.自社開発エンジニアとして働くメリット
ここまで自社開発エンジニアはやめとけと言われる理由について、ネガティブな側面を中心に解説してきましたが、自社開発企業にはほかの業態のIT企業にはない大きなメリットも存在します。ここでは自社開発企業で働くメリットについて、以下の3つを解説します。
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・客先常駐が発生しにくい
・上流工程を経験しやすい
・働き方の自由度が高い
これらのメリットも踏まえながら、自社開発エンジニアを目指すかどうかを判断しましょう。
客先常駐が発生しにくい
自社開発が中心の企業で働く場合、客先常駐が発生しにくいことが大きなメリットです。客先常駐は、受注開発企業やSES企業で多い働き方であり、プロジェクトごとに異なる職場に常駐して働くことを指します。案件が変わるごとに異なる企業のオフィスに移る必要があるためストレスが大きく、客先常駐を辞めたい・避けたいと感じるエンジニアも少なくありません。
自社開発企業であれば、別途で受託開発事業やSES事業を展開していない限り、客先常駐が発生することはありません。プロジェクトごとに職場が変わるということもなく、同じ環境・同じチームで開発に取り組めるので、ストレスを感じにくく安定した働き方を実現できるメリットがあります。
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上流工程を経験しやすい
自社開発企業で働くエンジニアは、自社サービスの企画・設計段階から開発に携われることが多く、下請けの受託開発企業・SES企業では担当しにくい上流工程を経験できるメリットもあります。上流工程の経験が豊富なエンジニアは希少な存在なので、転職市場でも高く評価されやすく、将来のキャリアプランでも有利に働く可能性が高いです。
また、現場での開発業務だけではなく、新たなサービスのアイデアを形にする業務を担当できるので、ほかの業種では経験できないやりがいを得られるのも魅力です。上流工程の業務を経験し、自分のアイデアを実現したい方や、将来は高収入を得られるエンジニアを目指したい方にとっては、自社開発企業は最適な環境と言えるでしょう。
働き方の自由度が高い
自社開発企業では、リモートワークや在宅勤務が認められているケースが多く、働き方の自由度が高いメリットもあります。産休・育休や時短勤務、週休3日制を導入している企業も多いので、ライフステージに応じた働き方を実現しやすいのは大きな魅力です。受注開発やSESと比べて、厳しい納期に追われることが少ないため、残業や休日出勤が発生しにくいのも自社開発企業の特徴です。
Web系のベンチャー企業の場合、服装・髪型が自由で、働く時間・場所なども問われない自由闊達な組織文化があるところも少なくありません。フレックス制で朝早い時間や夜遅い時間の勤務も選ぶことが可能で、成果さえ出すことができればフリーランスエンジニアのような働き方を実現することができるのがメリットです。
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4.自社開発エンジニアはやめとけと言われやすい人の特徴
自社開発企業、受託開発企業、SES企業など、IT企業のビジネスモデルによって向いている人とそうでない人の相性があり、自分と相性の悪い企業を選んでしまうと、入社後にミスマッチを感じて早期退職に至ることも考えられます。自社開発企業を選ぶ際にも、自分と相性の良い働き方が実現できるのかを慎重に見極めることが大切です。
ここでは自社開発エンジニアはやめとけと言われやすい人、向いていない人の特徴について、下記の3つをご紹介します。
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・幅広くスキル・技術を磨きたい人
・エンジニアの仕事に変化・刺激を求める人
・対人コミュニケーションが苦手な人
それぞれ詳しく解説していきます。
幅広くスキル・技術を磨きたい人
ITエンジニアとしてWeb・インフラ・アプリ開発など、幅広い領域のスキル・技術を磨いていきたいと考える方は、自社開発企業はやめとけと言われることが多くなります。自社開発企業では、原則として自社で扱っているサービスについての開発業務しか担当できないため、幅広い経験を積むには不向きな環境だからです。
自社開発エンジニアは、一つの専門分野を追求したい方に向いており、技術力を磨き続けたい方には受託開発・SES事業を手掛ける企業の方がマッチしています。自分の将来のビジョンとして、どのような強みを持ったエンジニアを目指したいのかをもとに、エントリーする企業を選択することが大切です。
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エンジニアの仕事に変化・刺激を求める人
エンジニアの仕事に対し、変化・刺激を求める人も自社開発企業はやめとけと言われることが多くなるでしょう。自社開発企業では、その企業で扱っているサービス・商品の開発業務に携わる仕事が中心で、新規事業を立ち上げたりしない限り、仕事内容に大きな変化が起こることは少ないです。
人によってはルーティンワークの日々が続くような感覚を抱くこともあるので、飽き性な方や新たな技術・言語を扱いたいと考えている方には不向きです。変化・刺激よりも安定性を重視し、既存の業務をより効率化しながら働くことが苦に感じない方であれば、自社開発企業で活躍できるチャンスがあります。
対人コミュニケーションが苦手な人
自社開発エンジニアは、対人コミュニケーションに苦手意識を持っている人ほど、やめとけと言われやすくなります。自社開発企業では、開発チームのメンバーがほぼ固定化されており、常に同じ人間関係の中で働くことになります。対人コミュニケーションが苦手で、同僚やチームメンバーとのトラブルを起こしてしまうと、今後長い期間にわたって居心地の悪さを感じながら働くことになるかもしれません。
一方で、SES企業の客先常駐エンジニアとして働く場合には、プロジェクトによって職場や人間関係が変化するため、人間関係のトラブルを抱えにくいという側面があります。クライアントやチームメンバーと円滑なコミュニケーションを取るよりも、開発業務に集中したいと考える方は、自社開発企業は不向きと言えます。
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5.自社開発エンジニアの内定を得るための就活対策
最後に、自社開発エンジニアとしての内定を獲得するための就活対策について、次の3つのポイントをもとにご紹介します。
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・入社後に用いるプログラミングスキルを習得する
・長期インターンシップに参加する
・IT業界に特化した就活サイトを活用する
自社開発企業に入社し、長期的なキャリアを築いていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
入社後に用いるプログラミングスキルを習得する
自社開発企業に応募する際には、まずは入社後に用いるプログラミング言語をリサーチし、開発スキルを身につけることが重要です。自社開発企業では、特定の言語に特化してエンジニアを募集していることが多く、事前にそのプログラミングスキルを身につけておくことにより、選考で高い評価を得やすくなります。
一方で、手当たり次第にプログラミング言語を学ぶことは、自社への志望度が低いと判断されやすくなるためおすすめできません。入社後に用いるプログラミング言語を用いて、個人開発した経験やポートフォリオをアピールできると、さらに内定を獲得できるチャンスが高まるでしょう。
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長期インターンシップに参加する
自社開発企業では、インターン生として実務の一部を経験できる長期インターンシップを開催しているケースが多く、選考直結のプログラムに参加することにより内定を獲得しやすくなるメリットがあります。その企業の内側を深く理解し、実際に働いている先輩エンジニアから話を聞いたりすることで、ミスマッチを起こさない企業選びにも役立ちます。
長期インターンシップでは、通常の採用選考と同じようにエントリーシートの提出や面接が求められることが多く、人数の上限やスケジュールも決まっている企業がほとんどです。そのため第一志望の企業の情報はしっかりとチェックしておき、応募忘れがないように注意しましょう。
関連記事:ベンチャー企業の長期インターンとは?インターンの基礎やメリット、注意点を解説
関連記事:おすすめエンジニアインターンシップ15選|選び方がわからなくてもこれを見れば大丈夫!
IT業界に特化した就活サイトを活用する
自社開発に強い企業を見つけて効率的に企業選びを進めるために、IT業界に特化した就活サイトを活用するのもおすすめです。IT業界に特化した就活サイトなら、その企業が自社開発・受託開発・SESなど、どのような事業を展開しているのかを比較しやすく、客先常駐の有無なども調べやすいメリットがあるからです。
また、IT業界ならではの就活ノウハウが学べたり、企業ごとのエントリーシートの書き方や面接対策についてアドバイスを受けられることも多いです。プログラミング経験などのプロフィールを埋めておくことにより、大手企業からのスカウトが届くこともあるので、積極的に活用してみてください。
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6.まとめ
自社開発エンジニアはやめとけと言われる理由として、本記事では以下の7つを解説してきました。
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・ライバルが多く就職難易度が高い
・得られるスキル・経験の幅が狭い
・自社製品の売上に待遇が左右される
・周囲のエンジニアのスキル・スピードについていけない
・仕事内容・職場環境に変化が起こりにくい
・自社製品に愛着がないと続きにくい
・新たな人との出会いが少なく人脈が広がりにくい
こうしたデメリットが存在する一方で、自社開発企業では客先常駐が発生しにくく、上流工程を経験できるなどのメリットも存在します。また、向いている人とそうでない人の相性も重要になるので、自社開発企業を選ぶ時には慎重にエントリー先を選ぶことが大切です。
自社開発エンジニアの内定を獲得するために、入社後に必要となるプログラミングスキルを身につけ、長期インターンシップにも忘れずに参加することをおすすめします。ES添削や面接対策についてサポートを受けながら、自分に最適な自社開発企業を選びたい方は、IT業界に特化した就活サイトも活用してみてください。
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