
IT系エンジニアは全職種の中でも平均年収が高く、年収1,000万円以上の高年収も目指しやすい職種です。年収1,000万円の方の手取り月収は60万円ほどなので、経済的な余裕を持って仕事に取り組むことができるでしょう。IT系エンジニアを目指して就活中の学生の中にも、年収1,000万円を得られる職種・企業を狙ってエントリーする方は少なくありません。
しかし年収1,000万円を目指しやすい職種ではあるものの、実際に年収1,000万円を得るエンジニアになるのは狭き門であることは事実です。未経験からエンジニアとして就職し、20代のうちに年収1,000万円を超えるのは難しく、専門的なスキル・実績を積むか、フリーランスとして独立するなどのキャリアを選択する必要があります。
本記事では、エンジニアが年収1,000万円稼ぐための7つの方法について解説しながら、平均年収が高い職種や高年収に直結する資格についてもご紹介します。
関連記事:ITエンジニアの年収はいくら?職種別の平均年収や年収を上げる方法について解説!
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1.エンジニアの平均年収は440万円が目安
まず前提として、IT系エンジニアの平均年収について押さえておきましょう。下記のレバレックフリーランスの記事でもご紹介している通り、ITエンジニアの平均は440万円ほどと考えられます。正社員のエンジニアだけに限れば年収481万円、フリーランスエンジニアに限ると年収576万円が平均となっています。
参照:ITエンジニアの平均年収|ランキングや1,000万円の目指し方
エンジニアはスキル・実績に応じて評価される実力主義の側面も強いので、年齢を重ねて専門性の高いエンジニアになることで、平均年収も右肩上がりに上昇します。職種や企業によって差はあるものの、スキルレベルの高い40代〜50代のベテランエンジニアになる頃には、年収1,000万円を得る方も増えてくる傾向にあります。
20代〜30代の若手であっても、フリーランスとして独立して売上がほぼそのまま年収になる場合や、AIエンジニアとして外資系企業に雇われた場合などは、年収1,000万円を超える収入を得るケースは珍しくありません。明確なキャリアパスを描き、年収を増やすためにスキル・実績を磨き続けることで、平均年収を大きく上回る収入を手にできるのです。
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2.エンジニアが年収1,000万円稼ぐ7つの方法
続いて、エンジニアが年収1,000万円稼ぐために実践したい7つの方法についてご紹介しましょう。
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・エンジニアの平均年収が高い企業に入る
・上流工程のスキル・経験を身につける
・フルスタックエンジニアを目指す
・副業でシステム開発を請け負う
・フリーランスエンジニアになる
・エンジニア出身の経営者として起業する
・新たな技術やスキルを貪欲に学ぶ
年収アップのチャンスが大きいものから順番に解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
エンジニアの平均年収が高い企業に入る
会社員のエンジニアとして年収1,000万円以上を目指すのであれば、すでに年収1,000万円以上の収入を得ているエンジニアがいる企業に入社するのが効果的です。国内を代表する大手IT企業や、外資系企業などを選んで入社することにより、エンジニア全体の平均年収が高く、年収1,000万円を得るまでのハードルが低くなるからです。
同じようなレベルのスキルを持ったエンジニアであっても、財務基盤が堅調な大手企業で働くか、ベンチャー・中小企業で働くかによって、収入には大きな差が生まれます。社員の平均年収は口コミサイトや求人情報などから調べることができるほか、上場企業であれば「有価証券報告書」にて、社員の平均年収が公表されているので、企業選びの参考にしてみると良いでしょう。
エンジニアの年収は、日本国内よりも海外の企業の方が高額になる傾向があるため、外資系企業の日本法人に就職することも年収1,000万円を得やすくなるでしょう。
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上流工程のスキル・経験を身につける
年収1,000万円稼げるエンジニアになるためには、上流工程のスキル・経験を身につけることも欠かせません。上流工程は、システム開発における要件分析・要件定義やシステム設計を担う業務で、高い専門性や豊富な経験が必要な工程とされています。上流工程に携われるエンジニアは数が少なく市場価値が高まりやすいので、年収1,000万円を目指しやすくなるのです。
一方でシステム開発における下流工程には、現場でのプログラミングやコーディングの工程が含まれます。現場での開発を担当するプログラマーなどの職種からエンジニアのキャリアをスタートさせる方は多いですが、年収1,000万円を目指すのであれば積極的に上流工程を担当し、経験を積むことが重要です。
また、そのために下流工程が中心の下請け企業ではなく、上流工程の業務が多く発生する元請け企業、もしくは自社開発企業を選んで就職することも効果的です。
フルスタックエンジニアを目指す
年収1,000万円を得るために、フルスタックエンジニアとしての活躍を目指すのも効果的です。フルスタックエンジニアとは、システム開発における上流工程から下流工程までをすべて担当できるエンジニアのことを指します。Web開発であれば、フロントエンドだけではなくバックエンドの開発も可能な、幅広いスキルを持ったWebエンジニアのことをフルスタックエンジニアと呼びます。
フルスタックエンジニアとして、開発案件を一人で回すことができるようになれば、単純計算でエンジニア二人分、三人分の年収を一人で得ることも可能になります。フルスタックエンジニアはフリーランスとしての働き方とも相性が良く、年収1,000万円を得るまでのハードルを下げることができるので、一つの案件を一人で最後まで担当できるようなエンジニアを目指してみると良いでしょう。
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副業でシステム開発を請け負う
会社員としての給料に加えて副業収入を組み合わせることにより、年収1,000万円稼ぐエンジニアになることも可能です。会社員として年収600万円を得ながら、副業で400万円の収入を作ることができれば、トータルで年収1,000万円を達成することができます。エンジニアの報酬は時給計算ではなく、成果物に対して支払われることが多いため、週末などを使って副業で400万円稼ぐことも難しくありません。
副業収入が安定すれば、会社員としてのエンジニアの仕事はリモートワーク・在宅勤務などを活用して最小限の負担で取り組みつつ、副業に携わる時間を増やして収入をさらに増やしていくことも可能です。まずはエンジニア向けの副業案件にはどのようなものがあるのか、マッチングサイトなどで検索してイメージを掴んでみるのも良いでしょう。
フリーランスエンジニアになる
フリーランスエンジニアとして独立することにより、年収1,000万円を得られる可能性はさらにアップします。フリーランスのエンジニアは、会社を頼ることなく自分で案件を獲得し、一人で成果物の納品までを手掛ける必要がありますが、売上がほぼそのまま年収になるため収入が大幅にアップする例も少なくありません。
フリーランス向けの開発案件の中には、単価100万円/月を超えるプロジェクトも少なくないため、こうした案件を獲得することによってフリーランスとして独立直後から年収1,000万円ペースに乗せることもできます。ただし会社員の時のような福利厚生や、案件が獲得できなかった時の補償などは存在しないため、収入の増減はすべて自己責任となる点には注意が必要です。
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エンジニア出身の経営者として起業する
フリーランスエンジニアとして一人で働くのではなく、営業やプログラマーなどとチームを組んで会社を立ち上げることにより、経営者としての道を進むことも年収1,000万円を目指すための一つの選択肢です。会社を立ち上げることで、個人事業主であるフリーランスよりも社会的な信用度が高まり、大手企業からの規模の大きな受注開発に携わって高額な報酬を受け取れるようになるメリットがあります。
自分一人だけでは働ける時間に上限がありますが、経営者としてプログラマーやエンジニアを採用して働いてもらうことにより、大幅な規模拡大を目指すことも可能です。エンジニアとしてだけではなく、経営者としての働き方にも興味がある方は、自分でITベンチャーを立ち上げることも視野に入れてみましょう。
新たな技術やスキルを貪欲に学ぶ
年収1,000万円を得るエンジニアになるためには、新たな技術・スキルを貪欲に学び続けることも欠かせません。一つのスキルや資格を身につけたからといって、すぐに年収がアップするほどの即効性はないですが、スキル・経験を着実に積み重ねていくことで年収1,000万円までの距離を縮めることができます。
ライバルのエンジニアの中にも、新たな技術やスキルを学び続けている方が多いため、短期間で年収に大きな差がつくことは少ないでしょう。しかし5年・10年といった単位でコツコツとスキルアップに取り組むことができれば、同期入社のエンジニアと大きな差をつけて年収アップを叶えることが可能です。
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3.エンジニアで年収1,000万円超えを目指せるおすすめ職種
エンジニアとして年収1,000万円を目指すのであれば、より平均年収が高い職種を選んでキャリアパス・キャリアビジョンを考える必要があります。どれだけスキルや経験を磨いてきたとしても、ライバルが多く需要が少ない職種では、年収1,000万円を得るのは難しくなるからです。
ここでは年収1,000万円超えを目指せるおすすめ職種として、次の3つをご紹介します。
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・プロジェクトマネージャー
・ITコンサルタント
・AIエンジニア
年収1,000万円超えのエンジニアになるために、これらの職種も検討してみてください。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発のプロジェクトをマネジメントする管理職としてのポジションを指します。プロジェクト全体の進捗を管理したり、現場で働くプログラマーやエンジニアの指導をしたりと、システム開発における責任者として活躍する職種です。予算管理や業務効率化などの工夫が求められ、高いマネジメントスキルが必要となりますが、管理職となるだけに年収1,000万円超えのハードルは大きく下がります。
年収1,000万円を得るプロジェクトマネージャーになるためには、クライアントの要望を汲み取るヒアリング力や、チームを率いるリーダーシップ、部下・後輩への指導力といったスキルが求められるため、これらのスキル習得を見据えたキャリアビジョンを描くと良いでしょう。
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ITコンサルタント
ITコンサルタントは、エンジニアとしての知見を活かし、より企業経営に深くコミットする職種です。企業が抱える課題を解決するために、どのようなITシステムを導入すれば良いのかを専門家の立場から提案し、プロジェクトを受注後はシステム開発の責任者としてチームを率いる立場にもなります。
エンジニアとしてシステム開発だけにコミットするのではなく、クライアント企業の業務効率化や売上アップにコミットする職種なので、自然とプロジェクトの規模が大きく、果たすべき役割や責任も大きくなります。その分だけ報酬は高く設定されており、年収1,000万円のITコンサルタントも珍しくないのです。
AIエンジニア
AIエンジニアは、近年のAIの普及によって注目度が大きく高まっている職種です。特に海外や外資系企業においては、優秀なAIエンジニアの奪い合いが発生しており、スキルレベルによっては年収1,000万円以上のオファーが届くことも珍しくありません。今後も大きく伸びることが予想されている領域なので、将来的にはさらに高年収が提示されることも考えられます。
AIエンジニアは誰でも簡単になれるわけではなく、最新の学術論文を読み解くだけの英語力・論理的思考力や、機械学習・統計学についての知見など、幅広いスキルが求められる職種です。理系の大学院出身であることが望ましく、AIエンジニアになるまでのハードルは非常に高いですが、年収1,000万円を上回るレベルの収入を得たい方は目指してみると良いでしょう。
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4.エンジニアで年収1,000万円超えに直結するIT系資格
エンジニアとして年収1,000万円を得るために、専門性の高いIT系資格を取得するのも有効です。資格を取得する過程で専門知識・スキルが身につけられるほか、転職活動の際に高いスキルを持った人材であることをアピールできるので、転職で年収アップを叶えやすくなるからです。ここでは年収1,000万円超えに直結するIT系資格として、次の3つをご紹介します。
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・応用情報技術者試験
・システムアーキテクト試験
・情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
収入アップのために資格の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITパスポート試験や基本情報技術者試験の上位に位置する、エンジニアとしてのレベルアップを果たす際に役立つ国家資格です。ITスキルの応用力や、上流工程におけるパフォーマンスを発揮するために役立つ資格であり、取得難易度がやや高めなことから転職活動でも評価されやすい傾向にあります。
企業によっては資格取得支援制度を受けられたり、資格手当が支給されたりするケースも多く、年収1,000万円を目指すのであれば取得しておいて損はありません。ITパスポート試験・基本情報技術者試験を未取得の方は、まずはこれらの資格からスタートしてステップアップしていくのも良いでしょう。
関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について
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システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、システム開発における上流工程に携わるエンジニア向けの資格で、希少なスキルを持ったエンジニアであることをアピールするのに役立ちます。年収1,000万円を目指すのであれば上流工程についての知識・スキルは必須なので、資格取得を通じてスキルアップできるメリットもあります。
システムアーキテクト試験はIT系資格の中でも非常に難易度が高く、合格率も低水準となっています。そのため長期的なスパンで学習に取り組み、上流工程の実務経験を積みながら合格を目指すことをおすすめします。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティの分野における最難関資格として位置付けられている国家資格で、企業のセキュリティ対策への意識の高まりから、注目度が高まっている資格でもあります。セキュリティエンジニア・セキュリティコンサルタントになるために役立つ資格でもあり、年収アップにも大きく貢献してくれます。
情報処理安全確保支援士の資格だけで年収1,000万円超えは難しいかもしれませんが、情報セキュリティのスペシャリストとしての知見を活用することにより、さまざまなルートから年収アップを目指すことが可能です。
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5.まとめ
エンジニアの平均年収は440万円程度ですが、職種や企業によっては年収1,000万円超えを目指すのも十分に可能です。そのための7つの方法として、本記事では次の各項目について解説してきました。
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・エンジニアの平均年収が高い企業に入る
・上流工程のスキル・経験を身につける
・フルスタックエンジニアを目指す
・副業でシステム開発を請け負う
・フリーランスエンジニアになる
・エンジニア出身の経営者として起業する
・新たな技術やスキルを貪欲に学ぶ
これらの方法を組み合わせることにより、年収1,000万円超えのエンジニアとして活躍しやすくなるでしょう。また、エンジニアとして年収1,000万円以上を目指せる職種として、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントといったマネジメント系職種のほか、注目度が上昇しているAIエンジニアなども挙げられるので、キャリアパスの一つとして組み込むことをおすすめします。
また、システムアーキテクト試験・情報処理安全確保支援士などの難関資格を取得することも年収1,000万円超えに直結しやすいので、スキルアップを兼ねて資格取得に向けた学習に取り組むのもおすすめです。これらの方法を実践しながら高収入のエンジニアを目指しましょう。
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