
- 1.未経験エンジニアが増えすぎているのは事実なのか?
- 2.未経験エンジニアが増えすぎと言われるようになった理由
- 3.未経験エンジニアが増えすぎても将来性は高い
- 4.未経験からエンジニアを目指す時に知っておきたい注意点
- 5.未経験エンジニアとして入社する企業の選び方
- 6.未経験エンジニアの就活で内定を獲得するコツ
- 7.まとめ
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1.未経験エンジニアが増えすぎているのは事実なのか?
就活に取り組む中で「未経験エンジニアが増えすぎている」という話を見聞きすることがあるかもしれませんが、実際にはそうした事実はないと言って良いでしょう。IT業界が慢性的な人手不足であり、IT企業の多くが未経験エンジニアを採用しているという話だけを聞くと、「いつか未経験エンジニアの席が埋まってしまうのでは?」と感じるのも自然なことです。
ですが開発の現場では、エンジニアの人数は集まるが優秀なスキルを持った人材が少ないという悩みや、未経験エンジニアとして採用したが適性がなくすぐに退職してしまったという悩みが少なくありません。一方で生成AIの普及やDXの推進とともに、IT企業への依頼やエンジニアのニーズは上昇し続けており、今後も人手不足が解消される見込みが少ないのが現実です。
「一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)」が実施した、会員企業に向けた雇用判断についての調査でも、令和5年12月末時点で重要員の充足感が「過剰」と答えた企業は0%、「適正」と答えたのは22.8%で、77.2%もの企業が「不足」と回答しています。令和5年3月末から3調査で連続して「不足」と答える企業が増加しており、人手不足が全く解消されていないことがわかります。
参考:JISA-DI調査(令和5年12月期)結果公表 情報サービス業売上の将来見通し/雇用判断
こうした傾向は今後も続くと考えられており、経験者・未経験者を問わずエンジニアが増えすぎることはなく、今後も需要は高まり続けるでしょう。
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2.未経験エンジニアが増えすぎと言われるようになった理由
IT業界ではまだまだエンジニアが不足しているにも関わらず、なぜ「未経験エンジニアが増えすぎ」という話が広まりつつあるのでしょうか。その背景として考えられる理由として、次の3つが挙げられます。
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・未経験歓迎の求人が多く掲載されているから
・プログラミングスクールが充実してきたから
・クラウドソーシングで実績を作れるようになったから
それぞれ詳しく解説しましょう。
未経験歓迎の求人が多く掲載されているから
未経験エンジニアが増えすぎていると言われるようになった背景として、未経験歓迎・未経験OKの求人が多く掲載されるようになったことが挙げられます。ポテンシャル採用を行う新卒・第二新卒などの若手だけではなく、中途採用でも未経験歓迎のエンジニア求人が増えていることから、未経験エンジニアが大量にあふれているのではないかと考えられているのです。
未経験人材を採用する企業にとっては、若い人材の方が頭が柔らかく知識を素早く吸収してくれると考え、なるべく新卒や第二新卒の人材を確保したいという心理が働きます。しかしそれでも人手が集まらず、異業種から転職する中堅人材なども採用しているわけですから、未経験エンジニアが増えすぎているというよりもむしろ、人手不足がより深刻化している状況と言えます。
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プログラミングスクールが充実してきたから
近年ではオンラインで気軽に学習できるプログラミングスクールが多く登場しており、誰でも簡単にプログラミングスキルを学べる環境が整いつつあることも、未経験エンジニアが増えすぎているのではないかと考えられている原因です。専門学校に通ったり、企業の研修・教育を受けなくてもエンジニアとしてのスキルが身につくため、未経験エンジニアが飽和状態になっているという考え方です。
オンラインで学習できるプログラミングスクールの充実は、未経験からエンジニアを目指したい人にとっては有利な状況です。とはいえ、毎日学業や仕事がある中で、集中してプログラミングスクールで学び、即戦力として活躍できるスキルを身につけられる人は少数です。同じように未経験エンジニアを目指すライバルの数は増えるかもしれませんが、高いスキルを持ったライバルの数は限られますので、入社難易度が急上昇することはないでしょう。
クラウドソーシングで実績を作れるようになったから
企業に採用されて働くことは未経験だが、クラウドソーシングによって業務委託で仕事を受けた経験があるエンジニアも多く登場しています。クラウドソーシングを使えば、実力次第では未経験エンジニアも仕事を獲得して実績を作ることが可能なので、未経験エンジニアのレベルが上がって競争が激化しているのではないかという考え方です。
しかし業務委託のエンジニアと企業で働くエンジニアでは求められるスキルが異なり、IT企業に入社するためにはプログラミングスキルや知識よりも、コミュニケーション力やマネジメント力が評価されることも多いです。開発実績はあるに越したことはないですが、新卒や第二新卒での採用では、人物面が評価されるポテンシャル採用を行っていることが多い点に注意しましょう。
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3.未経験エンジニアが増えすぎても将来性は高い
ここまで解説してきた通り、未経験エンジニアが増えすぎているという考え方にはさまざまな根拠がありますが、いずれもIT企業の人手不足を解消するほどではなく、入社難易度が高まる傾向もみられません。IT企業は年功序列よりも成果主義・実力主義の傾向が強い世界なので、エンジニア未経験であっても、入社後に努力してプログラミングスキルを身につけ、専門知識を増やすことにより、高年収を目指すことが可能です。
ただし、生成AIを活用することでプログラムのコードを書く業務の一部を代替できるようになりつつあり、単純作業しかできないエンジニアやプログラマーは、淘汰されやすい立場に置かれるかもしれません。IT業界やIT系エンジニアの将来性は高いですが、AIに代替可能な人材ではなく、コミュニケーション力やマネジメント力が高い人材としてステップアップすることが、理想のキャリアプランを歩むコツです。
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4.未経験からエンジニアを目指す時に知っておきたい注意点
今から未経験からエンジニアを目指すことは十分に可能で、将来性も高いことをお伝えしてきましたが、入社後にギャップを感じて早期退職してしまうエンジニア志望者も少なくありません。IT企業に入社してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前に知っておきたい注意点について以下の5つをご紹介します。
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・エンジニアの種類によって働き方が大きく異なる
・キャリアが浅いうちは高年収は得られない
・客先常駐や単純作業が発生しやすい
・会社の研修だけではなく自主的な勉強も必要
・一部の業務は生成AIに置き換わる可能性も
これらの注意点を踏まえつつ、未経験エンジニアを目指すかどうかを判断しましょう。
エンジニアの種類によって働き方が大きく異なる
IT系エンジニアは、応募する職種によって働き方や仕事内容が大きく異なります。IT業界のエンジニアと言われると、多くの方がイメージするのはWebエンジニアやアプリケーションエンジニアなど、Webサービスやアプリの開発を手掛ける職種でしょう。しかしIT系エンジニアの中には、物理的なサーバー機器・ネットワーク機器の設置や配線を手掛けるインフラエンジニアと呼ばれる職種もあります。家電や自動車などに組み込まれる小型のコンピュータを開発する組み込みエンジニアも存在しており、どの職種で採用されるかによって仕事内容は大きく異なります。
そのため未経験からエンジニアを目指す時には、エンジニアの職種ごとの特徴や働き方を十分に理解して、どのような働き方を選びたいのかを定めておくことが大切です。
なお、IT業界の職種やエンジニアの種類について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【徹底解説】IT業界にある全18職種一覧|年収やキャリアパスも紹介
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キャリアが浅いうちは高年収は得られない
IT業界のエンジニアは年収水準が高く、高い給料を得られるというイメージを持たれることが多いですが、キャリアが浅いうちには高年収を得るのは困難です。未経験であればなおさら年収は低く設定されており、スキルアップ・キャリアアップしなければ収入が大きく増えることはありません。
勤続年数が長くなるほど年収が上がっていく年功序列でのIT企業も少ないので、未経験エンジニアとして入社後もスキルアップのための学習にしっかり取り組む必要があります。
客先常駐や単純作業が発生しやすい
未経験からエンジニアを目指す場合、最初に任されるのは客先常駐や単純作業などの仕事が多くなる傾向があります。IT業界でも「下流工程」と呼ばれる仕事内容で、SESとしてクライアント企業に派遣されて働き、高い専門性がなくても取り組めるルーティンワークに取り組むことが中心となります。
客先常駐は契約期間やプロジェクトごとに職場が変わることから、「きつい」「やめとけ」と言われることも多いですが、未経験エンジニアにとっては幅広い現場を経験できる貴重な機会でもあります。仕事を選ばなければキャリアアップのチャンスは多い一方で、未経験から理想の働き方を目指そうとすると、現実とのギャップに悩まされることになるでしょう。
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会社の研修だけではなく自主的な勉強も必要
未経験エンジニアを採用する企業は、即戦力としての活躍を期待せず、じっくりと研修・教育して現場で活躍してほしいと考えています。そのため実務を取り入れたOJTなど、実践的な研修を受けられることも多いですが、それとは別に自主的な勉強も必要になることに注意しましょう。
たとえば休日を使って社内勉強会に参加したり、業務で役立つ資格取得のための勉強をしたりと、スキルアップのために努力できる人ほど評価されやすくなります。IT業界は日々新しい技術が開発される変化の激しい世界ですので、常に業界のトレンドをキャッチアップする必要があります。
一部の業務は生成AIに置き換わる可能性も
ChatGPTなどの生成AIの普及により、これまでは下流工程のエンジニアやプログラマーが担当していたコードを書く仕事が、一部AIに代替されつつあります。未経験のエンジニアであっても、生成AIを活用することでプログラムを作成し、開発実績としてアピールすることすら可能になっているのです。
IT業界は慢性的な人手不足に悩まされていることもあり、エンジニアの仕事をAIに任せられるようになれば、一気に普及してエンジニアの淘汰が進む可能性もあります。そうした波に飲み込まれないためには、単純作業が中心のエンジニアから抜け出し、クライアント企業のニーズを汲み取るヒアリングスキルや、開発チームのメンバーをまとめるマネジメントスキルを身につけることが重要となります。
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5.未経験エンジニアとして入社する企業の選び方
続いて、未経験エンジニアとしてエントリーする企業の選び方について、次の3つの観点から解説していきます。
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・プログラミングスキルが活かせる業種を選ぶ
・研修・教育制度が充実した未経験OKの求人を選ぶ
・ブラック企業ではないことを調査しておく
未経験からエンジニアとしての就職を成功させるためにも、これらのポイントを押さえて応募先を選びましょう。
プログラミングスキルが活かせる業種を選ぶ
すでにプログラミング言語の勉強や開発実績を持つ方であれば、今の自分のプログラミングスキルを活かせる業種を選ぶと選考を有利に進めることができます。HTML/CSSやJavaScriptなどの言語を学んでいるのであればWeb開発企業、C言語を学んでいるのであれば組み込みシステム開発企業など、自分のスキルを効果的にアピールできる企業を選択するのがおすすめです。
事前に入社したい企業の業種を絞り、その業種で評価されやすい言語を学ぶのが望ましいですが、学習しているプログラミング言語をあまり使わない業種に応募する場合にも、プログラミングの考え方や土台ができている学生と評価されやすくなります。IT企業を志望するなら、就活の空いた時間を使ってプログラミング学習を進めておきましょう。
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研修・教育制度が充実した未経験OKの求人を選ぶ
未経験エンジニアとして採用された後、着実にスキルアップ・キャリアアップを果たせるよう、研修・教育制度が充実した企業を選ぶのも大切です。未経験歓迎・未経験OKとしている企業は、手厚い研修・教育制度を用意していることが多いですが、会社説明会やOB・OG訪問でも教育体制がしっかりしていることを調べておくと安心です。
中には参考書を渡されただけで自主学習を求められたり、研修期間が1ヶ月未満と短すぎたりする企業も存在するため、研修・教育制度の中身はしっかりと確認しておきましょう。
ブラック企業ではないことを調査しておく
未経験エンジニアを募集している企業の中には、過酷な労働環境の中で若手を働かせるブラック企業も存在するのが事実です。長時間の労働や休日出勤、残業代の未払いなどのトラブルもゼロではありませんので、自分がそうしたトラブルに巻き込まれないよう、エントリーする企業について十分に企業研究する必要があります。
未経験エンジニアとして早く働きたいからと言ってブラック企業に入社してしまうと、貴重な若手時代のキャリアを棒に振ったり、健康を害してしまったりする危険性があります。既存社員の口コミや評価なども参考にしながら、安心して入社できるホワイト企業であることを確認しておきましょう。
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6.未経験エンジニアの就活で内定を獲得するコツ
最後に、未経験からエンジニアを目指す就活で内定を獲得しやすくするコツについて、次の3つをご紹介します。
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・IT系資格を取得しておく
・入社後に使用するプログラミング言語を学ぶ
・アルバイトや長期インターンに参加する
それぞれ順番に解説していきましょう。
IT系資格を取得しておく
未経験からエンジニアを目指す時には、志望度の高さや基礎的なIT知識が身についていることを示すために、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」などの資格を取得しておくのがおすすめです。いずれもIT業界の登竜門として位置付けられる資格で、難易度は高くなく、就活中にも取得しやすい資格です。
これらのIT系資格を取得しておくことで、エンジニアとして入社後、どのような仕事を担当するのかをイメージしやすくなるメリットもあります。将来IT業界で活躍したいと考えている方は、早めに学習に取り組んでおきましょう。
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入社後に使用するプログラミング言語を学ぶ
未経験エンジニアとして就活の選考を有利に進めるためには、プログラミング言語を学習しておくのが有効です。ただしプログラミング言語を学ぶ時には、自分の興味のある言語や初心者向けの言語だけではなく、入社後の業務で使用する言語を優先的に学ぶことをおすすめします。
たとえば、HTML/CSSなどのマークアップ言語は初心者向けにおすすめされることが多いですが、もし目指すのがインフラエンジニアの場合、せっかく学んだ知識を活かせない可能性が高いです。そのため就活に向けてプログラミング言語を学習する場合、入社後に役立つ言語であるかどうかを確認してから勉強するようにしましょう。
アルバイトや長期インターンに参加する
未経験からエンジニアとして入社するためには、アルバイトやインターンで少しでも実務経験を積んでおくと良いでしょう。IT企業のアルバイトとしてテスター・デバッガーの仕事に携わった経験や、長期インターンでエンジニアの仕事に取り組んだ経験がある方は、選考では高く評価されます。
長くアルバイト・インターンに取り組んできた経験は、就活に向けて長期的なプランを立てて行動していることのアピールにもなるため、なるべく早い時期からアルバイト・インターンに挑戦することをおすすめします。
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7.まとめ
「未経験エンジニアが増えすぎている」という意見は事実ではなく、現在もIT業界では人手不足が続いています。未経験歓迎・未経験OKの求人が増えている点や、人手不足と回答する企業が増加している点からも、未経験エンジニアの需要は高いと判断できます。プログラミングスクールやクラウドソーシングが充実しても、ライバルの数は増えますが高いスキルを持ったライバルは限られるため、入社難易度が高まることも考えにくいです。
しかし未経験からエンジニアを目指す場合には、エンジニアの種類について理解しておく必要があるほか、客先常駐や単純作業が発生しやすい点に注意する必要があります。エントリー先を選ぶ時にも、研修・教育制度が充実していることやブラック企業でないことを確認する必要があるので、十分に注意しながら就活を進めましょう。
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