プログラマーとエンジニアの違いとは?就活で押さえておきたい仕事内容・年収・将来性

プログラマーとエンジニアの違いとは?就活で押さえておきたい仕事内容・年収・将来性
IT企業の求人では、プログラマー(PG)とエンジニア(SE)が同時に募集されていることが多く、どちらも似たような仕事に従事するイメージを持つ方も少なくありません。企業によっては明確に言葉を区別せずに使っていることもありますが、本来の定義からするとプログラマーとエンジニアには大きな違いがあります。 プログラマーとエンジニア、それぞれの仕事内容やキャリアパス、必要なスキルについて理解しておかなければ、就活の選考でも不利になる可能性があります。そのためIT業界を目指すのであれば、プログラマーとエンジニアの違いを尋ねられた時にもはっきりと回答できるように備えておくのが大切です。 今回の記事では、プログラマーとエンジニアの違いについて、仕事内容・年収・将来性などの観点からご紹介します。必要なスキルや向いている人についてもそれぞれ解説しているので、就活の参考としてお役立てください。

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1.プログラマーとエンジニアの定義・基礎知識

まずはプログラマーとエンジニアについて、それぞれの定義や基礎知識についてご紹介します。なお、本記事ではシステムエンジニア(SE)のことを「エンジニア」として定義してご紹介します。
IT系エンジニアの中には、インフラエンジニアやWebエンジニアなどの細かな職種も存在しますので、エントリーする企業の募集職種をしっかりチェックしておくと良いでしょう。
なお、IT系エンジニアの職種について詳しく知りたい方は、下記のページも参考にしてみてください。
関連記事:【徹底解説】IT業界にある全18職種一覧|年収やキャリアパスも紹介

プログラマーとは?

プログラマーは、主に現場での開発を担当する技術職です。プログラミングスキルを活かして開発業務に携わり、指示されたシステム・アプリをコードを書きながら作成するのが仕事です。システム開発においては「下流工程」を手掛ける職種で、IT系エンジニアの中でもパソコンと向き合う時間が長いのが特徴です。
一般的に「エンジニア」と言われてイメージされやすいのはプログラマーの仕事で、一人でパソコンを操作しながら黙々と作業することも珍しくありません。複数人のプログラマーがチームとなって開発を進めることが多く、一人きりで仕事を進めるというよりも、チームで一丸となって開発に取り組むのが基本です。

エンジニア(SE)とは?

システムエンジニアは、クライアント企業と開発チームの橋渡し役となり、開発プロジェクト全体の管理・マネジメントを行うのが仕事です。現場での開発がメインというよりは、システム開発の全体のリーダーとして立ち回る職種であるのが特徴です。システム開発を依頼されたクライアント企業へのヒアリングや問い合わせ対応、要件定義などの「上流工程」に携わります。
システムエンジニアは、一般的な「エンジニア」のイメージよりも、営業職の働き方に近いものがあります。パソコンに向かって一人で働くことは少なく、クライアント企業とやり取りしながら見積もりを出したり、プロジェクトの条件について交渉・調整することも多いので、実際の働き方を正しく理解しておく必要があります。
なお、少数のメンバーで開発を行うベンチャー企業の場合には、システムエンジニアがプログラマーの仕事を兼ねて、現場に入って開発業務に取り組むこともあります。

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2.プログラマーとエンジニアの仕事内容の違い

次に、プログラマーとシステムエンジニアの仕事内容の違いについて解説します。ポイントとなるのは、開発業務が中心なのかそうでないのかという部分です。

プログラマーの仕事内容

プログラマーの仕事内容は、主にシステム・アプリの開発業務です。クライアント企業と接することは少なく、プロジェクトを管理するシステムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラミングスキルを駆使してシステムを開発します。
Web系であればHTML/CSSやJavaScript、サーバーやネットワークについての知識が求められます。アプリ開発を手掛けるIT企業ならSwiftやJavaといったプログラミング言語や、Flutterと呼ばれるフレームワークの扱いに長けている人材が評価されます。
プログラマーはIT企業におけるものづくりの要職であり、高い技術力を持った人材が高く評価される仕事です。システムが完成した際には、バグ・不具合がないかをチェックして修正するテスト・デバッグ作業を担当することもあります。

エンジニアの仕事内容

システムエンジニアの仕事内容は、開発を依頼されたクライアント企業と自社との窓口となり、実装するシステムへの要望や要件を汲み取って仕様書にまとめ、プログラマーへ指示する業務が中心です。クライアント企業に提出する基本設計、開発チームに伝える詳細設計などの仕事も含まれ、開発がスタートした後はプロジェクト全体の進捗管理なども担当します。
システムエンジニアはプログラマーの上位職種に位置付けられることもあり、プログラミングスキルを使った開発業務よりも、営業職やディレクター職のような仕事内容が中心です。クライアント企業との打ち合わせがスムーズに進むよう、プログラミングに関する知識があるとベターですが、それよりもコミュニケーション力やマネジメント力が重視される職種です。

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3.プログラマーとエンジニアの年収の違い

厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとにした職業情報提供サイト(日本版 O-NET)のデータでは、プログラマーやシステムエンジニアの年収は550.2万円となっています。国税庁による「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、すべての職種の平均年収は458万円なので、平均を大きく上回る水準です。
参考:プログラマー - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:システムエンジニア(業務用システム) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

プログラマーとシステムエンジニアのそれぞれの年収を比較すると、「令和元年賃金構造基本統計調査」の中で公開されている月収額が、それぞれ約30.4万円と約38万円。賞与を加えた年収では、プログラマーが約435万円、システムエンジニアは約569万円という違いがあります。

参考:賃金構造基本統計調査令和元年以前 職種DB第1表 | 統計表・グラフ表示
※システム・エンジニア、プログラマー の「企業規模計(10人以上)」における「きまって支給する現金給与額」と「年間賞与その他特別給与額」をもとに計算。

これらの結果から、プログラマーよりもシステムエンジニアの方が、やや年収が高いことがわかります。システムエンジニアはプログラマーの上位職種に位置付けられることも多く、プログラマー出身のシステムエンジニアも多いです。高いプログラミングスキルを持ったプログラマーも高年収を得られるチャンスがありますが、マネジメントスキルやプロジェクト管理経験が豊富なシステムエンジニアは、年収1,000万円以上の待遇で迎えられることも多くなるでしょう。

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4.プログラマーとエンジニアの将来性・キャリアパスの違い

プログラマーとシステムエンジニアでは、今後の将来性はどちらも明るいと言えます。
社会全体のIT化が進む中で、IT業界は常に優秀な人材の人手不足に悩まされており、高いスキルとキャリアを備えた人材は、どの企業からも評価されやすくなります。今後はシステム開発でもChatGPTなどの生成AIも普及していくと予想されますが、生成AIを使う側にもプログラミングの知見が求められるため、AIが発達しても需要がなくなることは考えにくいです。
また、プログラマーやシステムエンジニアとしての経験を積んだ後は、上位職種やフリーランスへのキャリアアップを目指すことで、より良い収入や待遇を狙うこともできます。ここではプログラマーとエンジニアのキャリアパスの違いについて紹介します。

プログラマーのキャリアパス

プログラマーの将来のキャリアパスとして、上位職種とされるシステムエンジニアを目指したり、上流工程・下流工程をすべて一人で担当できるフルスタックエンジニアを目指したりする道が拓けています。Web系のプログラマーからゲームプログラマー・組み込み系プログラマーなど、より専門領域に特化した開発者を目指す方も少なくありません。
特にフルスタックエンジニアの場合、Web開発ならフロントエンド・バックエンドの両方の開発を担えるスキルを持っているため、本来であれば下流工程を外注しなければならない企業や、上流工程の実績が少ない企業で重宝される傾向にあります。これまでのプログラミング経験を活かしてシステムエンジニアなどのマネジメント方面を目指すこともできますし、技術を磨いてフルスタックエンジニアも目指せるので、自分の適性や希望に合わせたキャリアを選択可能です。

エンジニアのキャリアパス

システムエンジニアのキャリアパスとしては、IT系エンジニアの上位職種であるプロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントを目指す道が挙げられます。システムエンジニアとしてプロジェクトを管理・マネジメントしてきた経験を活かし、より大規模なプロジェクトを任されるようなマネジメント職・コンサルティング職を目指す方が多いです。
これらの上位職種を目指す場合、企業の経営の根幹にも携わる機会が増えるため、経営戦略やマーケティングについての知見も必要になります。システム開発やITサービスを用いて、企業が抱える課題の解決に挑みたい方に向いているキャリアパスとなっています。

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5.プログラマーとエンジニアで必要なスキルの違い

プログラマーとシステムエンジニアは、いずれもシステム開発に携わる点は共通していますが、実際に入社してから求められるスキルは大きく異なります。それぞれで必要となるスキルの違いを理解しておかなければ、入社後にミスマッチを起こしてしまう可能性も出てきます。
ここではプログラマーとシステムエンジニアがそれぞれどのようなスキル・資格を求められるのか、細かな違いをご紹介します。

プログラマーに必要なスキル・資格

プログラマーとして就職するにあたって必要なスキルには、まず「プログラミングスキル」が挙げられます。システム開発の現場で活躍する職種なので、高い技術力を持った人材ほど評価されやすくなるでしょう。また、論理的に矛盾のないプログラムを書くために、論理的思考力が求められる仕事でもあります。テスターやデバッガーと呼ばれる、システム開発後のテスト・デバッグを主に担当する場合には、注意力や集中力も評価されます。
また、システム開発の仕事はプログラマー一人で進めることはできず、周りのプログラマーやシステムエンジニアとのチームワークを取りながら取り組む必要があります。そのためコミュニケーション力やチームワークも重視されており、人付き合いが苦手な方は選考ではやや不利になるかもしれません。
プログラマーを目指す上で取得しておくと有利になる資格としては、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」が挙げられます。加えて、エントリーする企業がWeb系であればHTML/CSSやJavaScript、アプリ開発企業であればSwiftやJavaなど、入社後の業務に関わるプログラミング言語を習得しておくと良いでしょう。

エンジニアに必要なスキル・資格

システムエンジニアとして内定を獲得するために必要なスキルとして、「コミュニケーション力」「プレゼン力」「マネジメント力」などが挙げられます。システムエンジニアは現場での開発を担当するよりも、人と人とのやり取りが主な仕事になりますので、対人折衝力が高いほど評価されやすくなります。
また、プロジェクトを管理する立場になることが多いため、物事を客観的に見る力や、チームワークを重視して立ち回れる資質も高評価となります。プログラミング言語の習得は必須ではありませんが、プログラミングの基本的な知識が頭に入っていると、クライアント企業との打ち合わせや仕様書の作成がスムーズになるため、選考でもプラス材料になるでしょう。
システムエンジニアの選考で評価されやすい資格としては、前述した「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」に加えて、「応用情報技術者試験」や「システムアーキテクト試験」などが挙げられます。

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6.プログラマーとエンジニアで向いている人の違い

プログラマーとシステムエンジニアでは、それぞれ向いている人は大きく異なります。プログラマーの適性がある人がシステムエンジニアとして入社したりしてしまうと、イメージしていた仕事と入社後の業務にギャップを感じて、早期退職につながる可能性も高まります。ここではプログラマーとシステムエンジニアに向いている人・適性がある人の特徴を解説するので、自分に当てはまるものがあるかをチェックしておきましょう。

プログラマーに向いている人の特徴

プログラマーに向いているのは、次のような特徴を持った方です。
 

  • ・常に新しい知識を学び、吸収するのが好きな人

    ・地道なルーティンワークでも高い集中力を持って取り組める人

    ・ものづくりのプロセスを楽しみたい人

    ・論理的に考えるのが得意な人


プログラマーは常にスキルアップを目指して技術力を高めていく必要があるため、IT業界のトレンドに興味を持ち、新たな言語やフレームワークを積極的に試してみようとする方に適しています。日々の業務は地味でルーティンワークが中心となることがありますが、集中力・注意力を切らさずにコツコツと仕事に取り組める方であれば、プログラマーとして成功しやすいでしょう。
プログラマーはシステムエンジニアとは異なり、ものづくりの最前線で働ける職種なので、新たなプロダクトを生み出すやりがいを楽しみたい方にもおすすめです。

エンジニアに向いている人の特徴

システムエンジニアに向いているのは、次のような特徴を持つ方です。
 

  • ・人と関わりながら働きたい人

    ・チームワークを重視して課題に取り組める人

    ・視野が広く周りに気配りができる人

    ・社会への影響が大きな仕事に携わりたい人


システムエンジニアの仕事は、クライアント企業と自社の開発チームの橋渡し役となることであり、対人折衝力が高い人ほど活躍できる職種です。そのため人と関わるのが好きな方や、チームワークを重視して課題に取り組むのが得意な方に高い適性があります。また、プロジェクト全体のマネジメントにも携わるため、視野を広く持って気配りができる人は評価されやすいでしょう。
システムエンジニアはプログラマーとは異なり、システムの開発だけに携わるというよりも、そのプロジェクトを通じて企業の課題を解決したり、社会をより豊かにしたりするスケールの大きな仕事を担当できます。そのため社会に大きなインパクトを与える仕事を目指したい方にも向いています。

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7.まとめ

プログラマーとシステムエンジニアの違いとして最も大きいのは、主に開発業務に携わるのか、それともクライアント企業とのやり取りを担当するのかという仕事内容にあります。プログラマーの場合はプログラミングスキルや開発技術が重視されますが、システムエンジニアの場合にはコミュニケーション力やマネジメント力の方が重視される傾向にあります。
システムエンジニアはシステム開発の上流工程を担当することから、プログラマーと比べて年収がやや高めになっているのも特徴的な違いです。いずれの職種も将来性が高く、フリーランスエンジニアを含めてさまざまなキャリアパスを選ぶことができるので、IT業界で活躍したいと考えている方は積極的にエントリーしてみると良いでしょう。
本記事で解説してきたプログラマー・システムエンジニアに求められるスキルや資格、向いている人の特徴も踏まえて、面接対策やエントリーシートの作成に力を入れましょう。

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