エントリーシートの自己PRは何を書く?質問意図を踏まえた好印象な回答方法

エントリーシートの自己PRは何を書く?質問意図を踏まえた好印象な回答方法
エントリーシート(ES)では、志望動機やガクチカと並び、必ず質問されるのが「自己PR」の項目です。企業は自己PRの回答を通じて、学生のスキルや強みを知り、自社で活躍できる人材かどうかを見極めようと考えています。学生にとって自己PRは、企業が自分を採用するメリットを訴える最大のチャンスになるため、エントリーシートの中でも特に力を入れて書く必要があります。 しかし自己PRの回答ではどんな強みを書けば良いのか、どのようにエピソードを選んだら良いのか迷ってしまう学生は少なくありません。企業の質問意図を汲み取れずに、ただ自分の得意なことを書いたとしても、内定を得るのは難しいでしょう。 そこで今回の記事では、エントリーシートの自己PR欄の書き方について、企業の質問意図やおすすめ構成、回答する時の注意点などとともに解説します。自己PRの書き方に困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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1.エントリーシートで自己PRを質問する企業の意図とは?

エントリーシートで好印象を得られる自己PRを作成するためには、まず企業がどのような意図を持って自己PRをチェックしているのかを把握しておかなければなりません。企業が評価しているポイントを押さえた回答を作ることにより、短時間で印象的なエントリーシートを完成させることができます。
 

  • 自社が求めるスキル・強みを持っているか

    基礎的な文章力・表現力を備えているか

    入社後に活躍する姿が伝わるか


ここでは自己PRを質問する企業の上記3つの意図について、詳しくご紹介します。

自社が求めるスキル・強みを持っているか

企業は学生の自己PRをチェックすることにより、自社が求めるスキル・強みを持っているかどうかを判断しています。新卒採用では学生を即戦力として採用する企業は少ないですが、なるべく高いスキルや専門知識を持った学生を採用し、スムーズに業務を始めてほしいと考えています。

そのためIT企業であれば情報系出身の学生や、プログラミングの独学経験がある学生を積極的に採用しようと判断します。こうした自社が求めるスキルを持っているかどうかを、自己PRで重点的に知ろうとしているのです。学生のスキルや経験を重視しない「人物重視」「人物本位」の採用を行っている企業でも、自己PRに書かれた強みや長所からあなたの性格を知り、判断材料に加えていることが多いです。

基礎的な文章力・表現力を備えているか

エントリーシートの自己PRでは、基礎的な文章力・表現力が備わっているかがチェックされることもあります。OpenESをはじめとして、自己PRの回答は400文字前後が指定されることが多く、限られた文字数で自分の強みを正確に伝える力が求められます。読みにくい文章や日本語のルールに違反している文章、文字数に対して情報量が少なすぎる文章などは、どれだけ専門的なスキルをアピールしたとしてもマイナスの評価につながってしまいます。

社会人になると、自分の考えや過去の経験をわかりやすく上司・取引先に伝えるシーンも多くなるため、基礎的な文章力は必須のスキルの一つです。読み手のことを考えながら書かれた文章かどうかを見ることで、コミュニケーション力の高さを調べていることもあります。

入社後に活躍する姿が伝わるか

エントリーシートの自己PRに書かれたスキル・強みを活かして、入社後に活躍しているイメージが描けるかどうかも重要なポイントです。たとえばWeb開発を手掛ける企業に応募する時、Rubyを使って趣味でWebアプリを開発していた経験を伝えられれば、入社後に活躍している姿がイメージしやすいでしょう。営業職に応募する際に、接客のアルバイトを何年もこなしてきた経験を伝えるのも効果的です。

一方で、一人でコツコツと作業に取り組むのが得意な学生が、日々新たな顧客を開拓する新規営業の職種に応募したとしたら、企業は入社後に活躍しているイメージが浮かばず、内定を出してもすぐに退職してしまうのではないかと考えます。あくまでも入社した企業で活かせるスキル・強みをアピールして、入社後に活躍できる姿を伝えるのが重要なのです。

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2.エントリーシートの自己PRのおすすめ構成

エントリーシートで自己PRを書く時には、思いついた順番で書くのではなく、説得力が高まるおすすめ構成をもとに作成するのが効果的です。自己PRのおすすめ構成は、以下の4つの要素を順番にアピールする流れです。
 

  • 自己PRの結論

    自己PRの根拠・原体験

    自己PRのエピソード

    自己PRの活かし方


これらの文章構成について、一つひとつ詳しくご紹介しましょう。

自己PRの結論

エントリーシートの自己PR欄では、今から何について回答するのかを最初に結論として述べることが大切です。たとえば、「あなたの強みを自己PRしてください」と質問されたのであれば、「私の強みは向上心が高いことです。」など、質問に対する答えを結論として持ってくるのがポイントです。

こうした結論ファーストの書き方を心がけることで、採用担当者にとって読みやすく、負担の少ないエントリーシートが完成します。一方で、いきなりエピソードから入ってしまうケースや、最後まで読まなければ結論がわからないケースでは、読み手への大きな負担となってしまうので注意してください。

自己PRの根拠・原体験

自己PRの結論を述べた後は、次にその強みの根拠・原体験について伝えると良いでしょう。たとえば「責任感が強い」という強みをアピールしたい場合、責任感の強さがいつ身についたのか、強みだと気づいたきっかけは何だったのかを伝えるということです。

単に責任感の強さだけをアピールするよりも、強みを身につけるまでのストーリーを伝えた方が、説得力の高い自己PRが完成します。自己分析で過去の経験を振り返る際には、強みの原体験となるエピソードがないかを探してみると良いでしょう。

自己PRのエピソード

次に、自己PRで伝える強みが活かされたエピソードを紹介するのがおすすめです。学業・アルバイト・部活動などの活動を通じて、強みが活かされて成果につながった経験について、なるべく具体的にアピールするのがコツです。

アルバイトについてのエピソードを取り上げるのであれば、責任感が高いことでチームが結束し、店舗の売上アップにつながった体験談などが考えられます。5W1Hを使って当時の状況を詳しく描写すると、さらに説得力を高めることができるでしょう。

自己PRの活かし方

エントリーシートの自己PRの最後には、アピールした強みを今後どう活かしたいのかを伝えるのが大切です。入社後の働き方や先輩社員インタビューなどの企業研究をもとに、入社後にどのように強みを活かして活躍したいのかを表現すると良いでしょう。

入社後の活かし方を自己PRで伝えることができれば、深く企業研究していることを印象付けられるだけではなく、高い志望意欲をアピールすることも可能です。あなた自身のキャリアビジョンを考える参考にもなるので、入社後の働き方もイメージしながら自己PRを作成してみてください。

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3.エントリーシートの自己PRで好印象を得るための回答方法

エントリーシートの自己PRでは、ライバルとの差別化を図るために以下の5つのポイントを押さえつつ回答を作るのがおすすめです。
 

  • 求める人物像に沿ってアピールする

    客観的な数字や評価を伝える

    タイトルやキャッチコピーをつける

    エントリーシート全体で一貫性を持たせる

    企業研究をもとに入社後のビジョンを伝える


上記のポイントを満たした自己PRを伝えることができれば、倍率の高い企業であっても採用担当者に好印象を残し、「面接で会って話を聞きたい」と思ってもらえるエントリーシートが完成します。一つひとつ順番にチェックしていきましょう。

求める人物像に沿ってアピールする

エントリーシートの自己PRは、企業の求める人物像に沿ってアピールするのがコツです。求める人物像は、その企業で活躍している社員の特徴を挙げたものであり、当てはまる条件が多いほど高評価が得られるチャンスが高まります。企業のホームページや採用サイト、求人票などに記載されていることが多いので、エントリーシートを書く前に確認しておくと効果的です。

たとえば、「チームワークを重視して働ける学生」を求める企業に応募する場合には、協調性や傾聴力、気配りできる力などを強みとしてアピールすると良いでしょう。

客観的な数字や評価を伝える

自己PRの根拠・原体験や具体的なエピソードを書く時には、なるべく客観的な数字や評価を盛り込むのがポイントです。

「私の強みは向上心があることです」と伝えるだけで終わるのではなく、向上心を発揮することで成績を30%をアップさせたこと、売上を15%増やしたこと、アルバイト先の店長から「ハングリー精神があっていいね」と言われたことなど。客観的に評価できるエピソードを書くことにより、高い説得力のある自己PRが生まれます。

一方で主観的な表現、または抽象的な書き方ばかりの自己PRでは、自己分析が不足している学生や創作のエピソードを書いている学生のように思われる危険性があるので注意しましょう。

タイトルやキャッチコピーをつける

ライバルと差をつけて印象的な自己PRを作るためには、自己PRの回答にタイトルやキャッチコピーをつけるのも効果的です。「提案力を発揮してカフェの売上20%増に貢献」といった見出しでも良いですし、「私の強みは、まるで鷹の目のように客観的に物事を捉えられることです」などの比喩表現を使うのも効果的です。

自己PRの冒頭でタイトル・キャッチコピーを入れることにより、採用担当者に強烈な第一印象を与えることができます。ただし、奇抜すぎるタイトルやキャッチコピーはマイナス印象につながることもあるので注意してください。

エントリーシート全体で一貫性を持たせる

自己PRについて書く時には、志望動機やガクチカなどのエントリーシート全体で一貫性を持たせることを心がけましょう。たとえば、自己PRではチャレンジ精神が高いことを強みとアピールしているのに対して、ガクチカでは慎重な姿勢でアルバイトに取り組んできたエピソードを書いてしまうと、どちらがあなたの本来の性格なのかがわかりにくくなってしまいます。

自己PRやガクチカで同じエピソードを使用するのは問題ありませんが、強みが矛盾する書き方になってしまわないように注意してください。エントリーシート全体で矛盾がなく一貫性のある回答を作るだけでも、ライバルとの差別化を図ることができます。

企業研究をもとに入社後のビジョンを伝える

自己PRの最後では、自分の強みを活かして入社後どのように活躍したいのかというビジョンを伝えるのもポイントです。事前の企業研究で、入社後の業務内容や先輩社員のインタビューなどを参考に、将来どのように強みを活かすのかを具体的に伝えると良いでしょう。

たとえばチャレンジ精神をアピールする自己PRでは、「これまで培ってきたチャレンジ精神を活かし、貴社に入社後も新たな仕事や知識を積極的に吸収していきたいと思います」などと伝えるのがおすすめです。入社後の働き方が思い浮かばない場合には、もう一度改めて企業研究に取り組んでみましょう。

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4.エントリーシートの自己PR例文

続いて、エントリーシートを書く時の参考として、自己PRの回答例文をご紹介します。回答全体の書き方や構成を考える時にぜひ役立ててください。

協調性の自己PR例文

私は協調性が高いことが強みです。大学時代のテニス部の活動を通じて、チームワークの重要性を実感したことをきっかけに、周囲との協調を重視しながら課題に取り組むようになりました。

テニス部の活動では、大学2年性の時までは個人プレーを重視して練習に取り組んでいましたが、当時のキャプテンが「テニスは個人スポーツじゃなく、チームスポーツだ」と訴え続けたことをきっかけとして、部内にチームを組んで練習に取り組む雰囲気が広まるようになりました。それ以来、個人プレーだと考えて練習していた時よりもテニスが上達するようになったことを実感し、部活動そのものも楽しめるようになりました。

社会人になってからも、一つひとつの仕事に取り組むのは個人プレーかもしれませんが、わからない時には先輩に相談したり、困っている後輩がいたら率先して声をかけたりと、チーム単位で大きな成果を出せるような働き方を実現したいです。

向上心の自己PR例文

私は高い向上心を持って課題に取り組めるのが強みで、大学時代には独学でRubyのプログラミング学習を実践してきました。プログラミングに触れるのは大学進学後が初めてだったので、当初はコードを書くルールや英単語を覚えることに苦労しましたが、プログラマーとして新たなサービスを作り出したいという考えから、常に向上心を持って独学に取り組んできました。

在学中に2つのWebサービスをリリースし、SNSで公開して多くの反響を得ることができましたが、そこで終わらずに次のWebサービスのアイデアを考え続ける姿勢を持ち続けています。現在はECサイトを横断して購入履歴を一括で管理できるWebサービスを実現するために試行錯誤している最中です。

こうした強みを活かし、貴社に入社後も高い向上心を持って業務に取り組み、チームのパフォーマンス向上や売上アップに貢献していきたいと考えています。

チャレンジ精神の自己PR例文

私はチャレンジ精神が旺盛なことが強みだと考えています。大学時代にはイギリスへの留学を経験し、大学2年生の夏休みにはヒッチハイクの旅を実行するなど、周りの人が経験したことがないようなチャレンジに取り組むのが大きな楽しみでした。

イギリスへ留学した際には、現地の学生とも積極的に交流しながら、初対面の相手との会話を楽しむことを心がけてきました。現地でできた友人に誘われたイベントやレストランにもフットワーク軽く足を運び、新たな世界に足を踏み入れてきました。そのおかげで語学力が向上しただけではなく、異文化への理解を深めて海外勤務への興味を抱くきっかけにもなりました。

社会人になった際にも、持ち前のチャレンジ精神を活かして新たな仕事や知識を積極的に学びながら、プライベートでもさまざまな経験を積みたいと考えています。

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5.エントリーシートで自己PRを書く時の注意点

最後に、エントリーシートの自己PRを書く時に押さえておきたい注意点についてご紹介します。
 

  • 指定の文字数は8割以上埋める

    略語ではなく正式名称で記載する

    複数の強みをアピールしない


これらのポイントを押さえつつ、あなたの強みをアピールしてみてください。

指定の文字数は8割以上埋める

エントリーシートの自己PRの項目で文字数の指定がある場合、必ず8割以上埋めることが重要です。仮に400文字以下の文字数制限だった場合、少なくとも320文字以上のボリュームで書きましょう。手が気のエントリーシートの場合にも、記入スペースの8割以上を埋めておき、空白が目立つ印象を与えないように注意してください。

ただし、「400文字以上」と指定がある場合には、320文字ではルールを満たさないためNGです。この場合には必ず400文字よりも多いボリュームが必要になりますので、エントリーシートの文字数の指定方法にもしっかりと注意を払いましょう。

略語ではなく正式名称で記載する

自己PRを含めたエントリーシートの作成では、略語を使わず正式名称で記載することも大切です。日常生活でよく使われる略語として、スマホ(スマートフォン)、バイト(アルバイト)、コンビニ(コンビニエンスストア)などが挙げられます。ほかにも、生成AIで有名なchatGPTは「ChatGPT」が正式名称、動画配信サイトのYoutubeは「YouTube」が正式名称です。

こうした正式名称を正しく使うことは、社会人にとって欠かせないスキルでもあります。企業名や商品名・サービス名の間違いも致命的なミスになってしまうので、エントリーシートを作成した後は誤字脱字や略語の使用がないように、慎重に見直すようにしてください。

複数の強みをアピールしない

エントリーシートで自己PRを書く時には、一つの回答で一つの強みだけをアピールするのが基本です。複数の強みを同時にアピールしようとすると、話が飛び飛びになって印象に残りにくい回答となってしまうからです。文字数が限られている場合には、すべての強みについてエピソードを書くことも難しくなるので、複数の強みを同時にアピールしないように気をつけましょう。

どうしても複数の強みをアピールしたい場合、ガクチカや長所・短所の項目でアピールできないかを検討してみたり、面接の時の深掘り質問で紹介したりするのがおすすめです。

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6.まとめ

エントリーシートの自己PRでは、企業は学生のスキル・強みを見ているほか、基礎的な文章力があるかどうかをチェックすることが多いです。そうした企業の意図を踏まえながら、結論ファーストの書き方で強みをアピールするのが効果的です。また、企業の求める人物像に沿って強みを伝えたり、客観的な数字や評価を盛り込んでも良いでしょう。自己PRにタイトルやキャッチコピーをつけると、より印象的な自己PRが完成します。

ただし、エントリーシートに文字数制限がある場合にはそのルールを遵守し、正式名称をミスなく使いながら回答を作成しなければなりません。本記事で紹介してきた自己PRの書き方や例文を参考にしながら、あなた自身の強みが伝わる自己PRを作りましょう。

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