受かるESの共通点・書き方を徹底解説!企業の意図を汲み取って印象的に伝えるコツ

受かるESの共通点・書き方を徹底解説!企業の意図を汲み取って印象的に伝えるコツ
受かるES(エントリーシート)には、そうでないESには見られない特徴があります。たとえば印象的なエピソードが盛り込まれている点や、入社後の働き方にも触れているなどの特徴が挙げられます。企業はそうしたポイントを高く評価しており、選考を有利に進めるチャンスにつながるのです。 ただし受かるESを作るためには、表面的に内定者のESなどを真似するだけでは意味がありません。受かるESを作るためには、自己分析や企業研究などの事前準備の段階から、重要なポイントがあるからです。 本記事では、受かるESに共通する5つの特徴と、企業に評価されるポイント、受かるESを作るための事前準備などについて解説します。受かるESを書くために欠かせない注意点・NG例についても取り上げているので、ぜひ最後までご覧ください。

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1.受かるESに共通する5つの特徴とは?

まずは就活で受かるESに共通している5つの特徴から詳しく解説していきます。
 

  • 結論ファーストで書かれている

    オリジナリティあるエピソードを入れている

    「PREP法」で論理的に書かれている

    基本的な日本語ルールを守っている

    入社後の働き方にも触れている


書類選考に通過して面接に進める学生のESには、上記のような共通点があるので、それぞれ詳しくチェックしてESを作る時の参考にしてみましょう。

結論ファーストで書かれている

受かるESは、結論ファーストで書かれているという特徴があります。自己PRや志望動機、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などの回答で、必ず結論から書き始めているのです。たとえば「学生時代にがんばったことは何ですか?」と質問されたのであれば、「私が学生時代にがんばったのはアルバイトです。」などと、質問への回答をストレートに伝えるのがポイントです。

一方で落ちるESの中には、結論を最後に伝える書き方や、いきなりエピソードから入ってしまう書き方が多いです。「私は幼少期から人と会話するのが好きな子どもで…」など、時系列順に書く回答も避けた方が良いでしょう。これから何についての回答を伝えるのかを読み手に伝えるためにも、結論ファーストの書き方はぜひ実践してみてください。

オリジナリティあるエピソードを入れている

受かるESに共通する特徴として、オリジナリティあるエピソードを盛り込んでいることも挙げられます。ESの例文やテンプレートにありがちなエピソードではなく、自分自身が経験した独自のエピソードを書くことにより、採用担当者の印象に残るESが生まれるからです。ただしインパクトがあるエピソードや珍しいエピソードが必要というわけではなく、5W1Hを詳しく描写したり、客観的な数字を入れて回答したりするだけでも効果があります。

たとえば、「プログラミング学習のため、長時間勉強に取り組みました。」と回答するよりも、「プログラミング学習のため、1日2時間、これまで6ヶ月間欠かさず勉強に取り組んでいます。」と回答した方が、オリジナリティあるESと評価されます。回答のあちこちで数字を意識的に取り入れるだけでも、採用担当者にとって印象的なESが完成するので、ぜひ取り入れてみましょう。

「PREP法」で論理的に書かれている

受かるESでは、論理的に伝えるための文章構成である「PREP法」を使っていることも多いです。PREP法とは、以下の4つの単語の頭文字を取った言葉で、上から順番に伝えることで論理的な文章を生み出せるテクニックです。
 

  • Point:結論・主張

    Reason:動機・理由

    Example:具体例

    Point:結論・まとめ


まず結論ファーストで主張を伝え、次に動機・理由について深掘りして、具体的なエピソードを紹介。最後に入社後の働き方にリンクさせながら回答をまとめる流れです。PREP法は自己PRやガクチカなど、どの回答でも使える書き方であり、社会人になった後もメールでのやり取りやプレゼンの構成として活用することができます。

この機会にPREP法の書き方をマスターして、受かるESを作ると同時に、社会人としての基礎的な文章力を身につけましょう。

基本的な日本語ルールを守っている

受かるESには、基本的な日本語ルールが守られているという特徴もあります。誤字脱字が少ないことはもちろん、ですます調・だである調が混在していないこと、話し言葉ではなく書き言葉を使っていることなども挙げられます。友人とのメッセージやSNSで使うことの多い顔文字・絵文字や記号を使わないことも大切です。

こうしたビジネス文書での日本語のルールを守れているESは、入社後に書類作成などの業務を安心して任せられる学生であると判断されます。社会人のビジネス文書と同等の文章力が求められるわけではありませんが、間違いやミスが少なく、読みやすいESであるほど選考で有利に働くのです。

入社後の働き方にも触れている

受かるESの共通点として、入社後の働き方にも触れていることが挙げられます。たとえば自己PRであれば、アピールする強みを入社後にどのように活かして活躍したいのか、具体的にイメージできているのが特徴です。ガクチカで取り組んできた活動を活かし、入社後の業務にどのような姿勢で向き合うのかをアピールすることもできるでしょう。

企業の業務とリンクさせながら将来のビジョンを伝えることにより、採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらえるほか、深く企業研究していることをアピールできるメリットがあります。学生にとっても入社後の働き方を想像して、志望意欲を高めることができるので、ぜひ実践してみてください。

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2.受かるESのために押さえておきたい企業の評価ポイント

ここまで挙げてきた受かるESの共通点は、企業が評価するポイントと合致するからこそ、高い通過率が期待できます。では、企業は学生のESを読む時に、どのような点を評価しているのでしょうか。
 

  • 自社の求める人物像にマッチしたESか

    自社で活躍するイメージが浮かぶESか

    基礎的な文章力・要約力があるESか


ここでは企業がESを読む時にチェックしている上記3つの評価ポイントについて、それぞれ具体的に解説していきます。

自社の求める人物像にマッチしたESか

学生のESを通じて企業は、自社の求める人物像にマッチしているかどうかをチェックしています。企業の求める人物像は、その企業で活躍している社員や、トップ成績を獲得している社員の特徴を集めたものであり、当てはまる項目が多いほど自社に必要な人材と判断されます。

また、ESを通じて求める人物像を意識して書かれた様子がうかがえる学生は、深く企業研究に取り組み、相手の立場になってESを作成できる人物と評価されるので、選考を通過しやすくなるのです。そのためESを作る時には、事前の企業研究でしっかりと求める人物像を押さえておくことが重要です。

自社で活躍するイメージが浮かぶESか

企業がESをチェックする時には、自社で活躍するイメージが湧くかどうかも重視しています。新卒採用を行う企業では、内定を出した学生が即戦力で活躍することを期待するわけではありません。数年の研修や教育を経て、将来の幹部候補やエース社員として活躍してほしいという狙いがあります。

そのため、たとえESの提出時点ではスキルや経験が不十分であっても、新しいことを積極的に学ぶ姿勢や、困難な状況を乗り越えていける力を持った学生であれば積極的に採用したいと考えます。だからこそ受かるESを作成するために、入社後の働き方のイメージを積極的にアピールすることが重要なのです。

基礎的な文章力・要約力があるESか

学生のESを読む中で、企業は基礎的な文章力・要約力があるかどうかも調べています。企業に入社すると、上司とのやり取りや取引先とのコミュニケーションを通じて、文章で意思疎通する機会が増えます。その際に相手にとってわかりやすく、言いたいことが伝わる文章を書ける学生であれば、スムーズに社内の業務を回すことができます。

ESでは、質問に対して結論ファーストで回答しているか、PREP法を意識して論理的に書けているか、指定の文字数をしっかり守って書けているかをチェックできる書類なので、学生の文章力・要約力を見るのに最適なのです。ESのアピール内容ももちろん重要ですが、伝える力・書く力も評価の対象であることを覚えておきましょう。

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3.受かるESに役立つ事前準備のポイント

企業の選考に通過できる受かるESを作るためには、どれだけ事前準備に力を入れられるかが重要になります。自己分析や企業研究など、ESを書く前の準備に力を入れるほど、魅力的なESを作成しやすくなるからです。
 

  • 自己分析では企業選びの軸を定める

    企業研究では求める人物像と働き方を理解する

    ESの回答に対する深掘り質問へ面接対策する


ここでは受かるESを作るために欠かせない上記3つの事前準備について、順番に解説していきます。

自己分析では企業選びの軸を定める

受かるESを書くためには、自己分析の段階ではっきりと企業選びの軸を定めることが重要です。自分がどんなことに興味があり、どんな仕事で強みを活かせるのかを明確にしておくことで、自分にとって理想の企業が見つかるチャンスが高まるほか、説得力ある志望動機を作るのにも役立つからです。

たとえばIT業界に応募する時の志望動機を書く時にも、「待遇が良さそうだから」「将来性があるから」などと書いたESよりも、「幼少期からプログラミングに興味があり、貴社の●●アプリのようなサービスの開発に携わりたいから」と書いた方が、受かるESに近づくのはイメージしやすいでしょう。

内定を取るためだけに興味のない仕事に就いてしまい、入社後に「やっぱり違うかも」と感じて早期退職、2回目の就活を始める事態にならないよう、明確に企業選びの軸を定めておきましょう。

企業研究では求める人物像と働き方を理解する

受かるESを書くための企業研究では、企業が求める人物像と、入社後の働き方を詳しくイメージしておくことが大切です。求める人物像は、企業に入社するための必須条件とも言える項目なので、求める人物像に沿ったESを作ることで選考を通過しやすくなります。

また、企業に入社した後、具体的にどんな仕事を任され、どのような環境で働くことになるのかを調べておくことで、自己PRの項目などで強みを活かした将来のビジョンをアピールしやすくなります。仮に5人単位のチームで開発業務に取り組む企業に応募するとしたら、「少人数の開発メンバーと深く連携を取り、互いを理解しながらチームワークを発揮して働きたい」などをアピールすることで、入社後の働き方をイメージできている学生と印象付けることができるでしょう。

ESの回答に対する深掘り質問へ面接対策する

受かるESを提出後、面接で不合格となってしまわないよう、作成したESへの深掘り質問に対策することも忘れないようにしましょう。面接では事前に提出したESに関して、詳しく深掘りする質問がされることが多いです。たとえば自己PRで協調性についてアピールした場合には、「あなたはなぜ協調性がある人物だと思ったのですか?」「協調性が発揮されたエピソードを教えてください」などと質問されることが考えられます。

ES作りだけに力を入れるのではなく、こうした面接対策も同時に準備しておくことが、企業からの内定を勝ち取るためのコツです。

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4.【項目別】受かるESを作るための書き方のコツ

続いて、受かるESを作るポイントとして、自己PR・志望動機・ガクチカのそれぞれを書く時のコツについてご紹介しましょう。これらの項目は企業が重点的にチェックしている回答なので、ぜひ力を入れて作成してみてください。

自己PRの書き方

ESの自己PRの項目では、企業の業務で活かせるあなた自身の強み・スキルが問われます。単に得意なことを伝えるだけではなく、入社後に活かせる強みを持っていることをアピールし、企業に「自分を採用するメリット」を感じてもらうことがコツです。たとえば、協調性や向上心、リーダーシップ、チャレンジ精神など。学業やアルバイトを通じて、その強みが活かされたエピソードをセットで伝えると、説得力ある自己PRが完成します。

志望動機の書き方

志望動機を書く時には、ほかの業界ではできないこと、競合他社では実現できないことを具体的に伝えるのがポイントです。その企業でしか実現できない目標や夢について伝えることにより、強力な動機を持って自社を志望している学生という印象を与えることができます。たとえばIT企業に応募する時のESでは、「業界に先駆けて生成AIの活用を進める貴社にて、最先端の技術を活かした●●のサービス開発に携わりたいと考えて応募しました」などと伝えるのが効果的です。

ガクチカの書き方

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略で、企業は回答を通じて学生の人柄・性格や価値観について深く知りたいと考えます。ガクチカでは、部活動やアルバイトなどでいかに大きな成果を出せたかをアピールする学生が多いですが、重要なのは成果を出すまでのプロセスでどのように課題へ取り組んできたのかという点です。華やかな成果や実績を重視するのではなく、あなた自身が課題に対してどのように考え、どのように工夫しながら取り組んできたのかを具体的なエピソードとともにアピールできると、受かるESに大きく近づくでしょう。

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5.受かるESを書くために欠かせない注意点・NG例

最後に、受かるESを書くために必ず押さえておきたい注意点・NG例として、以下の5つをご紹介します。
 

  • 文字数・記入スペースの8割以上埋める

    話し言葉ではなく書き言葉で作る

    略語を使わず正式名称で書く

    記号・顔文字の使用は原則NG

    誤字脱字・誤変換のチェックを徹底的に


ESを書き終えた時には、事前にこれらのポイントをチェックしてから提出するようにしてください。

文字数・記入スペースの8割以上埋める

受かるESを作るためには、各回答欄で8割以上のボリュームで書く必要があります。文字数指定がある場合には、その文字数の8割以上、手書きのESの場合には記入スペースの8割以上を目安に書くと良いでしょう。仮に「400文字程度」という指定があった場合には、少なくとも320文字以上書かなければなりません。

8割以上のボリュームで回答しなかった場合、ES全体で空白が目立ってしまい、志望意欲の低い学生という印象を与えることがあります。ただし中身のない文章で文字数を埋めても高評価にはつながらないので、文字数を増やしつつ情報量を多くすることも心がけましょう。

話し言葉ではなく書き言葉で作る

ESはビジネス文書の一つですので、日常会話や友人とのメッセージで使う話し言葉ではなく、礼儀正しい書き言葉を使うようにしてください。「でも」「だから」「なんか」「ちゃんと」などのフランクすぎる話し言葉を使ってしまうと、採用担当者に失礼な印象を与えることがあります。

一つのESで話し言葉と書き言葉が混在していることもマイナス印象につながる原因なので、くだけすぎた表現を使わないように注意してください。

略語を使わず正式名称で書く

ESを作成する時には、略語を使わずに正式名称で書くことも大切です。就活で間違いやすい言葉として、バイト(アルバイト)、コンビニ(コンビニエンスストア)、スマホ(スマートフォン)などが挙げられます。こうした表現は、普段から使い慣れている略語であったとしても、ビジネスの場では正式名称で書くのがマナーです。

日常的に使っている略語は、略語自体を正式名称だと思い込んでいることもあるので、不安な時には辞書や検索で調べてみると良いでしょう。

記号・顔文字の使用は原則NG

ESでは記号・顔文字の使用も、原則としてNGです。「!」「?」などの記号や、「^^」「(笑)」などの表現も、ESではふさわしくありません。ESはSNSや友人とのメッセージとは異なり、企業に提出する正式な書類だからです。企業にインパクトを与えようと考えたり、採用担当者と仲良くなろうと考えたりしてこうした表現を使うのは、逆効果になりやすいので注意しましょう。

誤字脱字・誤変換のチェックを徹底的に

ESを書き終えた際には、誤字脱字・誤変換のチェックは徹底的に行うようにしてください。パソコンで作ったESを黙読で読み返すだけではなく、スマホの小さな画面で開いたり、プリントして紙で読んでみたりと、異なる環境で読み返してみるとミスを発見しやすくなります。ESを音読してみるのも効果的なほか、キャリアセンターでES添削を受けるのも効果的なので、ぜひ活用してみましょう。

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6.まとめ

受かるESに共通する特徴として、結論ファーストで書かれている点や、オリジナリティあるエピソードが盛り込まれている点などが挙げられます。日本語のルールをしっかりと守り、入社後の働き方にも触れているESを作成すれば、選考を有利に進めることができるでしょう。

受かるESを作るための事前準備としては、自己分析によって企業選びの軸を定めたり、企業研究で求める人物像を理解しておくことが効果的です。ただしESを作成する時には、8割以上の文字数で作成することや、略語ではなく正式名称で書くことも重要になりますので、ESが完成した後には入念に読み返すようにしましょう。

本記事で解説してきた受かるESのコツを参考に、ESの通過率を高めて第一志望の企業からの内定を獲得しましょう。

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