Pythonでできることをまとめて解説|初心者がこれから勉強すべき?

Pythonでできることをまとめて解説|初心者がこれから勉強すべき?
近年、使用者も増え話題となっているPythonですが「Pythonを習得するとどんなことができるの?」「Pythonを勉強したいけど、役に立たなかったら嫌だな」といった疑問や悩みを抱えている方は多いと思います。 そこで本記事では、Pythonの概要から言語としての特徴、できることを詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

1.Pythonとは

1991年に開発されたPython(パイソン)は、近年ではAI(人工知能)開発のプログラミング言語としてよく使われています。
文法がシンプルなためプログラムコードが読みやすく、記述量も少なく済むのが大きな魅力です。Pythonの言語の特徴についてみていきましょう。

Pythonの特徴

Pythonは、シンプルで読みやすい文法を持つプログラミング言語です。コードが直感的に書けるため初心者にも学びやすく、世界中で人気がある言語の一つとなっています。

Pythonの特徴として、まず汎用性の高さが挙げられます。Web開発、データ分析、人工知能(AI)、機械学習、ゲーム開発、IoTなど、幅広い分野で使われています。近年だとAIや機械学習の分野でよく使われており、研究・開発もさかんなプログラミング言語です。

さらに、Pythonは書きやすく読みやすいため、初学者でも扱いやすいという利点もあります。多くの企業や研究機関で採用されており、プログラミング初心者からプロフェッショナルまで幅広く使われているプログラミング言語です。

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最も多く使われている言語がPython

Githubの調査によると、2024年度最も使われていた言語がPythonとなっており、2023年まで1位の座を守ってきたJavaScriptを超えています。同調査によると2024年最も成長率の高かった言語もPythonとなっており、生成AIや人工知能、機械学習などの最新の技術と親和性の高いPythonが近年注目を集めていることが伺えます。

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さまざまなライブラリがある

Pythonには様々なライブラリがあるので、簡単に高難易度の技術も扱える点が特徴的です。Pythonでよく使われるライブラリには以下のようなものがあります。

ライブラリ名 特徴・できること
pandas 表やグラフのデータを簡単に扱える(Excelのような操作)
NumPy 数値計算や行列計算が得意(高速な計算が可能)
Matplotlib 折れ線グラフや棒グラフ、散布図などを作成できる
Seaborn より美しく、統計的なデータの可視化ができる
scikit-learn 画像認識やデータ分類、予測などを簡単に実装できる
TensorFlow Google開発のAI向けライブラリ(深層学習ができる)
Flask 軽量なWebアプリを簡単に作れる
Django 大規模なWebアプリ開発向け(管理画面などの機能が充実)
Selenium Webサイトの自動操作(ログイン、データ取得など)

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2.Pythonでできること

Pythonを習得するとできることには、主に下記の6つがあります。
 

  • ・AI開発

    ・webサービス・アプリ開発

    ・データ処理・分析

    ・データ処理

    ・ブロックチェーン開発

    ・自動化
     

それぞれ詳しく解説します。

AI開発

PythonはAI開発を得意とする言語です。特に機械学習やディープラーニングの分野では、そのシンプルな文法と豊富なライブラリによって効率的な開発ができます。

人型ロボットであるPepperの音声認識や行動機能には、Pythonが使われているようです。

画像認識や自然言語処理など、AIに欠かせない機能はPythonによって構築されていることも多いです。膨大なデータ処理や分析も可能なため、株価や天気といった将来予測の算出にも用いられる言語となっています。

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webサービス・アプリ開発

Pythonは、Webサービスやアプリケーションの開発にも用いられる言語です。YouTubeの検索機能や再生機能は、Pythonによって開発されていることが知られています。

Pythonは、一つのコードでスマートフォン、パソコンなどデバイス問わず動作します。さらに、OSも問わないため、webサービスやアプリの開発をする上では、非常に魅力的なメリットです。

webサービス・アプリケーションエンジニアを目指す場合、Pythonを習得していると業務効率が大きく向上するでしょう。

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データ処理・分析

Pythonはデータ処理と分析の分野でも用いられるプログラミング言語です。先述の通り、膨大なデータ処理や分析はAIに不可欠な要素であるため、どちらもPythonがよく採用されます。

ライブラリを活用すれば、高度なデータ処理や分析であっても比較的簡単に構築できることも魅力です。

データ収集

Pythonは、効率的なデータ収集を行うために用いられるプログラミング言語でもあります。

例えば、検索結果に表示される記事から、特定の情報を収集するスクレイピングではPythonによる効率化が可能です。そのため、マーケティング業務においてPythonが使われることもあります。

データ分析と組み合わせれば、業務効率を大幅に向上することができるでしょう。

ブロックチェーン開発

Pythonはブロックチェーン開発にも適しています。ブロックチェーンは、仮想通貨の実装などに用いられる技術です。

シンプルな構文と豊富なライブラリによって、複雑なブロックチェーンシステムでも他の言語より比較的簡単に構築できます。

また、ブロックチェーンは、これまでのデータベースと比較してセキュリティが強固なため、様々な分野に応用されています。そのため、Pythonによるブロックチェーン開発に携わった経験があれば、幅広い領域で活躍できるでしょう。

単純作業の自動化

Pythonを使えば、面倒な作業を自動化できます。例えば、エクセルのデータ処理、メールの送信、Webスクレイピング(サイトのデータ取得)などを自動化できます。

日々数値を入力するExcel入力・更新作業を自動化したり、Webサイトからデータを取得(スクレイピング)したり、定期的に送るメールを自動送信したりなど、ルーティン業務を自動化するのはPythonが得意としている作業です。

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3.Pythonだとできないこと

Pythonは非常に汎用性の高いプログラミング言語ですが、苦手な分野や不得意なこともあります。ここでは、Pythonが苦手とする代表的な3つのことを紹介します。

処理速度が求められるアプリケーション開発

Pythonは「インタープリタ言語」と呼ばれる言語で、これはコードを1行ずつ実行する処理で実行されます。そのため、C++やRustなど一括で翻訳して処理が走る「コンパイル言語」と比べて処理速度が遅くなります。
そのため、リアルタイム性が求められるゲームや高性能なシステム(例:3Dゲームエンジン、OS開発など)にはPythonは向いていません。

モバイルアプリ開発

Python単体では、iOSやAndroid向けのスマートフォン向けアプリ開発には向いていません。Swift(iOS)やKotlin(Android)といった各OSのアプリ開発に最適化された言語と比べると動作が重くなることが多いです。
一応、「Kivy」や「BeeWare」など、Pythonで用意されているライブラリを使えばモバイルアプリを作れますが、開発の主流ではなく、公式サポートも十分ではありません。

ハードウェア制御や組み込みシステム開発

家電、IoT機器といったハードウェアに関する組み込みシステム開発では、Pythonは適していません。
難しい話は割愛しますが、Pythonは組み込み系システムに使われるC言語やアセンブリ言語に比べるとメモリの使用効率が悪く、リアルタイムで制御するには不向きなためです。

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4.Pythonがプログラミング初学者におすすめな理由

これからプログラミング言語を学習しようと考えている方にPythonはおすすめです。その理由は以下になります。

シンプルで読みやすい文法でかけるため

Pythonはコードが直感的で分かりやすいため、初心者でも学びやすい言語です。
例えば、CやJavaではプログラムの基本となる「Hello, World!」を表示するだけでも複雑な記述が必要ですが、Pythonなら1行で完結します。具体的には、以下の1行で表示できます。

print("Hello, World!")

余計な記号が少なく英語の文章に近いため、初めてのプログラミングでもスムーズに理解できます。

豊富なライブラリで簡単にいろいろできる

Pythonには、Web開発・データ分析・機械学習・ゲーム開発などの便利なライブラリがたくさんあります。
例えば、データ分析なら「pandas」、Web開発なら「Flask」、機械学習なら「scikit-learn」など、少ないコードで高度な処理を実現できます。
初心者でもライブラリを活用すれば実践的なプログラムを作りやすく、学習のモチベーションが上がります。

学習環境をすぐに整えられる

Pythonはインストールが簡単で、すぐにコードを書き始められるのも魅力です。
特に「Google Colab」というGoogleが無償で提供しているクラウドツールを使えば、パソコンにPythonをインストールしなくても、Webブラウザ上でプログラムを実行できます。
また、エラーのメッセージも分かりやすいためつまずきにくく、独学でも学びやすいのが特徴です。

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