公務員試験のエントリーシート対策を徹底解説!面接カードの書き方と注意点

公務員試験のエントリーシート対策を徹底解説!面接カードの書き方と注意点
民間企業の就活と同様に、公務員試験では「面接カード」と呼ばれるエントリーシートを提出する必要があります。面接カードは通常のエントリーシートと同じように、学生の「人となり」や志望度を知るための応募書類ですが、面接カードとエントリーシートでは提出を求める目的や選考基準が異なります。 そのため公務員試験のエントリーシートを作成する時には、民間企業のエントリーシートとは異なるポイントを踏まえて書く必要があります。今回の記事では、公務員試験で使われるエントリーシート(面接カード)を効果的に書く方法や注意点について解説します。

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1.公務員試験ではエントリーシート(面接カード)が必要

公務員試験の選考では、自治体や職種への出願と筆記試験(一次試験)を経て、二次試験の個別面接・集団面接を受ける際に、エントリーシートの役割を持つ「面接シート」を提出します。公務員試験でのエントリーシートは、民間企業でのエントリーシートと同様に、自己PRや志望動機を質問することで学生の「人となり」を知るための参考書類として読まれることになります。

ただし、民間企業のようにエントリーシートを書類選考に用いることはなく、あくまでも面接試験の際の質問項目として使われます。公務員試験と民間企業のエントリーシートはそれぞれ役割が異なりますので、ここで違いを確認しておきましょう。

エントリーシート(面接カード)の提出方法・提出時期

まず公務員試験のエントリーシート(面接カード)は、原則として手書きで記入することが一般的です。民間企業のエントリーシートでは、OpenESをはじめWEB上で提出できるケースは多いですが、公務員試験では手書きで作成する必要がある点を押さえておきましょう。

エントリーシートの提出時期としては、国家公務員試験の場合には面接試験当日に持参するケースが多いです。エントリーシートのフォーマットは、一次試験合格後にWEBからダウンロードできますので、大学などでプリントアウトしたものに記入しましょう。

なお、地方公務員試験の場合には、願書を出す際に提出するケースもあれば、一次試験の当日に提出するケースなどがあります。エントリーシートがいつ必要になるのかは、応募する自治体・職種の受験案内をしっかりと確認しておくと安心です。

民間企業のエントリーシートとの違い

公務員試験でのエントリーシートは「面接カード」とも呼ばれている通り、面接の際の参考情報として使われています。面接試験の当日に持参するケースも多く、面接での質問は主に面接カードの内容をもとに行われます。公務員試験では面接試験の前にすでに筆記試験を実施しているため、面接カードの内容で書類選考を行う必要がないという特徴があります。

一方で民間企業の場合、書類選考の応募書類として扱われ、エントリーシートの内容をもとに書類選考が行われます。履歴書・エントリーシートの内容をもとに一次選考が行われて、書類選考に通過した人だけが二次選考の面接に進めるという流れが一般的です。

このように公務員試験で使われるエントリーシートは、あくまで面接試験の参考として使われる書類であり、民間企業のように書類選考でじっくりと読まれる書類ではないという違いを押さえておくことが大切です。

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2.公務員試験のエントリーシートの記入項目

公務員試験のエントリーシートでは、自治体や職種によって「長所・短所」や「趣味・特技」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」など、さまざまな記入項目が用意されています。しかし大きく分けるとエントリーシートで問われているのは、「自己PR」と「志望動機」の2種類しかありません。それぞれの質問意図を理解しておくことで、面接官にとって魅力的なエントリーシートを作ることができます。

ここでは2つの記入項目のポイントについて解説します。

自己PR

自己PRに関する記入項目としては、以下のような質問が挙げられます。

学生時代に力を入れて取り組んできたこと
趣味・特技
長所・短所
これまで加入したクラブ活動・サークル活動
卒業論文・ゼミナールの研究テーマ

これらの質問を通じて、面接官はあなたの「人となり」について、具体的なエピソードとともに詳しく知りたいと考えています。たとえば、自己PRの文章で「私は学生時代にボランティア活動に注力してきました。」と書くだけでは、あなた自身の魅力を伝えることは難しいでしょう。そうではなく、ボランティア活動に携わった時の具体的なエピソードや体験談について書くことにより、自分の強みや長所を伝えやすくなります。

エントリーシートの記入スペースは限られているため、エピソードや体験談は細かく描写しながら書く必要はありません。当時の状況やあなたの心情については面接試験の場で補足することを前提に、エントリーシートでは要点を簡潔にまとめて書くのがおすすめです。

志望動機

志望動機についての記入項目には、以下のような質問が挙げられます。

(自治体・職種)を志望した理由
志望官庁等
採用された場合の勤務地の希望
採用された場合にやりたい仕事

これらの志望動機についての質問に的確に答えるためには、自治体や職種ごとの業界研究・企業研究が欠かせません。応募先での仕事内容や役割について深く理解し、「ほかの企業や自治体・職種ではなく、ここで働きたい」という熱意を、はっきりとした根拠とともに伝えるのが効果的です。

たとえば、「公務員は安定しているから」という理由で公務員試験に臨む学生は少なくありませんが、その理由をストレートに伝えても、ライバルとの差別化ができず選考で不利となってしまいます。条件面・待遇面だけを伝えるのではなく、採用後の仕事内容を念頭に置きながら志望動機を作成しましょう。

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3.公務員試験のエントリーシートを書くまでの事前準備

公務員試験のエントリーシート対策では、いきなり面接カードの文章を書くのではなく、どのように自分をアピールするかを事前に決めて下書きを用意しておくことが重要です。ここではエントリーシートを書くための事前準備として、以下の3つについてご紹介します。
 

  • ・面接官の立場になってエントリーシートを作成する

    ・深掘り質問への対策を行う

    ・自己分析・業界研究に取り組む


それぞれどのように準備したら良いのかを解説しましょう。

面接官の立場になってエントリーシートを作成する

民間企業と同様に、エントリーシートを作成する時には読み手である面接官の立場になって書くことが重要です。公務員試験においてエントリーシートは面接試験の際に持参し、書かれた内容についてその場で問われることが多いです。書類選考ではないためエントリーシートだけで内定を取ろうとする必要はなく、面接試験の際に面接官がつい質問したくなるようなポイントを作っておくと効果的です。

たとえば、留学経験や部長・サークル代表を務めた経験などは、面接官の興味を引けるエピソードの一つです。嘘や創作でエピソードを盛るのはNGですが、できるだけインパクトのあるアピールでエントリーシートを埋めてみると良いでしょう。

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深掘り質問への対策を行う

公務員試験でのエントリーシートは、面接カードとして面接の前に提出し、その内容をもとに面接試験が行われることが多いです。そのためエントリーシートに記載した内容は必ず質問されると考え、深掘り質問に対策しておきましょう。

たとえば、学生時代の部活動のエピソードについて自己PRで書いた場合には、部活動の内容や具体的な取り組み、今となっての反省などを質問される可能性が高いです。これらの質問に対してもスムーズに答えられるように練習しておくと、面接試験を通過できるチャンスが高まります。

また、エピソードの細部は面接の際に詳しく伝えることを念頭に置き、エントリーシートでは自分の強みや長所を端的に書くこともポイントです。

自己分析・業界研究に取り組む

公務員試験のエントリーシートを作成する時には、改めて自己分析・業界研究に取り組むことも重要です。就活を始める段階で自己分析・業界研究に取り組む方は多いですが、自己PRや志望動機を説得力あるエピソードとともに記載するためには、もう一段階深く自己分析・業界研究を行うことが大切です。

たとえば、自分の強みとして「効率的に物事を進めるための手順を考えてから行動する計画性」をアピールしたいと思った場合、その計画性が最も強く反映されたのはどのような場面か、自己分析してみると良いでしょう。アルバイト経験や資格取得のための勉強、あるいは日常生活で時短・効率化を工夫したエピソードがアピール材料となることもあります。

志望動機がうまく思い浮かばない時には、まずは応募先での仕事内容や役割について、採用サイトや公式HPを詳しくチェックしてみましょう。応募先ならではの責任ある仕事・やりがいのある業務が見つかれば、それを深掘りすることで具体性のあるアピール材料となるでしょう。

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4.公務員試験のエントリーシートを魅力的に書くコツ

公務員試験で使われるエントリーシートは、書類選考で使われるのではなく面接試験の参考資料として読まれることになります。そのため民間企業のエントリーシートと比べて合否に与える影響は少ないですが、魅力的にアピールすることでライバルと差をつけることが可能です。

ここでは公務員試験用のエントリーシートを魅力的に書くコツとして、以下の3つを解説します。
 

  • ・社会奉仕・他者貢献の意識をアピールする

    ・具体的なエピソードとともに回答する

    ・自己PRと志望動機で一貫性を持たせる


これらのポイントを踏まえて、エントリーシートを作成してみましょう。

社会奉仕・他者貢献の意識をアピールする

公務員の仕事は民間企業とは異なり、利益を追求するのではなく国や地域の人々を支えるのが役目です。そのため応募先で活躍しようとする姿勢や、自己を高めようとする姿勢をアピールするよりも、社会奉仕・他者貢献の意識を強調する方が面接官にとって好印象となります。

なぜ民間企業ではなく公務員として働きたいのか、説得力ある根拠とともに伝えられると、面接官にも熱意が伝わりやすくなります。採用後どのように国・地域に貢献していくか、明確なビジョンと合わせてエントリーシートでアピールしてみましょう。

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具体的なエピソードとともに回答する

自己PRや志望動機についてエントリーシートに書く時には、具体的なエピソードを1つ盛り込むことがポイントです。自分にはどのような強みがあるのか、なぜ応募したのかという主張を支える根拠として、過去の経験談を伝えられると良いでしょう。たとえば、学生時代を過ごした自治体への就職を希望する場合には、地域での取り組みやイベントについて触れつつ文章を書くのも効果的です。

具体的なエピソードが少ない抽象的なエントリーシートは面接官の印象に残りにくいことに加え、民間企業をはじめどの組織への応募でも使いまわせるため、熱意の低い学生という評価につながってしまいます。具体的なエピソードの細部は面接の時に伝えることもできるので、エントリーシートではエピソードの要点のみを伝えましょう。

自己PRと志望動機で一貫性を持たせる

公務員試験のエントリーシートでは、自己PRと志望動機の内容に一貫性を持たせることも、魅力的な人物とアピールするために効果的です。エントリーシート全体で一貫した内容を伝えることにより、説得力が高まり面接官の印象に残りやすくなるからです。

たとえば志望動機として「生まれ育った地元である〇〇市を、移住者支援や子育て支援により若者にとって魅力あふれる街にしたいと考えています。」と書いた場合に、自己PRでは「学生時代にはSNSを使った広報に携わった経験があり、若者をターゲットとした施策を考えることに自信があります。」のように伝える方法が考えられます。

このように全体で一貫性があり、一つのストーリーが浮かび上がってくるエントリーシートは、面接官の印象にも残り面接試験を通過しやすくなるでしょう。

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5.公務員試験のエントリーシートを作成する時の注意点

最後に、公務員試験でエントリーシートを作成する際に、気をつけたい注意点についてもご紹介します。エントリーシートが完成した後には、これらのポイントが守れているかをチェックしてから面接に臨むようにしましょう。
 

  • ・記入スペースの8割程度を埋める

    ・過去だけではなく未来の視点を持つ

    ・提出するエントリーシートのコピーを用意しておく


一つひとつ詳しくご紹介します。

記入スペースの8割程度を埋める

公務員試験で使われるエントリーシートは、原則として手書きが指定されており、どのフォーマットでも質問に対する回答欄として一定のスペースが設けられています。この記入スペースは、全体の8割程度のボリュームで埋めることを心がけてください。

記入スペースの8割を下回り、空白が目立つエントリーシートでは、応募への熱意が低い学生とみなされてしまいます。一方で、記入スペースギリギリまで自己PR・志望動機を書いてしまうと、見栄えが悪くバランスが取れていないエントリーシートと評価されるほか、面接官にとって読みにくく感じられて面接試験が不利になる原因になります。

そのため記入スペースの文章量は少なすぎ・多すぎのどちらにも注意して、面接官が目を通しやすいボリュームに調整しましょう。エントリーシートのフォーマットを何枚かプリントアウトしておき、文字数を調節するための原稿の下書きに使うのがおすすめです。

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過去だけではなく未来の視点を持つ

公務員試験のエントリーシートで多くの学生に共通するのが、過去の出来事だけをアピールする面接カードになっている状態です。エントリーシートで効果的にアピールするためには、過去の出来事について詳しく伝えることも重要ですが、それ以上に採用された後の働くビジョンを伝える必要があります。自分を採用すると国や自治体にとってどのようなメリットがあるのか、未来の視点を持ってアピールすると良いでしょう。

採用後のビジョンを伝えるには、自己PRであなた自身の強みについてエピソードとともに紹介した後、その強みを活かして採用後はどのように働きたいかを書く流れがおすすめです。自治体や職種への理解を深めて正確なビジョンを描けていれば、企業研究・業界研究を深く行ってきた意欲のある学生と評価されやすくなります。

提出するエントリーシートのコピーを用意しておく

公務員試験で提出するエントリーシートは、必ずコピーを用意して手元に残しておくことが大切です。面接試験では提出したエントリーシートをもとに質問されることが多く、エントリーシートに書いた内容を忘れるとスムーズな受け答えが難しくなります。それを防ぐため、提出後にもエントリーシートの内容を自分で確認できるようにコピーを紙で用意したり、スキャンしたファイルをスマホにダウンロードしたりすると安心です。

もしコピーを取ることを忘れて提出してしまった場合には、覚えている範囲で記入内容を思い出し、メモ用紙などに記録しておくことをおすすめします。なお、面接試験ではエントリーシートに書いた内容をそのまま繰り返したり、丸暗記したエピソードをそのまま話すのは避けましょう。

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まとめ

公務員試験のエントリーシートは「面接カード」とも呼ばれ、民間企業の就活で使うエントリーシートとはやや役割が異なります。一般的なエントリーシートは企業の書類選考の際に目を通し、面接に進むかどうかを判断する資料として使います。一方で公務員試験でのエントリーシートは、面接試験の当日に持参し、その面接カードをもとにして質問されるという違いがあります。

そのため公務員試験のエントリーシートを作成する時には、自己分析・業界研究に取り組み、面接官の立場になって書くことが重要ですが、それと同時に深掘り質問への対策も重要となります。自己PRや志望動機の具体的なエピソードは、面接の段階でも詳しく伝えることができるので、エントリーシートでは強みや応募意欲について端的に伝えつつ、十分に面接対策しておきましょう。

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